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幕間 アルとスノーリーの子育て その4 (夢の中)
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あかんぼうがないている。
ねむいけれどおきなくては。
ぼんやりアルは目を開けようとする。
スノーリーはしつこくて、赤ん坊と一緒にアルと寝ようとする。赤ん坊が泣くと、アルが目を覚まして、スノーリーを起こす担当になってしまっている。
その日赤ん坊が泣いていてアルが起きると、珍しくスノーリーが起きて赤ん坊を抱いていた。
「おお、起きたのか?俺はきちんと起きたぜ」
にやにや憎たらしく笑みを浮かべるスノーリーに、ならアルと別の部屋で寝てほしいと思うアル。
次にスノーリーはアルから顔をそらし、赤ん坊を見る。
「なぁ、俺、全然赤ん坊可愛いなんて思えねぇよ。こいつさえいなかったら、俺はもっと自由に生きれるんじゃねぇかさえ思っちまう。……どうしたらいい?」
ぽつりとつぶやくスノーリー。
その声は小さくて、夜鳴く虫の声にかき消されてしまいそうだ。
「今日は少し冷えるので、お茶でも飲んで一休みしましょう。スノーリーさんは一人ではないですからね」
にっこりアルは微笑む。
「そう、か」
スノーリーは照れ臭そうに微笑んだ。
その後スノーリーは赤ん坊をアルに預けて、給料が出る日に賭け事にでるようになった。
息抜きにはたまにはいいとアルは思う。だが、子供たちの将来のためにもお金を残していることを願う。
相変わらずアルは寝不足で、昼間倒れそうになってしまった。
見るに見かねたソニアが、スノーリーに言った。
「お前何故アルと一緒に寝ている?」
ソニアの鋭い瞳が、スノーリーを見る。
「は?なんでそんなことお前に言わなきゃならねぇんだ?お前らやっぱりできているのか?」
少しひるんだスノーリーが、負けじとソニアを睨む。
「昨日赤ん坊の様子を見るアルを見た。お前は赤ん坊の面倒を見ているのか?」
「うるせぇな。俺だって見ている」
耳の中をほじりながらスノーリーがいう。
「赤ん坊が泣いていると、いちいちアルがお前を起こすのは何故だ?」
「何?偉そうにお前には関係ないだろうが?」
「答えろ」
「うるせぇな。俺が赤ん坊の夜泣きの時起きれないときに、アルに起こしてもらってんだ」
「交代で赤ん坊を見るのならまだしも、夜アルはいちいちお前を起こすのに、熟睡もできないだろう?あまりアルに甘えすぎるな。今日からアルは俺と同じ部屋にする」
「そ、ソニアさん」
ソニアとスノーリーの言い合いを、おろおろして見ているアル。
「勝手にしろよ!」
そっぽを向いてスノーリーは行ってしまう。
その晩アルはソニアに寝かしつけられた。
スノーリーと子供たちの様子が気になっていると、ソニアに「寝ろ」と言われて、頭をなでられ背中を子供にするみたいに優しく、一定のリズムで叩く。
ずるい。こんなのされたら、絶対眠くなる。アルは目を閉じた。
「子供の夜の巡回は俺がした」とその朝ソニアがそういう。
アルはにっこり微笑んだ。
「ありがとう、ソニアさん」
アルはソニアの尻尾が揺れていることに気づいて、もう一度笑みを浮かべた。
「アル、起きて」
優しい女性の声がする。
「アル!」
アルを呼ぶ女性の声に、アルは目を開けた。
アルの目の前には、髪の長い仮面をかぶった女性の姿があった。
ねむいけれどおきなくては。
ぼんやりアルは目を開けようとする。
スノーリーはしつこくて、赤ん坊と一緒にアルと寝ようとする。赤ん坊が泣くと、アルが目を覚まして、スノーリーを起こす担当になってしまっている。
その日赤ん坊が泣いていてアルが起きると、珍しくスノーリーが起きて赤ん坊を抱いていた。
「おお、起きたのか?俺はきちんと起きたぜ」
にやにや憎たらしく笑みを浮かべるスノーリーに、ならアルと別の部屋で寝てほしいと思うアル。
次にスノーリーはアルから顔をそらし、赤ん坊を見る。
「なぁ、俺、全然赤ん坊可愛いなんて思えねぇよ。こいつさえいなかったら、俺はもっと自由に生きれるんじゃねぇかさえ思っちまう。……どうしたらいい?」
ぽつりとつぶやくスノーリー。
その声は小さくて、夜鳴く虫の声にかき消されてしまいそうだ。
「今日は少し冷えるので、お茶でも飲んで一休みしましょう。スノーリーさんは一人ではないですからね」
にっこりアルは微笑む。
「そう、か」
スノーリーは照れ臭そうに微笑んだ。
その後スノーリーは赤ん坊をアルに預けて、給料が出る日に賭け事にでるようになった。
息抜きにはたまにはいいとアルは思う。だが、子供たちの将来のためにもお金を残していることを願う。
相変わらずアルは寝不足で、昼間倒れそうになってしまった。
見るに見かねたソニアが、スノーリーに言った。
「お前何故アルと一緒に寝ている?」
ソニアの鋭い瞳が、スノーリーを見る。
「は?なんでそんなことお前に言わなきゃならねぇんだ?お前らやっぱりできているのか?」
少しひるんだスノーリーが、負けじとソニアを睨む。
「昨日赤ん坊の様子を見るアルを見た。お前は赤ん坊の面倒を見ているのか?」
「うるせぇな。俺だって見ている」
耳の中をほじりながらスノーリーがいう。
「赤ん坊が泣いていると、いちいちアルがお前を起こすのは何故だ?」
「何?偉そうにお前には関係ないだろうが?」
「答えろ」
「うるせぇな。俺が赤ん坊の夜泣きの時起きれないときに、アルに起こしてもらってんだ」
「交代で赤ん坊を見るのならまだしも、夜アルはいちいちお前を起こすのに、熟睡もできないだろう?あまりアルに甘えすぎるな。今日からアルは俺と同じ部屋にする」
「そ、ソニアさん」
ソニアとスノーリーの言い合いを、おろおろして見ているアル。
「勝手にしろよ!」
そっぽを向いてスノーリーは行ってしまう。
その晩アルはソニアに寝かしつけられた。
スノーリーと子供たちの様子が気になっていると、ソニアに「寝ろ」と言われて、頭をなでられ背中を子供にするみたいに優しく、一定のリズムで叩く。
ずるい。こんなのされたら、絶対眠くなる。アルは目を閉じた。
「子供の夜の巡回は俺がした」とその朝ソニアがそういう。
アルはにっこり微笑んだ。
「ありがとう、ソニアさん」
アルはソニアの尻尾が揺れていることに気づいて、もう一度笑みを浮かべた。
「アル、起きて」
優しい女性の声がする。
「アル!」
アルを呼ぶ女性の声に、アルは目を開けた。
アルの目の前には、髪の長い仮面をかぶった女性の姿があった。
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