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⭐︎トラウマの代償
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「な、に言って……」
「美詞が俺にいろんなトラウマを植え付けたんだ。責任取ってもらわないとだろ?」
ニヤリと不敵な笑みを見せて、首を傾げている。
いろんなトラウマって……、子供時代のことやスーツを汚したこと以外に何かある?
思い当たることが浮かばなくて、瞬きが多くなる。それだけでもトラウマになると言われればなにも言えないけれど……。
とにかくここから出なければ、絶対深みにはまって帰れなくなりそうだ。
「それについてはまた話そう? とにかく今日は帰るねっ」
「帰さないって言ったら?」
「――あ!」
立ちあがろうとして、今度はベッドに押し倒されてしまった。
「待って朝日くん! 本当に今日も仕事だから帰らなきゃなの」
両手をベッドに縛り付けられた。
それでなくても裸のままで恥ずかしいのに、腕を取られたら全部見えてしまう!
「朝日くんっ」
「はは。こんな時なのに仕事の心配? 美詞は本当に仕事が好きなんだな」
――そこ笑うところ?
自分だって経営者してるくせに、仕事に責任を感じることは悪いことじゃないでしょ。
「好きだよ。じゃなきゃ仕事にしようなんて思わないでしょ」
「いいことだね」
エメラルドグリーンの目を細め、私の頭をゆっくりと撫でながら首筋に唇を寄せてきた。くすぐったくて身を捩らせてしまう。
「昨日も思ったけど、美詞って感じやすいよな」
「っ!」
やっぱり私たちセックスしたの!?
キスのあとの記憶がまったくないのに、この身体の痛みだってもしかしたら私が暴れた可能性だって……。
「私たち本当に……したの?」
首筋を伝って胸の膨らみまで到達しようとしたところで、朝日くんは顔を上げた。
「昨日、美詞に確認したよね? “俺たちもっと大人な関係になってもいいか”って。そしたら美詞は頷いただろ」
「え!?」
そんなこと覚えてない。もしかして、なにか囁いてたのはこのことだったの?
「待って、あっ……あさひく……まっ」
「覚えてないなら、何度でもしよう。今までを取り戻すくらいに」
彼は再び顔を胸に埋め、膨らみの先端を口内に含んで転がした。その刺激でいやでも身体がしなる。
指の腹でもう片方の頂を捏ねられると、自分でも思ってもないような嬌声が口から漏れ、恥ずかしさで身体が熱くなる。
そして何度も素肌にキスを落とされると、その度にチクっとした痛みを感じた。
首や脇腹、鳩尾から臍へと大きな手と唇が移動していく。
その動きに抵抗しようにも、くすぐったさと気持ち良さでどうしたって感じ入ってしまい、小さく身体を動かすことしかできない。
ダメなのに、と頭ではわかっていてもまだ二日酔いの残る頭はうまく機能してくれなくて、すぐに意識が飛んでいく。
「美詞、可愛いよ」
「……だ、めぇ……」
言葉での抵抗も虚しく、朝日くんの動きは止まってくれない。いや、むしろ喜んでさえいる。
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※挿絵など画像にはAiを使用しています。