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首都トラスト
209 首都到着
しおりを挟む風呂を終え、就寝場所となる馬車の近くへ楔を差し込み、結界を張り直すローラ。
楔で展開された結界を見つつ、カーソンはタオルで頭を拭きながらローラに聞く。
「ローラさん。戦闘中の結界って、その楔で作ってるんですか?」
「いえ、違いますわよ? 私の結界は精霊魔法ですわよ?」
「えっ? あの結界って精霊魔法だったんですか?」
「ええ。私が普段使っています結界の属性は土、もしくは水です。
状況に応じ光や闇、風や火の精霊を複合させ強度を上げる事も出来ます。
複合させればさせる程、結界は簡単に破られなくなりますわよ?」
「へぇ…なるほど。同じような結界に見えてましたけど、違ったんですね」
「ええ。強度だけが必要でしたなら、反発しない3つの属性で組みますわ。
もし相手の攻撃が何かしらの属性を含んでいれば、その属性で組みます」
「じゃあ、火ぃ吹いてくるような攻撃なら水で結界を組むんですね?」
「いいえ? 火ならば反発する水の結界より、此方も火を主軸に使います。
火で応戦すれば向こうの火を無効化し、尚且つ吸収も出来ますので」
「そうなんですか!? 反属性のほうがいいと思ったら違うんですね?」
「同属性ならば対消滅しない為、精霊にも負担がかかりません。
結界も弱まらずに、私もオドの消費を抑える事が出来ますわ」
「意外な盲点でした。そうかぁ火には火、水には水かぁ……」
「おーい! カーソンちょっとこっち来てー!」
「ありがとうございますローラさん。どうしたクリスー? 何か用か?」
クリスに呼ばれ、離れてゆくカーソンの背中を見つめるローラ。
恋する乙女のような顔をしながら、傍に居たイザベラへ嬉しそうに話す。
「お姉様お姉様っ!」
「どうしたの? そんなに嬉しそうな顔をして?」
「カーソンのほうから私に話しかけてきてくれました!
もっ、もしかして私に興味を持ち始めたのでは!?」
「……話しかけてくるなんて、誰にでもする事でしょ?」
「私の結界に興味がある……つまりこれは……」
「別にありきたりな、日常会話のようなものでしょ」
「結界の中に2人っきりで……あらあらまあまあどうしましょ!」
「どうしてそうなるのよ? まさかあなたから仕掛ける気なの?」
「また突然抱かれたらどうしましょう。心の準備をしておかなくては……」
「それは無いから安心しなさいよ」
「いやぁん……気持ちが若返りますわっ」
「……まぁ、妄想するだけならタダだものねぇ……」
両手で頬を押さえ赤面しながらオロオロするローラに、イザベラは溜め息をつきながら呆れた。
クリスに呼ばれたカーソンは、焚き火の前へとやってくる。
ソニアとティコと3人で話し合っていたクリスは、カーソンへ地図を見せながら話す。
「ちょっと見て。今居るこの大きな川ね、たぶんトラスト川なのよ」
「トラスト川?」
「もう暗くて見えんが、この川の正面に山があっただろう?」
「……あ、はい。確かありましたね」
「どうもその山の向こうが、首都トラストのようなのです」
「え? もうそんな近くまで来てたのか?」
「うんうん、地図だと多分ここ。あと3時間くらいで到着するかも?」
「確か……あと2日くらいかかるんじゃなかったっけ?」
「ああ。どうやら雷玉とカートン達の頑張りで、この距離を進んだようだ」
「ちょっと……ネストからダルカンまでくらいの距離ありますよ?」
「ドラツェンを出てから半日で、2日分の距離を走っちゃったみたいです」
「雷玉って……凄いな」
雷玉を使用した異様な速さの馬車を操作していたカーソンは、進んだ距離に納得する。
クリスは湯上り後すぐに横になり、いびきをかいて気持ち良さそうに眠る3頭の馬達を見ながら話す。
「いや、カートン達も凄いよきっと」
「そりゃ馬車引っ張ってたのはあいつらだし、凄いだろ」
「いやそうではない。恐らくあいつらは馬の能力の限界を超えている」
「え?」
「カーソン様。お馬さん達にいつも回復のお水、飲ませていましたよね?」
「ああ。走ってた時の怪我が治るし、疲労も回復するからまた走れるし」
「ずっとそれ続けてたからさ、カートン達もう馬の限界突破してるかも?」
「いや、確かにカートンとクリシスはそうかも知れんけど……。
ロザニアはまだ仲間になってからそんなに日が経ってないぞ?」
