6 / 7
第6章
第6章
しおりを挟む
自分から漂うあの匂いにスーッと血の気が引いていく。一瞬、その場に立っているのに脚の感覚がなくなったようにも感じたが、陽希はすぐに思考を切り替えて周りを見渡した。こんなにも突然あの匂いが自分からしてくるということは、以前の佐々塚のときと同じように車が突っ込んでくるかもしれない。そうなったら隣にいる暁斗も危険だ。
バッと後ろを振り向いた瞬間、帽子を深くかぶった男がこちらに向かって走ってきている姿が見えた。そして、その手には太陽の光を反射して不気味に輝く包丁のようなものが握られている。
陽希の脳裏に夢の中の光景が過った。暁斗は背中を謎の人物に切られていた。もし、これがあの夢と同じようなことになるのならば。
「ッ…!」
陽希は咄嗟に暁斗の背後に回り、彼の背中を守るように男の目の前に飛び出した。男はもうすぐそこにまで迫ってきている。もう逃げることはできない。
暁斗の死の運命を変えるにはこうするしかないんだ。
「陽希、何して…」
暁斗の声が後ろから聞こえたその時、腹部に激痛が走った。
それは耐え難い痛みだった。だが、この男は陽希を刺した包丁を引き抜いて暁斗のことも刺してくるかもしれない。そんなことは絶対させない。
腹部に刺さった包丁を握る男の手を陽希は力強く掴んだ。絶対に離してやるものかと、指に力を込めると腹部からの出血が増えた気がしたが、今はそんなことに構ってなどいられない。
それは一瞬にして起こった出来事だった。
暁斗は突然背後に回った陽希のほうへ身体を向けると彼は血まみれの手で男の手を掴んでおり、その下には血が滴り落ちていた。陽希に掴まれている男はまさか刺した相手が手を掴んでくるとは思っていなかったようで、目深にかぶった帽子の下に見える目が驚愕の色を浮かべている。
暁斗は一瞬何が起こっているのか理解できずに呆然としてしまったが、すぐに我に返って男を取り押さえた。男が地面に倒されるのと同時に陽希の身体もどさっとその場に崩れ落ちる。
「陽希!」
痛みと失血で弱々しい息を吐きながら陽希は声のしたほうへ視線を向ける。その霞む視界の中では暁斗が男を取り押さえていた。すると、騒ぎを聞きつけた通行人が男を抑えるのに協力してくれたようだ。陽希の耳には暁斗とその通行人が会話している内容は届かなかったが、暁斗は男を通行人に任せて陽希の元へと駆け寄ってきた。
「陽希、大丈夫だ、絶対大丈夫だから、俺が助けるから。諦めるんじゃないぞ」
「はぁ…っ…はぁっ……暁斗…おれ…暁斗のこと…守れた…自分の手で…運命…変えられた…」
「ばか野郎、お前が怪我したら意味ないだろ」
「ははっ…身体が勝手に、動いて……暁斗……」
唇を動かすがそれは声になっておらず、暁斗は顔を近付かせた。その表情には不安や恐怖が入り混じり、陽希は力を振り絞って手を彼の顔へと近付けた。そして、彼の困惑に満ちた瞳を手で覆い、触れるだけの口付けをする。
その瞬間、何故夢の中の暁斗が陽希に目隠しをしてキスをしていたのかがわかった。
覚えていてほしくなかったからだ、最期のキスを。
自分に縛られてほしくないという優しさだったのかもしれない。少なくとも、今の陽希はその気持ちで彼に口付けをした。ずるいかもしれないけど、最期くらい彼に触れたかった。
陽希が手を外すと軽く触れた暁斗のこめかみ辺りに血が付いてしまっており、陽希は弱々しく苦笑いを浮かべた。顔から離れた手は下に落ちる前に暁斗にぎゅっと握り締められたが、その手は驚くほどに冷たくなっている。
「暁斗……おれ……」
暁斗のこと、死んでも守りたかった。
「陽希!陽希!」
暁斗が名前を呼ぶ声が遠のいていき、陽希の意識はそこでプツッと途切れてしまった。
◆
「陽希、起きて」
自分の名前を呼ぶ声にゆっくりと意識が浮上していき、重い瞼を上げる。
目の前に見えたのは『白』だった。室内でも外でもない、本当に何もない、真っ白な空間だ。まるで空気すらも失われたかのような音一つない、静かな場所。
