World End Story

沖原 椿

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プロローグ

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金属の擦れる音があたりに響いた。
アランは相手の剣を跳ね返し、間合いをとる。呼吸を整えながら目の前の敵を見据える。

「なんでだよ…」

無意識に出た絞り出すような声は戦場で鳴り響く爆発音にかき消された。再び向かってきた刃を受けながらアランは必死に考える。

──なぜこうなった?

今目の前で自分を殺そうとしている女は唯一の親友だったはずなのに。

「お前とは戦いたくないんだ!」

喉が張り裂けるほど叫んでもその声は彼女には届かない。アランは彼女の表情を見て驚いた。目には光がなく、口元にも感情はなかった。人形のように剣を繰り出す彼女を見てアランは泣きたくなった。

──前は笑顔で溢れていたのに…。

アランの頭の中に、彼女との思い出が流れる。初めて会った日、明かした秘密、交わした約束、そして共に過ごした短く幸せだった日々が。そこにはいつも笑顔があった。別れの時も彼女は泣きながらでも笑っていた。

笑っていた、はずなのに。

涙で視界が歪む。足元が狂い、アランは彼女の鋭い一撃を避けきれなかった。刃が左肩を貫く。痛みがこれは悪夢ではないとはっきりと感じさせた。
一粒の涙がアランの頬から流れ落ちる。







「どうしてなんだよ…、レイア!」
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