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只今謹慎中
253 頼れる姐御
しおりを挟む宿へと帰ってきたカーソン達。
厨房で夕食を仕込み中のライラへ話しかける。
「ライラさんただいま」
「あっ、お帰りなさい!」
「すみません、今日もお酒冷やして貰っていいですか?」
「はい、お預かりしますね?」
「この2本です。お願いしますっ」
ティコから酒瓶を2本、手渡されたライラ。
瓶に貼られたラベルで銘柄に気付いたライラは話す。
「あらっ、オーガキラーですね?」
「ライラさん知ってるんだ」
「かなり強いお酒ですよね」
「これよりも強いお酒ってあるんですか?」
「ええ、ありますよ? ドラゴンキラーっていうお酒が」
「……うん、強そう」
「オーガなんて捻り潰されそう」
「ドラゴン……」
かのドラゴンすら酔い潰すと謂われる酒の存在に驚愕するカーソン達へ、ライラはその特異性を語る。
「原酒のまま飲んじゃうと、胃が焼けただれちゃうんです。
何かで割らないと、とてもじゃないけど飲めないお酒です」
「胃が焼けるとか……さすがドラゴン」
「ってか、そんな物騒なお酒…売り物としてどうなのよ?」
「ちなみに、1本いくらくらいなんですかっ?」
「そうですねぇ…仕入れで980、小売りで1500ゴールドでしょうか」
「たっけぇ」
「オーガキラーの5倍かぁ……」
「割って飲むのが前提ですから、お値段に見合う量は飲めますよ?
私もちょっと思う事があるので、試しに仕入れてみましょうか?」
「飲むの? それとも料理に?」
「お酒のアイスクリームなんて、どうでしょう?」
「あ、それ美味しそう。いや絶対に美味しい」
「あはは! では、試作用に1本仕入れてみますね」
「俺、食ったらたぶん3日くらい寝込みそう」
「わたし1週間くらい、意識戻らないかもです」
香り付け程度に入れる酒を、もっと前面に出したアイスクリームはどうだろうか?
ライラの奇想天外な発想に、クリスは目を輝かせながら喰いつく。
カーソンとティコが心配する中、ドラゴンキラーと呼ばれる強烈な酒を仕入れてみる手筈となった。
部屋へと戻る途中、ホールを清掃しているセラン達を見つめるカーソン。
ふと不安に駆られて立ち止まるカーソンへ、クリスとティコが聞く。
「ん? どったの?」
「セラン達が、どうかしたのですか?」
「いや……ティコだったから助かったけど、もしセラン達だったら……」
「……うん、そうだね。たぶん次に狙われるのは、あの子達だよね」
「なんで……悪い人達って、そんなに卑怯なんですか……?」
「俺にも分かんねえ。見えてる景色が違うんじゃないのか?」
「やっぱさ、これから武装して盗賊共皆殺しにしてこない?」
「クリス様っ!?」
「その気になれば……ディザードにあそこ全部埋めて貰えるけどな」
「埋めちゃえ。そしたら後腐れなくて済みそう」
「うぅ…反対したいのですが…あんな思いはさせたくないです……」
今日の報復に、盗賊ギルドがセラン達を誘拐しないだろうかと不安になるカーソン達。
悪の芽は全て摘み取ってしまえと、皆殺しを提案するクリス。
人を殺したがらないカーソンでさえ、全員生き埋めにしようかと悩んでいる。
娼婦時代に強姦された事のあるティコも、セラン達には同じ恐怖を体験させたくないと葛藤していた。
セラン達はカーソン達に見られている事に気付き、笑顔で手を振る。
手を振り返したカーソン達には、あの3人の笑顔を守る為にこれから盗賊ギルドを潰しに行こうという決意が湧いていた。
その目に殺意を携え、部屋に戻り武装しようと動き始めるカーソン達。
そこへ、外からイザベラが宿へと帰ってきた。
「ただいま」
「あ。おかえりなさい」
「あれ? イザベラさんも出かけてたんですか?」
「ローラさんとソニアさんも、お出かけしていたのですか?」
「いいえ、出かけたのは私ひとりよ? 部屋に居ると思うわよ?」
ひとりで外出し、宿へと帰ってきたイザベラ。
その右手には、普段は持ち歩かない七元の杖を手にしていた。
杖を持って出かけたイザベラが気になり、カーソン達は聞く。
「イザベラさん、杖持って出かけたんですか?」
「ええ。ちょっと野暮用でね?」
「野暮用? 杖持ってかないといけなかったんですか?」
「うん。ちょっとね」
「という事は……魔法を使うご用事だったのですね?」
「ええ。盗賊ギルドをね? 脅かしてきてやったわ」
「んぇっ!?」
「ほゎっ!?」
「ふぁっ!?」
イザベラの口から唐突に盗賊ギルドの名が出てきた為、カーソン達は脳天から漏れて出てきたような声を出す。
ポカンと口を開けているカーソン達へ、イザベラはニコッと微笑みながら話す。
「売られた喧嘩は、きちんと倍で返してあげないとね?」
「あ…う…イザベラさん……ティコの事知ってたんですか?」
「あたし達……これから叩き潰しに行くところでした」
「セラン達が狙わないように……って……」
「大丈夫よ? 奴等の住み家、爆破しまくってやったわ。
今度似たような真似したら、跡形も残さないわよってね。
もう二度と手出さないよう、落とし前つけさせたから。
まだ文句を言いたいのなら、直接私に来なさいってね。
拾う骨くらいは残してあげるわよ? って言ってきたわ」
ティコ誘拐の報復に、イザベラが動いていた事を知ったカーソン達。
その日のうちに実行したイザベラの行動力に惚れ惚れしながら、カーソン達は話す。
「イザベラさん……すげぇ……かっこいい」
「ごめんなさいね? あなたの野菜や果物、爆破させちゃった」
「あいつら全員、皆殺しにしてきちゃっちゃんですか?」
「向こうのマスターっぽいジジイと、私に暴言吐いてきた奴だけよ?」
「あの声だけだった人……殺したのですね……」
「あの後、衛兵が盗品探すようだから必要以上に爆破はしていないわ。
けど見つけやすいよう、隠し扉だけは粉々にしてきてあげたけどね?」
イザベラからの報告にカーソン達は姿勢を正し、深々と頭を下げる。
「イザベラさんっ! ありがとうございます!」
「おみそれしましたっ!」
「誘拐されちゃってごめんなさいっ!」
「いいのよ? ところでクリス?」
「はいっ! 何でございましょうっ!」
「添い寝の件、これで許しては貰えないかしら?」
「はい喜んでっ! 今日からはくじ引きにと思ってましたっ!」
「あら、くじ引きで決めるの?」
「はいっ! 公平にその日の運任せって事でっ!」
「ふむ、それは名案ね」
「ご賛同頂き、ありがとうございますっ!」
カーソン達はイザベラへ何度もペコペコと頭を下げる。
まさか自分達の身を危険から守る為とは、微塵にも思っていないセラン達。
何かイザベラに怒られるような事をしたのだろうかと思いながら仕事の手を止め、頭を下げ続けるカーソン達を見ていた。
後顧の憂いを断ち、安堵しながら部屋へと戻ったカーソン達。
先に入室したイザベラは、ローラとソニアへ握った右手から親指だけを立てて見せる。
盗賊ギルドへの報復と、クリスを激怒させた添い寝問題の両方を解決させたと合図を送った。
合図を受け取ったローラとソニアは、良かったと微笑みながら帰宅組を出迎えた。
テーブル席へ全員座り、顔を突き合わせながらティコから誘拐された時の状況を聞く。
ティコの親切心を逆手に取った盗賊達の手口に、カーソン達は憤る。
「病人のフリしてお前捕まえるなんて、酷いな」
「たぶんそれ、あたしでも引っかかるわ」
「喉元にナイフ突きつけられて、動くなって言われたんですけど。
もう、勢い余って刺しちゃっても構わなそうな雰囲気してました」
「まぁっ! 酷い輩ですわね!」
「もし私だったら手首掴み返して、へし折ってやったな」
「この6人だったら、ティコ以外全員やり返したわね」
「俺もたぶん抵抗しなかったと思いますよ?」
「あんた女には甘いもんね」
「お腹に赤ちゃん入ってたら、大変だもんな」
「何言ってんのよ。そんな悪党のお腹ん中に入ってるワケないでしょ」
妊婦を誤って殺した過去に囚われ、女性へは絶対に剣を向けなくなったカーソン。
よくよく考えると、カーソンもかなり危険な弱点を持っていた事を思い出すクリス。
大人数、しかも5人が女のパーティとなった今、危うく自分も忘れかけていた。
敵対する相手が女だと、無抵抗のまま殺される事も有り得るカーソン。
悪党が妊娠なんぞするかと笑いながら話しつつも、もしもの時は自分が彼の剣となり盾になってあげなければと、クリスは気を引き締めた。
ティコの脱走劇を語り終え、話が落ち着いたところでカーソンがイザベラへ聞く。
「ところで、イザベラさんはどうやって知ったんですか?」
「あたしも気になります。あの時間なのはホントにたまたまで。
ティコが乱入してこないように、居場所探したら偶然知ったので」
「部屋に居たらね、扉の下から手紙が差し込まれてきたのよ」
「手紙?」
「諜報ギルドからよ。個人的に可愛がっている子達が居るの」
「へぇ? 向こうのギルドに可愛がってる子が居るんですね?」
「昼夜問わず、私達の監視を兼ねて護衛している男女4人組よ」
「……ん? 男女4人組?」
「もしかして、あの時加勢してくれた人達ですか?」
「そうそう。ギルドの新人らしくてね、初任務だそうよ?」
「それでか。なんかどっかで会ったような気がするなって思ってました」
「あたし達の周辺うろついてたんなら、顔も何となく記憶に残るよね」
加勢しに来たあの4人組が、事前にイザベラへ知らせていた事に納得するカーソンとクリス。
イザベラはカーソン達が去った後の出来事を話す。
「むしろ逆に、あの子達が驚いていたわよ?」
「え?」
「あたし達が来た事にですか?」
「私に使いを出させて、救出の段取りを組んでいたらね。
突然2人がやってきて、何も持たずに殴り込んでいったって。
慌てて近くの金物屋で鉄の棒買って、加勢しに行ったそうよ?」
「いや、俺達も俺達で…まだ誰も気付いていないと思いまして」
「腕1本くらいなら、あとでくっつけて貰えばいいやって気持ちで」
「あなた達の立ち回り、とても勉強になったそうよ?
同じ動きが自分達にも出来るかどうかは、別としてね?」
「動き回ってりゃ、そうそう斬られませんよ?」
「うんうん。足止まってる奴を斬りに走り回る感じです」
「もう完全にバレちゃったから、近いうち挨拶に来るそうよ?
その時にでもコツを教えてあげれば、喜ぶんじゃないかしら」
諜報ギルドから監視されていたと聞き、あまりいい気分でないカーソンとクリス。
しかし思えば今回の助太刀も然り、前回の闇討ち証拠の発見でも助けられていたと気付く。
監視というよりも見守られていると感じ、2人は長右衛門の顔を思い浮かべていた。
イザベラは、先程クリスが提案したくじ引きについて詳しく聞き出そうとする。
「ところでクリス? 添い寝のくじ引きってどうやるの?」
「あ、そうですね。もうこの場で今晩の決めちゃいますか」
「毎日くじで決めるのですね? 公平でいいですわね」
「左と右と、足元か」
「足元はナシです、ナシ!」
足元のくじは無いと言われ、首をかしげるソニア。
「何故、足元はいかんのだ?」
「夜中に寝ぼけて蹴られたらどうするんですか」
「そんなもの……ご褒美に決まってるだろうが」
「ご褒美なのはソニアさんだけですってば!」
「そ、そうなのか? 常識かと思っていた」
「イザベラさんやローラさんが足元になったらどうするんですか!」
「う、うむ……いくらカーソンとはいえ、お2人を蹴るのは無礼だな……」
「足元も枕元もナシ! 定員2名です!」
枕元と聞いたイザベラとローラは話す。
「ちょっと待って。枕元っていい事にしない?」
「でしたら足元もいい事にして、毎晩4人の枠を」
「……毎晩たったひとりだけ、仲間外れにするんですか?」
「あっ、それはちょっと引き当てちゃったら寂しいわね」
「でしたらカーソンの上に覆い被さる、大当たり枠に……」
「破廉恥すぎるので上はダメです!」
「じゃあ、下敷きは?」
「もっとダメです!」
「左右の2人だけじゃ、やだぁ」
「枕元と、足元もぉ」
「上に覆い被さっても、下敷きにされてもいいからぁ」
「はいはい冗談はそれくらいにして、2人決めますよ!」
「ちぇっ……」
「はぁい……」
2人枠じゃ足りないと渋る女王達を無視し、クリスはくじを用意し始める。
クリスはメモ用紙にペンで縦の線を5本書き、イザベラから順にペンを渡す。
「5本線の下、何処かへ名前を書いて下さい」
「どこでもいいの? じゃあ、真ん中」
「私は右端へ」
「私はお2人の真ん中へ」
「わたし、ココにします」
「じゃあ、あたしは残った左端ね」
クリスは線の下へ書かれた名前を別の紙で隠し、カーソンへ渡す。
「はい。あとよろしく」
「ん」
紙を受け取ったカーソンは縦線の間に、何本も横線を引く。
これがくじなのかと不思議がりながら、イザベラはクリスへ聞く。
「ねえ? これがくじ?」
「はい。ヒノモトでは、『あみだくじ』って言われてます」
「あみだ…くじ?」
「横に線を書いて、上からなぞると下に書かれた名前に当たります」
「…………あっ、なるほどね。そういう仕組みのくじね」
「カーソンが適当に横線引いて、適当に上2つを選びます。
上2つと繋がったとこにある名前が、今日の当たりの人です」
「へぇ……」
「ヒノモトの子供達が、順番を決めるのによく使うくじです」
「パターンとかないの?」
「ないですよ? 逆にカーソンから書かせる事も出来ますし。
あたし達が横線だけ書いて、当たりの2人を決めさせるって事も」
「ズルが出来ないくじなのね?」
「ええ。色つきの棒くじとかだと、魔力でいじられそうですし」
「しっ、しないわよ?」
「ですよねぇ? しませんよねぇ? そんなセコイ事なんてぇ?」
「うん、しないしないっ」
見透かされたかと目を泳がせながら、イザベラは魔力を使ってのイカサマ行為を否定した。
横線と当たり枠2つに左、右と書いたカーソンは、クリスへあみだくじを渡す。
「ほい、出来た」
「ありがとっ。さぁて、今日の当たりは誰と誰かな?」
「…………あっ。これ私が右じゃない?」
「やったね! あたしは左だ」
「今日はお姉様と、クリスですか……」
「ぐぬぅ……やはり足元を……」
「やっぱり……今日はハズレそうな気がしてました……」
くじの結果、今夜はイザベラとクリスが添い寝の権利を得る。
外れた3人は何かの間違いではないかと何度も確認し、どう転んでも当たっていなかった現実を悲観していた。
夕食後、冷やして貰っていたオーガキラーと心付けを部屋へと持ち帰る。
ローラとソニアを酔い潰す気マンマンなクリスは、2人のグラスへオーガキラーを注ぎ込む。
「これ、すんごく強いお酒らしいですよ?」
「まぁっ。そうなのですか?」
「おおっ。例の蒸留酒というやつか?」
「ですです。ささ、ぐいっといっちゃって下さい」
「ありがとう。では……」
「どれどれ……」
ローラとソニアは酒の強さなど微塵も考えず、一気に飲み干した。
「ふぁぁ……」
「ふぁぁ……」
「あ。2人共おんなじ声が出た」
「なんなの……ですか? この……お酒は?」
「喉が焼ける……ヒリつく……強い酒とは、凄いな」
「いやぁさすがっ! お2人ともいい飲みっぷりっ!」
「これはなかなか……飲み応えがありますわね」
「どれ、もう一杯頂こうか」
「はいじゃんじゃんっ。イザベラさんはどうします?」
「……それ、相当強いんでしょ?」
「あたしはジュースで割ってみようと思ってます」
「ああ、それなら私も飲めそうね。頂くわ」
「了解です! さぁさぁ飲みましょう!」
クリスはローラとソニアが酔い潰れたらどうなるのだろうという好奇心の赴くまま、せっせと酌をした。
そして数時間後。
やめておけばよかったという後悔と共に、クリスは知る事となる。
ヒトは酩酊した時、その隠された本性が現れるという事を。
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