陽希は数回瞬きをしてから重い身体を起こした。辺りを見回すとぼんやりとした視界の中、誰か立っている。最初は顔がよく見えなかったが、次第にその姿が鮮明になっていくと、その人物の顔には見覚えがあった。だが、信じられない状況に驚きで目を見開く。
「驚いた?俺は前世のお前」
「前世……俺は死んだってこと…?」
「んー、まだ死んではないよ。危険な状態だけどね」
にこっと笑みを浮かべた前世の陽希だと名乗る人物は、座り込んだままの陽希の前にしゃがみ込んだ。
「死を感じられる匂い、なんでそんなものがあるのか教えてあげようか」
「えっ」
あの匂いが存在する理由なんてあるのかと陽希が驚きの表情を浮かべていると、前世の陽希はこくりと一度頷いた。
「あれは罰だよ」
「罰…?」
「そう。俺の一つ前の人生でも俺と暁斗は一緒だったんだけど…ははっ、今回も一緒になるなんて本当運命的だよね。それで、その一つ前の人生でも俺は暁斗を守ることができずに後追いして死んだ。俺が生まれた時にはあの匂いがわかる身体になっていたから神から与えられた罰なのかなって思ってね。あの匂いがわかったところで何もできないんだから……。で、結局俺も暁斗を守ることができずに後追いしちゃって、お前にもこの死の匂いがわかる力が残ったままになったんだよ」
前世の陽希の言葉に過去の記憶が甦る。両親の死、他人から感じる死の匂い。それらは匂いを感じ取れたからといって陽希自身にはどうすることもできなかった。罪悪感や無力感、それに押しつぶされそうになったことも何度もあった。
しかし、この話を暁斗にしてから死の運命は変えられると気付かされた。暁斗が教えてくれたから、少なくとも暁斗を救うことはできた。それは目の前の彼が言う『暁斗を守れなかった』という運命からは抜け出すことができたということだ。
「……罰なんかじゃない」
「え?」
陽希は両手をぎゅっと握り締め、真っ直ぐに前世の陽希の瞳を見つめる。
「死の運命は変えられる。暁斗が教えてくれたんだ。俺はこの匂いのおかげで暁斗を守ることができた」
「……けど、これでもしお前が死んだら、暁斗とは離れ離れだ。そんなの運命を変えられたなんて言えないんじゃないか?」
「俺は暁斗のところに戻れるって信じてる。運命は変えられるって教えてくれた暁斗のことを信じているから」
「……」
前世の陽希はじっと陽希のことを見つめたまま暫く何も言わなかったが、一度大きく息を吐き出してその場に立ち上がった。すると、前世の陽希の後ろから誰かが歩いてきた。その顔にも見覚えがあった。何度も夢の中で見ていた、前世の暁斗だ。
「陽希、どうするんだ?」
「ん、消すことにする」
消す、という言葉にドキッとする。一体何を消すというのだろうかと、不安気に二人のことを見上げていると前世の陽希が手を差し出してきた。立ち上がらせてくれようとしているのか指をちょいちょいっと動かしたため、恐る恐るその手を取って立ち上がらせてもらう。
「実はもう一つ、罰が与えられていた」
「もう一つ?」
「うん、お前も感じてると思うんだけど、身近な人の死が多いって思ったことないか?」
両親の死、知人の死、確かに彼の言う通り陽希の周りでは死が多かった。そして、最近では仲の良い同僚も死にそうになり、陽希が庇っていなければきっと暁斗も……。
「俺が生きていた時も周りには死が多かった。俺も暁斗も若くして死んだのはこの与えられた罰のせいだったんだ。自死を選んだことの罰、かな」
「そんな…じゃあ、俺がもしここで助かったとしても…」
「うん、また近い将来危険な目に遭うかもしれない」
自分だけならまだしも、それは必然的に周りも巻き込んでしまうことになる。自分に与えられた罰のせいで周りの人が命の危険に晒されるなんて。
どうすれば良いのかわからずに表情が暗くなっていく陽希の肩を前世の陽希がぽんぽんと軽く叩いた。
「落ち込まなくていいよ。その罰は俺がもらうから」
「えっ?」
「お前は暁斗を守った。その上、この状況でもまだ諦めてない。それに、この罰は俺が自死したせいだから俺が受けるのは当然だろ?」
「そんなことできるのか…?それにお前が受ける罰って…」
前世の陽希はにこっと笑ってから人差し指で陽希の額に触れた。その指先から温かい気が流れ込んでくるような感覚があり、それと同時に胸の辺りがスッと軽くなった。
「俺がどんな罰を受けるかは気にしなくていい。どうせ死んでる身だしな。それに、暁斗も傍にいてくれるから」
指を下ろした前世の陽希の顔色が少し悪くなり、足元も若干ふらついたようだったが、すぐに前世の暁斗が彼の横でその身体を支えた。
「ほら、そろそろ行かないとお前の暁斗が呼んでるよ」
振り返ると遠くのほうから陽希の名前を呼ぶ暁斗の声が聞こえてきた。その瞬間、真っ白だった空間に靄がかかっていき、陽希の視界から前世の二人の姿が見えなくなる。意識も徐々に遠のいていく中、前世の陽希の声が最後に耳に届いた。
「今度はちゃんと二人で長生きしろよ」
バッと後ろを振り向いた瞬間、帽子を深くかぶった男がこちらに向かって走ってきている姿が見えた。そして、その手には太陽の光を反射して不気味に輝く包丁のようなものが握られている。
陽希の脳裏に夢の中の光景が過った。暁斗は背中を謎の人物に切られていた。もし、これがあの夢と同じようなことになるのならば。
「ッ…!」
陽希は咄嗟に暁斗の背後に回り、彼の背中を守るように男の目の前に飛び出した。男はもうすぐそこにまで迫ってきている。もう逃げることはできない。
暁斗の死の運命を変えるにはこうするしかないんだ。
「陽希、何して…」
暁斗の声が後ろから聞こえたその時、腹部に激痛が走った。
それは耐え難い痛みだった。だが、この男は陽希を刺した包丁を引き抜いて暁斗のことも刺してくるかもしれない。そんなことは絶対させない。
腹部に刺さった包丁を握る男の手を陽希は力強く掴んだ。絶対に離してやるものかと、指に力を込めると腹部からの出血が増えた気がしたが、今はそんなことに構ってなどいられない。
それは一瞬にして起こった出来事だった。
暁斗は突然背後に回った陽希のほうへ身体を向けると彼は血まみれの手で男の手を掴んでおり、その下には血が滴り落ちていた。陽希に掴まれている男はまさか刺した相手が手を掴んでくるとは思っていなかったようで、目深にかぶった帽子の下に見える目が驚愕の色を浮かべている。
暁斗は一瞬何が起こっているのか理解できずに呆然としてしまったが、すぐに我に返って男を取り押さえた。男が地面に倒されるのと同時に陽希の身体もどさっとその場に崩れ落ちる。
「陽希!」
痛みと失血で弱々しい息を吐きながら陽希は声のしたほうへ視線を向ける。その霞む視界の中では暁斗が男を取り押さえていた。すると、騒ぎを聞きつけた通行人が男を抑えるのに協力してくれたようだ。陽希の耳には暁斗とその通行人が会話している内容は届かなかったが、暁斗は男を通行人に任せて陽希の元へと駆け寄ってきた。
「陽希、大丈夫だ、絶対大丈夫だから、俺が助けるから。諦めるんじゃないぞ」
「はぁ…っ…はぁっ……暁斗…おれ…暁斗のこと…守れた…自分の手で…運命…変えられた…」
「ばか野郎、お前が怪我したら意味ないだろ」
「ははっ…身体が勝手に、動いて……暁斗……」
唇を動かすがそれは声になっておらず、暁斗は顔を近付かせた。その表情には不安や恐怖が入り混じり、陽希は力を振り絞って手を彼の顔へと近付けた。そして、彼の困惑に満ちた瞳を手で覆い、触れるだけの口付けをする。
その瞬間、何故夢の中の暁斗が陽希に目隠しをしてキスをしていたのかがわかった。
覚えていてほしくなかったからだ、最期のキスを。
自分に縛られてほしくないという優しさだったのかもしれない。少なくとも、今の陽希はその気持ちで彼に口付けをした。ずるいかもしれないけど、最期くらい彼に触れたかった。
陽希が手を外すと軽く触れた暁斗のこめかみ辺りに血が付いてしまっており、陽希は弱々しく苦笑いを浮かべた。顔から離れた手は下に落ちる前に暁斗にぎゅっと握り締められたが、その手は驚くほどに冷たくなっている。
「暁斗……おれ……」
暁斗のこと、死んでも守りたかった。
「陽希!陽希!」
暁斗が名前を呼ぶ声が遠のいていき、陽希の意識はそこでプツッと途切れてしまった。
◆
「陽希、起きて」
自分の名前を呼ぶ声にゆっくりと意識が浮上していき、重い瞼を上げる。
目の前に見えたのは『白』だった。室内でも外でもない、本当に何もない、真っ白な空間だ。まるで空気すらも失われたかのような音一つない、静かな場所。
陽希は数回瞬きをしてから重い身体を起こした。辺りを見回すとぼんやりとした視界の中、誰か立っている。最初は顔がよく見えなかったが、次第にその姿が鮮明になっていくと、その人物の顔には見覚えがあった。だが、信じられない状況に驚きで目を見開く。
「驚いた?俺は前世のお前」
「前世……俺は死んだってこと…?」
「んー、まだ死んではないよ。危険な状態だけどね」
にこっと笑みを浮かべた前世の陽希だと名乗る人物は、座り込んだままの陽希の前にしゃがみ込んだ。
「死を感じられる匂い、なんでそんなものがあるのか教えてあげようか」
「えっ」
あの匂いが存在する理由なんてあるのかと陽希が驚きの表情を浮かべていると、前世の陽希はこくりと一度頷いた。
「あれは罰だよ」
「罰…?」
「そう。俺の一つ前の人生でも俺と暁斗は一緒だったんだけど…ははっ、今回も一緒になるなんて本当運命的だよね。それで、その一つ前の人生でも俺は暁斗を守ることができずに後追いして死んだ。俺が生まれた時にはあの匂いがわかる身体になっていたから神から与えられた罰なのかなって思ってね。あの匂いがわかったところで何もできないんだから……。で、結局俺も暁斗を守ることができずに後追いしちゃって、お前にもこの死の匂いがわかる力が残ったままになったんだよ」
前世の陽希の言葉に過去の記憶が甦る。両親の死、他人から感じる死の匂い。それらは匂いを感じ取れたからといって陽希自身にはどうすることもできなかった。罪悪感や無力感、それに押しつぶされそうになったことも何度もあった。
しかし、この話を暁斗にしてから死の運命は変えられると気付かされた。暁斗が教えてくれたから、少なくとも暁斗を救うことはできた。それは目の前の彼が言う『暁斗を守れなかった』という運命からは抜け出すことができたということだ。
「……罰なんかじゃない」
「え?」
陽希は両手をぎゅっと握り締め、真っ直ぐに前世の陽希の瞳を見つめる。
「死の運命は変えられる。暁斗が教えてくれたんだ。俺はこの匂いのおかげで暁斗を守ることができた」
「……けど、これでもしお前が死んだら、暁斗とは離れ離れだ。そんなの運命を変えられたなんて言えないんじゃないか?」
「俺は暁斗のところに戻れるって信じてる。運命は変えられるって教えてくれた暁斗のことを信じているから」
「……」
前世の陽希はじっと陽希のことを見つめたまま暫く何も言わなかったが、一度大きく息を吐き出してその場に立ち上がった。すると、前世の陽希の後ろから誰かが歩いてきた。その顔にも見覚えがあった。何度も夢の中で見ていた、前世の暁斗だ。
「陽希、どうするんだ?」
「ん、消すことにする」
消す、という言葉にドキッとする。一体何を消すというのだろうかと、不安気に二人のことを見上げていると前世の陽希が手を差し出してきた。立ち上がらせてくれようとしているのか指をちょいちょいっと動かしたため、恐る恐るその手を取って立ち上がらせてもらう。
「実はもう一つ、罰が与えられていた」
「もう一つ?」
「うん、お前も感じてると思うんだけど、身近な人の死が多いって思ったことないか?」
両親の死、知人の死、確かに彼の言う通り陽希の周りでは死が多かった。そして、最近では仲の良い同僚も死にそうになり、陽希が庇っていなければきっと暁斗も……。
「俺が生きていた時も周りには死が多かった。俺も暁斗も若くして死んだのはこの与えられた罰のせいだったんだ。自死を選んだことの罰、かな」
「そんな…じゃあ、俺がもしここで助かったとしても…」
「うん、また近い将来危険な目に遭うかもしれない」
自分だけならまだしも、それは必然的に周りも巻き込んでしまうことになる。自分に与えられた罰のせいで周りの人が命の危険に晒されるなんて。
どうすれば良いのかわからずに表情が暗くなっていく陽希の肩を前世の陽希がぽんぽんと軽く叩いた。
「落ち込まなくていいよ。その罰は俺がもらうから」
「えっ?」
「お前は暁斗を守った。その上、この状況でもまだ諦めてない。それに、この罰は俺が自死したせいだから俺が受けるのは当然だろ?」
「そんなことできるのか…?それにお前が受ける罰って…」
前世の陽希はにこっと笑ってから人差し指で陽希の額に触れた。その指先から温かい気が流れ込んでくるような感覚があり、それと同時に胸の辺りがスッと軽くなった。
「俺がどんな罰を受けるかは気にしなくていい。どうせ死んでる身だしな。それに、暁斗も傍にいてくれるから」
指を下ろした前世の陽希の顔色が少し悪くなり、足元も若干ふらついたようだったが、すぐに前世の暁斗が彼の横でその身体を支えた。
「ほら、そろそろ行かないとお前の暁斗が呼んでるよ」
振り返ると遠くのほうから陽希の名前を呼ぶ暁斗の声が聞こえてきた。その瞬間、真っ白だった空間に靄がかかっていき、陽希の視界から前世の二人の姿が見えなくなる。意識も徐々に遠のいていく中、前世の陽希の声が最後に耳に届いた。
「今度はちゃんと二人で長生きしろよ」
0
あなたにおすすめの小説
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
【完結】社畜の俺が一途な犬系イケメン大学生に告白された話
日向汐
BL
「好きです」
「…手離せよ」
「いやだ、」
じっと見つめてくる眼力に気圧される。
ただでさえ16時間勤務の後なんだ。勘弁してくれ──。
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
純真天然イケメン大学生(21)× 気怠げ社畜お兄さん(26)
閉店間際のスーパーでの出会いから始まる、
一途でほんわか甘いラブストーリー🥐☕️💕
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
📚 **全5話/9月20日(土)完結!** ✨
短期でサクッと読める完結作です♡
ぜひぜひ
ゆるりとお楽しみください☻*
・───────────・
🧸更新のお知らせや、2人の“舞台裏”の小話🫧
❥❥❥ https://x.com/ushio_hinata_2?s=21
・───────────・
応援していただけると励みになります💪( ¨̮ 💪)
なにとぞ、よしなに♡
・───────────・
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
氷の支配者と偽りのベータ。過労で倒れたら冷徹上司(銀狼)に拾われ、極上の溺愛生活が始まりました。
水凪しおん
BL
オメガであることを隠し、メガバンクで身を粉にして働く、水瀬湊。
※この作品には、性的描写の表現が含まれています。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
過労と理不尽な扱いで、心身ともに限界を迎えた夜、彼を救ったのは、冷徹で知られる超エリートα、橘蓮だった。
「君はもう、頑張らなくていい」
――それは、運命の番との出会い。
圧倒的な庇護と、独占欲に戸惑いながらも、湊の凍てついた心は、次第に溶かされていく。
理不尽な会社への華麗なる逆転劇と、極上に甘いオメガバース・オフィスラブ!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる