77 / 137
71~80
戦いの余韻と小さな日常
しおりを挟む
王都の空を覆っていた赤黒い炎は消え去り、ようやく青空が戻ってきた。
崩れ落ちた石造りの街並みからは、瓦礫を片付ける市民たちの掛け声が響く。
泣き声や嘆きもあったけれど、それ以上に「生き残れた」安堵の声が溢れていた。
不幸中の幸いだったのは、王都で略奪や物資の奪い合いなどの争いが起きず、住民達が率先して協力していることだ。
王家も積極的に支援物資を配り、兵士達により救助活動、復旧活動も目立っている。
この機に乗じて国家を乗っ取ろうとする貴族はおらず、そういう輩は皮肉にもイグニスの軍団が国内で大暴れした為に勢力を削がれていた。
僕たちも、戦いの緊張から解放されて、久しぶりに深呼吸する。
リンカが僕の隣で伸びをして、長い尻尾をふわりと揺らした。
「セージ君、今日はもう戦いはなし。絶対に休みよ。街の人たちだって、あなたを英雄みたいに見てるんだから」
「英雄なんて柄じゃないよ。僕はただ……守りたいと思っただけさ」
「ふふっ、そういうところが好きなのよ」
照れたように笑うリンカ。その笑顔を見ているだけで、不思議と疲れが和らいだ。
広場では、ルミナスが屋台の前で首をかしげていた。
「……焼きリンゴ? ルミナス、食べる」
「ルミナス、それ三つ買ってきてくれるか? みんなで食べよう」
「ん。了解。ご主人様の頼み、最優先」
相変わらず律儀な口調。けれど焼きリンゴを受け取ったときの、嬉しそうな瞳の輝きは隠せていなかった。
エリスとアンナは復興の手伝いをしていた。
「セージ様、瓦礫の除去に人手が足りておりません。わたくしどもも手を貸してまいります」
「アンナ、あなたは力仕事よりも指揮をお願いしますわ。表情は変わらなくても、あなただと人が自然と動いてくれますもの」
「……承知しました。ですがご主人様、褒美は後ほどいただきます。夜に」
「え、褒美って何を──」
「秘密です」
無表情のまま、さらりと誘惑めいた言葉を残して立ち去るアンナ。ああ、これはまた夜に悩まされそうだ。
少し離れた路地では、メイドの四人――ミレイユ、シャミー、アーリア、レイシスが子供たちに囲まれていた。
「わぁ! お姉ちゃんたち、メイドさんなの?」と無邪気な声が響く。
シャミーは胸を張って得意げに答える。
快活な笑みを浮かべて「そうよ~。でもね、ただのメイドじゃなくて、ご主人様を守るカッコいいメイドなの!」と元気いっぱいに言うと、子供たちは目を輝かせた。
アーリアはおずおずと手を胸に当て、小さくうなずいた。
「む、無茶はしません。けれど……ご主人様を守れるなら、私……」と口にした声は小さかったが、その瞳には芯の強さが宿っていた。
レイシスはツンとした表情のまま、しかし子供たちを優しく見守りながらきっぱりと言った。
「はいはい、皆様。瓦礫の上に登ってはいけません。お怪我をなさいますよ」
僕が声をかけると、子供たちを背にしていたミレイユがこちらを振り返り、柔らかく微笑んだ。
「セージ様……あの子たちにとって、あなたはもう希望の象徴なんです。どうか、それを忘れないでくださいね」
王都の石畳に、民衆の歓声が渦を巻いていた。
「英雄だ!」「セージ様が、イグニスを討ったんだ!」
握られた拳、振られる旗、涙を流して僕らに手を伸ばす人々。その熱気は、炎で焼け焦げた街の痛みさえかき消すほどだった。
――英雄。
その言葉に、胸がちくりと痛んだ。僕はかつて、この王都で「出来損ない」と罵られ、タブリンス家から追放された。民衆の歓声は耳に届くのに、心は素直に喜べない。
それでも前に進む僕の手を、リンカがそっと握る。
「セージ君。胸を張って。あなたがいたから、ここまで来られたんだよ」
銀狐族の耳が風に揺れ、彼女の瞳が真っ直ぐ僕を射抜く。その温かさに、少しだけ重荷が軽くなる。
横でルミナスが、いつもの淡白な調子でぽつりと漏らす。
「セージ。今、人気者。すごい。女の子、いっぱい見てる」
ドヤ顔までつけてからかってくるのだから、彼女らしい。思わず苦笑いがこぼれた。
エリスは柔らかな笑みを浮かべ、僕の背を支えるように立つ。
「あなたはもう“出来損ない”なんかじゃないわ。王都の人々が、ちゃんと証明してくれたじゃない」
