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駆け引きの応酬
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「俺の顔を変えてくれ。二目と見られない顔にしてく…ぐっ」
北斗が全て言い終わらないうちに、拓真の手が北斗の顔半分をふさいだ。
鼻も口も大きな手で覆われた北斗が、息をするために拓真の手を外そうとしてもがき、本気で爪を立てたせいで拓真の腕に鋭い痛みが走る。手を緩めてやると、北斗はベッドに丸まって喘いだ。
「な、何するんだ!気でも狂ったか?」
「たかだか男に言い寄られたぐらいで、甘ったれるな!俺はな、形成外科にいたこともある。先天性の奇形や、怪我や火傷で、せめて見られる顔にして欲しいと願う患者の手術もした。お前の言う二目と見られない顔を持つ患者の気持ちが、美人のお前に分かるか?」
北斗は拓真の真剣な怒りを浴びて、顔をこわばらせている。舐められてたまるかと拓真は自分の立場をはっきりと告げた。
「チャラチャラした美容整形外科医だと思って、簡単に丸め込めると踏んだなら大間違いだ。ここは、目を悪くして開業できなくなった伯父から買い取った病院だ。身内割引をしてもらった手前、引き継いだ患者がいなくなるまで美容整形外科は続けるるもりだったが、それもあと少しで終わる。今後は整形外科か形成外科に変えるつもりだ。俺はもっと自分の腕を必要としてくれる患者のために、尽くしたいと思っている」
拓真の話をきくうちに、自分の浅はかな思いつきを恥じたのか、北斗がみるみるしおれていくのが目に映る。顔の美を自覚しているものにありがちな、自分の過ちを相手の情に訴えかけて、無くそうとする表情を作ったりしないのは意外だった。いきがって見せたのは、表面だけで判断しようとする相手に対する抵抗なのかもしれない。そんな風に推測していると、俯いていた北斗が神妙な顔を拓真に向けた。
「悪かった。そんなつもりで言ったんじゃない。でも、俺は七星を守りたいんだ。研吾が俺の顔に執着するなら、俺が別人の顔になれば、もともと似ている七星の顔だけを見てくれるんじゃないかと思ったんだ」
「それは無理だ。似ていても、表情がまるで違う。お前の挑戦する顔は、扇情的な色気があって人を惹きつける。七星さんには真似できない顔だ」
「なら、どうすればいい?わざと煽っているわけじゃない。ずっと無表情でいればいいってことか?どこかの表情筋にメスを入れれば、二度とそんな表情をしなくて済むのか?もしそうなら、やってくれよ。頼むから……」
必死で追いすがる北斗は、抱きしめて安心させてやりたいほど無防備に見えた。拓真へ当てこするつもりで言ったのかと思った整形は、妹のためだと分かり、北斗に対する怒りや不信感が消え去った。
「俺が断ったら、どうする?他に行くつもりか?」
「当たり前だ。どうせ、腕に自信がないから、手術を渋っているだけなんだろ?そんな藪医者に任せられるか」
「二目と見られない顔になりたいなら、藪医者の方がいいんじゃないか?」
拓真を挑発して、手術をさせようとした魂胆を見抜かれ、ぐっと言葉に詰まった北斗を見て、拓真が愉快そうに笑う。
気が強そうな振りをして突っ張っていても、北斗の中身が熱くて柔らかいことは、会話をすれば誰でも分かる。外見だけでなく、真っすぐで美しい北斗の心を護ってやりたい気持ちが湧いた。
「手術を受けたいなら、俺からも条件がある」
「な、なんだ?」
途端に希望に満ちた表情で飛びついた北斗に、拓真の口元が緩んだのは一瞬で、すぐに一文字に引き締め、素っ気ない口調で、北斗が思いもよらないであろう条件を出してやる。
「俺とつきあうこと。抱かれる時に俺が出した条件を三度クリアしたら、手術をしてやってもいい」
「うへっ、やっぱりそこに戻るのか!」
「当たり前だ。だいたいこうなったのは、お前たちに落ち度があったからで、お前が俺に条件を出せる立場じゃないのを覚えておけ」
拓真にピシッと言われて、咄嗟に反論できず、北斗は目を泳がせた。そんな北斗の頭にポンと軽く手を置くと、拓真が立ち上がり、北斗に来いと声をかけてから、リビングの端にある強化ガラスを階段壁にした大理石調のステップを上り始める。
「どこに行くんだ?」
「寝室に決まってるだろう。早く上がって来い!」
意を決したように、両手をグッと握りしめた北斗が、階段を上ってくるのを、拓真は満足そうに見下ろした。その時の拓真が心の中で、呟いた言葉を知っていれば、きっと北斗は一目散に逃げ出したことだろう。
『整形は絶対にさせない!クリアするのが無理な条件を出してやる』
気迫が伝わったのか、堂々と階段の上に立ちながら北斗を待ち構える拓真を見上げ、怯んだように北斗が途中で立ち止まった。
「どうした?怖いのか?別にやめてもいいぞ。他の医者をあたればいいだけのことだ」
「できたらそうしたいよ。他の医者に表情筋を動かなくしてくれと頼んだところで、顔を損傷させるだけの手術を請け負ってくれるかどうかは分からないし、多分無理だろう」
「よくわかっているじゃないか。お前の考えでは、研吾がお前の顔に執着しなければ、七星さんと上手くいくと思っているんだろ?協力できるのは俺だけだ」
北斗が真意を確かめるように、じっと拓真の顔を見つめる。
「本当に、条件をたった三回クリアするだけでいいんだな?」
「ああ、身体を傷つけたりするような条件は、一切出さないから安心しろ」
「分かった。二目と見れない顔にしてくれといったのを叱り飛ばしてくれた時のあんたは、正義感があったし、信頼できそうだ。やってみる」
そういう殺し文句をいうんじゃないと、横を通り抜ける北斗を見ながら拓真は心の中で呟いた。
妹思いの優しいところや、誰かを傷つけるくらいなら、自分を差し出す勇気や潔さにも感服する。
拓真は自分の気持ちがいつになく熱く揺らめいているのを感じた。
手加減してやりたいが、北斗を護るために嫌な男を演じなくてはいけないのが残念だ。
寝室のドアを開けて、拓真が北斗を招き入れる。さすがに緊張するだろうと北斗に視線を向けた拓真は、北斗が顔を輝かせたのを見て、断る理由を思いついたのだろうかと思わず眉をしかめた。
ところが……
「うわっ!かっこいい!何だこのシックで、アーバンで、和も入っているような部屋は」
「お前、本当にいい度胸しているな。いいから、先にシャワーを浴びてこい。終わったあとでじっくり見学すればいい。まぁ、その余裕が残っていればの話だが」
「怖いことを言われたような気がする」
北斗がちらりと拓真を窺ったのを無視して、寝室の横の扉を開き、洗面所とシャワー室はこっちだと告げる。否定しないのとばかりに、まだこちらを見ている北斗を可愛いと思ったが、甘さを見せてはいけない。
「何だその目は?洗って欲しいのか?」
「なわけないだろ!あっち行ってろ。覗くなよ」
精いっぱいの強がりを見せてこちらを睨みつける北斗を残し、拓真はこみ上げるおかしさを抑えきれずに、ククッと笑いながら洗面所の扉を閉めた。
ドア越しにう~っと呻っている声が聞え、必死で笑い声を殺してベッドへと向かう。バカにしたと思われて、北斗が拗ねてしまえば計画が上手く運ばなくなる。
「どこまで余裕ぶっていられるかが問題だな」
綺麗な人形の顔に引かれて、モデルがいるのかどうか好奇心を持っただけなのに、本物とこんな展開になるとは思ってもいなかった。
出会いは最悪だったが、人形など霞んでしまうほど、真の意味で北斗は美しくて、心も純真だということを知ることができて、今は研吾があの事件を起こしてくれてよかったと思う。
北斗の何もかも手に入れたい。自分を認めさせたい。
北斗がシャワーを浴びる音を聞きながら、拓真はどうやってからめとるかと思いを馳せていった。
北斗が全て言い終わらないうちに、拓真の手が北斗の顔半分をふさいだ。
鼻も口も大きな手で覆われた北斗が、息をするために拓真の手を外そうとしてもがき、本気で爪を立てたせいで拓真の腕に鋭い痛みが走る。手を緩めてやると、北斗はベッドに丸まって喘いだ。
「な、何するんだ!気でも狂ったか?」
「たかだか男に言い寄られたぐらいで、甘ったれるな!俺はな、形成外科にいたこともある。先天性の奇形や、怪我や火傷で、せめて見られる顔にして欲しいと願う患者の手術もした。お前の言う二目と見られない顔を持つ患者の気持ちが、美人のお前に分かるか?」
北斗は拓真の真剣な怒りを浴びて、顔をこわばらせている。舐められてたまるかと拓真は自分の立場をはっきりと告げた。
「チャラチャラした美容整形外科医だと思って、簡単に丸め込めると踏んだなら大間違いだ。ここは、目を悪くして開業できなくなった伯父から買い取った病院だ。身内割引をしてもらった手前、引き継いだ患者がいなくなるまで美容整形外科は続けるるもりだったが、それもあと少しで終わる。今後は整形外科か形成外科に変えるつもりだ。俺はもっと自分の腕を必要としてくれる患者のために、尽くしたいと思っている」
拓真の話をきくうちに、自分の浅はかな思いつきを恥じたのか、北斗がみるみるしおれていくのが目に映る。顔の美を自覚しているものにありがちな、自分の過ちを相手の情に訴えかけて、無くそうとする表情を作ったりしないのは意外だった。いきがって見せたのは、表面だけで判断しようとする相手に対する抵抗なのかもしれない。そんな風に推測していると、俯いていた北斗が神妙な顔を拓真に向けた。
「悪かった。そんなつもりで言ったんじゃない。でも、俺は七星を守りたいんだ。研吾が俺の顔に執着するなら、俺が別人の顔になれば、もともと似ている七星の顔だけを見てくれるんじゃないかと思ったんだ」
「それは無理だ。似ていても、表情がまるで違う。お前の挑戦する顔は、扇情的な色気があって人を惹きつける。七星さんには真似できない顔だ」
「なら、どうすればいい?わざと煽っているわけじゃない。ずっと無表情でいればいいってことか?どこかの表情筋にメスを入れれば、二度とそんな表情をしなくて済むのか?もしそうなら、やってくれよ。頼むから……」
必死で追いすがる北斗は、抱きしめて安心させてやりたいほど無防備に見えた。拓真へ当てこするつもりで言ったのかと思った整形は、妹のためだと分かり、北斗に対する怒りや不信感が消え去った。
「俺が断ったら、どうする?他に行くつもりか?」
「当たり前だ。どうせ、腕に自信がないから、手術を渋っているだけなんだろ?そんな藪医者に任せられるか」
「二目と見られない顔になりたいなら、藪医者の方がいいんじゃないか?」
拓真を挑発して、手術をさせようとした魂胆を見抜かれ、ぐっと言葉に詰まった北斗を見て、拓真が愉快そうに笑う。
気が強そうな振りをして突っ張っていても、北斗の中身が熱くて柔らかいことは、会話をすれば誰でも分かる。外見だけでなく、真っすぐで美しい北斗の心を護ってやりたい気持ちが湧いた。
「手術を受けたいなら、俺からも条件がある」
「な、なんだ?」
途端に希望に満ちた表情で飛びついた北斗に、拓真の口元が緩んだのは一瞬で、すぐに一文字に引き締め、素っ気ない口調で、北斗が思いもよらないであろう条件を出してやる。
「俺とつきあうこと。抱かれる時に俺が出した条件を三度クリアしたら、手術をしてやってもいい」
「うへっ、やっぱりそこに戻るのか!」
「当たり前だ。だいたいこうなったのは、お前たちに落ち度があったからで、お前が俺に条件を出せる立場じゃないのを覚えておけ」
