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053 8月7日 勇気をください
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「怜央は遠征から帰ってきた翌日なのに、早々にデートかなぁ」
私は思わず心の声が漏れてしまった。
遠征で疲れているはずだが、疲れも見せず萌々香ちゃんと一緒にいる怜央を見ると腹立たしい。
(萌々香ちゃんが怜央を誘ったのかな。いつも強引に誘ってくるし。怜央も疲れているだろうけど)
そこで、私は萌々香ちゃんが羨ましいと思っている事をしみじみ感じた。
(会いたいとかはっきり言えて良いよね、萌々香ちゃんは。私は、疲れているかな? とか考えて声かけられないな。そっか、だから私は駄目だったのね。萌々香ちゃんが声をかければ……怜央はやってくるんだね。そりゃ二人はエッチの相性も良かったみたいだし)
今更ながら自分が出来ない事をやってのける、萌々香ちゃんの行動力を目の当たりにして、冷静な分析をし落ち込んでしまう。
そんな風に一人落ち込む私の横で、七緖くんが出していた顔を元に戻して壁に背中を預けた。
「巽さん……何処を見てアレがデートだと思うたん? どう見てもデートと違うやろ。才川くんと萌々香ちゃんは揉めとるやろ」
七緖くんの低い声に、私も出していた頭を引っ込めて一緒に壁に背を預ける。それからそんな風に見えるのかと驚いて七緖くんを見上げた。
「えっ? どう見たって仲が良さそうだよね。皆お似合いの二人だから周りの皆も振り返っているし」
「えー? アレは言い合い違うの? それで目立ってるからやないの」
「……穴の日じゃないの?」
「ぶっ! 穴の日って考えすぎやし。そんなん言わんでも。大体、才川くんはまだ巽さんと別れとらんやろ?」
真剣に聞いたのに七緖くんに笑われてしまった。
(もう。真剣に考えていたのに。でもこの場所で萌々香ちゃんと怜央に会うのは偶然にしても運命的だ。丁度怜央にかけたはずの電話に萌々香ちゃんが出た事を考えていたのだから)
私は七緖くんと手を繋いで壁に二人背を向けたまま数秒無言になる。不意に七緖くんが低い声で私の顔を横から覗き込む。
「巽さん、もしほんまに上書きしたいんやったらさぁ」
「上書き……うん」
「今から才川くんと萌々香ちゃんの前で、冷静な喧嘩をしてみたらええやん?」
「えっ?」
七緖くんが珍しく瞳を細めて不敵に微笑んだ。
「冷静な、け、喧嘩って」
私の声は次第に尻すぼみになっていく。
七緖くんの琥珀色の瞳が、弧を描いて薄暗いトンネルの様なこの場所で輝いた。
「この思い出の場所の側で、苦しかった事も不満だった事も二人に同時に伝えられる。集大成や」
七緖くんがぎゅっと私の手を強く握った。その握りしめる力の強さに私は思わずゴクリと唾を飲み込む。
『良いわねぇ! この間のバス停で話した以上に、全部洗いざらい怜央と萌々香ちゃんの前で晒してしまいなさいよ! そして盛大に振って振られてしまえばすっきりするわ』
黒くてモヤモヤしたもう一人の私が勢いよく出てきた。
「そ、そうよね……」
私は乾いてカスカスになった声で呟いて顔を上げる。意を決したつもりだった。
顔を上げた瞬間、目の前に泣いていたいつもの場所が目に入る。トンネルのコンクリートの打ちっぱなしに背を預けて大声を上げて泣いたあの日が蘇る。
(電話の後あんなに泣いたのに。振り切ったと思ったのに。私、私──)
「だ、駄目……」
私はぽつりと呟いて七緖くんを見上げる。七緖くんは静かに私を見つめていた。何を感じているのか分かる。
『ほーら意気地のない事を言うから、七緖くんに呆れられたじゃない。気が強いくせに、意気地なしって最・悪。大体あんたは泣いてウジウジすれば何とかなると思っているの?』
もう一人の私が私を意気地がないと嘆く。
「駄目やないよ。才川くんには六秒数えて言えたやん? 巽さんが自分で上書きするんや」
「だ、だって……」
私は一人言い訳を続けようとした。すると見上げた七緖くんの顔が滲み始める。
「巽さん……」
七緖くんの低くて優しい声が私の名を呼んだ。だけど、視界が涙でぼやけていく。
『あーあ。ほら泣けば何とかなる訳じゃないって言った先から』
話にならないわね──と言って、黒くモヤモヤした私が消えていった。
(待ってよ! もう一人の私。私を置いていかないで。意気地がない私を見捨てるあなたも同じじゃないのよ! だって私は)
「嫌だ。泣きたくない、負けたくない」
「うん」
ぽつりと呟いた私に七緖くんが頷いていた。
七緖くん分かってくれるかな。うっとうしいと思うでしょ? でもね、私は逃げたい訳じゃない。上手くバランスが取れないで困っているだけだ。いつだって歯を食いしばってやって来た。ただ負けたという事が惨めに思えたから。だけど、これだけは言える、今の私はそんな私も大切にしたい。
だから──
「泣きたくない、泣きたくないよ! これは意地なの。泣き顔は見られたくないの。相手は萌々香ちゃんなのに! 冷静な喧嘩して壊れたってかまわない。なのに、どうして私は駄目なの!」
私の声が響いたと同時に七緖くんが私の手を振り払い、突然頬を彼の節々のはっきりした大きな手で覆った。そして親指でたまった涙を擦っていく。
「わ、わた、私。な、七緖く……」
そんな風に涙を拭われた事なんて一度もないので衝撃的だった。パニック気味の私が、彼の名を呼んだ瞬間、七緖くんが降ってきた。
ガチッと前歯が少し当たる音がして、次の瞬間──
「?!」
勢いよくキスを七緖くんがしてきた。
少しだけ歯がぶつかった不器用なキス。唇を合わせるだけなのに必死すぎな七緖くんと私。あまりにも突然で私は目を丸めて七緖くんの伏せられた長いまつげを見つめた。
(息が止まる。時が止まる。私、七緖くんとキスしてる?!)
心臓の音が恐ろしく早くなっているのが分かる。私の音なのか七緖くんの音なのか分からない。
でも、その音を聞いていると自然とゆっくりな鼓動に変わってきた。落ち着きを取り戻した心臓の音が心地よいと感じた時、私は少し口を開いた。
すると、ゆっくりと七緖くんの舌が私の口内に入り込んでくる。ゆっくりと探る様に。
「んっ」
「ふっ」
お互いの吐息と声が漏れて、ぎこちなく舌を絡め合う。分け合う唾液と体温が混ざった頃、七緖くんが私から離れた。
それから、お互いホッと小さく息を吐いた。七緖くんは困った様な顔をして笑う。夏日なのに影になった暗い場所で琥珀色の瞳が揺れた。
「下手くそで、かんにんな。えっと、ごめんやで?」
いつか聞いた謝り方と同じだ。七緖くんは、白い頬の上にほんのり赤みが差している。私は、ふるふると私は首を左右に振った。
「そんな事ない……謝らなくて良い……」
じっと琥珀色の瞳を見つめながら、私はポツポツと答える。
「涙……止まったんちゃう?」
七緖くんが優しく頬に触れたまま親指で涙袋の辺りをスッとこめかみに向かってなぞる。
「あっ……ホントだ」
気がつくとパニック気味だった心拍数も落ち着いていた。
(パニックだったのが嘘みたい。パニックを上回る驚きだったから?)
そんな事を考えていると、七緖くんが私のおでこに自分のそれをくっつけた。
「巽さんは駄目やない。大丈夫。僕もおる。だから」
瞳を閉じて、私に言い聞かせる。耳元で低いけど掠れのないはっきりした声が響いた。
(僕もおる……怜央と萌々香ちゃんに馬鹿にされて、私は一人だと感じていた。でも、今の私には七緖くんが力を貸してくれる。だから)
私はゆっくりと深呼吸をして、七緖くんの頬を包む手を上から握り返した。
「うん……六秒数えてそれから私、萌々香ちゃんと話をしてみるね」
(そう、上書きするのは私自身なの。今なら少しだけ立ち向かえそうだ)
そう言って私は七緖くんと一緒に、広場にいる怜央と萌々香ちゃんに向かって歩き出した。
私は思わず心の声が漏れてしまった。
遠征で疲れているはずだが、疲れも見せず萌々香ちゃんと一緒にいる怜央を見ると腹立たしい。
(萌々香ちゃんが怜央を誘ったのかな。いつも強引に誘ってくるし。怜央も疲れているだろうけど)
そこで、私は萌々香ちゃんが羨ましいと思っている事をしみじみ感じた。
(会いたいとかはっきり言えて良いよね、萌々香ちゃんは。私は、疲れているかな? とか考えて声かけられないな。そっか、だから私は駄目だったのね。萌々香ちゃんが声をかければ……怜央はやってくるんだね。そりゃ二人はエッチの相性も良かったみたいだし)
今更ながら自分が出来ない事をやってのける、萌々香ちゃんの行動力を目の当たりにして、冷静な分析をし落ち込んでしまう。
そんな風に一人落ち込む私の横で、七緖くんが出していた顔を元に戻して壁に背中を預けた。
「巽さん……何処を見てアレがデートだと思うたん? どう見てもデートと違うやろ。才川くんと萌々香ちゃんは揉めとるやろ」
七緖くんの低い声に、私も出していた頭を引っ込めて一緒に壁に背を預ける。それからそんな風に見えるのかと驚いて七緖くんを見上げた。
「えっ? どう見たって仲が良さそうだよね。皆お似合いの二人だから周りの皆も振り返っているし」
「えー? アレは言い合い違うの? それで目立ってるからやないの」
「……穴の日じゃないの?」
「ぶっ! 穴の日って考えすぎやし。そんなん言わんでも。大体、才川くんはまだ巽さんと別れとらんやろ?」
真剣に聞いたのに七緖くんに笑われてしまった。
(もう。真剣に考えていたのに。でもこの場所で萌々香ちゃんと怜央に会うのは偶然にしても運命的だ。丁度怜央にかけたはずの電話に萌々香ちゃんが出た事を考えていたのだから)
私は七緖くんと手を繋いで壁に二人背を向けたまま数秒無言になる。不意に七緖くんが低い声で私の顔を横から覗き込む。
「巽さん、もしほんまに上書きしたいんやったらさぁ」
「上書き……うん」
「今から才川くんと萌々香ちゃんの前で、冷静な喧嘩をしてみたらええやん?」
「えっ?」
七緖くんが珍しく瞳を細めて不敵に微笑んだ。
「冷静な、け、喧嘩って」
私の声は次第に尻すぼみになっていく。
七緖くんの琥珀色の瞳が、弧を描いて薄暗いトンネルの様なこの場所で輝いた。
「この思い出の場所の側で、苦しかった事も不満だった事も二人に同時に伝えられる。集大成や」
七緖くんがぎゅっと私の手を強く握った。その握りしめる力の強さに私は思わずゴクリと唾を飲み込む。
『良いわねぇ! この間のバス停で話した以上に、全部洗いざらい怜央と萌々香ちゃんの前で晒してしまいなさいよ! そして盛大に振って振られてしまえばすっきりするわ』
黒くてモヤモヤしたもう一人の私が勢いよく出てきた。
「そ、そうよね……」
私は乾いてカスカスになった声で呟いて顔を上げる。意を決したつもりだった。
顔を上げた瞬間、目の前に泣いていたいつもの場所が目に入る。トンネルのコンクリートの打ちっぱなしに背を預けて大声を上げて泣いたあの日が蘇る。
(電話の後あんなに泣いたのに。振り切ったと思ったのに。私、私──)
「だ、駄目……」
私はぽつりと呟いて七緖くんを見上げる。七緖くんは静かに私を見つめていた。何を感じているのか分かる。
『ほーら意気地のない事を言うから、七緖くんに呆れられたじゃない。気が強いくせに、意気地なしって最・悪。大体あんたは泣いてウジウジすれば何とかなると思っているの?』
もう一人の私が私を意気地がないと嘆く。
「駄目やないよ。才川くんには六秒数えて言えたやん? 巽さんが自分で上書きするんや」
「だ、だって……」
私は一人言い訳を続けようとした。すると見上げた七緖くんの顔が滲み始める。
「巽さん……」
七緖くんの低くて優しい声が私の名を呼んだ。だけど、視界が涙でぼやけていく。
『あーあ。ほら泣けば何とかなる訳じゃないって言った先から』
話にならないわね──と言って、黒くモヤモヤした私が消えていった。
(待ってよ! もう一人の私。私を置いていかないで。意気地がない私を見捨てるあなたも同じじゃないのよ! だって私は)
「嫌だ。泣きたくない、負けたくない」
「うん」
ぽつりと呟いた私に七緖くんが頷いていた。
七緖くん分かってくれるかな。うっとうしいと思うでしょ? でもね、私は逃げたい訳じゃない。上手くバランスが取れないで困っているだけだ。いつだって歯を食いしばってやって来た。ただ負けたという事が惨めに思えたから。だけど、これだけは言える、今の私はそんな私も大切にしたい。
だから──
「泣きたくない、泣きたくないよ! これは意地なの。泣き顔は見られたくないの。相手は萌々香ちゃんなのに! 冷静な喧嘩して壊れたってかまわない。なのに、どうして私は駄目なの!」
私の声が響いたと同時に七緖くんが私の手を振り払い、突然頬を彼の節々のはっきりした大きな手で覆った。そして親指でたまった涙を擦っていく。
「わ、わた、私。な、七緖く……」
そんな風に涙を拭われた事なんて一度もないので衝撃的だった。パニック気味の私が、彼の名を呼んだ瞬間、七緖くんが降ってきた。
ガチッと前歯が少し当たる音がして、次の瞬間──
「?!」
勢いよくキスを七緖くんがしてきた。
少しだけ歯がぶつかった不器用なキス。唇を合わせるだけなのに必死すぎな七緖くんと私。あまりにも突然で私は目を丸めて七緖くんの伏せられた長いまつげを見つめた。
(息が止まる。時が止まる。私、七緖くんとキスしてる?!)
心臓の音が恐ろしく早くなっているのが分かる。私の音なのか七緖くんの音なのか分からない。
でも、その音を聞いていると自然とゆっくりな鼓動に変わってきた。落ち着きを取り戻した心臓の音が心地よいと感じた時、私は少し口を開いた。
すると、ゆっくりと七緖くんの舌が私の口内に入り込んでくる。ゆっくりと探る様に。
「んっ」
「ふっ」
お互いの吐息と声が漏れて、ぎこちなく舌を絡め合う。分け合う唾液と体温が混ざった頃、七緖くんが私から離れた。
それから、お互いホッと小さく息を吐いた。七緖くんは困った様な顔をして笑う。夏日なのに影になった暗い場所で琥珀色の瞳が揺れた。
「下手くそで、かんにんな。えっと、ごめんやで?」
いつか聞いた謝り方と同じだ。七緖くんは、白い頬の上にほんのり赤みが差している。私は、ふるふると私は首を左右に振った。
「そんな事ない……謝らなくて良い……」
じっと琥珀色の瞳を見つめながら、私はポツポツと答える。
「涙……止まったんちゃう?」
七緖くんが優しく頬に触れたまま親指で涙袋の辺りをスッとこめかみに向かってなぞる。
「あっ……ホントだ」
気がつくとパニック気味だった心拍数も落ち着いていた。
(パニックだったのが嘘みたい。パニックを上回る驚きだったから?)
そんな事を考えていると、七緖くんが私のおでこに自分のそれをくっつけた。
「巽さんは駄目やない。大丈夫。僕もおる。だから」
瞳を閉じて、私に言い聞かせる。耳元で低いけど掠れのないはっきりした声が響いた。
(僕もおる……怜央と萌々香ちゃんに馬鹿にされて、私は一人だと感じていた。でも、今の私には七緖くんが力を貸してくれる。だから)
私はゆっくりと深呼吸をして、七緖くんの頬を包む手を上から握り返した。
「うん……六秒数えてそれから私、萌々香ちゃんと話をしてみるね」
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