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第二章
第47話 腹を割って話そう
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やはり、気になる。
何か問題が起こる前にユーギ・モガミという謎の転校生と腹を割って話そうじゃないか。
「ん? アール? どこに行くの?」
隣で寝ていたシルビアさんを起こしてしまったか。まあ温泉は満点だし、食事も最高だった。が、これで終わりではない。
「シルビア、やつは怪しい、これから話をしてくる。おそらくやつも俺になにか感じているはずだ」
「戦うの? 私はユーギ君はそんなに悪い人には思えないけど、それに女の子だったなら、これまでのナンパ師な態度も違う意味になると思うし」
たしかに、男だったらナンパ野郎だけど、女の子だったら、ただ友達付き合いがしたかっただけともいえるだろう。その辺は訂正するが、納得できないのはやつの言動の隅々から地球の知識が垣間見えることだ。
「大丈夫、俺は戦いには消極的なんだ。まずは話し合いが大切だと思う。シルビアの心配する事態にはならないよ」
彼女にキスをすると俺は部屋をでる。
ユーギはどこにいるだろうか、あの手のキャラは大体いい景色のテラスにいるものだ。
ほら、やはりいた。もはやリゾートホテルだといっても過言でないこの宿。
屋内にバーがあり、外に出るとテラスにつながっている。そのテーブルにユーギは一人でいた。テーブルにはグラスが二つあった。
「やあ、まってたよ、君はくる、きっと来ると思ってた」
ユーギは普段と違う表情をしていた。にやにやしているのは相変わらずだが、どこかでみた既視感をやつの表情から読み取れた。
「お前、転生者なのか? いや、今にして思えばお前は転生者なはずがない。そうだ、俺は知ってる、もしかしてお前は……」
「ん? そういう君は……人間じゃないとは思ってたけど、まさか、勇者かい?
これはこれは、我が主神様は実に嫌な性格をしているよ、目の前にかつての仇がいるなんて何たる嫌味か」
嫌な予感は当たるものだ。ユーギ・モガミは神様だった。
かつて俺が殺した神がいま目の前にいる。
…………。
……。
しかし、やつには敵意がない。実に落ち着いていて、なにか不気味な色のカクテルを飲みながら会話を続ける。
ホテルの人には悪いがこの色は悪役専用のカクテルだ。あとでカール氏にクレームでもいっておこうか。
おっと、現実に立ち向かわなければ。神はどういうわけか復活したということだ。それが目の前にいる。今の俺でやつに勝てるか、いや無理だろう。
だが、俺に復讐するのが目的なら初見でそうしているはずだ。俺はおとなしく席に座ると用意されたカクテルを飲む。
神は毒は盛らないだろうし。盛られても問題ない。むしろ魔力源になるだろう。
(甘いですね、女性に人気のカクテルでしょうか、これはぜひシルビアに飲ませてみたいものです)
ロボさんや……、シルビアさんには酒は飲ませたくない……おっと、その話はあとだ。今は目の前のユーギだ。
「いやぁ、まさか僕が死を経験するなんて思わなかったよ。僕クラスの高位な神で死んだのはいないんじゃないかな。
これは他の神にも自慢したいくらいの偉業だと思うよ。
それに死んだあとは僕の意識は君の星、地球だったね。そこにいって君の国の女神に新たな身体を貰ったんだよ。
いってみれば転生者に僕もなれたってことさ。
そういえば、地球でいろいろ勉強することができたよ。人類史の勉強というかな、実習形式でかなり大変だったけど学びは大きかった。
人間としての振る舞いを学んだから、僕をもうガキだとか幼稚だとか言わないでほしいな。りっぱな大人だよ」
ユーギは両手を頭の後に持っていき、ポーズを取る。ノースリーブのドレスを着ているため両脇をおれに見せつける形になった。
色っぽいな、こいつの体形は完璧だ。神の造形物ってのはお世辞じゃない、本当に神なのだから。
だがな、ユーギよ、セクシーポーズが大人だと思ってるならこいつはガキだ、まるで成長していないな。
それに、やたら女性を口説く姿は気に入らない。神ってこんなんだったか、……いや、神様ってそうなのかもしれない。
俺の知ってる地球の神様は大体がそうだったっけ。
「まあいいさ、ところでおまえ女だったか? その仕草というか、正直気持ち悪いぞ?」
「おんや~? 君にだけは言われたくないね、しかもあんなかわいこちゃんを騙すなんて、君の方がかなりあれだよ」
たしかに俺にこいつのことを言える立場ではない。そうか、俺がこいつに嫌悪感を覚えるのはどこか俺と共通点があるということだろう。同族嫌悪というのだろうか。