「若さではないのか? カートンもクリシスも、10歳くらいだろう?」
「一緒になってからだけでも8年ですから……そんくらいのトシかなぁ?」
「ロザニアさん若いので、わたしみたく一気に成長しちゃったと思います」
「……なるほど。ロザニアも若さでカートン達に追いついたって事か?」
「確かあんた、あの子達に本気で走るって言われてたよね?」
「ああ、うん。無茶苦茶速かったのはお前もティコも見てただろ?」
「恐らくだが……カートン達は普通の馬よりも3倍以上の能力があるぞ?」
「そりゃ凄い。普通の馬なら9頭以上で馬車引っ張ったようなもんですね」
「あのっ……お馬さん達をそこまで育てたのは、カーソン様なんですよ?」
地図を見ながら、今日の移動距離を試算したカーソン達。
馬達の尋常ならぬ馬力や速度と体力に、精霊魔法の多用が影響したのかと話し合った。
やがて就寝の時刻がやってくる。
カーソンとクリスとティコが念の為武装し、外で焚き火の番をしながら眠る。
それ以外は馬車の荷台で眠る事となった。
イザベラは外の3人の為に、ローラは荷台全面にそれぞれ魔力のベッドを作る。
荷台へと戻るイザベラを見送り、カーソン達は魔力のベッドへ横になった。
「ふかふかで気持ちいいんだよな、このベッド」
「うんうん。ぐっすり眠れるんだよね」
「わたし、こんなに寝心地のいいベッド生まれて初めてです」
「だろ? どんな高い宿屋にもこんないいベッドなんか置いてないぞ」
「……あ。荷台でセラン達が騒いでるみたい」
「きっと飛び跳ね回って、大はしゃぎしてますね?」
パンッ
手を叩いたような音が鳴り、荷台からの騒ぎ声が静かになった。
カーソン達は、荷台で何が起きたか想像しながら話す。
「ローラさん……やったな?」
「うん……セラン達の事、強制的に眠らせたね?」
「ローラ様って、魔法でそんな事も出来るのですか?」
「俺も受けた事あるけど、ホントに突然ストンと落ちるぞ?」
「あたしも赤ん坊の頃は、夜になると決まってグズったらしくてね。
よく連れてかれて、寝かしつけて頂いたってお母様から聞いたわ」
「本人に抗う余地など全く無く、眠らされてしまうのですね……」
物音ひとつもしなくなった荷台を見つめるカーソン達。
起き上がり焚き火に薪をくべ火勢を整えると、再びベッドへと横になった。
翌朝、朝食を済ませると再び風呂へ入る。
馬達と共に心ゆくまで満喫し、風呂を済ませた。
入浴後にカーソンは土の精霊を呼び、風呂を埋め立てた。
やや遅めに出発した馬車は、再び首都トラストに向けて走り出す。
山の裾野を迂回し、視界に首都トラストの遠景が見えてきた。
カーソンとクリス、ティコの3人は御者席に座りながら、近付く毎に大きくなってゆく街の規模に驚きの声を上げる。
「トラストの街……でかいな」
「ドラツェンも結構大きかったけど、その何倍もあるね」
「トラスト……わたし、一生縁がない場所だと思ってました」
荷台からイザベラ達も顔を出し、街の遠景を見ながら話す。
「城壁が凄く立派ね。人ってあんな大きな建造物も作れちゃうのね」
「中心部にあるお城……荘厳ですわねぇ……」
「流石は国の首都、といったところか。周囲に馬車も増えてきたな」
ソニアが指摘した通り、山の麓を抜けた辺りから道が変化していた。
木の枝のように左右から別の街道が繋がり始め、その道から馬車が合流してくる。
街道が合流する度に道幅も広がり、やがてカーソン達が進んできた道も大きな街道へと合流した。
街道の本流は、大型の馬車が横に6台並んでもまだ余裕な道幅をしている。
中央部分では道に迷い込んだ野生の狐が進む事も戻る事も出来なくなり、馬車とすれ違いながら右往左往していた。
馬車の流れに乗り、カーソン達は街へと通じる関門の前へとやって来た。
馬車を停め、並んで入場待ちしていると番兵が近寄り、カーソンへ話しかけてくる。
「……待たせたな。お前達、何をしにこのトラストへやって来た?」
「俺達は冒険者です。赤い玉の噂を聞いてここまで来ました」
「そうか、冒険者か。では、ギルド証を見せろ」
「全員分ですか? 用意させますので、とりあえず先に俺の分だけ」
「うむ…………ん? カーソン? おおっ! お前がカーソンかっ!」
「あっ、はい。俺がカーソンですけど……知ってるんですか?」
「冒険者カーソン。お前達の名声は、この街にも届いているぞ!
そうか、やっと来てくれたか! これはきっと国王も喜ばれる!」
「……はぁ。あのぅ……」
「おお、そうであった。よく来たな。トラストの街は君達を歓迎する」
「ありがとうございます。じゃあ、進みま――」
「と、言いたいところではあるのだが。まだ通せぬ」
「え?」
「その馬車、検めさせて貰う」
「何でです?」
「事前通告なのだよ。冒険者カーソンとその仲間達が馬車で来る。
もし来たなら、馬車は必ず検めよと上からの命令だ。
なに、悪いようにはせんよ。馬車の出処を公にしたくないだけだ」
「この馬車の出処、知られちゃいけないんですか?」
「王族から離れられた、ミランダ元王妹様の印章付きの馬車だからな。
見る者が見てしまえば、謀反を起こしにやって来たのかと疑われる。
お前達もこの国のお家騒動になんぞ、巻き込まれたくはなかろう?」
「はい、まっぴらごめんです」
「ははは。印章を取り外すだけだ、すぐに終わる」
衛兵は同僚を呼び、事前に用意していた馬車の見取り図を見ながら指示を出す。
7箇所に取り付けられていたミランダ元王妹の印章を、手分けしながら全て取り外した。
番兵の検問を抜け、馬車は城壁の内側へと通される。
城壁の内側から街中へは更に距離があり、そこは人・馬・馬車でごった返していた。
往来する人馬の流れに圧倒されながら、カーソン達は話す。
「いやー……ほんと広いな、この街」
「すんごい馬車の数……」
「ここって、まだ街中じゃないんですよね? 凄く広い……」
「とりあえず、馬番に馬車預けるか?」
「そうだね。あそこが馬屋っぽいね」
クリスは少し先の建物を指差し、馬屋の看板を確認する。
カーソンは馬屋まで馬車を走らせると、目の前で誘導している馬番へ聞く。
「すみません。街に入りたいので馬車預けたいんだけど……」
「あいよ、いらっしゃい。見たところ、あんたら冒険者だね?
この街にあるダンジョンの噂を聞きつけて、やって来たんだろ?」
「ええ。まぁ、そんなところです」
「そうかそうか。それじゃあここで預からせて貰うよ。
ただその前に、代表者のギルド証をちょっと見せてくれ」
「馬車預けるのに、ギルド証が必要なのか?」
「何せ危険なダンジョンだからな。生きて帰れない冒険者も多いんだ。
ギルドから定期的に生死の連絡が来るから、生きてる限り預かる。
くたばったら売りに出すって仕組みさ。責任持って面倒見るよ。
馬の放牧場も完備だ。馬達には毎日腹いっぱい食わせる。
もし病気になっても大丈夫。しっかり看病して治すから安心してくれ」
「預かり料って1日いくら?」
「冒険者の馬や馬車は全て国が負担する。タダだよ」
「えっ!? タダでいいの?」
「その代わり、国王お目当ての代物を持ち帰ってこいってな話さ」
「なるほど。じゃあ、お願いします。はいこれ、俺のギルド証」
「あいよっ、どれどれ。カーソンさんね。はいはいカーソン……。
えっ? あんたが巷で噂が持ち切りの、あのカーソンさんかいっ!?」
「おじさん、俺の名前知ってるの?」
「知ってるも何も、この国ナンバーワンの冒険者パーティじゃないか!」
「そんな事ないでしょ。ナンバーワンってのは言い過ぎじゃないか?」
「いいねぇ、その謙虚な姿勢! あんた達の馬、しっかり預かるぜ!」
「それじゃあ、よろしくお願いします」
「荷物はどうすんだい? 何だったら預かっとくよ?」
「え? いいの?」
「荷物抱えたまま宿探しは大変だろ? 決まったら引き取りに来てくれ」
「ありがとう。助かります」
「防犯には万全を期すけどよ、盗まれたくないモンは持ってってくれ」
「じゃあ、俺はコレを忘れずに持ってく」
「!? ちょっ……あたしモノじゃないってば」
「がははは! カーソンさんの宝物ってな、そこのお嬢ちゃんか!」
「コレだけは盗まれちゃ困る…………って、あれっ?」
冗談半分でクリスを抱きしめたカーソン。
クリスは顔を赤くしながら、満更でもない表情で照れた。
突然カーソンは、四方八方から突き刺されるような殺気を感じる。
殺気の元を探り周囲を見回したカーソンは、女性陣の鋭い目つきにブルッと身体を震わせた。
一行は馬屋へ馬車と荷物を預けると、身軽な格好のままで街へと入った。
トラストの街は非常に広大で、今までに滞在してきた街よりも遥かに規模が異なる。
中心部にはトラスト城がそびえ立ち、円環状に軍事施設や軍人、政府役人の居住区が取り囲む。
更にその外周を民間人居住区と商業区が混在する、一般地区で構成されている。
それは街というよりも、ひとつの国家を成していた。
現在、カーソン達は街の入り口と一般地区との間に出来た、新興地区に居る。
元々トラストにやってきた旅人への観光地区兼、商業地区であった場所。
街外れに突如出現した謎のダンジョンに対応し、攻略に向かう冒険者向けの施設が次々と建てられていた。
ダンジョンから戦利品として持ち帰られる、高価な武具を買い取り販売する国営の店。
冒険者達の安らぎと情報交換の場となる、朝から晩まで賑やかな酒場。
中には今までの商売を鞍替えし、冒険者向けの風俗店を始めて稼いでいる店もある。
外部から直に流通する場所柄上、食料品や日用雑貨のような物価も安く、住民達も利用している。
新旧の様々な店が混在する、非常に大規模な歓楽街と化していた。
カーソン達は賑やかな大通りを進みながら、今後の計画を話し合う。
「さて、どうするかな? ソシエさんの仕事先も探さなきゃないしな?」
「あの、そこまでして頂かなくても……」
「そこまでが連れ出してきたあたし達の役目ですから。任せて下さい」
「母娘で寝泊りするところも探さないといけませんねっ?」
ティコの会話で何かを閃いたイザベラは、カーソンへ話しかける。
「国中の冒険者が集まっているなら、あそこ忙しいんじゃないの?」
「あそこって……どこです?」
「ここにやって来た冒険者が、拠点にする場所よ?」
「拠点? ギルド……いや……あっ、宿屋ですか?」
「そう。私達の泊まる所も探せて、一石二鳥じゃないかしら?」
「イザベラさん賢いっ! そりゃいいや!」
「それじゃあ、働き手を募集している宿屋をみんなで探しましょ?」
「そうですね! あ、その前に腹ごしらえしませんか?」
「丁度お昼あたりね? そうしましょうか」
カーソン達は近くの食堂へと入り、食事しながら今後の段取りを話し合った。
昼食後、カーソン達は手分けして宿屋を探し始める。
イザベラとローラが2人で組み、東側の通りにある宿屋を。
ソニアとクリスとソシエが3人で組み、西側の通りにある宿屋を。
子供連中で南側の通りにある宿屋へ聞き込みに歩いた。
「すいません。この宿、働き手って募集していませんか?」
「出来れば住み込みで働きたいのですが、募集していませんか?」
「あのぅ……住み込みで雇って頂けませんか?」
「お仕事何でもします! 住み込みで働かせて下さいっ!」
「女4人です。どうかお仕事を……だめですか?」
夕方まで、冒険者の宿として看板を出している宿屋を訪ね回る。
しかし部屋こそ空いているものの、従業員を募集している宿はひとつも無かった。
イザベラとローラは魔力を使い、カーソン達に一旦集合しようと声をかける。
指定された場所へと集まると、歩き疲れたイザベラは溜め息をついた。
「はぁっ……我ながら名案だと思ったのに……」
「東、南、西。人通りの多い所にある宿屋は全滅ですね」
「明日は人通りの少ない、北にある宿を探してみましょう」
「そうね。不便な所にある宿屋ならもしかすると……」
「あの、皆さん。もうお気持ちだけで結構ですから……」
「そうは行かないよソシエさん。今日が駄目でも明日がある。
もう遅いので俺達と一緒に泊まって、また明日探しましょう」
働き手募集の宿をずっと探したが見つからず、時間は既に夕暮れ時を過ぎていた。
仕事探しは中断し、今夜の宿泊先探しに切り替えようと話し合う。
ソシエ達も宿に一緒に泊めて、明日また探す事を考えていたカーソンだった。
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