【完結】二度目の転生は一度目の転生で俺が作ったメイドロボットでしかも人妻だった件

神谷モロ

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第一章

第7話 お買い物

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 朝が来た。ちなみにロボットも寝るのだ。記憶の整理にスリープモードは必要なのである。

 寝覚めはよい。やはり高級宿のベッドは流石というところか。ふかふかのベッドは正義である。


 ぱぱっと着替え終えると俺はこの宿で朝食をとることにした、もちろん優雅に朝食を済ませた。食事機能は完璧だ。

 だが何やら周りの大人たちがやたら親切だったのは気になる。たしかにキョロキョロしていた俺が悪いが、それにしてもお節介がすぎるぞ。まあ他人の親切も悪い気はしないが。


 さて、今日は一日、町の散策といこうじゃないか、試験は明日だ。受験生には悪いが俺はもう合格を確信している。

 だから部屋にこもってがり勉などせずにショッピングといこうじゃないか。


 こんな美少女が一人でショッピングもおかしい気がするが、まあお上りさんだ、服を見るのくらいは許されるだろう。


「……ロボさんや、いままで黙ってたが、下着は必要だと思うかな?」

(先ほどから女性物の下着売り場で立ち止まっていたのはそういうことですか、てっきりマスターの趣味かと思いましたよ?)

「いや、さすがにそこまでは度胸がないというか……」

(さて、必要かどうかということですが、私の身体には必要ないでしょう。しかし、下着をつけるのが世間では普通なのですから必要だと言えます)

「それもそうだな、ここで何着か買ってくか。変態と思われないかな? すごく恥ずかしいぞ?」

(はあ、そうですね。そんな恥ずかしがってるマスターを見て良からぬことを考える方はいるかもしれませんが)

 言われる通りだ、俺の周りの女性店員はやさしすぎる。おれが下着を選んでいると凄く親切だった。よけい緊張してしまうじゃないか。

 しかも俺が恥ずかしがってるのを見て楽しんでる節がある。これではまるで男がデパートで女性のアパレルコーナーに迷い込んだ状況と一緒じゃないか。

 くそ、かつてのトラウマがよみがえる。


 なんやかんやで、店員にすすめられるがままに下着を買い、店を後にしたのだった。


 ――宿屋の従業員の反応


「ねえ、この間からここに泊まってる女の子みた?」

「見たわよ、可愛いわよね、もじもじしてる姿とかもう。可愛いは正義よ」

 従業員の間ではアールという少女は有名人だった。もちろん世間で言う有名人というわけではない。

 その整った外見、世間知らずなお嬢様であり、お金持ちなのは間違いない、彼女は受付で金貨を数枚並べた、金貨なら一枚で充分だ。

 むしろ高額の硬貨を見せびらかすのはよほどの成金である。横柄に振舞ってもいいくらいの金貨をカウンターに並べたが、彼女は謙虚なのだ、おどおどしており保護欲をそそるのである。


 だからつい、クッキーなどのお菓子を渡してしまった。でも嫌がるそぶりはないし、なんというか可愛いとみんなが思った。


 偶然、受付を担当したこの宿の支配人はいった。

「彼女は、魔法学院の入学試験にやってきたそうです。遠方の出身なのでこの国の常識に疎いのでしょう。
 皆さんには将来、我が国の宝、魔法使いの卵である彼女を全力でサポートしてくださいね」

 この宿は一流である。客を差別しない、しかしあまりにも異質な美少女の来訪に差別せざる終えなかったのだ。


 ――アパレル店員の反応


 アールが店を去った直後。店内では先ほどの美少女のお客の話題で持ちきりだった。

「ねえあの女の子みた?」

「みたみた、可愛いわよね、もじもじしてる姿とかもう。可愛いは正義よ」

 身なりはいいが、貴族にしては一人だったので、おそらくは良家のお嬢様が初めてのお買い物に挑戦中なのでは、などと店員たちの間で憶測が飛び交っていた。

「恥ずかしがりながら下着をみていたからお姉さんちょっといたずらしちゃったかしら」

 お客様に対して失礼な態度ではあったのだが、買うのか買わないのか悩んでいたため。定員としてはおせっかいな接客をしてしまったのだ。

 しかも、彼女は話しかけると、それまで以上に恥ずかしがってしまったため保護欲をそそられてしまったのだった。

「とても素直でいい子だったからいろいろとね、接客としては失格だけど、でも可愛いからしょうがなかったのよ」

「そうよねぇ、あんまり真っ赤になるものだから、つい調子に乗っちゃたわよ」


「彼女、魔法学院の制服を見てたから。きっと入学試験を受けに来たんだわ。合格したらまた来てくれると思うから、そうね、次は大胆な下着でもおすすめしようかしら」

 恥ずかしがる彼女の顔を想像しながら。にやにやと女性定員たちの妄想話に花が咲いただった。


 ――試験当日


 朝食を済ませると宿屋の女将さん? 的なポジションの女性からお弁当をもらった。

 ここはそんなアットホームな宿というわけではないのだが、どういうつもりだ。

 うーん。まあせっかくのご好意を断れるわけがない。ありがたく貰っておこう。

 そうして、宿を後にする。従業員のメイドさんたちが手を振ってくれている。なぜだろう何かやらかしたか? まあ嫌われてはいないようで気にすることもないか。


 そう思いながら試験会場である魔法学院へ向かった。


 道中、昨日下着を購入した店の前を通ると。店員さんが、頑張れーと言いながら手を振っている。むう、俺が魔法学院の入学試験を受けるなど話したっけか。

(マスターは制服をまじまじと見ていましたから。あれなら大体察しがつきますよ)

 なるほど、試験前日に、普段見ない年頃の少女がそんな行動をしていたらバレバレなのはしょうがないか。

 しかしやたら熱烈な視線を向けてるのは気になる。

 買い物でなにかやらかしたか? いや、買い物でやらかすってどういう状況だよ。気のせいだろう。
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