<完結> βの俺が運命の番に適うわけがない

燈坂 もと

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< 本編 >

85. それってきっと、一目惚れってヤツ。:side河瀬⁂

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※河瀬と……のRシーンありです。

──────────────────





くりくりの大きな瞳。
ふわふわの柔らかい髪。
ぷっくりしたピンク色の口唇。

彼を造形する全てが、かわいい、という形容詞で表現される。

そんな彼が、今、俺の中にいる。
いい匂いしか、しない。

「ちょ、河瀬くん……何でボクまで……この中に入るのは河瀬くんだけでよかったんじゃ……」
「ごめん寺畑。つい。思わず。」
「もー……いいけど別に……にしても……狭いね……まだ、かな」
「まだ、だよ……もうちょっと、待って」

正直なところ、俺はモテる。
能力の高さと、この容姿も相まってか、なかなかにモテる。

でも、どの言い寄ってくる女子にも気持ちが靡かなかった。興味が持てない。

俺と話をしたいとしつこい女子達が別のクラスにいて。
寺畑と担任教授に用があった帰りに、その子達の俺を探す声が、聞こえて。
俺は……、近くにいた寺畑の手を取り、近くの掃除用具入れに逃げ込んだ。


寺畑 祥大。

αを虜にするその存在。
Ωじゃないのが信じられないくらい、彼の近くにいるαは彼に目を奪われる。

俺は、彼が同じクラスと分かって浮き足だったαの内のひとりだ。

彼をひと目見て……俺の胸に何かが刺さった。

鷲宮が彼と仲がいいのに気付いて、鷲宮がいつもなら時任の所に行く休憩時間をその日は行かず。
1人で過ごしていたところを、俺が声をかけた。
その日の鷲宮の時任を見る目線が、気になったのもあったけど……うまいこといけば、寺畑が近くに来るんじゃないかと思って。

俺の予感は、両方とも的中した。
鷲宮を観察しつつ、寺畑と過ごせるポジションに立てる喜びにゾクゾクした。

その日の放課後、寺畑が生徒会室に行くと分かっていた俺は、日直として担当教授に頼まれていた仕事を寺畑もやる気があるので手伝ってくれると伝えて。
教授から、寺畑も一緒に呼び出してもらう事に成功した。
少しでも、ふたりで過ごす時間が欲しかったからだ。

用事も終わり、寺畑が行かなければならない生徒会への通路に差し掛かった時だった。

俺に、チャンスが訪れたのは。


「ね、河瀬くん……もうちょっと……こっちに動いて……ほしい……」
「……なんで……?このままでいいけど……ああ。ココ、当たってるの、気になる……?」
「……っ!そ、うだよ……!河瀬くん……どうしたの……?ボクとくっついてるだけ、なのに……こんな……」
「チンコ、デカくしてるかって……?しょうがないだろ、デカくなっちゃったんだもん。お前が可愛すぎるのが、悪い」
「っ!……ボク、そんなに、可愛くない、よ……」
「可愛い。祥大、は可愛いよ。……そうだ。俺の事は遼って呼んで?遼ちゃんでも可。」
「じゃ、遼、ちゃ……ん、」

名前を呼ばれた事にゾクゾクして。
彼の可愛い口唇を、俺の口唇でゆっくりと塞ぐ。
嫌がられたらソッコーで口唇を離して軽口を叩こうかと思ったけど、予想に反して彼は目を閉じて口唇を俺に預けていた。
めっちゃ興奮するな……ヤバすぎる。

「……ん、ぁ、……りょ、ちゃ……ちょっと、まって……」
「……ふ、……待てない……まだ、足りない……もっと……しよ……」
「……しょうが、ない、なぁ……もうちょっと、だけ、ね……?……ん、」

狭い空間で。お互いの息遣いと甘い声が、恐ろしく耳に響く。
俺は張り詰めたソコを彼の可愛く膨らんだソコに押し付けて、この続きをしたいと意思表示をした。
彼も……ゆるく腰が揺れている。堪らない。

「……祥大……?この後……予定は……?」
「……今から、生徒会室……行かないと……ん、……でも、ボクも、もうちょっと……足りないかも……」
「……サボっちゃえば?俺の部屋、先輩いないから……1人部屋なんだよね……ね、俺の部屋、おいでよ……ん、」
「……サボるのは、ダメ。連絡……入れさせて……?」

そう言って、荒い息遣いでスマホを打ち始めて、連絡しようと表示した画面は男の名前だった。
何だかモヤっとして。俺は手を彼のソコに移動させる。

「……あ、賢太郎先輩?……すみません、ちょっと……課後業務に今日……行けそうに、っ。、なくて……!……ふ、え?あ、だ、だいじょうぶ、です……!じゃ、また、明日……!」

ぐちょぐちょに湿った彼の可愛く反り立ったソコを俺の大きな手で包む。

「かーわいー。……気持ちい?ココ、ぐっしょぐしょ……こうすると……もっと、気持ちいいよね?ど?祥大……気持ちいい……?」
「……っ、ぁ、あ、だめ、りょ、ちゃ、……!あ、きもち、……ッん、ぁ!でちゃ、でちゃう……!」
「あーここで出したらヤバイから……俺の口に、出して?……ん、ぁ、」
「あ!あ!そんな、吸っちゃ……!く、ぃく、ぃくぅ……っ、ん、ッ!」

ドロっとした白い蜜の苦味が、俺の口内に広がる。
下から達した彼を見上げると、瞳はとろんとろんになって、身体がビクビクしていて……めちゃめちゃ唆られた。

彼の中に俺の熱を、出したい。

「……ね、祥大……俺の部屋……行こ……?祥大と……続きが、したい……」
「……うん、ボクも。……遼ちゃんに……入ってほしい……」




「ぁ、あ!あーッ!や、そこ、だめ……!あ!きもち、ぃ、っ!あ、あ、あ、っ」
「はー、やば、とまんない。祥大、ココ?ココ好きなんだ……覚えた。あ、きもちぃ、あーやば、いきそ」
「おっきぃ、……!今までで、1番……っ!あ、もっと、して!あ!あ!」
「……今まで、で……1番……?なに、今まで……何人の男と……寝た……のッ!」
「アッ!……や……!言いたく、ない……!遼ちゃんが……1番気持ちいい……!あ、激し、っ。気持ちいい……もっと……!」

これだけ可愛いと、経験済みだろうな、とは思っていたけど……実際本人から申告があると気持ちが重くなる。
軽い距離感の方が、祥大の負担にならないと思って……俺は身体だけの関係をお願いする事にした。

「ふーん。……じゃー、セフレって事で……これからも呼ぶから……俺といっぱい、しよ。その代わり……俺としてる間は、他のヤツとはやっちゃ、ダメだから。……分かった?」
「わかっ、た!わかったからぁ……!早く、出して……!……アツいの欲し……!」
「祥大の……スケベ。あーイく、くる、くる……!いくいくいくっ……ん、!」
「ボクも、きちゃ、あ、ぁあ……っィくッ!」


俺と祥大は……この日からセフレになった。

この関係性を望んではいない、けど、彼との繋がりがどうしても、欲しかった。

士郎の首周りについた、真っ赤な跡を。
いつか、この身体に……付けることができるその時まで。

俺は気持ちを……隠し続けようと、心に誓ったのだった。








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