翼の民

天秤座

文字の大きさ
212 / 271
首都トラスト

210 ライラの宿

しおりを挟む


 カーソン達が、ソシエの仕事先を探していた時間帯。

 トラストの冒険者ギルドで、ひとりの女性が冒険者達へチラシ紙を配っていた。


 彼女の名はライラ。見た目は若く、清潔感漂う40代半ばの女性。

 若い頃から料理の才能を開花させ、一流の料理店で修行を積んでいた。

 料理の旨い宿屋を自分で立ち上げようと、開店資金を貯め続けていた彼女。

 そしてついに先週、念願の宿屋を開店させたばかりであった。



 ライラは必死に冒険者達へチラシ紙を配り、宿の売り込みをする。

「冒険者さん! ウチの宿に泊まって下さいな! 安いですよっ!」
「ねぇそこの冒険者さんっ! ウチに泊まってくれませんか?」
「出来たばっかりの宿ですよっ! とっても清潔ですよっ!」
「お食事も美味しいものをご用意致します! ぜひうちの宿へっ!」
「一晩たったの100ゴールドっ! 格安でご利用頂けますよっ!」

 強引に売り込んでくるライラから、渋々とチラシ紙を受け取る冒険者達。

 チラシ紙に書いてある宿屋の地図を見るなり、くしゃくしゃに丸めて放り投げた。

「何だよ、ここから遠いじゃないか。駄目駄目! 不便過ぎる」
「ちょっと遠いわね。これだけ遠いといくら安くても無理よ」
「あんたひとりで宿屋やってんの? 無理無理、ひとりじゃ無理だよ」
「ぜってぇ満足できっこねぇよ。他あたってくれ」
「ああごめんよ。もう宿は決めてあるんだ」
「居心地のいい宿を探してはいるんだが、遠いのは困るな」
「ダンジョンから遠い。話にもならん」
「ひとりだからこんなに安くしてんだろ?」
「安かろう、悪かろうってな。お断りだよ」
「何か不都合が起きてもよ、安宿を言い訳にして逃げる気だろ?」

 多くの冒険者から辛辣な意見を言われ、ライラは全く相手にされなかった。



 冒険者達から邪険に扱われたライラは困り果て、椅子に腰かけて呟く。

「はあっ……思いきって買った家を宿に改装したのになぁ。
 やれ遠いだの、やれひとりじゃ行き届かないだのって……。
 まずは泊まってみてから、文句言ってちょうだいよぉ……」

 昼過ぎから冒険者の顔ぶれが変わる度に同じ事を繰り返し、打ちのめされては椅子に腰かけ愚痴るライラ。


 3度目の勧誘活動も失敗に終わり、夕陽の光を見たライラは溜め息をつきながら、椅子から立ち上がった。

「困ったなぁ……今日もお客さん取れなかったか……。
 朝から仕込んでたスープ、今日も無駄になっちゃうなぁ……。
 宿屋、いけると思ったのになぁ……見向きもされないや……。
 いよいよ貯金も底をついてきたし……これからどうしよう……」

 ライラはガックリと肩を落とし、大量に余った勧誘のチラシ紙を手にギルドを出た。

 夕暮れ時の迫る中、ライラは俯きながら無人の宿へと帰る為、大通りをトボトボと歩く。




 その同時刻。

 カーソン達は散々歩き回っても働き手募集の宿が見つからず、合流していた。

 今後の対策を考えながら、大通りの真ん中で話し込む。

「うーん……探すのもそろそろ限界かな。ここまで暗くなると」
「そうだね。これから10人泊まれる宿、探さないとね」
「みんなごめんなさい。私が変な事言っちゃった」
「いえいえ。イザベラさんの案、凄くいいと思いますよ?」
「そうです。ただ、今日は見つからなかっただけですから」
「まだ北の通りは調べてません。明日はきっと見つかりますっ」
「私達の為に、こんなご迷惑をお掛けして申し訳ございません」
「そんな事無いですよ。気にしすぎですよ、ソシエさん」
「セラン、ポラン、レニタ、お腹減ったでしょ?」
「……うん。でも、お母さんのお仕事先に見つけなきゃ……」
「いいって。今日はお腹いっぱい食べて寝て、また明日探そう」
「カーソン様っ。わたし宿探しに行ってきます!」
「いや待てティコ。みんなで一緒に探しに行こう。
 それじゃあ、行くか…………うわっとぉっ!?」

