80 / 150
71~80
王都出立
しおりを挟む
王都での準備を終え、ついに旅立ちの日を迎えた。
瓦礫が積まれた街路のあちこちに、復興に励む市民の姿がある。
その人々が、僕たちを見送るために門前へと集まっていた。
「英雄たちよ、どうかご無事で!」
「烈火の魔将を討った方々が、また必ず戻ってきますように!」
「セージ様、どうか我らの代わりに……タブリンス領を!」
声が重なり、まるで波のように押し寄せる。
その一つひとつが胸に響き、背中に重責としてのしかかる。
リンカが静かに僕の手を握った。
「セージ君……皆、あなたを信じてる」
「……ああ。だからこそ、応えないといけないな」
僕は一歩前に進み出て、王都の民を見渡す。
戦いの傷跡を抱えながら、それでも希望を手放さない人々――彼らのために、僕は進む。
「――必ず帰る。この王都に、皆のもとへ。だから生きて待っていてくれ!」
その言葉に、歓声が大きく弾けた。
手を振る子供たち、涙を拭いながら見送る老人、胸に手を当て深く頭を垂れる者。
その全てが、僕たちに託された願いだった。
振り返ると、仲間たちもまた、それぞれの想いを瞳に宿していた。
エリスは毅然と微笑み、ルミナスは小さく親指を立て、セレスは祈るように両手を胸の前で組んでいる。
メイドたちも凛と背筋を伸ばし、揺るぎない忠誠を目に宿していた。
馬車が動き出し、王都の門が少しずつ遠ざかっていく。
歓声は背後に広がり、やがて小さくなっていった。
だがその響きは、確かに胸に刻まれている。
――必ず帰る。
重責と誓いを抱きながら、僕たちは故郷タブリンス領への道を歩み始めた。
◇◇◇
王都を発って数日。
東へと延びる街道は次第に寂れ、やがて畑も消え、荒れ果てた荒野が広がっていった。
その途中、道端に人影が集まっているのを見つけた。
痩せた大人と子供、老人たち――十数名の集団。背負う荷物は乏しく、衣は擦り切れ、足取りも覚束ない。
「……避難民だ」
僕が呟くと同時に、ルミナスの眉が険しくなる。
「魔力が枯れてる。長く飢えてる……」
僕たちに気づいた男のひとりが、必死に駆け寄ってきた。
「た、助けてください……! タブリンス領から逃げてきた者です!」
息を切らしながら訴えるその声は、震えていた。
「重税で食うものもなく、兵は女や子供にまで鞭を振るい……。耐えきれず逃げ出したのです」
彼の背後で、ひとりの子供が母親に抱かれていた。
腕も脚も細く、骨ばった身体。瞳には光がなく、今にも倒れてしまいそうだ。
その姿に、胸が締めつけられる。
リンカは堪えきれず、そっと子供を抱き寄せた。
「……ごめんなさい、守れなくて。……大丈夫だからね」
涙をこらえる声が震える。白銀の尾がわずかに揺れ、必死に感情を抑え込んでいるのが分かった。
その瞬間だった。
――ヒュッ!
矢が一筋、避難民の足元に突き刺さった。
「おい、逃げた連中を見つけたぞ!」
街道脇から現れたのは、粗野な鎧を着た兵士たちだった。十名ほど。
「重税から逃げる裏切り者どもだ。皆殺しにしろ!」
剣を振りかざし、兵たちが迫る。
僕は即座に剣を抜いた。
「……許さない」
仲間たちも一斉に構える。
ルミナスの手には炎が、セレスの瞳には祈りが宿った。
短い戦闘だった。
数の上では劣勢だったが、訓練不足の兵士たちでは僕たちに敵うはずもない。
剣を振り下ろし、炎が走り、祈りの光が敵を弾いた。
最後の兵が倒れたとき、血の匂いの中に、淡い光が揺らめいた。
それは魔物の時と同じように魔石へと変わり、僕の胸に吸い込まれていく。
――【魔素ストック+320】
人間からでも魔素は得られる。けれど、この感覚を理解できるのは僕だけだ。
仲間たちも周囲の民も、この現象を知らない。
だからこそ――僕は、この力を正しく使わなければならない。
息を整えながら、僕は避難民たちに視線を戻した。
リンカは痩せた子供を抱きしめたまま、必死に涙を堪えている。
「セージ君……この領地は、こんなにも……」
僕は強く頷いた。
「……見過ごせない。必ず正す」
その誓いは、胸の奥に燃えるように刻まれていた。
◇◇◇
長い街道を進み、ついにタブリンス領の境に足を踏み入れた。
だがそこに広がっていたのは、かつて幼き日に見た豊かな土地とは似ても似つかない光景だった。
畑は荒れ、作物は育たず、雑草ばかりが繁茂している。
家々は壁が崩れ、屋根は穴だらけ。村人たちは痩せ細り、怯えた目でこちらを窺う。
その姿は、圧政と飢餓に蝕まれた領地の現実そのものだった。
「……酷いな」
僕は低く呟く。
リンカが隣で拳を握りしめ、声を震わせる。
「セージ君……これが、故郷の今なんだね……」
その時だった。
ひとりの老人が杖を突きながら、ゆっくりと僕に近づいてきた。
濁った瞳が僕を見つめ、長い沈黙のあとでかすれ声を漏らす。
「……その瞳……いや、その立ち姿……まさか、セージ様に……似ておられる……」
その言葉に、周囲の村人たちがざわめいた。
「セージ様……?」「でも、追放されたはずでは……」
「いや、でも……確かに面影が……」
囁きは疑念と希望をないまぜにして広がっていく。
僕は口を開こうとしたが、迷いが胸をよぎった。
今ここで名乗り出れば、領主の目に留まり、村人を危険に晒すかもしれない。
しかし、完全に否定することもできなかった。
擬装のアイテムで髪色や印象を変えていても――血筋に宿る雰囲気までは隠せない。
長年この土地に生きてきた者ならば、直感で気づいてしまうのだろう。
「……っ」
リンカが小さく僕の袖を握った。
その瞳は「どうするの?」と問いかけている。
僕は小さく首を振り、老人に静かに答えた。
「……僕はただの旅人です」
老人はしばし黙し、それでも揺るがぬ眼差しで僕を見つめ続けた。
「……そう、でありましょうな。しかし……あの方に似た者が、この地に来てくださっただけで……」
老人の目尻から、ひとすじの涙が零れた。
村人たちの間で噂は波紋のように広がり始めていた。
「やはりセージ様では……」「いや、でも……」
確信には至らない。だが、村の空気がわずかに揺らいだのは確かだった。
僕は拳を握りしめる。
――この声が広がれば、やがて領主の耳に届く。
避けられぬ戦いが、もうすぐ始まろうとしていた。
瓦礫が積まれた街路のあちこちに、復興に励む市民の姿がある。
その人々が、僕たちを見送るために門前へと集まっていた。
「英雄たちよ、どうかご無事で!」
「烈火の魔将を討った方々が、また必ず戻ってきますように!」
「セージ様、どうか我らの代わりに……タブリンス領を!」
声が重なり、まるで波のように押し寄せる。
その一つひとつが胸に響き、背中に重責としてのしかかる。
リンカが静かに僕の手を握った。
「セージ君……皆、あなたを信じてる」
「……ああ。だからこそ、応えないといけないな」
僕は一歩前に進み出て、王都の民を見渡す。
戦いの傷跡を抱えながら、それでも希望を手放さない人々――彼らのために、僕は進む。
「――必ず帰る。この王都に、皆のもとへ。だから生きて待っていてくれ!」
その言葉に、歓声が大きく弾けた。
手を振る子供たち、涙を拭いながら見送る老人、胸に手を当て深く頭を垂れる者。
その全てが、僕たちに託された願いだった。
振り返ると、仲間たちもまた、それぞれの想いを瞳に宿していた。
エリスは毅然と微笑み、ルミナスは小さく親指を立て、セレスは祈るように両手を胸の前で組んでいる。
メイドたちも凛と背筋を伸ばし、揺るぎない忠誠を目に宿していた。
馬車が動き出し、王都の門が少しずつ遠ざかっていく。
歓声は背後に広がり、やがて小さくなっていった。
だがその響きは、確かに胸に刻まれている。
――必ず帰る。
重責と誓いを抱きながら、僕たちは故郷タブリンス領への道を歩み始めた。
◇◇◇
王都を発って数日。
東へと延びる街道は次第に寂れ、やがて畑も消え、荒れ果てた荒野が広がっていった。
その途中、道端に人影が集まっているのを見つけた。
痩せた大人と子供、老人たち――十数名の集団。背負う荷物は乏しく、衣は擦り切れ、足取りも覚束ない。
「……避難民だ」
僕が呟くと同時に、ルミナスの眉が険しくなる。
「魔力が枯れてる。長く飢えてる……」
僕たちに気づいた男のひとりが、必死に駆け寄ってきた。
「た、助けてください……! タブリンス領から逃げてきた者です!」
息を切らしながら訴えるその声は、震えていた。
「重税で食うものもなく、兵は女や子供にまで鞭を振るい……。耐えきれず逃げ出したのです」
彼の背後で、ひとりの子供が母親に抱かれていた。
腕も脚も細く、骨ばった身体。瞳には光がなく、今にも倒れてしまいそうだ。
その姿に、胸が締めつけられる。
リンカは堪えきれず、そっと子供を抱き寄せた。
「……ごめんなさい、守れなくて。……大丈夫だからね」
涙をこらえる声が震える。白銀の尾がわずかに揺れ、必死に感情を抑え込んでいるのが分かった。
その瞬間だった。
――ヒュッ!
矢が一筋、避難民の足元に突き刺さった。
「おい、逃げた連中を見つけたぞ!」
街道脇から現れたのは、粗野な鎧を着た兵士たちだった。十名ほど。
「重税から逃げる裏切り者どもだ。皆殺しにしろ!」
剣を振りかざし、兵たちが迫る。
僕は即座に剣を抜いた。
「……許さない」
仲間たちも一斉に構える。
ルミナスの手には炎が、セレスの瞳には祈りが宿った。
短い戦闘だった。
数の上では劣勢だったが、訓練不足の兵士たちでは僕たちに敵うはずもない。
剣を振り下ろし、炎が走り、祈りの光が敵を弾いた。
最後の兵が倒れたとき、血の匂いの中に、淡い光が揺らめいた。
それは魔物の時と同じように魔石へと変わり、僕の胸に吸い込まれていく。
――【魔素ストック+320】
人間からでも魔素は得られる。けれど、この感覚を理解できるのは僕だけだ。
仲間たちも周囲の民も、この現象を知らない。
だからこそ――僕は、この力を正しく使わなければならない。
息を整えながら、僕は避難民たちに視線を戻した。
リンカは痩せた子供を抱きしめたまま、必死に涙を堪えている。
「セージ君……この領地は、こんなにも……」
僕は強く頷いた。
「……見過ごせない。必ず正す」
その誓いは、胸の奥に燃えるように刻まれていた。
◇◇◇
長い街道を進み、ついにタブリンス領の境に足を踏み入れた。
だがそこに広がっていたのは、かつて幼き日に見た豊かな土地とは似ても似つかない光景だった。
畑は荒れ、作物は育たず、雑草ばかりが繁茂している。
家々は壁が崩れ、屋根は穴だらけ。村人たちは痩せ細り、怯えた目でこちらを窺う。
その姿は、圧政と飢餓に蝕まれた領地の現実そのものだった。
「……酷いな」
僕は低く呟く。
リンカが隣で拳を握りしめ、声を震わせる。
「セージ君……これが、故郷の今なんだね……」
その時だった。
ひとりの老人が杖を突きながら、ゆっくりと僕に近づいてきた。
濁った瞳が僕を見つめ、長い沈黙のあとでかすれ声を漏らす。
「……その瞳……いや、その立ち姿……まさか、セージ様に……似ておられる……」
その言葉に、周囲の村人たちがざわめいた。
「セージ様……?」「でも、追放されたはずでは……」
「いや、でも……確かに面影が……」
囁きは疑念と希望をないまぜにして広がっていく。
僕は口を開こうとしたが、迷いが胸をよぎった。
今ここで名乗り出れば、領主の目に留まり、村人を危険に晒すかもしれない。
しかし、完全に否定することもできなかった。
擬装のアイテムで髪色や印象を変えていても――血筋に宿る雰囲気までは隠せない。
長年この土地に生きてきた者ならば、直感で気づいてしまうのだろう。
「……っ」
リンカが小さく僕の袖を握った。
その瞳は「どうするの?」と問いかけている。
僕は小さく首を振り、老人に静かに答えた。
「……僕はただの旅人です」
老人はしばし黙し、それでも揺るがぬ眼差しで僕を見つめ続けた。
「……そう、でありましょうな。しかし……あの方に似た者が、この地に来てくださっただけで……」
老人の目尻から、ひとすじの涙が零れた。
村人たちの間で噂は波紋のように広がり始めていた。
「やはりセージ様では……」「いや、でも……」
確信には至らない。だが、村の空気がわずかに揺らいだのは確かだった。
僕は拳を握りしめる。
――この声が広がれば、やがて領主の耳に届く。
避けられぬ戦いが、もうすぐ始まろうとしていた。
7
あなたにおすすめの小説
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
異世界転移したら、神の力と無敵の天使軍団を授かったんだが。
猫正宗
ファンタジー
白羽明星は気付けば異世界転移しており、背に純白の六翼を生やした熾天使となっていた。
もともと現世に未練などなかった明星は、大喜びで異世界の大空を飛び回る。
すると遥か空の彼方、誰も到達できないほどの高度に存在する、巨大な空獣に守られた天空城にたどり着く。
主人不在らしきその城に入ると頭の中にダイレクトに声が流れてきた。
――霊子力パターン、熾天使《セラフ》と認識。天界の座マスター登録します。……ああ、お帰りなさいルシフェル様。お戻りをお待ち申し上げておりました――
風景が目まぐるしく移り変わる。
天空城に封じられていた七つの天国が解放されていく。
移り変わる景色こそは、
第一天 ヴィロン。
第二天 ラキア。
第三天 シャハクィム。
第四天 ゼブル。
第五天 マオン。
第六天 マコン。
それらはかつて天界を構成していた七つの天国を再現したものだ。
気付けば明星は、玉座に座っていた。
そこは天の最高位。
第七天 アラボト。
そして玉座の前には、明星に絶対の忠誠を誓う超常なる存在《七元徳の守護天使たち》が膝をついていたのだった。
――これは異世界で神なる権能と無敵の天使軍団を手にした明星が、調子に乗ったエセ強者を相手に無双したり、のんびりスローライフを満喫したりする物語。
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~
虎柄トラ
ファンタジー
下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。
意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。
女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。
敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。
剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。
一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。
快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる