<完結> βの俺が運命の番に適うわけがない

燈坂 もと

文字の大きさ
65 / 107
< 本編 >

65.ベッドの上でキミと(1)⁂

しおりを挟む



※ 士郎と圭介のRシーン有です。

────────────────


「何か……変な、感じ」

右手の薬指の指輪を見ながら、ぼそっと呟いた。

届出する前は、スポスポ抜き差し出来てた指輪も、受理完了後に嵌めたら……どんなに引っ張っても外れなくて。
届出が受理された事を俺に改めて、認識させた。

「どんな仕組みになってるんだろ……すごいな」

圭介さんと……婚約、した。
俺の不安を、少しでも無くすために……ここまでしてくれるなんて。
嬉しさで、胸がじわじわ暖かくなる。

圭介さんは、俺のことも含めて、今後の事でご両親と話し合いがあるから部屋で待ってて、と俺を部屋に閉じ込めて(外鍵が掛かってて、中から開けれないんだよなあ……)ダイニングへ戻ってしまった。
俺は今、ひとり 圭介さんの部屋にいて……

正直に言おう。……恐ろしく、暇だ。

圭介さんからは、俺に見られて困る物は何もないから、ここの部屋にあるものは何でも使っていい、と言われてる、けど……
この暇な時間……本を読む、という手もあるけど、何だか違う。

何時間か前に、ここでしてた事が蘇って、悶々としてしまって、本を読む……なんて、気にはならない。
かと言って、圭介さんがいつ戻ってくるかも分からない今、悶々としてるけど……自慰行為をする気にもなれず……(流石に、してるところ見られたら……恥ずいし……今更だけど……)

ちなみに……あんなにぐちょぐちょに湿っていたシーツは、部屋に戻った時にはパリッとしていて……何だかバレバレで恥ずかしかった……仕事が出来る人たちだから、何事もなかったかの様に接してくれて、それはそれで有難いやら恥ずかしいやら……変な気分だ。

圭介さんの部屋の書棚にある本は、多種多様に取り揃えられていて、本屋さんか、ってくらいいっぱいあって選びたい放題だけど……本を読むっていうよりも……今は、圭介さんの顔が、みたい。

「……!そうだ……小さい頃の圭介さん、見たいかも……!アルバムとかないかな……絶対、かわいいに違いない……!」

ふんふんと鼻息荒く、俺はアルバムの捜索を開始した。
アルバムを置くなら……俺は自分の学習机の本棚に置いてたから、そっち、かな。

圭介さんの机の本棚に目をやると、綺麗に整頓された本がズラッと並んでいる。
ここも、本屋さんみたいだ……!すごい。

その中に1箇所だけ、大量の紙の束があって。
何だか、受験勉強してた時のことを思い出して、懐かしい気持ちになってその束を取った。

総兄が後から持って来てくれた、慧明入試の対策資料も……こんな感じの、資料、だった……、な……、

……?


……て、いうか……、


あれ。


これ……

俺、知って る

1年間、毎日毎日 この 対策問題と

睨めっこ

して、た



「…………士郎……?……どう、した?」
「……っ、……圭介、さん……!……ね、この資料……どう、したの……?」
「ん?ああ……!懐かしいな。実家こっちに置きっぱなしだったのか。佐伯から慧明を受験したい知り合いの成績が上がらないから、自分が作った資料の何処が悪いのか教えて欲しい、と頼まれて。」

この人は……俺と出逢う、前から……

「確認したら、対象者の苦手な部分の対策が出来ていなかったから、俺がイチから入試対策を作ったんだ。自分的には渾身の作品だったから、記念に残しておいたんだが」

俺の事……ずっと、支えて……くれてた……

「……そういえば、この対象者の生徒は……どうだったんだろうか……全力を出せたなら、いいのだが……」


俺を、慧明に

導いて くれた、のは ────────


「────── 出せ、たよ……?」
「ん?」
「この、資料のお陰で……全力、出せた。……ありがとう。……ね、圭介さん。俺……圭介さんが、好き。どうしようもなく……大好き……っ」
「……し、ろう……? ────── ん、」


愛しさが溢れて。
口唇を俺から塞いだ。


この人の全てが、ほしい。


「……っ、は、……ね、圭介さん……ベッド……いこ……?がまん、でき、ない」
「……士郎……?どうした?……一体、何が」
「……っ。……遅くなって……待たせて、ごめん」

もう一度、彼にゆっくりと口唇を落とす。

「……は、……俺……圭介さんと……ひとつに、なりたい。……俺と……繋がって……くれる……?」


繋がりたくて、しょうがない。

今日は、特に。いつも以上に

貴方と……離れ、たく、ない。







「ん、ぁ……っ、……!……そこ……ッ、ん、きもち、ぃ」
「……ここ?……っ、……こうするの、好き……?」
「……ぁ……!……好き……っ、それ、すき……っ、……あっ!あ、ぁ、あ……っ」

あれから……どれくらい、経っただろうか。
彼は、ずっと……俺の全身を、愛撫し続けている。
今は……俺の胸元にあるピンク色の膨らんだ粒を、両人差し指で前後に弾いて。
弾かれる度に俺の下の、むっちりと膨らんだ先から、透明な液がとぷとぷ溢れた。

全身が……彼に触れられる度にビクビク跳ねる。
彼の香りが、俺が誘った時から一段と濃くなった。

香りに、くらくらして、更に彼の事しか考えられなくなる。
これは、まるで、媚薬の様だ ────。

「……士郎……かわいい、……ん。……好きだ、は、……ふ、……愛してる……!」
「っ、ん、……ぁっ、ん、……俺も……!貴方が、すき……ぁ、あ……っ、圭介さんしか、ほしく、ない……!……っ。……キス、したい……キス、して……?」
「……ッ!……ん、……それは、俺の台詞だ……ふ、」

彼の、降りてきた口唇に、嬉しくなって口を開けて重なるのを待っていると、彼の熱い舌が、俺の口内に滑り込んできて。
重なった口唇の中で、ふたりの舌がねっとりと絡み合って、くちゅくちゅと……卑猥な水音が部屋に響く。

彼とのキスが……気持ち良すぎる。

キスをずっとしたくて……彼の首元に腕を絡めた。
それに、応える様に彼も俺をキツく抱きしめる。

「ぁ、ん、……っ、キス、きもち、ぃ、……ん、」
「気持ち、いぃな……は、……かわいい……ん……しろう……?そろそろ、……こっちも、気持ちよく……なろうか……?」
「っ!……ふ、ぁ……っ!ぁ、あ……ん、!そんな……されたら、すぐ、でちゃ、……ぅ!あ!」

俺の硬くなったソコを、彼の大きな手が包んで。

上下に扱かれて、快感が全身に走った ──── 。



しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。

陽七 葵
BL
 主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。  しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。  蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。  だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。  そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。  そこから物語は始まるのだが——。  実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。  素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪

αが離してくれない

雪兎
BL
運命の番じゃないのに、αの彼は僕を離さない――。 Ωとして生まれた僕は、発情期を抑える薬を使いながら、普通の生活を目指していた。 でもある日、隣の席の無口なαが、僕の香りに気づいてしまって……。 これは、番じゃないふたりの、近すぎる距離で始まる、運命から少しはずれた恋の話。

アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。

天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!? 学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。 ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。 智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。 「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」 無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。 住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!

流れる星、どうかお願い

ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる) オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年 高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼 そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ ”要が幸せになりますように” オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ 王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに! 一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが お付き合いください!

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

胎児の頃から執着されていたらしい

夜鳥すぱり
BL
好きでも嫌いでもない幼馴染みの鉄堅(てっけん)は、葉月(はづき)と結婚してツガイになりたいらしい。しかし、どうしても鉄堅のねばつくような想いを受け入れられない葉月は、しつこく求愛してくる鉄堅から逃げる事にした。オメガバース執着です。 ◆完結済みです。いつもながら読んで下さった皆様に感謝です。 ◆表紙絵を、花々緒さんが描いて下さいました(*^^*)。葉月を常に守りたい一途な鉄堅と、ひたすら逃げたい意地っぱりな葉月。

どうせ全部、知ってるくせに。

楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】 親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。 飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。 ※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。

処理中です...