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2章
情愛 2
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両親から折檻された数々の傷痕が残っていて、身体を見られるのが怖かった。
だけど、私よりも沢山の傷痕を持つユリシーズの身体が美しくて、傷痕を恥ずかしいと思うのはもう止めようと思う。
ユリシーズは、どんな私も受け入れてくれる。
生涯で私だけを愛する人狼として、この先もずっと。
「アイリーン。今まで生きてきた中で一番幸せです」
「幸せ?」
「アイリーンは、違いますか?」
「私は、自分が自分でなくなっていくようで、怖い」
男の人が苦手だった私が、夫の前に素肌を晒して、触れられて、乱れていく。
こんなのは、知らない。こんな声を上げるのは、私ではない。
「恐れずに受け入れてください。私をこんなに幸せにできるのはこの世で貴女ひとりですから」
微笑みながら余裕なく私に触れる。
何が何だか分からなくなりそうな中、ユリシーズが幸せならこれで良いのかもしれないと思った。
初めてのことはよく分からない。
ユリシーズが、ただ愛おしいだけ。
***
ああもう。こんなはずじゃなかった。
お互い寝不足だからゆっくり眠ろうと寝室に来て、ユリシーズは私を抱きしめて眠ると言ったのに、別の意味で抱き合って「寝て」しまった。
明るい時間から、ちょっとだけそんなことをしたらすぐに眠るのだと思っていたのに、陽が暮れるまで終わることは無く……結局ノクスが出てきて……。
「寝不足だって言ってたじゃないの……」
「ばーか。この状況で優先順位が睡眠になるわけねーだろ」
そんなわけで、もうすぐ明け方になる。二人で横になってこれから寝ようと思っているけれど、外では鳥がさえずり始めていて、これから朝を迎えるのを喜んでいるようにも聞こえた。
さすがに私はへとへとで、徹夜明けでこんな目に遭うなんて不本意も甚だしい。
「私、人狼の妻は務まらないかも……」
「はあ?!」
「昼と夜の別人格を相手にする体力がないわ」
「弱気になるなアイリーン。お前はその……すごく……良かった」
「何が?」
「あのなあ……」
言い淀んでから、「わざと純情ぶってるんじゃないかと疑うぞ」と鼻をつままれた。そんなわけないでしょ。無知なのが恥ずかしいくらいよ。
「俺、最低5人は欲しい」
「?」
「子どもの話」
「えっ?? そんなに?!」
ひとりだって命がけだというのに、5人「は」ってどういうこと?
「大丈夫、狼は安産だ」
「残念ながら、私は人なのよ」
「子ども側は安全に生まれて来るだろ」
まるで他人事に聞こえて、ちょっとムッとした。戻って早々夫婦喧嘩になりそう。
「ごめんなさい、そんなに必要なら側室を迎えてくれないかしら?」
「はあ?! 冗談言うな。俺はアイリーン以外とこんなことしたくない」
ノクスの言う「こんなこと」は、人間社会だとパートナーを変えて行われることも普通にある。
「側室を迎えろなんて二度と言うな」
「子どもが必要なら、別の女性がいても気にしないわ」
「俺がアイリーン以外と寝るのは嫌だ」
人狼はどうしてそんなに一人のパートナーに固執するのかしら。
人間の世界では、男性が複数の妻を持つことも、不貞も日常茶飯事なのに。
「どうして、他の人と寝たくないの?」
「そんな暇があるなら、一秒でも長くアイリーンといたい」
「そう……」
「重くて悪かったな」
耳の垂れたノクスにぎゅう、と抱きしめられて全身で彼の重みを感じる。
愛が重いのは、別に構わない。
側室が要らないと断言されるのも悪くないと思う。
ただ、こうなってみて急に現実が襲ってきたの。未知の体験だからか、出産が怖い。
私に何かあったら、あなたは後を追ってきてしまう。
そうしたら、親のいない子が残されてしまうのに……。
「私と離れている間、泣いた?」
「……そりゃ、泣くだろ」
「寂しくて?」
「アイリーンを傷つけたまま会えなくなって、情けなかった。こんなに好きで一生守るつもりだったのに、あっさり攫われて自己嫌悪もあった」
昼も夜も、泣いたのね。
どれだけ涙を流したのか分からないけれど。
「それで? 私が戻ったら家族を増やそうと思ったってこと?」
「そこまで考える余裕なんかなかった。公爵家の敷地に忍び込んでアイリーンに会えた時、狼の姿じゃなかったら嬉しくてこうなってたかもしれないなとは思う」
「えっ? あの状況でそんなこと考えられる??」
「あのなあ、伴侶が好いてくれていたら、自然にそういう気持ちが湧くもんだろ?」
信じられない。あんな敵の中枢みたいな場所でもこんなことをしようとか思えるわけ?
満月の時にノクスが狼化していて良かった。あの環境だったら本気で嫌だった。
「公爵様は、あなたを諦めていないと思う」
「うん、そうだろうな」
「ディエスにそれを言う勇気が無くて、ノクスに言ってるの」
「大丈夫だ。ディエスもアイリーンが攫われて公爵家に対しての認識の甘さを思い知った。遠慮をしていたらアイリーンが奪われる。だから、素直な気持ちを優先して深い関係になったんだろ」
当初、ディエスは私や自分の子どもを人質に取られたくないと言っていた。
子どもを作るのは心配がなくなってから、なんて言っていたのに。
私が攫われたことで方針を変えたのね。
「まあ、ただ単に理性に限界がきてただけかもしれないけどな」
「理性に限界?」
「人間のふりをした獣だからな、あいつ」
よく分からないけれど、要するにディエスもノクスもこれまで会った男性たちと同じような目で私を見ていたってことよね。
「どうして、ユリシーズなら平気だったのかしら」
「何が?」
「私、男の人に見られることすら苦手だったのに」
「この流れで、そんなことも分からないのか?」
「?」
「アイリーンは俺しか愛せないってことだろ。人狼と何が違う?」
え……? それって……つまり……。
「嘘……」
全然意識していなかった。自分もユリシーズにこだわっていた?
そうかもしれない。
いいえ、そうでなければ辻褄が合わない。
ユリシーズに対する「好き」が男性に対する情欲を含んでいなければ、触れられて嬉しいなんて思うわけがないし、夫婦の情を交わしたりもしなかったはずだ。
「嘘って何だよ、素直に認めたらどうだ?」
「だって、私、これまで誰かに愛されたこともなかったし……」
「うん。それで?」
ノクスはぎゅうっと私を抱きしめる。
「好きとか、愛とか、恋とか、全部知らなかったもの」
「じゃあ、これから答え合わせをしていけばいい。ユリシーズ・オルブライトは、昼も夜もアイリーンを愛しているし、恋焦がれてもいる。アイリーンの気持ちがそれと同じなのか、ゆっくり検証していけばいい」
うなずくと、ノクスはそっと唇に触れるキスをくれる。
この人のためなら、なんでもしたいと思う。
この気持ちは、愛と呼ばれるものだろうか。
だけど、私よりも沢山の傷痕を持つユリシーズの身体が美しくて、傷痕を恥ずかしいと思うのはもう止めようと思う。
ユリシーズは、どんな私も受け入れてくれる。
生涯で私だけを愛する人狼として、この先もずっと。
「アイリーン。今まで生きてきた中で一番幸せです」
「幸せ?」
「アイリーンは、違いますか?」
「私は、自分が自分でなくなっていくようで、怖い」
男の人が苦手だった私が、夫の前に素肌を晒して、触れられて、乱れていく。
こんなのは、知らない。こんな声を上げるのは、私ではない。
「恐れずに受け入れてください。私をこんなに幸せにできるのはこの世で貴女ひとりですから」
微笑みながら余裕なく私に触れる。
何が何だか分からなくなりそうな中、ユリシーズが幸せならこれで良いのかもしれないと思った。
初めてのことはよく分からない。
ユリシーズが、ただ愛おしいだけ。
***
ああもう。こんなはずじゃなかった。
お互い寝不足だからゆっくり眠ろうと寝室に来て、ユリシーズは私を抱きしめて眠ると言ったのに、別の意味で抱き合って「寝て」しまった。
明るい時間から、ちょっとだけそんなことをしたらすぐに眠るのだと思っていたのに、陽が暮れるまで終わることは無く……結局ノクスが出てきて……。
「寝不足だって言ってたじゃないの……」
「ばーか。この状況で優先順位が睡眠になるわけねーだろ」
そんなわけで、もうすぐ明け方になる。二人で横になってこれから寝ようと思っているけれど、外では鳥がさえずり始めていて、これから朝を迎えるのを喜んでいるようにも聞こえた。
さすがに私はへとへとで、徹夜明けでこんな目に遭うなんて不本意も甚だしい。
「私、人狼の妻は務まらないかも……」
「はあ?!」
「昼と夜の別人格を相手にする体力がないわ」
「弱気になるなアイリーン。お前はその……すごく……良かった」
「何が?」
「あのなあ……」
言い淀んでから、「わざと純情ぶってるんじゃないかと疑うぞ」と鼻をつままれた。そんなわけないでしょ。無知なのが恥ずかしいくらいよ。
「俺、最低5人は欲しい」
「?」
「子どもの話」
「えっ?? そんなに?!」
ひとりだって命がけだというのに、5人「は」ってどういうこと?
「大丈夫、狼は安産だ」
「残念ながら、私は人なのよ」
「子ども側は安全に生まれて来るだろ」
まるで他人事に聞こえて、ちょっとムッとした。戻って早々夫婦喧嘩になりそう。
「ごめんなさい、そんなに必要なら側室を迎えてくれないかしら?」
「はあ?! 冗談言うな。俺はアイリーン以外とこんなことしたくない」
ノクスの言う「こんなこと」は、人間社会だとパートナーを変えて行われることも普通にある。
「側室を迎えろなんて二度と言うな」
「子どもが必要なら、別の女性がいても気にしないわ」
「俺がアイリーン以外と寝るのは嫌だ」
人狼はどうしてそんなに一人のパートナーに固執するのかしら。
人間の世界では、男性が複数の妻を持つことも、不貞も日常茶飯事なのに。
「どうして、他の人と寝たくないの?」
「そんな暇があるなら、一秒でも長くアイリーンといたい」
「そう……」
「重くて悪かったな」
耳の垂れたノクスにぎゅう、と抱きしめられて全身で彼の重みを感じる。
愛が重いのは、別に構わない。
側室が要らないと断言されるのも悪くないと思う。
ただ、こうなってみて急に現実が襲ってきたの。未知の体験だからか、出産が怖い。
私に何かあったら、あなたは後を追ってきてしまう。
そうしたら、親のいない子が残されてしまうのに……。
「私と離れている間、泣いた?」
「……そりゃ、泣くだろ」
「寂しくて?」
「アイリーンを傷つけたまま会えなくなって、情けなかった。こんなに好きで一生守るつもりだったのに、あっさり攫われて自己嫌悪もあった」
昼も夜も、泣いたのね。
どれだけ涙を流したのか分からないけれど。
「それで? 私が戻ったら家族を増やそうと思ったってこと?」
「そこまで考える余裕なんかなかった。公爵家の敷地に忍び込んでアイリーンに会えた時、狼の姿じゃなかったら嬉しくてこうなってたかもしれないなとは思う」
「えっ? あの状況でそんなこと考えられる??」
「あのなあ、伴侶が好いてくれていたら、自然にそういう気持ちが湧くもんだろ?」
信じられない。あんな敵の中枢みたいな場所でもこんなことをしようとか思えるわけ?
満月の時にノクスが狼化していて良かった。あの環境だったら本気で嫌だった。
「公爵様は、あなたを諦めていないと思う」
「うん、そうだろうな」
「ディエスにそれを言う勇気が無くて、ノクスに言ってるの」
「大丈夫だ。ディエスもアイリーンが攫われて公爵家に対しての認識の甘さを思い知った。遠慮をしていたらアイリーンが奪われる。だから、素直な気持ちを優先して深い関係になったんだろ」
当初、ディエスは私や自分の子どもを人質に取られたくないと言っていた。
子どもを作るのは心配がなくなってから、なんて言っていたのに。
私が攫われたことで方針を変えたのね。
「まあ、ただ単に理性に限界がきてただけかもしれないけどな」
「理性に限界?」
「人間のふりをした獣だからな、あいつ」
よく分からないけれど、要するにディエスもノクスもこれまで会った男性たちと同じような目で私を見ていたってことよね。
「どうして、ユリシーズなら平気だったのかしら」
「何が?」
「私、男の人に見られることすら苦手だったのに」
「この流れで、そんなことも分からないのか?」
「?」
「アイリーンは俺しか愛せないってことだろ。人狼と何が違う?」
え……? それって……つまり……。
「嘘……」
全然意識していなかった。自分もユリシーズにこだわっていた?
そうかもしれない。
いいえ、そうでなければ辻褄が合わない。
ユリシーズに対する「好き」が男性に対する情欲を含んでいなければ、触れられて嬉しいなんて思うわけがないし、夫婦の情を交わしたりもしなかったはずだ。
「嘘って何だよ、素直に認めたらどうだ?」
「だって、私、これまで誰かに愛されたこともなかったし……」
「うん。それで?」
ノクスはぎゅうっと私を抱きしめる。
「好きとか、愛とか、恋とか、全部知らなかったもの」
「じゃあ、これから答え合わせをしていけばいい。ユリシーズ・オルブライトは、昼も夜もアイリーンを愛しているし、恋焦がれてもいる。アイリーンの気持ちがそれと同じなのか、ゆっくり検証していけばいい」
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