 振り向いて歩き出そうとしたカーソンは、俯いて歩くライラとぶつかった。

 ライラはぶつかった拍子に、大量のチラシ紙を落としてしまう。

「きゃっ!? あっ! ごめんなさいっ!」
「あ、いえいえ。こっちも急に動き出してごめんなさい」
「考え事をしていたものでっ! すみません!」
「俺も考え事してたんで気付くのが遅れました。すみません」

 カーソンとライラは、お互いにペコペコと頭を下げて謝った。


 ライラは落としたチラシ紙をしゃがんで拾い集める。

 カーソンもしゃがみ込み、手伝いながらふとチラシ紙に目が止まった。

「……ライラの……宿屋? 冒険者様、大歓迎?」
「ええ。空き家を買って宿屋に改装したんですけど、さっぱりです。
 なかなか上手くいかなくて。もう、首吊ろうかなって……あはは」

 ライラはチラシ紙を拾いながら、寂しそうにカーソンへ答えた。

 クリス達にもチラシ紙を手渡し、カーソンは隅々まで目を通す。

 カーソンがライラへ質問し、イザベラとローラも追随する。

「あなたひとりで、宿屋を経営しようとしてるんですか?」
「そうです。最初のうちはひとりでも何とかなるかなって。
 軌道に乗って忙しくなれば、人を雇う事も考えてますよ?
 現状、軌道どころか始まってもいませんけどね……あはは」
「……ふむ。ここから北西、結構距離があるわね」
「お宿が目的地から遠すぎて、お客が全く来て下さらないのですか?」
「はい。開店してかれこれ今日で1週間、お客さんは未だに無し。
 ギルドからも酒場からも、ダンジョンからもかなり遠いんです。
 遠すぎて、泊まってくれる冒険者さんひとりも居ないんですよね。
 格安にすれば不利をひっくり返せるかなぁって思いましたけれど。
 ひとりで経営してるから安いのかって、ただ思われただけでした」
「確かに遠いな。これじゃあ、いくら探しても見つからなかったはずだ」
「……はい?」

 カーソンの発言に、イザベラ達はうんうんとうなずく。

 ライラはカーソンが最後に発した『見つからなかったはずだ』の真意が分からず、首をかしげた。
 

 クリスはライラに頼み込む。

「ねぇ女将さん? 4人住み込みで働かせて貰えませんか?」
「……は?」
「ここに居るソシエさん一家を、宿で雇って欲しいんです。
 ほら? ゆくゆくは従業員を雇う予定だったんですよね?
 でしたらもう、この4人を雇って5人で宿の経営しませんか?」

 クリスは将来的に雇用する予定があるのなら、今日からソシエ達を雇い入れて欲しいとライラへ願い出る。

 ライラは目を丸くして驚いたが、冗談だと思い笑って受け流した。

「あはははは! 雇って欲しいだなんて、何を言ってるんですかぁ!
 ひとりもお客さん居ないのに、住み込みで仕事なんてありませんよ?」
「そこでです。俺達6人で泊まりたいんだけど、部屋ありますか?」
「あははは……え……えっ!? おっ、お客……さん……に?」
「4人住み込みで雇ってくれるなら、俺達6人でずっと泊まりますよ?」
「6人……お部屋はありますけど、住み込みで雇う程忙しくないですよ?」
「じゃあ、チラシにカーソンパーティ宿泊中って書いて配ってみて下さい」
「そそ。書いたチラシ見た何人かは、泊まってくれると思いますから」
「俺達これでも、少しは名の知れた冒険者なんですよ」
「有名になっちゃっちゃ・・ぶん、近くで観察したがる人も多いんです」
「興味もった人達は、宿泊を申し込んでくれると思いますよ?」
「は、はぁ……お断りして、帰ってから首吊るよりは……うーん……」
「いいって事で、構いませんか?」
「ええ……まあ……はい……お給料出せるくらいの貯金は……」
「それじゃ決まり! 今日から住み込み4人と、宿泊6人お願いします」
「は、はい……これって……打ちどころ悪くて見てる夢じゃないかしら?」