彼女の言葉は静かだが、どこか誇らしげで、優しかった。
セレスは胸に手を当て、小さく祈るように囁いた。
「……わたくしも、この目で見ました。あなたが人々を救ったことを。ですから、どうかご自分を責めないで」
聖女の気品と、ひとりの少女の素直な想いが混ざった声。彼女が寄り添うと、不思議と心が落ち着いた。
さらに、メイド妻たち――ミレイユ、シャミー、アーリア、レイシス、そしてアンナまでもが、僕の両側に並んでくる。
「ご主人様、今日くらいは誇ってくださいませ」
真面目なレイシスに、シャミーが満面の笑みで重ねる。
「だよだよ! セージ様、やっぱり世界一かっこいいー!」
アーリアは無言で頷き、ミレイユはただ優しく微笑んでいた。そしてアンナは、例によって無表情のまま。
「セージ様。今宵は褒美をいただけるのでしょうか」
その顔のまま誘惑してくるのだから、反則だろ……。
「ダメよ。セージ君は今夜は私達がご褒美あげるんだから♡」
そ、それは一体どんなご褒美なのだろうか……。
英雄視される喧騒の中で、僕の心にまだ「追放者」の影は残っている。けれど、こうして寄り添ってくれる人たちがいる。
――だから僕は、また歩き出せる。
崩れ落ちた石造りの街並みからは、瓦礫を片付ける市民たちの掛け声が響く。
泣き声や嘆きもあったけれど、それ以上に「生き残れた」安堵の声が溢れていた。
不幸中の幸いだったのは、王都で略奪や物資の奪い合いなどの争いが起きず、住民達が率先して協力していることだ。
王家も積極的に支援物資を配り、兵士達により救助活動、復旧活動も目立っている。
この機に乗じて国家を乗っ取ろうとする貴族はおらず、そういう輩は皮肉にもイグニスの軍団が国内で大暴れした為に勢力を削がれていた。
僕たちも、戦いの緊張から解放されて、久しぶりに深呼吸する。
リンカが僕の隣で伸びをして、長い尻尾をふわりと揺らした。
「セージ君、今日はもう戦いはなし。絶対に休みよ。街の人たちだって、あなたを英雄みたいに見てるんだから」
「英雄なんて柄じゃないよ。僕はただ……守りたいと思っただけさ」
「ふふっ、そういうところが好きなのよ」
照れたように笑うリンカ。その笑顔を見ているだけで、不思議と疲れが和らいだ。
広場では、ルミナスが屋台の前で首をかしげていた。
「……焼きリンゴ? ルミナス、食べる」
「ルミナス、それ三つ買ってきてくれるか? みんなで食べよう」
「ん。了解。ご主人様の頼み、最優先」
相変わらず律儀な口調。けれど焼きリンゴを受け取ったときの、嬉しそうな瞳の輝きは隠せていなかった。
エリスとアンナは復興の手伝いをしていた。
「セージ様、瓦礫の除去に人手が足りておりません。わたくしどもも手を貸してまいります」
「アンナ、あなたは力仕事よりも指揮をお願いしますわ。表情は変わらなくても、あなただと人が自然と動いてくれますもの」
「……承知しました。ですがご主人様、褒美は後ほどいただきます。夜に」
「え、褒美って何を──」
「秘密です」
無表情のまま、さらりと誘惑めいた言葉を残して立ち去るアンナ。ああ、これはまた夜に悩まされそうだ。
少し離れた路地では、メイドの四人――ミレイユ、シャミー、アーリア、レイシスが子供たちに囲まれていた。
「わぁ! お姉ちゃんたち、メイドさんなの?」と無邪気な声が響く。
シャミーは胸を張って得意げに答える。
快活な笑みを浮かべて「そうよ~。でもね、ただのメイドじゃなくて、ご主人様を守るカッコいいメイドなの!」と元気いっぱいに言うと、子供たちは目を輝かせた。
アーリアはおずおずと手を胸に当て、小さくうなずいた。
「む、無茶はしません。けれど……ご主人様を守れるなら、私……」と口にした声は小さかったが、その瞳には芯の強さが宿っていた。
レイシスはツンとした表情のまま、しかし子供たちを優しく見守りながらきっぱりと言った。
「はいはい、皆様。瓦礫の上に登ってはいけません。お怪我をなさいますよ」
僕が声をかけると、子供たちを背にしていたミレイユがこちらを振り返り、柔らかく微笑んだ。
「セージ様……あの子たちにとって、あなたはもう希望の象徴なんです。どうか、それを忘れないでくださいね」
王都の石畳に、民衆の歓声が渦を巻いていた。
「英雄だ!」「セージ様が、イグニスを討ったんだ!」
握られた拳、振られる旗、涙を流して僕らに手を伸ばす人々。その熱気は、炎で焼け焦げた街の痛みさえかき消すほどだった。
――英雄。
その言葉に、胸がちくりと痛んだ。僕はかつて、この王都で「出来損ない」と罵られ、タブリンス家から追放された。民衆の歓声は耳に届くのに、心は素直に喜べない。
それでも前に進む僕の手を、リンカがそっと握る。
「セージ君。胸を張って。あなたがいたから、ここまで来られたんだよ」
銀狐族の耳が風に揺れ、彼女の瞳が真っ直ぐ僕を射抜く。その温かさに、少しだけ重荷が軽くなる。
横でルミナスが、いつもの淡白な調子でぽつりと漏らす。
「セージ。今、人気者。すごい。女の子、いっぱい見てる」
ドヤ顔までつけてからかってくるのだから、彼女らしい。思わず苦笑いがこぼれた。
エリスは柔らかな笑みを浮かべ、僕の背を支えるように立つ。
「あなたはもう“出来損ない”なんかじゃないわ。王都の人々が、ちゃんと証明してくれたじゃない」
彼女の言葉は静かだが、どこか誇らしげで、優しかった。
セレスは胸に手を当て、小さく祈るように囁いた。
「……わたくしも、この目で見ました。あなたが人々を救ったことを。ですから、どうかご自分を責めないで」
聖女の気品と、ひとりの少女の素直な想いが混ざった声。彼女が寄り添うと、不思議と心が落ち着いた。
さらに、メイド妻たち――ミレイユ、シャミー、アーリア、レイシス、そしてアンナまでもが、僕の両側に並んでくる。
「ご主人様、今日くらいは誇ってくださいませ」
真面目なレイシスに、シャミーが満面の笑みで重ねる。
「だよだよ! セージ様、やっぱり世界一かっこいいー!」
アーリアは無言で頷き、ミレイユはただ優しく微笑んでいた。そしてアンナは、例によって無表情のまま。
「セージ様。今宵は褒美をいただけるのでしょうか」
その顔のまま誘惑してくるのだから、反則だろ……。
「ダメよ。セージ君は今夜は私達がご褒美あげるんだから♡」
そ、それは一体どんなご褒美なのだろうか……。
英雄視される喧騒の中で、僕の心にまだ「追放者」の影は残っている。けれど、こうして寄り添ってくれる人たちがいる。
――だから僕は、また歩き出せる。
13
あなたにおすすめの小説
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
社畜だった俺、最弱のダンジョンマスターに転生したので、冒険者を癒やす喫茶店ダンジョンを経営します
☆ほしい
ファンタジー
過労死した俺が目を覚ますと、そこは異世界のダンジョンコアの前だった。
どうやら俺は、ダンジョンマスターとして転生したらしい。
だが、与えられた俺のダンジョンは最低ランクのF級。魔力を生み出す力は弱く、生み出せる魔物もスライムやゴブリンといった最弱クラスばかり。これでは、冒険者を呼び込んで魔力を得るなんて夢のまた夢だ。
絶望する俺だったが、ダンジョンの創造機能を使えば、内装を自由にデザインできることに気づく。
「……そうだ、喫茶店を開こう」
前世で叶えられなかった夢。俺は戦闘を放棄し、ダンジョンの入り口に木造の喫茶店『やすらぎの隠れ家』を作り上げた。メニューは、前世の知識を活かしたコーヒーと手作りケーキだけ。
ところが、そのコーヒーには異常なまでの疲労回復効果が、ケーキには一時的な能力向上効果が付与されていることが判明。噂を聞きつけた訳ありの冒険者たちが、俺のダンジョンに癒やしを求めて集い始めるのだった。
科学×魔法で世界最強! 〜高校生科学者は異世界魔法を科学で進化させるようです〜
難波一
ファンタジー
「魔法ってのは……要はエネルギーの制御だろ?」
高校生にして超人的な科学知識を持つ天才・九条迅は、ある日、異世界アルセイア王国に「勇者」として召喚された。
だが、魔王軍との戦争に駆り出されると思いきや——
「お前、本当に勇者か? 剣も魔法も、まともに使えないのか……?」
「科学的に考えれば、魔法ってのはもっと進化できるはずだ!」
剣も魔法も素人の迅だったが、「魔法を科学的に解析し、進化させる」という異端の方法で異世界の常識を根底から覆し始める!
魔法の密度を最適化した「魔力収束砲」
魔法と人体の関係を解明し、魔力を増大させる「魔力循環トレーニング」
神経伝達を強化し、攻撃を見切る「神経加速《ニューロ・ブースト》」
次々と編み出される新技術に、世界は驚愕!
やがて、魔王軍の知将《黒の賢者》アーク・ゲオルグも迅の存在に興味を持ち始め——
「科学 vs 魔法」「知能 vs 知能」
最強の頭脳戦が今、幕を開ける——!
これは、「魔法を科学で進化させる勇者」が、異世界を変革していく物語!
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
最弱弓術士、全距離支配で最強へ
Y.
ファンタジー
「弓術士? ああ、あの器用貧乏な最弱職のことか」
剣と魔法が全てを決める世界において、弓は「射程は魔法に及ばず、威力は剣に劣る」不遇の武器と蔑まれていた。
若き冒険者リアンは、亡き叔父から譲り受けた一振りの弓「ストーム・ウィスパー」を手に、冒険者の門を叩く。周囲の嘲笑を余所に、彼が秘めていたのは、世界をナノ単位で解析する「化け物じみた集中力」だった。
リアンの放つ一矢は、もはや単なる遠距離攻撃ではない。
風を読み、空間を計算し、敵の急所をミリ単位で射抜く精密射撃。
弓本体に仕込まれたブレードを操り、剣士を圧倒する近接弓術。
そして、魔力の波長を読み取り、呪文そのものを撃ち落とす対魔法技術。
「近距離、中距離、遠距離……俺の射程に逃げ場はない」
孤独な修行の末に辿り着いた「全距離対応型弓術」は、次第に王道パーティやエリート冒険者たちの常識を塗り替えていく。
しかし、その弓には叔父が命を懸けて守り抜いた**「世界の理(ことわり)」を揺るがす秘密**が隠されていた――。
最弱と笑われた少年が、一張の弓で最強へと駆け上がる、至高の異世界アクションファンタジー、開幕!
スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う
シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。
当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。
そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。
その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。
僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です1~またクビになったけど、親代わりのメイドが慰めてくれるので悲しくなんてない!!~
あきくん☆ひろくん
ファンタジー
仕事を失い、居場所をなくした青年。
彼に仕えるのは――世界を救った英雄たちだった。
剣も魔法も得意ではない主人公は、
最強のメイドたちに守られながら生きている。
だが彼自身は、
「守られるだけの存在」でいることを良しとしなかった。
自分にできることは何か。
この世界で、どう生きていくべきか。
最強の力を持つ者たちと、
何者でもない一人の青年。
その主従関係は、やがて世界の歪みと過去へと繋がっていく。
本作は、
圧倒的な安心感のある日常パートと、
必要なときには本格的に描かれる戦い、
そして「守られる側の成長」を軸にした
完結済み長編ファンタジーです。
シリーズ作品の一編ですが、本作単体でもお楽しみいただけます。
最後まで安心して、一気読みしていただければ幸いです。
異世界複利! 【単行本1巻発売中】 ~日利1%で始める追放生活~
蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。
中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。
役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる