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一章:転生乙女
11 運命でしたから
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運命ーーー、それは過去の遺物です。
では、運命の相手を知りえる【神縁の儀】とはいったいなんなのでしょうか?
きっとそんな風に思う事すら無粋なのでしょうね。
そういうものだと、聖職者も思っているのでしょうし。
だからでしょうね。
彼らの有難いお言葉というものが、まるで詐欺師の謳い文句のように聴こえてしまうのは。
、、、、、、って、いけませんね、これでは。
先刻の件で、少し疑心暗鬼になってしまっています。
これはカヤ=エリュテイアらしくありませんね。
一旦心を落ち着けましょう。
「ーーーそれでは、運命の使徒達よ。これより【神縁の儀】を執り行います。名前を呼ばれた者から壇上に上がりなさい」
そうはっきりと抑揚をつけておっしゃる司教様の声はとても明るく、威厳のあるものでした。
人心掌握の術を心得ているのでしょうね。声遣い以外にも所々そのような所作も見受けられます、、、、、って、ダメですダメです、、、!全く気分が晴れていないではないですか、、、!?はぁ、ひたすらにルクス君を撫でたい気分です。
まだリビット村を出て1週間も経っていないというのに、故郷が愛おしくて堪らないです。
学校になど行かず、このまま帰ってしまいましょうか、、、、、
なんて、、、、、、冗談です。
きっと今引き返してもお父様、お母様、村の皆様はこんなどうしようもない私でも暖かく迎えてくれるのでしょう。それは想像に難くありません。
皆様、優しい方ばかりですから。
なればこの先、未知の世界こそが私の学ぶべきものなのでしょう。でしたらここで挫けていては、私はいつまで経っても成長出来ません。
ですので、誰かの為ではなく、今は自身の為に頑張りましょう。
そう意気込むことで、迷いも幾分か無くなりました。
単純ですね、私、、、ですが今はそれも長所としておきましょうか。
と、私が浅く息を吐き、顔を上げると、突然肩を叩かれて、こう声を掛けられました。
「ーーー貴様は、いったい何者なんだ?!」
突然のことに驚きながらも、後ろを振り向きその相手を確認すると、私に声を掛けてきた方が先程の騎士様であることが分かりました。
まったく、、、人が心機一転、やる気を出していたところでしたのに、、、間が悪いですよ?
、、、しかしまぁ、事情聴取でしょうね。
先程はこの方がご休憩されていましたから、彼らに同行する事もなく真っ直ぐにここに来てしまいましたが、やはり不味かったのでしょうね。
といってもここは教会の中ですので、後でにして欲しいのですが、、、、、、
騎士様の乱入により、場が乱れてしまいましたね。これは私のせいです。
少し受け答え致しましたら、退出願いましょう。
「何者とおっしゃられましても、、、私はリビット村出身のカヤ=エリュテーーーーー」
「そうじゃない!!!そう言う事を聞いているのではなく、、、俺が聞いているのはその力の事だ!」
「チカラ、、、?そう言われましても要領を得ませんよ。騎士様は私のどの力の事を言っているのでしょう?」
「全てだ!全て、、、!いや、具体的に言わせてもらうが、あの壁を壊した力、そして壁を直した力の事だ」
「それは魔力ですね。私、村では魔力制御の訓練をたくさん致しましたから」
「だから違う!そうじゃない!!!そもそもそんな事で城壁に穴を開けたり、直したりなんて出来るわけないだろ!?」
、、、この方はあまり魔力について明るくないのでしょうね。
確かお父様が騎士様は魔力の知識について乏しいものだ、とおっしゃっていましたし。
生意気に思われるかもしれませんが、ほんの少し教授して差し上げましょう。
知識は共有してこその宝です。
言い換えれば王族だけに伝えられているとされる【叡智の書】はゴミも同然、という事です。
「ーーー魔力はチカラです。それは腕力、速力、筋力に等しく、チカラなのです。騎士様はそれらのチカラにおいて私を遥かに凌駕されているでしょう。その腰に下げている剣なんて、私は持ち上げるのがやっとでしょうしね。それに腕相撲や駆けっこだって、今の私が騎士様に勝つ可能性なんて万に一つもないでしょう」
「だから何だというのだ!?」
「ですから、騎士様に出来なくて私に出来る事があるという事は、そんなにおかしな事ではない、という事です。私の魔力は騎士様より優れていますから」
「貴様!!?俺を侮辱しているのか!!?」
そう騎士様は激怒し、また剣先を私に向けました。
、、、本当にこの方は、、、
「侮辱などしておりません。事実を述べたまでです」
「まだ言うか、、、!?」
「ええ、言いますよ。だって言い足りませんから。それとまだ答えていませんでしたし、お答え致しますが、その前に騎士様に一つ伺いたいと思いますが、宜しいですか?」
「、、、、、、」
騎士様は応えませんでしたが、私はそれを許可と受け取り、騎士様にこう尋ねました。
「騎士様は医術、もしくは薬学といった知識はございますか?」
「騎士がそんなものを知って何になる!」
知る事は決して悪い事ではないはずですが、、、この方とは根本的に考え方が異なるのですね。
「ーーー私はこう考えているのです。自身のチカラで誰かを傷付けるなら、自身のチカラで同等の傷を治せなくてはいけないと。そうでなければきっと、人はどこかで道を外れてしまいますから。それが私のもう一つの力の答えです」
「ふざけている、、、!」
「いいえ、真面目に応えています」
騎士様は私の目をしばらくじっと見ると、剣を下ろして背を向けました。
「カヤと言ったな。貴様は儀式が終わった後に、教会の前で待たせている騎士と共に法院まで来い」
「はい」
「それと、悪かった、、、」
「謝るのでしたら、目を見て言って欲しいのですが?」
「、、、貴様というやつは、、、まぁいい。今のは聞かなかった事にしてやる。司教、場を騒がせてしまい、申し訳なかった」
そう言って、司教様に一礼すると、騎士様はその場を去っていきました。
なんとまぁ、感情の起伏の激しい方ですね。
怒ってばかりでしたが。
ほんの僅かでも微笑まれましたら、もっと優しい印象になったでしょうに、、、
いえ、、、それこそ、騎士様の世界には不要なものなのでしょうね。
「ーーーカヤ=エリュテイアよ。壇上へ上がりなさい」
あら、私の番ですね。
それにしてもまだ場内は騒がしいというのに、司教様はとても穏やかですね。
少々失礼な考えもありましたが、これは流石という他ありませんね。
やっとですか、、、、、、
やっと始まるのですね。
壇上へと上がる階段を登りながら、私はこれからについて色々と考えてしまいます。
先を思うのは当然の事ですが、しかし今から知る事は私のその常識を超えた"運命を知る"事です。
それがこれからの私にどのような変化をもたらすのか、それが不安で不安で仕方ありません。
お父様やお母様のような素敵な出会いが出来るでしょうか?
それは今悩んでもどうしようもない事です。
分かっています。
しかし、どうしてでしょうか、、、この階段を一段、また一段と上がる度に、運命というものが怖く思えて来てしまいます。
運命の相手がもしも、ガーナヴのような殿方だったら?
そもそも、居ないと告げられてしまったら?
そのような事、未だかつてないと聞きましたが、絶対などありえませんから。
息を吸って、息を吐いて。
落ち着いて。
私は階段を上がりきり、そこで一人の姿を目にしました。
、、、いいえ、違います。
これは鏡ですね。
しかし、そこに映っているのは私ではない、誰かでした。
もしや、この方が、、、私の運命の人?
と、思ったのも、束の間。
鏡に映る人の姿が、ガラリと変わってしまいました。
「、、、、、、え?」
そしてそれは数秒置きに同様に。
黒髪短髪の好青年、茶髪の幼さ残る少年、淡い赤髪に緑眼が特徴的な青年、白髪の優しげな笑顔を浮かべた中性的な方、そして眩い金髪の壮年。
「これは、、、?」
儀式の失敗かと思い、後ろを振り返ると、先程まで威厳に満ちていた司教様が、頭を垂れて片膝をついていました。
私がそんな司教様に声を掛けようとすると、ふいに顔を上げた司教様は泣いておられました。
「ーーー次代を担う国王様の花嫁、"乙女"様が現れましたぞ」
司教様はそうおっしゃいました。
、、、、、、はい?
では、運命の相手を知りえる【神縁の儀】とはいったいなんなのでしょうか?
きっとそんな風に思う事すら無粋なのでしょうね。
そういうものだと、聖職者も思っているのでしょうし。
だからでしょうね。
彼らの有難いお言葉というものが、まるで詐欺師の謳い文句のように聴こえてしまうのは。
、、、、、、って、いけませんね、これでは。
先刻の件で、少し疑心暗鬼になってしまっています。
これはカヤ=エリュテイアらしくありませんね。
一旦心を落ち着けましょう。
「ーーーそれでは、運命の使徒達よ。これより【神縁の儀】を執り行います。名前を呼ばれた者から壇上に上がりなさい」
そうはっきりと抑揚をつけておっしゃる司教様の声はとても明るく、威厳のあるものでした。
人心掌握の術を心得ているのでしょうね。声遣い以外にも所々そのような所作も見受けられます、、、、、って、ダメですダメです、、、!全く気分が晴れていないではないですか、、、!?はぁ、ひたすらにルクス君を撫でたい気分です。
まだリビット村を出て1週間も経っていないというのに、故郷が愛おしくて堪らないです。
学校になど行かず、このまま帰ってしまいましょうか、、、、、
なんて、、、、、、冗談です。
きっと今引き返してもお父様、お母様、村の皆様はこんなどうしようもない私でも暖かく迎えてくれるのでしょう。それは想像に難くありません。
皆様、優しい方ばかりですから。
なればこの先、未知の世界こそが私の学ぶべきものなのでしょう。でしたらここで挫けていては、私はいつまで経っても成長出来ません。
ですので、誰かの為ではなく、今は自身の為に頑張りましょう。
そう意気込むことで、迷いも幾分か無くなりました。
単純ですね、私、、、ですが今はそれも長所としておきましょうか。
と、私が浅く息を吐き、顔を上げると、突然肩を叩かれて、こう声を掛けられました。
「ーーー貴様は、いったい何者なんだ?!」
突然のことに驚きながらも、後ろを振り向きその相手を確認すると、私に声を掛けてきた方が先程の騎士様であることが分かりました。
まったく、、、人が心機一転、やる気を出していたところでしたのに、、、間が悪いですよ?
、、、しかしまぁ、事情聴取でしょうね。
先程はこの方がご休憩されていましたから、彼らに同行する事もなく真っ直ぐにここに来てしまいましたが、やはり不味かったのでしょうね。
といってもここは教会の中ですので、後でにして欲しいのですが、、、、、、
騎士様の乱入により、場が乱れてしまいましたね。これは私のせいです。
少し受け答え致しましたら、退出願いましょう。
「何者とおっしゃられましても、、、私はリビット村出身のカヤ=エリュテーーーーー」
「そうじゃない!!!そう言う事を聞いているのではなく、、、俺が聞いているのはその力の事だ!」
「チカラ、、、?そう言われましても要領を得ませんよ。騎士様は私のどの力の事を言っているのでしょう?」
「全てだ!全て、、、!いや、具体的に言わせてもらうが、あの壁を壊した力、そして壁を直した力の事だ」
「それは魔力ですね。私、村では魔力制御の訓練をたくさん致しましたから」
「だから違う!そうじゃない!!!そもそもそんな事で城壁に穴を開けたり、直したりなんて出来るわけないだろ!?」
、、、この方はあまり魔力について明るくないのでしょうね。
確かお父様が騎士様は魔力の知識について乏しいものだ、とおっしゃっていましたし。
生意気に思われるかもしれませんが、ほんの少し教授して差し上げましょう。
知識は共有してこその宝です。
言い換えれば王族だけに伝えられているとされる【叡智の書】はゴミも同然、という事です。
「ーーー魔力はチカラです。それは腕力、速力、筋力に等しく、チカラなのです。騎士様はそれらのチカラにおいて私を遥かに凌駕されているでしょう。その腰に下げている剣なんて、私は持ち上げるのがやっとでしょうしね。それに腕相撲や駆けっこだって、今の私が騎士様に勝つ可能性なんて万に一つもないでしょう」
「だから何だというのだ!?」
「ですから、騎士様に出来なくて私に出来る事があるという事は、そんなにおかしな事ではない、という事です。私の魔力は騎士様より優れていますから」
「貴様!!?俺を侮辱しているのか!!?」
そう騎士様は激怒し、また剣先を私に向けました。
、、、本当にこの方は、、、
「侮辱などしておりません。事実を述べたまでです」
「まだ言うか、、、!?」
「ええ、言いますよ。だって言い足りませんから。それとまだ答えていませんでしたし、お答え致しますが、その前に騎士様に一つ伺いたいと思いますが、宜しいですか?」
「、、、、、、」
騎士様は応えませんでしたが、私はそれを許可と受け取り、騎士様にこう尋ねました。
「騎士様は医術、もしくは薬学といった知識はございますか?」
「騎士がそんなものを知って何になる!」
知る事は決して悪い事ではないはずですが、、、この方とは根本的に考え方が異なるのですね。
「ーーー私はこう考えているのです。自身のチカラで誰かを傷付けるなら、自身のチカラで同等の傷を治せなくてはいけないと。そうでなければきっと、人はどこかで道を外れてしまいますから。それが私のもう一つの力の答えです」
「ふざけている、、、!」
「いいえ、真面目に応えています」
騎士様は私の目をしばらくじっと見ると、剣を下ろして背を向けました。
「カヤと言ったな。貴様は儀式が終わった後に、教会の前で待たせている騎士と共に法院まで来い」
「はい」
「それと、悪かった、、、」
「謝るのでしたら、目を見て言って欲しいのですが?」
「、、、貴様というやつは、、、まぁいい。今のは聞かなかった事にしてやる。司教、場を騒がせてしまい、申し訳なかった」
そう言って、司教様に一礼すると、騎士様はその場を去っていきました。
なんとまぁ、感情の起伏の激しい方ですね。
怒ってばかりでしたが。
ほんの僅かでも微笑まれましたら、もっと優しい印象になったでしょうに、、、
いえ、、、それこそ、騎士様の世界には不要なものなのでしょうね。
「ーーーカヤ=エリュテイアよ。壇上へ上がりなさい」
あら、私の番ですね。
それにしてもまだ場内は騒がしいというのに、司教様はとても穏やかですね。
少々失礼な考えもありましたが、これは流石という他ありませんね。
やっとですか、、、、、、
やっと始まるのですね。
壇上へと上がる階段を登りながら、私はこれからについて色々と考えてしまいます。
先を思うのは当然の事ですが、しかし今から知る事は私のその常識を超えた"運命を知る"事です。
それがこれからの私にどのような変化をもたらすのか、それが不安で不安で仕方ありません。
お父様やお母様のような素敵な出会いが出来るでしょうか?
それは今悩んでもどうしようもない事です。
分かっています。
しかし、どうしてでしょうか、、、この階段を一段、また一段と上がる度に、運命というものが怖く思えて来てしまいます。
運命の相手がもしも、ガーナヴのような殿方だったら?
そもそも、居ないと告げられてしまったら?
そのような事、未だかつてないと聞きましたが、絶対などありえませんから。
息を吸って、息を吐いて。
落ち着いて。
私は階段を上がりきり、そこで一人の姿を目にしました。
、、、いいえ、違います。
これは鏡ですね。
しかし、そこに映っているのは私ではない、誰かでした。
もしや、この方が、、、私の運命の人?
と、思ったのも、束の間。
鏡に映る人の姿が、ガラリと変わってしまいました。
「、、、、、、え?」
そしてそれは数秒置きに同様に。
黒髪短髪の好青年、茶髪の幼さ残る少年、淡い赤髪に緑眼が特徴的な青年、白髪の優しげな笑顔を浮かべた中性的な方、そして眩い金髪の壮年。
「これは、、、?」
儀式の失敗かと思い、後ろを振り返ると、先程まで威厳に満ちていた司教様が、頭を垂れて片膝をついていました。
私がそんな司教様に声を掛けようとすると、ふいに顔を上げた司教様は泣いておられました。
「ーーー次代を担う国王様の花嫁、"乙女"様が現れましたぞ」
司教様はそうおっしゃいました。
、、、、、、はい?
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