拓真にピシッと言われて、咄嗟に反論できず、北斗は目を泳がせた。そんな北斗の頭にポンと軽く手を置くと、拓真が立ち上がり、北斗に来いと声をかけてから、リビングの端にある強化ガラスを階段壁にした大理石調のステップを上り始める。
「どこに行くんだ?」
「寝室に決まってるだろう。早く上がって来い!」
意を決したように、両手をグッと握りしめた北斗が、階段を上ってくるのを、拓真は満足そうに見下ろした。その時の拓真が心の中で、呟いた言葉を知っていれば、きっと北斗は一目散に逃げ出したことだろう。
『整形は絶対にさせない!クリアするのが無理な条件を出してやる』
気迫が伝わったのか、堂々と階段の上に立ちながら北斗を待ち構える拓真を見上げ、怯んだように北斗が途中で立ち止まった。
「どうした?怖いのか?別にやめてもいいぞ。他の医者をあたればいいだけのことだ」
「できたらそうしたいよ。他の医者に表情筋を動かなくしてくれと頼んだところで、顔を損傷させるだけの手術を請け負ってくれるかどうかは分からないし、多分無理だろう」
「よくわかっているじゃないか。お前の考えでは、研吾がお前の顔に執着しなければ、七星さんと上手くいくと思っているんだろ?協力できるのは俺だけだ」
北斗が真意を確かめるように、じっと拓真の顔を見つめる。
「本当に、条件をたった三回クリアするだけでいいんだな?」
「ああ、身体を傷つけたりするような条件は、一切出さないから安心しろ」
「分かった。二目と見れない顔にしてくれといったのを叱り飛ばしてくれた時のあんたは、正義感があったし、信頼できそうだ。やってみる」
そういう殺し文句をいうんじゃないと、横を通り抜ける北斗を見ながら拓真は心の中で呟いた。
妹思いの優しいところや、誰かを傷つけるくらいなら、自分を差し出す勇気や潔さにも感服する。
拓真は自分の気持ちがいつになく熱く揺らめいているのを感じた。
手加減してやりたいが、北斗を護るために嫌な男を演じなくてはいけないのが残念だ。
寝室のドアを開けて、拓真が北斗を招き入れる。さすがに緊張するだろうと北斗に視線を向けた拓真は、北斗が顔を輝かせたのを見て、断る理由を思いついたのだろうかと思わず眉をしかめた。
ところが……
「うわっ!かっこいい!何だこのシックで、アーバンで、和も入っているような部屋は」
「お前、本当にいい度胸しているな。いいから、先にシャワーを浴びてこい。終わったあとでじっくり見学すればいい。まぁ、その余裕が残っていればの話だが」
「怖いことを言われたような気がする」
北斗がちらりと拓真を窺ったのを無視して、寝室の横の扉を開き、洗面所とシャワー室はこっちだと告げる。否定しないのとばかりに、まだこちらを見ている北斗を可愛いと思ったが、甘さを見せてはいけない。
「何だその目は?洗って欲しいのか?」
「なわけないだろ!あっち行ってろ。覗くなよ」
精いっぱいの強がりを見せてこちらを睨みつける北斗を残し、拓真はこみ上げるおかしさを抑えきれずに、ククッと笑いながら洗面所の扉を閉めた。
ドア越しにう~っと呻っている声が聞え、必死で笑い声を殺してベッドへと向かう。バカにしたと思われて、北斗が拗ねてしまえば計画が上手く運ばなくなる。
「どこまで余裕ぶっていられるかが問題だな」
綺麗な人形の顔に引かれて、モデルがいるのかどうか好奇心を持っただけなのに、本物とこんな展開になるとは思ってもいなかった。
出会いは最悪だったが、人形など霞んでしまうほど、真の意味で北斗は美しくて、心も純真だということを知ることができて、今は研吾があの事件を起こしてくれてよかったと思う。
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