だが、シルビアさんに対しては本気だ。そこは揺るがない。
「い、いろいろあったんだ、それに騙してないぞ、今は……ちゃんと話してある、それに今はお前の話だよ、なんで死んだはずの神がここにいるんだよ、しかも人間の女性として」
「ああ、この身体ね、主神が言うには男はいやだそうだ、弟が嫌いだそうで、妹がほしかったの~というわけらしい、まあ僕としてはどちらでもいいし、実際、女の方が成績がよかった。
僕は、地球では何度か女性に生まれ変わったことがあってね。なんと大聖皇帝にまで上り詰めたことがあるのだ、男尊女卑の時代でそれは凄いと思わないかい?」
ユーギは地球で、神々からいろんな試練を受けたようだ。再教育といったほうが正しい。
いろんな時代にタイムリープして、何度も人生を繰り返したそうだ。
それって俺がやったら発狂してしまうだろう。なるほど神のメンタルはそうとう強いのかもしれない。
それに神の能力なしで、しかも女性で皇帝になったとかは、凄いと思う。現代でも女性で上に立つのは難しいと聞くし。やはり腐っても神というわけか。
でもやはりガキっぽい、ネーミングセンスだろうか。大聖皇帝って……。
「なんだよ、その中二センス全開な役職名は、皇帝ってだけで大したもんだと思うけど、それにいろいろ付け足すとチープな感じがするんだが……」
「おや、君は歴史に興味がないみたいだ。僕は歴史上唯一の女帝として君臨したんだよ、唯一だよ、すごくない?」
「わからない話をするな! だから神は嫌いなんだ、それに今度は何を企んでるんだ?」
「ああ、それね、残念ながら僕はもう神ではないんだ。半神といったところか、力は君の足元にもおよばないよ、安心するがいい。
もう僕は昔の僕ではないのだから。それに少なからず君にも感謝してるよ。そして恨みも少なからずあるといったところかな」
「……おまえ、キャラ変わってないか? 前はもっと感情的で飽きっぽいというか、ガキ、いや幼稚だったろ?」
「ふふ、そうだね、そして君は僕を煽ってるのかい? また僕を殺す機会をうかがってると? でも残念、休戦といこうじゃないか、この世界は僕が死んで5000年たったんだろ?
ということはだ、僕は5000年分の経験を得たということになる。
……そうか、僕は5000年あの地球の馬鹿どものタイムループごっこに付き合ったのか、僕も多少は変わるというものだ。君を目の前にしても、かつての殺意がみじんも湧かない。これは僕自身驚きを禁じ得ないよ」
ユーギ・モガミはこの世界を創った神だった。俺が殺した幼稚な神様。しかし、どういうわけか俺に復讐することもせずにこの世界に、しかも学生としている。
なにを考えてるのか、おそらく何も考えていないのだろうが。それはそれで危ないんじゃないかと思った。
半神であり、かつての力を使えないと言っていたが、あくまで自己申告であり、実力はわかる。はっきり言ってバンデル先生より強いだろう。
警戒すべき相手には違いない。
何か問題が起こる前にユーギ・モガミという謎の転校生と腹を割って話そうじゃないか。
「ん? アール? どこに行くの?」
隣で寝ていたシルビアさんを起こしてしまったか。まあ温泉は満点だし、食事も最高だった。が、これで終わりではない。
「シルビア、やつは怪しい、これから話をしてくる。おそらくやつも俺になにか感じているはずだ」
「戦うの? 私はユーギ君はそんなに悪い人には思えないけど、それに女の子だったなら、これまでのナンパ師な態度も違う意味になると思うし」
たしかに、男だったらナンパ野郎だけど、女の子だったら、ただ友達付き合いがしたかっただけともいえるだろう。その辺は訂正するが、納得できないのはやつの言動の隅々から地球の知識が垣間見えることだ。
「大丈夫、俺は戦いには消極的なんだ。まずは話し合いが大切だと思う。シルビアの心配する事態にはならないよ」
彼女にキスをすると俺は部屋をでる。
ユーギはどこにいるだろうか、あの手のキャラは大体いい景色のテラスにいるものだ。
ほら、やはりいた。もはやリゾートホテルだといっても過言でないこの宿。
屋内にバーがあり、外に出るとテラスにつながっている。そのテーブルにユーギは一人でいた。テーブルにはグラスが二つあった。
「やあ、まってたよ、君はくる、きっと来ると思ってた」
ユーギは普段と違う表情をしていた。にやにやしているのは相変わらずだが、どこかでみた既視感をやつの表情から読み取れた。
「お前、転生者なのか? いや、今にして思えばお前は転生者なはずがない。そうだ、俺は知ってる、もしかしてお前は……」
「ん? そういう君は……人間じゃないとは思ってたけど、まさか、勇者かい?
これはこれは、我が主神様は実に嫌な性格をしているよ、目の前にかつての仇がいるなんて何たる嫌味か」
嫌な予感は当たるものだ。ユーギ・モガミは神様だった。
かつて俺が殺した神がいま目の前にいる。
…………。
……。
しかし、やつには敵意がない。実に落ち着いていて、なにか不気味な色のカクテルを飲みながら会話を続ける。
ホテルの人には悪いがこの色は悪役専用のカクテルだ。あとでカール氏にクレームでもいっておこうか。
おっと、現実に立ち向かわなければ。神はどういうわけか復活したということだ。それが目の前にいる。今の俺でやつに勝てるか、いや無理だろう。
だが、俺に復讐するのが目的なら初見でそうしているはずだ。俺はおとなしく席に座ると用意されたカクテルを飲む。
神は毒は盛らないだろうし。盛られても問題ない。むしろ魔力源になるだろう。
(甘いですね、女性に人気のカクテルでしょうか、これはぜひシルビアに飲ませてみたいものです)
ロボさんや……、シルビアさんには酒は飲ませたくない……おっと、その話はあとだ。今は目の前のユーギだ。
「いやぁ、まさか僕が死を経験するなんて思わなかったよ。僕クラスの高位な神で死んだのはいないんじゃないかな。
これは他の神にも自慢したいくらいの偉業だと思うよ。
それに死んだあとは僕の意識は君の星、地球だったね。そこにいって君の国の女神に新たな身体を貰ったんだよ。
いってみれば転生者に僕もなれたってことさ。
そういえば、地球でいろいろ勉強することができたよ。人類史の勉強というかな、実習形式でかなり大変だったけど学びは大きかった。
人間としての振る舞いを学んだから、僕をもうガキだとか幼稚だとか言わないでほしいな。りっぱな大人だよ」
ユーギは両手を頭の後に持っていき、ポーズを取る。ノースリーブのドレスを着ているため両脇をおれに見せつける形になった。
色っぽいな、こいつの体形は完璧だ。神の造形物ってのはお世辞じゃない、本当に神なのだから。
だがな、ユーギよ、セクシーポーズが大人だと思ってるならこいつはガキだ、まるで成長していないな。
それに、やたら女性を口説く姿は気に入らない。神ってこんなんだったか、……いや、神様ってそうなのかもしれない。
俺の知ってる地球の神様は大体がそうだったっけ。
「まあいいさ、ところでおまえ女だったか? その仕草というか、正直気持ち悪いぞ?」
「おんや~? 君にだけは言われたくないね、しかもあんなかわいこちゃんを騙すなんて、君の方がかなりあれだよ」
たしかに俺にこいつのことを言える立場ではない。そうか、俺がこいつに嫌悪感を覚えるのはどこか俺と共通点があるということだろう。同族嫌悪というのだろうか。
だが、シルビアさんに対しては本気だ。そこは揺るがない。
「い、いろいろあったんだ、それに騙してないぞ、今は……ちゃんと話してある、それに今はお前の話だよ、なんで死んだはずの神がここにいるんだよ、しかも人間の女性として」
「ああ、この身体ね、主神が言うには男はいやだそうだ、弟が嫌いだそうで、妹がほしかったの~というわけらしい、まあ僕としてはどちらでもいいし、実際、女の方が成績がよかった。
僕は、地球では何度か女性に生まれ変わったことがあってね。なんと大聖皇帝にまで上り詰めたことがあるのだ、男尊女卑の時代でそれは凄いと思わないかい?」
ユーギは地球で、神々からいろんな試練を受けたようだ。再教育といったほうが正しい。
いろんな時代にタイムリープして、何度も人生を繰り返したそうだ。
それって俺がやったら発狂してしまうだろう。なるほど神のメンタルはそうとう強いのかもしれない。
それに神の能力なしで、しかも女性で皇帝になったとかは、凄いと思う。現代でも女性で上に立つのは難しいと聞くし。やはり腐っても神というわけか。
でもやはりガキっぽい、ネーミングセンスだろうか。大聖皇帝って……。
「なんだよ、その中二センス全開な役職名は、皇帝ってだけで大したもんだと思うけど、それにいろいろ付け足すとチープな感じがするんだが……」
「おや、君は歴史に興味がないみたいだ。僕は歴史上唯一の女帝として君臨したんだよ、唯一だよ、すごくない?」
「わからない話をするな! だから神は嫌いなんだ、それに今度は何を企んでるんだ?」
「ああ、それね、残念ながら僕はもう神ではないんだ。半神といったところか、力は君の足元にもおよばないよ、安心するがいい。
もう僕は昔の僕ではないのだから。それに少なからず君にも感謝してるよ。そして恨みも少なからずあるといったところかな」
「……おまえ、キャラ変わってないか? 前はもっと感情的で飽きっぽいというか、ガキ、いや幼稚だったろ?」
「ふふ、そうだね、そして君は僕を煽ってるのかい? また僕を殺す機会をうかがってると? でも残念、休戦といこうじゃないか、この世界は僕が死んで5000年たったんだろ?
ということはだ、僕は5000年分の経験を得たということになる。
……そうか、僕は5000年あの地球の馬鹿どものタイムループごっこに付き合ったのか、僕も多少は変わるというものだ。君を目の前にしても、かつての殺意がみじんも湧かない。これは僕自身驚きを禁じ得ないよ」
ユーギ・モガミはこの世界を創った神だった。俺が殺した幼稚な神様。しかし、どういうわけか俺に復讐することもせずにこの世界に、しかも学生としている。
なにを考えてるのか、おそらく何も考えていないのだろうが。それはそれで危ないんじゃないかと思った。
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