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ダンジョン探索
228 和みの昼下がり
しおりを挟む部屋にセラン達を招き入れ、一緒に食事するカーソン達。
「うーん……このデミっていう肉料理、旨いな」
「ベシャっていう魚料理も美味しいよ。バターの香りとコクがいいね」
「赤いソースでお肉、白いソースでお魚。とても合っていますねっ」
「……ふむ。これはライラの味付けとは…また違うわね」
「好みが出そうですが…私はどちらも好きですわ」
「セラン。このベシャというソース……おかわりあるか?」
「ソニアさんもう食ったんですかっ!?」
「早っ!」
「うむ、これは旨い。ソースだけでも構わんから欲しい」
白いソースがかかる魚料理の旨さに夢中となり、あっという間に完食したソニア。
皿に残っているソースをパンで綺麗にこそげ取り、口へと運んでいた。
セランとポランは椅子から立ち、ワゴンの下段に乗せていた鍋をテーブルへと運んでくる。
「そう思ってライラさん、両方のおかわり分を用意してました」
「おおっ、あるのか! これは有難い」
「一番最初のおかわりは、カーソン兄ちゃんだと思ってました」
「うん、俺もその自信はあった」
「ソニアさんのほうが早いだなんて、思ってませんでした」
「もうこれは大好きな味だ。堪らなく旨い」
「ヒューゴさん、きっと嬉しがりますよ?」
「ん? ヒューゴさんって?」
セランの口から聞きなれない人物の名を聞き、恐らく手伝いに来ている料理人3名のうちの誰かだろうと察しながら、カーソンはセラン達へ聞いた。
セラン達は3人の料理人達の名をカーソン達へ伝える。
「えっと、一番背の高い人がヒューゴさん。
このベシャっていう白いソース作りが得意なんだって」
「すっごく腕の太い人がね、ラッカさん。
デミっていう赤いソースを作るのが得意なんだって」
「ちょっと太ってる人がね、シマさんっていうの。
ジャガイモとか、タマネギ剥くのがすっごく速いの。
2人のソースの材料作りには欠かせない人なんだって」
「へぇ? それがあの3人の名前なのか」
「このお店に、お手伝いにきてくれたんだね」
「わたし達が出かけてから、ここに来たの?」
ティコはセラン達へ、あの3人はいつ来たのかと聞いた。
セラン達は、カーソン達が出かけてからの経緯を話す。
「うん。ティコ姉ちゃん達がお出かけしてから、すぐに来ました」
「ライラさんビックリしてました。『何でココ分かったの!?』って」
「ヒューゴさん達ね、ライラさんに『ここで働かせてくれ』って」
「ライラさんが辞めてったお店で、今までずっと働いてたんだって」
「また一緒に働きたいから、今度そのお店辞めてくるそうです」
「3人とも今日はお休みで、そのお願いにやって来たそうなんです」
「で、そのままお昼の手伝いをしてくれてます」
「最初はシマさんひとりだけで辞めようとしみたいなんですけど」
「ヒューゴさんとラッカさん、シマさん辞めないように説得したそうです」
「でもシマさん、『ライラさんの店見つけたから、そっちで働く』って」
「それ聞いたヒューゴさんとラッカさん、『それじゃあ俺も』って一緒に」
「ライラさん、『聞いてないよ!?』ってビックリしてました」
厨房の応援どころか、あの3人も自分達と一緒で雇われに来たと話すセラン達。
その後ライラがどう対応したのかを話す。
「でもライラさんね、すっごく嬉しそうでしたよ?」
「ヒューゴさんとラッカさんのソース、献立に組み込めるって」
「2人とも『任せてください』って、嬉しそうでした」
「シマさんも何か言われたそうに、そわそわしてたらですね」
「ライラさん、いきなりシマさんに『タマネギ全部剥いといて』って」
「シマさんね、『俺だけ扱いが雑だよ!』って怒ってました」
「かぶってた帽子、床に投げつけて」
「そのあとすぐに帽子拾って、『はい喜んで』って笑顔で言ったの」
「そのやりとりがおっかしくて、みんなで笑っちゃいました」
「あはははは!」
その時の光景を思い出しながら、シマのとった行動を真似て楽しそうに笑うセラン達。
3姉妹の可愛らしい笑顔に釣られ、カーソン達もシマという男の憤慨ぶりを想像しながら笑った。
イザベラとローラは食事の手を休め、セラン達へ聞く。
「ねえあなた達? 今の仕事って、大変じゃないの?」
「毎日だと疲れませんか?」
「ううん。まだ働き始めて1週間も経ってないし、大丈夫です」
「ライラさんやお母さんのほうが大変ですもん」
「疲れたなんて言っちゃいけないです」
「ドラツェンであのまま暮らしてるより、全然苦じゃありません」
「今やってるお仕事を含めて、この生活が楽しいです」
「このお部屋を掃除すると、いつもお小遣い貰えちゃうし」
レニタの小遣い発言に、カーソン達は食事の手がピタリと止まる。
彼女達へ実際に駄賃をあげているイザベラとローラは、セラン達へ聞く。
「あらそお? ちゃんと見つけているのね?」
「お宝探し、楽しいですか?」
「はいっ! お掃除するよりも夢中になっちゃいます」
「一応、ライラさんにはお金頂きましたって報告をしてます」
「他のお部屋からも含めて、貰ったお金を全部です」
「きちんと、あげるってメモに書かれてるものだけ貰ってます」
「ライラさんは、『お母さんと山分けしてね』って」
「でもお母さん、『貯金しておきなさい』って受け取らないの」
「……あらっ? みんなどうしたの?」
「目が泳いでいますわよ?」
イザベラとローラはカーソン達の顔色を窺う。
セラン達の小遣い話へ身に覚えのあるカーソン達は、お互いの顔を見ながら話す。
「えっと……クリス? お前もか?」
「う、うん。ソニアさんも?」
「あ、ああ。ティコもか?」
「は、はい……イザベラ様もローラ様もだったのですね?」
「なぁんだ。みんな同じ事をしていたのね?」
「お姉様と一緒にメモ紙で、お宝探しをさせていましたわ」
「俺は……これで何か食えって書いた紙の上に」
「あたしも……これで何か買ってって書いた紙で包んで」
「私は街で売っていたお菓子と一緒に、一筆を添えてだ」
「わたしは、ちょっとしたお手紙と一緒に……」
「全員がお互いに内緒で、セラン達へお小遣いをあげていたのね」
「どうやら私達、考える事は一緒でしたわね」
それぞれが内緒で、セラン達へお金をあげていたカーソン達。
イザベラとローラは、金銭の受領へ注意を促す。
「他の部屋でも貰っているのね? ならば気をつけるのよ?」
「無造作に置かれているお金を、持って行ってはいけませんよ?」
「はい。何も書いてないお金は、手を出さずそのままにしてます」
「勝手に取ってって、後から泥棒扱いされたくなんかないですもん」
「お部屋の床とかベッドの下に落ちてても、落ちてましたって紙に書いてテーブルの上に置いておきます」
「盗んでったとか言われて、やらしい事されたら嫌ですもん」
「うんうん、良い心がけよ?」
「お金ごときで、その身を売ってはいけませんよ?」
「はいっ。あっ、でもぉ……」
「カーソン兄ちゃんにだったらぁ……」
「売ってあげてもいいかなぁ?」
「ぶふっ!? げほっ、げほっ」
「はっ、鼻にっ……スンスンッ」
「ん? 俺がどうかしたか?」
セラン達の告白に、クリスとティコは口にしていたものを吹き出し、むせかえる。
カーソンはセラン達が自分へ何を売るのか見当がつかず、首をかしげた。
クリスとティコは口元を布で拭きながら、セラン達へ叱る。
「生娘が身体売るとかそんな事、冗談でも言っちゃ駄目っ!」
「そんな簡単に考えてたら、絶対に後悔しちゃうんだよっ!」
「だってほらぁ、河原でお風呂入った時にさぁ……」
「もうカーソン兄ちゃんにぃ、裸見せちゃってるんだもぉん」
「それに触らせちゃったんだしぃ、そこから先も一緒だよぉ?」
「一緒じゃねぇっ! 先はもっと、えっと……とっ、とにかく駄目っ!」
「きちんと男女の境界線ってものが、あるんだからねっ!」
「だってあの時のカーソン兄ちゃん、全然やらしくなかったしぃ」
「胸とかお尻もじろじろ見ないでぇ、触ってもこなかったしぃ」
「やらしい目的じゃない男の人とならぁ、別にいいかなぁってぇ」
「なっ、ナニをいいってのよレニタっ!?」
「男の人をそんなナメてちゃ駄目っ!」
セラン達の貞操観念の緩さに警鐘を鳴らすクリスとティコ。
カーソンを恋愛対象としていないセラン達は、独自の認識を語る。
「別にカーソン兄ちゃんナメてなんかないよ?」
「初めてになってくれたらいいなぁ、ってだけだよ?」
「優しくしてくれそうだもん」
「はっ、初めてぇぇ!?」
「それは大好きな人が見つかった時用に取っときなさい!」
「だってぇ、いつ見つかるか分かんないしぃ」
「今すぐやるんならぁ、カーソン兄ちゃんでいいかなぁ?」
「カーソン兄ちゃんとだったらぁ、怖くなさそうなんだもぉん」
「そんな破廉恥な事、あんた達にはまだ早いっ!」
「そうっ! 早すぎっ!」
ヘラヘラとしながら話すセラン達へ、クリスとティコは怒る。
イザベラとローラは微笑みながら話す。
「2人とも本気になって反論しちゃって、可笑しいわね?」
「セラン達は本気でそう思ってなどいませんわよ?」
「へっ!? 冗談で言ってたのあんた達?」
「そっ、そうなのセラン?」
「えへへっ。怒ってるお姉ちゃん達って可愛いっ」
「好きになった人って、やっぱり誰かに盗られたくないんだねっ?」
「ごめんなさい。ウソついてました」
「……どんな反応すんのか、試したのねあんた達?」
「わたし達の事、からかってたの?」
「えへっ。恋してる女の人ってどんな感じなのかな? って」
「焦って怒って、すっごく可愛かったぁ」
「頑張ってカーソン兄ちゃんみたいないい人、私達も探すね?」
「…………もうっ!」
「大人をからかっちゃダメっ!」
「テイコまだ子供だろ?」
「カーソン様っ!? 子供だなんて酷いですっ!」
「あんただってまだ子供でしょうがっ!」
横槍を入れてしまったカーソンは、クリスとティコから必要の無いとばっちりを受けた。
数時間後
コンコンコン
何者かに部屋をノックされ、ソニアは扉を開ける。
扉の向こうには、ソシエが立っていた。
「あの、すみません。うちの娘達……まだお部屋に居ますか?」
「ああ。今、中で昼寝している」
「申し訳ございません。すぐに起こして連れ出します」
「いや構わん。今起こさぬと仕事に差し支えてしまうのか?」
「いえ、一段落していますので特には」
「ならばもう少し寝かせてやってくれ」
「はい……ですが、宜しいのですか?」
「ところでソシエは今、休憩時間なのか?」
「ええ。休憩がてら、娘達を探してました」
「ならば少し、中で休んでいけ」
「いえ、娘達どころか私までなんて……」
「構わん。茶飲み話に少し付き合ってくれ」
「……はい。では、失礼致します」
ソニアに促され、ソシエは部屋の中へと入った。
部屋を見渡し、娘達の所在を確認するソシエ。
左の隅で、セラン達はベッドに横たわりながら眠っていた。
3つ並べられたベッドの上で、カーソンと共に。
「すぅ……すぅ……」
「すやぁ……」
「くぅ……すぅ……」
「くかー……すぴー……」
定期的に寝息をたてる4人を見たソシエ。
なんて事をしているのかと困惑しながら、テーブルを囲んでお茶を飲んでいるイザベラ達へ聞く。
「あ、あのぅ……これは……」
「ごめんなさいね、ベッド動かしちゃった」
「ちゃんと直しておきますね」
「あ、いえ。そうではなく……」
「話せば少し長くなるけど……いい?」
「え、ええ」
イザベラ達は何故ベッドを3つ繋げたのか、何故娘達がカーソンと一緒に寝ているのかをソシエへ話す。
「カーソンがね、ベッド繋げたら掃除しずらいかって聞いたの」
「セラン達は大丈夫って、言って下さりましてね?」
「それならばと、空いているティコのベッドを繋げたのだ」
「ほいでどうせならって、あたしのベッドも繋げちゃって」
「3つ横に並べて、3人で眠れるようにしてみました」
「それでね、寝心地を確認しようと横になったらね」
「あの子達、あっという間にストンと落ちてしまいました」
「3分も経たずにな、夢の世界へと旅立って行った」
「即効で落ちる程の寝心地ってのは分かりましたけどね」
「やっぱりセラン達も疲れが溜まってきてるのかなぁって。
こうしてお茶を飲みながら、話していたところだったんです」
ティコはソシエを空いている椅子へと促し、お茶を淹れる。
椅子に座り、恐縮しながらお茶を受け取ったソシエにイザベラ達は話す。
「ありがとうございます。いただきます」
「あの子達まだ若いとはいえ、働かせすぎなんじゃないの?」
「仮に貴女が大丈夫だとしても、強要させてはいけませんよ?」
「あの子達もその立場上、仕事を拒否など出来ぬだろう?」
「仕事楽しいっては言ってますけど、心配ですよ」
「あまり無理をさせないで欲しいのですが……」
娘達を心配してくれるイザベラ達へ、母親であるソシエは感謝しながら答える。
「有り難うございます、皆様。でも大丈夫です」
「そうじゃなくてね、貴女が大丈夫だとしてもね?」
「本当に大丈夫なんです。ライラさんが動いて下さってます」
「あらっ、そうなのですか?」
「ええ。先日、旅館業共同組合という所へ加入をされました」
「旅館業協同組合? 何なのだそれは?」
「宿屋の基本営業維持業務を受け持ってくれる団体です」
「そこって、どんな事してくれるんですか?」
「お部屋の掃除から寝具の洗濯など、頼めば何でもするそうです」
「そんな便利な団体があるのですかっ?」
「ええ。宿を営む上で基本となるお仕事は全てやるそうです。
私達の負担を少しでも減らそうと、ライラさんが申請しました。
組合への加入費用が2万ゴールド必要だったそうなのですが……。
皆様から前払い金を頂けたお蔭で、予定よりも早く加入出来たと。
既に皆様は、あの子達の負担を減らす手助けをして下さったのです」
宿の進捗状況を伝え、ティコの淹れたお茶をくいっと飲み干すソシエ。
ソシエから事情を聞いたイザベラ達は、安堵しながら話す。
「あらっ。あの前払い金を上手く利用してくれていたのね?」
「それは良かったですわ、本当に」
「ふむ、そんな便利でいい仕組みがあったのだな」
「さすがライラさん。いい仕事するわ」
「その団体で出来ない事だけ、ソシエさん達がすればいいのですね?」
「ええ。今後は私も、あの子達も仕事の量が減るんです。
負担が減る分、仕事の中身はもっと濃くしないといけませんね。
では、食器を下げさせて頂きますね? お茶、ごちそうさまでした」
ソシエは椅子から立ち上がり、イザベラ達へ一礼する。
セラン達が纏めていた食器類が乗せられたワゴンを押し、部屋の扉へと向かう。
イザベラ達はソシエへ話しかける。
「この子達は、まだ寝かせてあげててもいいのね?」
「ご迷惑かとは存じますが、何卒お願い致します」
「迷惑などではありませんわよ?」
「新しく来た料理人達へ、とても旨かったと伝えてくれ」
「はい。お伝え致しますね」
「ソシエさんも、無理しないで下さいね?」
「お心遣い、有り難うございます」
「ライラさんにも、無茶しすぎないで下さいって伝えて下さいっ」
「はい。では……」
ソシエは扉を開け、ワゴンを廊下へと押し出す。
自身も廊下へ出て、扉を閉める前にイザベラ達へ話しかけた。
「皆様の帰る場所、ライラの宿は私達がしっかりと維持します。
皆様はどうぞご安心して、お出かけ下さいませ。失礼致しました」
パタン
扉が閉まり、ワゴンの車輪音がカラカラと遠ざかっていった。
「んぅ……んむぅ……んんっ…………」
突然始まったカーソンの呻き声に、イザベラ達は振り向きベッドを見た。
ベッドの中央で仰向けになって眠るカーソン。
その腹の上には、セラン達3人が枕代わりに頭を乗せていた。
すやすやと眠るセラン達の頭は、カーソンが呼吸する度に上下へ動く。
苦しそうに呻きながらもカーソンの腹は、セラン達3人の頭を持ち上げ続けている。
イザベラ達はその滑稽な風景に和み、くすくすと笑っていた。
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