【R18】ライフセーバー異世界へ

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055 祭りと裏町 その5

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 激しく舌を絡め合った後は、必ず優しく唇を啄む様なキスをくれる。
 暗い部屋の中、頼りない壁掛けのランプがザックの後ろで灯っている。
 窓の外──港の方の方がずっと明るい。

 そして、ザックは背中を丸め、私のおでこに自分のそれをくっつける。
 私の両頬を大きな手で挟み込んで、精一杯背伸びをする私を助けてくれる。
 私の低い鼻にザックの高い鼻が擦りつけられる。今度は私の上唇も下唇も食べる様なキスをする。1回、2回、3回角度が全部違うキスをしたら、息をしようと開いた口に、分厚くて長い舌が滑り込んでくる。結果私は喘いでしまう。
 ザックは少し舌を絡ませては離れ、息が続く様にキスを続けるがその間、私の声がリップ音と一緒に漏れる。
「んっ……はぁ……ぷっ、ん」
 漏れる声をザックが聞く度に私を自分の両腕の中にきつく抱きしめる。
 頬をすくい上げていた両腕も、気がついたら私の腰に回っている。
 私とザックの間に隙間がなくなる様に──

 鼻息が荒いけれど、格好いい男の人って何をしていても様になると言う事を思い知らされる。薄く開いているザックの瞳が潤んでいる。格好いい上に色っぽいなんて狡い。
 ザックが私の方に近づいて来るので、窓の中央に立っていたはずなのに気がついたら、窓から隠れる様に木の板の壁に背中が当たっていた。
「んっ、あっ。痛っ」
 肩を出しているワンピースを着ているので、首筋の下辺り剥き出しの肌に壁が擦る様に当たってしまった。
「悪い……」
 ザックが苦しそうに声を上げる。だって、ピッタリと隙間なく抱き合っているが私のお腹の辺りに固くなった熱い塊を感じる。こんなに大きくなっているのでは、さぞズボンの中でも辛いだろう。凄くザックが興奮しているのが分かる。
「ううん。んっ。……え?」
 精一杯背伸びをしてザックの唇に軽くキスをした。触れるほど近い唇に「大丈夫」と彼にしか聞こえない声で囁く。
 すると、急に私の体を180度回転させて背中が擦れた壁に私の両手をつく様にした。
 お腹の辺りに回したザックの腕が、私の腰を後ろに突き出す様に引っぱった。
「悪い。待てない」
 低い声が私の背中に降ってきた。焦っているし肩で息をしているの分かる。
 次に忙しない衣擦れの音がしたと思うと、あっという間に私のワンピースのスカートをまくり上げショーツを横に無理矢理ずらす。

 待って! 私はまだザックを受け入れる様な準備が出来ていないし、そんな大きいの入らないよっ!

 そう思って声を上げようとするが、ザックの素早さと言ったらない。
 私の受け入れる部分にぼってりとした彼自身の先端をあてがった。
 その瞬間私は、ザックを難なく受け入れる程、濡れているのが分かって顔が赤くなった。
 ザックが腰を掴んで思いっきり引き寄せて私な中に突き立てる。
「あああっー!」
 私はザックにお尻を突き出す姿のまま、背中を仰け反らせて叫んだ。
 が、その瞬間に花火が上がり、大きな音で私の叫び声はかき消された。
 
 ぐしゃぐしゃに濡れていたって、ザックの分身は驚く程大きくて固い。
 急に突き立てられると足がガクガクと震えて立っていられなくなる。
「ああっ! ……!!!」
 突き立てたザックも珍しく大声を上げていた。最初のひと言は聞こえるのに再び花火でかき消される。それからザックが腰を私の奥まで突き立てると、腰を横8の字にゆっくり動かす。みっちりと私のがザックで一杯になっているのに、ゆっくりと動かされると気持ちがイイ場所が全て擦れる。
 思わず私は腰を自ら前後に揺らしてしまう。
 そして、はしたない事に勝手に自分1人で昇り詰めてしまった。
「ああっ、イクッ!」
 それは頭が突き抜けるみたいに気持ちよくて、ブルブル震えてつま先立ちになってザックに再び腰を突き出した。
 叫んだ言葉がザックに聞こえたのかどうかは分からない。涙が目に溜まって床にぽたりと落ちた。
 花火が大きな音を立てて上がるので、耳鳴りがして自分の声もまともに聞こえない。
 ようやく落ち着いて顔を上げると、ザックが繋がったまま体を倒して、私の背中にピッタリと張り付いた。丁度私の首の後ろに沢山キスを落としてゆっくりと腰を動かす。
「あん。あっ、ああ」
 口を塞ぐものがない為、喘ぎ続けてしまう。そして、ザックはユルユルと腰を動かす。
 の1番奥。ザックしか届かない場所に触れ、痺れる部分を細かく確実に突いてくる。
 もどかしくて、もっと激しく突き立てて欲しいけれど、この少しずつ快楽が溜まっていく感覚も気持ちよくて首を左右に振って絶える。
 それなのに敏感になっている耳元でザックがキスを小さく落としながら呟く。
「はぁ、イッた後のナツミの中って、俺を搾り取ろうとするのな。やっぱ直ぐイキそう……」
 低く息の荒い声が所々苦しそうに溜め息をついていた。艶っぽく囁かれてそれだけで腰が抜けそうになる。それに必死に手をつけている壁、木の板も手が滑ってしまいそう。
 なのにザックは──
 腰をゆっくり動かしながら、私のワンピースの前部分だけを引き下げ、私のささやかな胸を剥き出しにする。
「ヒッ」
 私が小さな悲鳴を上げたのと同時に、ザックが胸を下からすくい上げ揉み上げる。更に尖った頂きを親指と人指し指の間で摘まみ上げた。
「あっ。そこは感じちゃうからぁ。ああっ、あっ」
 ザックは私の胸をゆっくりと揉みながら、強弱をつけて痛いぐらい尖った頂きを擦る様にしたり指で弾いたりと忙しなく動く。
「こんなに尖らせて、ナツミはいやらしいなぁ……」
 囁きながらザックが相変わらず細かく腰を動かして奥を突き上る。
 ザックと1つになっている接合部分から大きな水音が聞こえる。相変わらず花火の音はうるさいけれど体の振動からその水音が伝わる。
「だって、そこを触られると。お、かしくなるからぁ」
「だから嫌なのか? おかしくないさ。ここを弄られると気持ちいいって認めろよ。な? 認めたらもっと気持ちよくなるから」
 胸はささやかな程しか膨らみがないのに、異常に感じやすいから絶対触られたくないと思っていたのに。ザックが与えてくれる優しい触り方に腰が震える。
 最後キュッと捻る様に引っぱられたら、パチッと火花が散って自分の内股を震わせてしまった。
「イッ……!!」
 首が自然と仰け反り、どっと汗が噴き出す。お腹の奥から再び自分の蜜が溢れたのを感じて達してしまった。
 その瞬間にザックも達したみたいで背中で息を詰めて腰を2、3度、私の奥まで押しつけた。
「っ! はぁ……」
 ブルッと大きな体を震わせて息を詰めた次に、肺の中の息を全部吐き出す溜め息をついた。なのにザックの熱い杭は私の中に留まって堅さと大きさを維持したままだ。
 私はとうとう腰が抜けて床に倒れ込みそうになる。ザックが慌てて私の脇を掴んで体を支えてくれた。
「あんっ」
 その時ザックの杭がズルリと抜け落ち、私の股の間から乳白色の体液が床にボトボトと落ちた。

 どうしよう、床を汚してしまった。私は赤くなるやら青くなるやら。
「気にするな。後で片付ければいい」
「あっ」
 ザックは私を抱き上げ歩いて放り出す様にソファに私を投げ出した。
 革張りの2人がけのソファにバウンドして仰向けになる。なめされた皮でツルンと滑って床に落ちそうなので、片手でソファの背もたれを握りしめる。
 仰向けになった私の姿はだらしなくて、ワンピースの胸元は引き下ろされおっぱいは剥き出しだし、横から無理矢理ザックが挿入していたので、ショーツは自分の体液とザックの体液で汚れていた。
 気がつくと花火が一段落しているのか、外は人のざわめきだけが聞こえていた。

 私は肩で息をしながら困った様にザックを見上げる。
「どうしよう、パンツが酷い事に。はいて帰れない……」
「ハハッ。仕方ないな。パンツなしで帰るか?」
「えぇ~それはちょっと……」
「パンツをはいてないナツミを俺が抱き上げたまま『ジルの店』まで連れ帰ってやるさ」
「パンツなしなんて変態みたい」
「変態かなぁ? でも、スカートでパンツをはいてないと思うとムラムラする」
 そういう思考が変態なのでは……
 そう考えているとザックは私の足を自分の肩にかけもう一度、私の中に深く潜ってきた。
「……んっ」
 今度はゆっくりと、優しく入り込んできたので私は叫び声を上げずにザックを迎え入れる事が出来た。それでもザックの大きさと言ったら慣れる事はない。
「入った……そういやぁ、俺のズボンの前も結構凄い事になってる」
 ザックは担いだ足をソファの背もたれにひっかけると、体を倒して私にキスをしながらそんな事を呟いた。
「だって、ズボンの前だけ開けて急に入れるんだもん……」
 ザックの体液なのか私の体液なのか分からないがザックのズボンの前を激しく濡らしていた。ザックの今日着ていたシャツはチュニック風だったから前が隠れるはずだが。
「そう言うけど、ナツミが潮吹きするから……」
「え!」
 私は驚いてキスの途中でザックの胸を押し返した。
「気づいてなかったのか。腰を引いた時にピュッって」
 押し返したけれどザックは私の顔を覗き込んで目を丸くしていた。
「嘘っ。ち、違う!」
 私は顔から湯気が出るぐらい真っ赤になってギュッと瞳を閉じた。そういえば2回目昇り詰めた時、汗が噴き出して体の奥からどっと溢れた様な気がしたけれど。まさか……
「別に否定しなくてもいいだろう。それぐらい気持ちよかったんだよな?」
「そんな……」
 そんなはずは……そこでザックは精を吐き出したからなのかニヤリと笑った。
 まずい。余裕が出てきたザックが活き活きしはじめた。
「もう1回やってみよう」
「えっ」
「俺さぁナツミの何処を突いたら、分かった気がするし」
 等と恐ろしい事を言いながら、私の胸を片手で掴んで、ツンと尖った頂きをゆっくり親指で潰す様に撫ではじめた。
「あっ、ああ。つ、突くってそんな言い方……あんっ」
 駄目だ何処を触られても気持ちがいいとか、今日は感じ方が普通ではない。
 そうではなくてもザックに触れられて、抱かれると堪らないのに。
「そうそう。ナツミは突くよりもゆっくりと動かす方が好みだよな、おっぱいをこうやって触り続けるのも大好きだろ? ほら気持ちがいいって、が締まるんだ。はっ……」
 ザックはゆっくりと腰を動かしはじめる。掴んだ片方の胸を弄るのは止めない。
「冷静に分析しないでぇ、あっ、んっ」
 駄目。声が漏れてしまう。窓開けっぱなしなのに。
 先程は運が良く、花火の音で聞こえなかったけれども。
 今は叫んだらきっとファルの町中に響いてしまうかも。窓を閉めておくんだった。
 色々考えても遅い。快楽を貪って少しだけ冷静になると恥ずかしい事ばかりだ。
「多分さ、俺もナツミも素直になったからかなぁ? ここまで気持ちがいいのは俺も初めて」
 初体験~などと陽気に呟きながら、ザックは首を傾けて深いキスをしてきた。
 冗談が言える程余裕になるなんて、って。
 言いたくてもザックのキスはそれこそ媚薬みたいで考えが纏まらない。
 舌を舐めて深く合わせる。それでも離れると、顎の裏を舐めあげて下唇を吸いあげる。
 唇が離れると私は喘いで声が漏れそうになる。我慢しないといけないのに。
 そんな苦しそうな私の顔を優しく笑っているのはザックだ。
 もう、花火はどうなっているの?
「あっ、締まった。それも俺のを根元から。堪らない……溶けそう」
 グンっとザックが私の中で質量が増したようだ。
 腰をユルユルと動かされると、弾けたくて仕方ないと言うかお腹の奥が切なくなる。
 私は必死に手の甲を口に当て、声が出ない様に堪える。
「頑張るなぁ。じゃぁさ……」
 ザックも息を荒くして私の首筋に顔を埋めた。
 ザックがプレゼントしてくれたネックレスが音を立てて肌の上を滑っていく。
「こんなのは?」
 ザックが呟くと、ドン! と音を立てて花火が上がった。
 開け放たれた窓がザックの後ろで見える。花火の粒が弾けているのが分かる。

 それと同時に、ザックは胸の頂きを指で弾きながら、もう片方の手でザックと繋がっている接合部分の上にある花芯を剥き出しにした。接合部分はぬかるんでいて、それを利用してゆっくりと親指で上下に擦りあげる。ザックの腰が絶妙に動いて気持ちがいい場所を擦りあげる。
 感じやすい3点を同時に刺激され、私は目を見開いて体を反り返す。
 ザックがそんな私に体重をかけソファに押さえつけた。更に首筋を舐めあげる。
「ああーっ! ……!!」
 花火で声がかき消されて何よりだった。
 最後何かを叫んだかは分からないけれども、喘ぐと言うより叫んで一瞬息が止まる快感を覚えた。ザックが同じ様に体を軽く反らせて腰を震わせる。
「クッ!」
 ザックは精を吐き出しそうなのを堪え、ズルリと私の中からいなくなった。
 その途端、繋がっていた下半身から透明の飛沫がパッと飛び散ったのを見た。
 それはザックのズボンをはいたままの下半身を濡らしてしまう程だった。

 噂には聞いた事があったけれどコレってやはり潮吹きって……
 私は驚きと恥ずかしさで呆然とするが、ザックがそれを満足そうに見てから再び私の中に入り込んでくる。
 ザックは今度ゆっくりではなく激しく私を揺さぶってくる。
「ああーっ、またイクっ」

 もう、何だか分からない。体が溶けると言うよりも、頭が溶けそう。
 ずっと気持ちがいいって癖になると、まずかもしれない。涙でザックが滲む。
 そしてザックは涙を親指で擦ったり、唇を寄せて吸いあげたりする。それだけでも切ないのに。

 ザックは私の耳元で何度も呟く。
「ナツミ好きだ。これからもずっと」
 そう言われると自分のがザックを締め上げるのが分かる。
「あっ! それは反則だっ」
 ザックが瞳を閉じて精を放つのを何とか堪えた。
 その時、私もザックの耳元で囁いた。
「私もザックが好き……」
「っうっ!」
 ザックが我慢出来ずに、呻いて腰を打ちつけ昇り詰めた時、私も再び昇り詰めた。



 その後──床やら、ソファを片付けるが。
 どうにもならないパンツとズボンをどうやって誤魔化しながら帰るのか──
 ザックと2人で唸り続けた。
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