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第6章 新生活は、甘めに
正気になると恥ずかしい
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明るい、と気付いて目を開いた。レナの身体が温かなものに包まれている。
その心地の良さの正体に気付いた時、思わず悲鳴を上げそうになった。
カイの身体に包まれたまま、カイのベッドの中にいる。
また、例のあれをやってしまったのだ。お酒のせいなのかもしれない。カイとソファで抱き合っていたところまでは覚えているが、気付かずに寝落ちてしまったらしい。
またしても、カイは寝間着に着替えて眠っている。対してレナは昨日の服のままだった。
(私、なんであの状況で眠れるのよ……)
好きな人に抱きしめられてドキドキしていたのに、それが睡眠につながってしまうとは、どういうことなのだろうか。
レナは自分自身に愕然としていた。
早く起きなければ、屋敷の使用人たちが起きてきてしまうかもしれない。
こんな姿を見られたら、何か間違いがあったと思われてしまうだろう。
大人の男女が身体を寄せ合ってひとつのベッドで一緒に寝ているなんて、夫婦でもないのに、とレナは大いに焦った。
「……ああ、起きたのか」
カイがそう言って目を開き、至近距離でレナに微笑む。
(か……っこい……い…………って……違っ……ちょっ……と…………え、えっと)
レナは、朝日を浴びてこちらを見ているカイに、動揺しすぎて固まった。
昨日あったことは夢だったのだろうか、それとも、都合よく自分が妄想でもしていたのだろうか。
昨夜はお酒も入っていた。レナは記憶に自信が持てない。
「ジントニック1杯で眠れるなんて、安上がりで良いな」
カイはそう言ってレナの額に唇で触れた。
(きゃーーーーー)
レナの頭の中は混乱していた。
好きな人が目の前で寝起きの姿だというだけで脳内の処理が追い付かない。
その表情が、優しくこちらを見つめている事実が受け止めきれない。
昨日起きたことが夢でなくて優しく唇が触れたということは、やはりカイは……。
(私のことを……?)
顔を真っ赤にして戸惑うレナを見て、カイは意地悪く笑った。
この程度でいっぱいいっぱいになるレナだからこそ、焦らずにゆっくりと側で愛していきたいのだと思った。
そっとレナの癖のある髪を撫で、すぐに恋人らしい関係にならなくとも充分幸せなのだと実感する。
「もう少し眠るか?」
そう言ってカイが自分の懐を開けたので、レナは高鳴る胸の音に逆らわずに、その身体に寄り添った。
(温かい)
心地よい体温にうっとりと身体を預け、規則的な鼓動の音に耳を澄ませる。
(しあわせ……)
好きな人の身体に包まれることは、どうしてこんなに心地が良いのだろう。気付くと、レナはうっかり二度寝をしていた。
「もおおおおお、起こしてくれたっていいのに……」
レナは朝食の準備が整ったと告げられた時、カイのベッドの中で目を覚ました。使用人たちの生暖かい視線が痛い。
カイは着替えを済ませてすっかり準備を整えているというのに、自分だけが昨日の服のままでベッドの中にいた。
恥ずかしくて、弁解することもできない。
「あんなに気持ちよさそうに眠られていたら、起こす気が失せるものだ」
カイはそう言って意地悪く笑った。
「そんな風に言わないで。私……寝つきは悪い方だと思っていたのに……」
真っ赤になりながら、レナはベッドから出られないでいる。
お互いの気持ちを確かめ合った途端、屋敷中に2人の関係を知らしめたようなものだ。
「そんな寝つきの悪いレナが、あんなにすぐに眠るのか。俺は抱き枕として評価されているわけだ」
カイがそう言って笑っているのを、メイド長がニヤニヤと嬉しそうに眺めている。
(いやああああ恥ずかしい…………)
レナは真っ赤になってベッドの中で悶えていた。
カイは、使用人の前でも堂々としたものだった。
そもそも、王侯貴族にとって私生活は使用人には筒抜けているのが当たり前だったが、レナは極端に恥ずかしがる。
それがまたレナらしいのだとカイは目を細めた。
その心地の良さの正体に気付いた時、思わず悲鳴を上げそうになった。
カイの身体に包まれたまま、カイのベッドの中にいる。
また、例のあれをやってしまったのだ。お酒のせいなのかもしれない。カイとソファで抱き合っていたところまでは覚えているが、気付かずに寝落ちてしまったらしい。
またしても、カイは寝間着に着替えて眠っている。対してレナは昨日の服のままだった。
(私、なんであの状況で眠れるのよ……)
好きな人に抱きしめられてドキドキしていたのに、それが睡眠につながってしまうとは、どういうことなのだろうか。
レナは自分自身に愕然としていた。
早く起きなければ、屋敷の使用人たちが起きてきてしまうかもしれない。
こんな姿を見られたら、何か間違いがあったと思われてしまうだろう。
大人の男女が身体を寄せ合ってひとつのベッドで一緒に寝ているなんて、夫婦でもないのに、とレナは大いに焦った。
「……ああ、起きたのか」
カイがそう言って目を開き、至近距離でレナに微笑む。
(か……っこい……い…………って……違っ……ちょっ……と…………え、えっと)
レナは、朝日を浴びてこちらを見ているカイに、動揺しすぎて固まった。
昨日あったことは夢だったのだろうか、それとも、都合よく自分が妄想でもしていたのだろうか。
昨夜はお酒も入っていた。レナは記憶に自信が持てない。
「ジントニック1杯で眠れるなんて、安上がりで良いな」
カイはそう言ってレナの額に唇で触れた。
(きゃーーーーー)
レナの頭の中は混乱していた。
好きな人が目の前で寝起きの姿だというだけで脳内の処理が追い付かない。
その表情が、優しくこちらを見つめている事実が受け止めきれない。
昨日起きたことが夢でなくて優しく唇が触れたということは、やはりカイは……。
(私のことを……?)
顔を真っ赤にして戸惑うレナを見て、カイは意地悪く笑った。
この程度でいっぱいいっぱいになるレナだからこそ、焦らずにゆっくりと側で愛していきたいのだと思った。
そっとレナの癖のある髪を撫で、すぐに恋人らしい関係にならなくとも充分幸せなのだと実感する。
「もう少し眠るか?」
そう言ってカイが自分の懐を開けたので、レナは高鳴る胸の音に逆らわずに、その身体に寄り添った。
(温かい)
心地よい体温にうっとりと身体を預け、規則的な鼓動の音に耳を澄ませる。
(しあわせ……)
好きな人の身体に包まれることは、どうしてこんなに心地が良いのだろう。気付くと、レナはうっかり二度寝をしていた。
「もおおおおお、起こしてくれたっていいのに……」
レナは朝食の準備が整ったと告げられた時、カイのベッドの中で目を覚ました。使用人たちの生暖かい視線が痛い。
カイは着替えを済ませてすっかり準備を整えているというのに、自分だけが昨日の服のままでベッドの中にいた。
恥ずかしくて、弁解することもできない。
「あんなに気持ちよさそうに眠られていたら、起こす気が失せるものだ」
カイはそう言って意地悪く笑った。
「そんな風に言わないで。私……寝つきは悪い方だと思っていたのに……」
真っ赤になりながら、レナはベッドから出られないでいる。
お互いの気持ちを確かめ合った途端、屋敷中に2人の関係を知らしめたようなものだ。
「そんな寝つきの悪いレナが、あんなにすぐに眠るのか。俺は抱き枕として評価されているわけだ」
カイがそう言って笑っているのを、メイド長がニヤニヤと嬉しそうに眺めている。
(いやああああ恥ずかしい…………)
レナは真っ赤になってベッドの中で悶えていた。
カイは、使用人の前でも堂々としたものだった。
そもそも、王侯貴族にとって私生活は使用人には筒抜けているのが当たり前だったが、レナは極端に恥ずかしがる。
それがまたレナらしいのだとカイは目を細めた。
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