 カーソンとクリスは、ライラへ単刀直入に『泊まりたい』と『雇って欲しい』の2つを伝える。


 運悪く道でぶつかってしまった相手からの、宿泊申し込みと従業員の雇用希望。

 ライラは突然降って湧いてきたような話に、自分の頬をつねって現実を確認した


 カーソンとクリスは、両手で大袈裟に腹をさすりながらライラへ話す。

「女将さん、よろしくお願いします。俺達もう、お腹ペコペコです」
「いっ…いらっしゃいませ! ようこそ、ライラの宿へ!
 ってごめんなさい! まだここ宿じゃないですけどっ!」
「宿に着いたら、すぐに晩ゴハン頂けそうですか?
 何でしたら、行く途中で軽く小腹埋めていきますよ?」
「お食事ございます! ぜひ空腹のままでお越し下さいませ!
 すぐに駆け戻り、お食事とお部屋の準備をさせて頂きます!
 どうぞゆっくりといらして下さいね! お待ちしております!」
「あっ、女将さん。大部屋ってありますか? 6人部屋がいいです」
「はいっ! ありますよ! 大部屋でご準備を致しますね!
 で、ではソシエさんっ。早速ですみませんがお仕事お願いします」
「はっ、はいっ! ありがとうございます!」

 ライラは両腕をブンブンと振り、これから走って帰ると身体で表現する。

 ソシエと娘達も身構え、走り出す姿勢でカーソン達へ話した。

「それでは私達も女将さんと一緒に、先にお宿へ向かいます!
 セラン、ポラン、レニタ、女将さんの後を追いかけて行くわよ!」
「はいっお母さん! ポラ! レニの事よろしく!」
「ほいっ! レニ! 迷子になんないでよ!」
「あいっ! セラ姉はどうすんの?」
「ポラとレニ迷わせないように、お母さんより遅めに走るのっ!」
「皆さん迷わずについてきて下さいねーっ!」

 ライラ達は走って宿屋へと向かって行った。



 カーソン達は、走り去ってゆくライラ達を見ながら話す。

「偶然ぶつかった人が……こんな事ってあるもんだなぁ?」
「ホントだね。怖いくらいこっちが理想にしてた宿だわ」
「ふふっ、ティコ。残念だったわね? 今度は全員で同じ部屋よ?」
「もう、カーソンと2人っきりになんてさせませんわよ?」
「大丈夫です。大部屋でもカーソン様とご一緒させて頂きます」
「全く意にかいさんのかお前は……随分と逞しい奴だな」

 大部屋でもカーソンから離れないと宣言したティコ。

 イザベラ達はその図太い神経に呆れた。



 拝借したチラシ紙に書かれている地図を頼りに、宿へと向かうカーソン達。

 気さくな印象を受けた宿屋の女将ライラと、雇われたソシエ達の今後を考えながら話し合う。

「ライラさんの宿屋、これから忙しくなるといいよな?」
「遠いって欠点が克服出来るくらいの、宿屋のウリが必要かもね?」
「じゃあお前、例のアイスクリーム。あれの作り方教えたらどうだ?」
「あんた頭いいわね! それいい考えだわ!」
「あの女将、結構若いな。ソシエと同じくらいじゃないのか?」
「ソニアさんよく見てますね。それなら仲良く仕事出来そうですよね?」
「セラン達もちゃんと、お手伝い出来ますよね?」
「看板娘になりそうじゃないかしら? あの娘達」
「ちょこまかと動き回るので、可愛らしいですものね」
「とか言いつつローラさん、昨日の夜強制的に眠らせてましたよね?」
「ああ、あれね。ソシエがこめかみに青筋たてて怒鳴ろうとしてたのよ」
「楽しんでいたのに怒られては気の毒かと、眠らせてあげましたの」
「こうやってな……見ていて笑ってしまうほど落ちていったぞ?」
「あはははは!」

 ソニアはセラン達が突然寝落ちした時の動きを真似て、カーソン達へ見せた。


 カーソン達はその後も雑談をしながら、ライラの宿を目指して歩く。



 食事と部屋の準備時間を考慮し、カーソン達は周辺施設の確認をしながら時間を潰し、ライラの経営する宿屋へと到着した。

 予想していたよりも立派な外観の宿に、クリスは思わず声を張り上げて呟く。

「わぁ……作りが新しい! 素敵な宿だね」
「改築してまだ1週間ですもの。ようこそ、いらっしゃいませ!」
「お世話になります」

 宿の入り口に立ち、一行の到着を待ちわびていたライラは感激しながらカーソン達を宿屋へと迎え入れた。


 フロントカウンターに立ったライラは、たどたどしい手つきで初めての客との宿泊手続きを交わす。

 今日の宿泊代金、6人分600ゴールドを受け取ったライラは感動しながら話す。

「初めてのお客さまだ……ああっ、生きてて良かったっ!」
「大袈裟ですよ女将さん。早速ですけど、晩ゴハンお願いします」
「はいっ! 私自慢の手料理ですよ。どうぞお席でお待ち下さいませ」

 ライラは調理場に小走りで向かうと、ソシエ達と共に出来上がった料理を運んでくる。

 本人自ら自慢の料理と言うだけあって、丁寧な盛り付けがされた豪華な料理群であった。


 外で勧誘していた為、作り置きの温め直しという不本意な料理の出来に、ライラは頭を下げて謝る。

「申し訳ありません。温め直したものですが、お口に合いますかどうか」
「おほー旨そうっ! いただきまーす!」
「ちょい待て! 女将さん、折角だから今夜はみんなで食べませんか?」
「えっ? みんなでというのは……私達も、という意味でしょうか?」
「そそ。初めての客と共に、ついでに初めての夕食会って事で!」
「お客さまがそうおっしゃるなら、私は一向に構いませんのですが……」
「じゃあ決まり。みんなで食べたほうが楽しいしねっ。
 セラン達もお皿持って来て一緒に食べよ? 女将さんも一緒にねっ」
「そ、それでは……そのお言葉に甘えて、失礼致します」

 クリスの提案で、夕食はライラ達も含めた全員で食べる事となった。

 セラン達は大喜びで、自分達用の食器を厨房から運んでくる。

 カーソンとソニアは手分けしてテーブルを繋げ、全員で囲める食事会場を準備した。


 遠慮してじっとしているソシエを自分の横に座らせ、クリスは話す。

「はいっ、ソシエさんもここに座って。ではっ、いただきまーす!」
「いただきまぁーす!」
「ムグムグ…………んっ! こりゃ旨いっ! 美味しいっ!」
「本当だっ! すっごく美味しいっ!」
「美味しいですっ! ごめんなさい美味しいってしか表現出来ないですっ」
「旨いな……とてもいい味付け具合だ」
「実は私ですね、人気のあるお店でずっと料理の修行をしていたんですよ」
「そうなの? 道理でこんなに美味しいのね」
「本当に美味しいですわ。女将さん、お料理上手ですね」
「あはっ……皆さんのお口に合って良かった……本当に……良かった」

 カーソン達から料理の出来を褒められ、ライラは目に涙を浮かべながら喜んだ。

 右手の人差し指で目尻に溜まった涙を拭うライラに、クリスは話す。

「やだぁ女将さん、泣かないでくださいよ?」
「あはっ、すみません。お客さまに美味しいって言って頂いて。
 念願だった私の夢が……やっと叶いました。ありがとうございます」
「あたし達が泊まるんで、明日からきっと忙しくなると思いますよ?」
「はいっ! もうっ、忙しくなるの大歓迎です!」
「セラン達もお手伝い、頑張ってね!」
「はいっ! ティコ姉ちゃん、私達も頑張ります!」

 全員で囲んだ夕食会は、ライラ自慢の手料理もあっという間に無くなってゆく。


 ライラは厨房へと戻り、余った食材で追加の料理を手際よく作ってくる。

 余り物で作られたとは到底思えないその出来栄えに、口にした者全ての舌と胃が満足する。



 カーソンは口いっぱいに頬張りながら、食事の旨い宿に泊まる事が出来て良かったと幸せそうに呟く。 

 その言葉に感極まり、我慢しきれずに両手で顔を覆いながら泣き出したライラ。



 イザベラ達は笑いながら、泣いているライラを宥めた。



しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...