地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~

かくろう

文字の大きさ
101 / 137
101~110

千眼の魔将・ヴァルナ

しおりを挟む
(やはり……! 奴は未来を覗いている……!)

 剣を握る掌に汗が滲む。動けば必ず、先を読まれる。
 それでも止まるわけにはいかない。僕は踏み込むが――

「甘い」

 ヴァルナの眼がぞわりと蠢いた瞬間、足元の影が槍のように突き上がり、僕の体勢を崩した。
 反射的に飛び退くと、背後の大木が粉々に砕け散る。ほんの一瞬遅れていたら、串刺しになっていた。

「セージ君!」
 リンカの矢が放たれる。だがそれは、まるで待っていたかのように影の触手に弾かれた。

「……矢の軌道すら、見えている……!」

 ルミナスが炎をためて叫ぶ。
「なら、速さで押す!」
 炎の矢が三連続で放たれる。しかしヴァルナは動かない。ただ眼がぎょろりと揺れるだけで、三発とも途中で軌道を逸らされ、虚空に消えた。

「……くそっ!」
 ルミナスの歯噛みが聞こえる。

「癒しの光よ――」
 セレスの祈りの言葉が始まるが、それすら許されない。
 彼女の頭上に無数の闇の刃が生まれ、詠唱の声をかき消すかのように降り注いだ。

「セレス!」
 僕が駆け寄り剣を振るって斬り払う。だがその隙に、背後から触手が迫る。
 振り返った時にはもう遅い――

「セージ様っ!」

 セレスが身を投げ出し、僕を庇った。光の障壁が展開し、触手は弾かれたが、衝撃で彼女は膝をついた。

「無駄だ……どれほど足掻こうとも、貴様らの未来は決まっている」
 ヴァルナの声は静かで、それがかえって不気味だった。

 全員の攻撃はすべて見切られ、癒やしすら封じられる。
 まるで、こちらの“未来”が奴の眼の中に囚われているようだった。

(このままじゃ……本当に全滅する……!)

 焦りが胸を焼き、喉が乾いていく。
 だが――僕は剣を握り直し、仲間たちを見回した。

「……諦めるな。未来は、俺たちで切り拓く」

 そう口にしたが、その声の奥には、自分でも誤魔化せないほどの焦燥があった。

 剣を握る指先が震えていた。ヴァルナの眼は、まるで僕らの思考そのものを先読みしているようだ。

 リンカが唇を噛みしめ、再び弓を引いた。
「セージ君……今度こそ!」
 矢が放たれる。だが――
「無駄だ」
 老人の囁きと同時に、触手が軌道を塞ぎ、矢は木の幹に突き刺さった。

「やっぱり……攻撃の“先”を全部読まれてる……」
 リンカの声が震える。

 ルミナスは大きく腕を振りかぶった。
「じゃあ、もっと派手に――ドカンと!」
 炎の奔流が森を薙ぎ払う。だが、その熱も予測済み。ヴァルナの影が蠢き、炎を遮断して空気を捻じ曲げた。

「……その程度の“未来”は、既に視えている」
 無数の眼がぎょろりと動き、僕らを見下ろす。

 セレスが必死に祈りを紡ぐ。

「神よ、導きを――!」
 だがその瞬間、地面が裂け、禍々しい眼が覗いた。祈りの言葉はかき消され、彼女の足元から瘴気が立ち昇る。

「……ッ!」
 セレスは顔を歪め、辛うじて立っていた。

(ダメだ……全部潰される。俺たちが“考えた通り”の行動は、すべて奴に先読みされている……!)

 絶望の重圧に胸が押し潰されそうになる。
 けれど――その時、リンカが叫んだ。

「……待って! セージ君! 視えてるのは“確定した未来”じゃない!」

「え……?」

 リンカの瞳が光を帯びる。【分析】のスキルだ。
 彼女は震える声で続ける。
「ヴァルナの眼が映しているのは……“確率の高い未来”。だから、みんなが普通に戦えば、必ず当てられる……でも――」

 ルミナスが息を呑んだ。
「……想定外なら、揺らぐ?」

 ヴァルナの眼が一斉に蠢く。老人の顔が不気味に歪んだ。
「……小娘、余計なことを」

 その声に、逆に確信した。
(そうか……! 奴の未来視は絶対じゃない。なら……突破口は――)

 僕は深く息を吸い、剣を握り直した。

「みんな、無駄な行動を恐れるな。想定外の一手を作るんだ!」

 仲間たちの目に、再び光が戻るのを感じた。

 リンカが素早く矢をつがえた――が、放たれた矢は明後日の方向へと飛び、森の枝を粉砕した。
「えっ……!? 外した!?」
 兵士たちがざわめく。けれどリンカは振り返って僕にウインクを寄こした。

「……小細工を」
 ヴァルナの眼がぎょろりと揺れる。

 ルミナスは炎を練り上げながら、突如として掌を閉じた。
「やーめた」
 爆発は起きず、ただ熱風が吹き散るだけ。周囲の枝葉がぱちぱちと燃え始める。

「……馬鹿な行為。意味をなさぬ」
 しかしその声には、かすかな苛立ちが混じっていた。

 セレスは胸の前で祈りを結びかけ、突如として両手を解いた。
「――ふぅ」
 ただ静かに息を吐いただけ。けれど森を覆う瘴気が、わずかに反応を遅らせる。

(……効いてる!)

 僕も合わせて、無意味な斬撃を地面に刻んだ。
 石を砕くだけの剣筋に、ヴァルナの眼がぞわぞわと騒ぐ。
「馬鹿な……! お前たち、何を……! “未来”が、乱れる……!?」

 その声が揺れた瞬間――確かに僕らは手応えを得た。
 ヴァルナの眼が、確定の未来を描けずにざわめいている。

「セージ君! このまま混乱させれば!」
 リンカが叫ぶ。

「ああ……! いまが突破口だ!」
 僕は剣を構え直し、乱れた未来の狭間へ踏み込んでいった。

 僕の斬撃が閃光となって奔り、ヴァルナの眼前を裂いた。
 だが、血が飛ぶより早く、奴の全身に浮かぶ眼が一斉に蠢いた。

「……小細工は終わりだ」

 瞬間、森全体がぐにゃりと歪む。
 視界が二重にも三重にも重なり、吐き気を催すほどの光景が押し寄せてきた。

「見よ――“未来の収束”を」

 無数の眼が、ひとつの映像を映し出す。
 そこには――膝を折る僕の姿があった。
 剣は砕け、仲間たちは血に伏している。
 リンカの矢は折られ、ルミナスの炎は掻き消され、セレスはその場に崩れ落ちていた。

「……これが確定未来。お前たちは敗れる。何度足掻こうとも、この結末は変わらぬ」

 ヴァルナの声は冷酷で、森そのものが呪詛を囁いているかのようだった。
 リンカが顔を青ざめさせる。
「……そ、そんな……」

 セレスが祈りを強めても、その光すら未来映像に吸い込まれるように掻き消される。
 ルミナスも拳を握り締めた。
「ルミナスたちの“未来”まで……勝手に決めるな」

(……未来を固定してくるのか……! このままじゃ、本当に全滅の絵を押し付けられる!)

 僕は歯を食いしばり、剣を強く握り直した。
「……そんな未来、受け入れるものか」

 ヴァルナの眼がぎょろりと蠢き、映し出された未来の映像を強調するかのように広げた。
 その光景に押し潰されそうになりながらも、僕は一歩も退かない。

「セージ君……!」
 リンカが矢をつがえた。だが、ただ射るのではない。彼女は弓を逆手に持ち、地面に矢を突き立てて奇妙なリズムで叩き始めた。
 ――まるで戦場で踊るように。

 ヴァルナの瞳が一瞬だけ揺れる。
「……無意味だ。未来は――」

 次の瞬間、ルミナスが高らかに笑った。
「そのとーり! 無意味。だからやる!」
 炎を頭上に掲げ、渦を巻く隕石を生み出す……かと思えば、それを自ら吹き消した。
 熱風だけが残り、森の木々をしならせる。

「……!? なぜ放たぬ……!」
 ヴァルナの声に、苛立ちが滲む。

 セレスも瞳を閉じ、祈りの言葉を紡いだ。
「神よ……私に奇跡を与えたまえ……」
 その手は宙にかざされたが、放たれるべき光は出ない。
 ――だがその瞬間、地面に膝をついていた兵士の一人が涙を流し、立ち上がった。
「……聖女様……俺たちも、諦めちゃいけねぇ……!」

 未来の映像がざわりと揺らぎ、血に伏すはずの兵士が確かにそこに立っている。

(そうか……! “確定未来”なんてものは存在しない! 俺たちが動くたびに、いくらでも揺らせる!)

 僕は剣を掲げ、声を張り上げた。
「みんな――恐れるな! 一つ一つの行動が、奴の未来を壊す!」

 ヴァルナの無数の眼が軋むように蠢き、ざわめきは森全体を震わせた。
「馬鹿な……! なぜだ……“確定”したはずの未来が……乱れる……!」

 映像が揺らぎ、剣の砕ける音も、血に倒れる姿も、もやのように崩れ始める。

 ヴァルナの声がざらつき、焦燥が滲む。
「馬鹿な……視えるはずだ……! この眼は、千の未来を視通すはず……なのに……!」

 無数の眼がぎょろぎょろと動き、幾つもの未来映像を同時に映し出そうとする。
 だがどれもが曖昧で、煙のように掻き消えていく。

「セージ君!」
 リンカが叫び、氷を纏わせた矢を放つ。
 本来なら先読みされるはずの矢が、ヴァルナの肩を掠めた。
 赤黒い血が飛び散り、奴の顔が初めて歪む。

「……通った……!」
 ルミナスが目を見開き、両手を組む。
「ためる。セージに全部、託す」
 その手から、炎と氷の奔流が光の粒子となって僕へと流れ込んでくる。

 セレスもまた両手を胸に重ね、強く祈った。
「聖なる加護を……彼に!」
 柔らかな光が僕の全身を包み、剣に聖なる輝きを帯びさせる。

 リンカが再び矢を構えたが、放つ前に微笑んで僕を見た。
「最後の一射は……君に託す」
 その想いがリンクを通じて伝わり、弓の力が剣へと流れ込んだ。

 ――全員の“ため”が、僕に集まっている。

(これだ……! 未来を乱し、想定外を積み重ねた先に……俺たちの“道”がある!)

 剣が眩い光に満ち、森を照らす。
 その輝きの中で、ヴァルナの無数の眼が恐怖に震えていた。

「やめろォォォ……! その未来だけは、視えてはならぬ……!」

 僕は踏み込み、放った。

「――【滅魔斬光連陣】!!」

 無数の斬撃が光の輪となって迸り、ヴァルナを取り囲む。
 その眼が次々と潰され、悲鳴が森を揺らした。

「未来が……崩れる……視えぬ……視えぬぅぅぅ――!」

 最後の一閃が奔り、異形の身体を真っ二つに切り裂いた。
 無数の眼が光の粒子となって四散し、森に深い沈黙が訪れる。

 息を吐き、僕は剣を下ろした。
(……終わった……のか……?)

 焼け爛れた木々の匂いと、血と瘴気の混じった重苦しい空気が漂う。
 僕は呼吸を整え、周囲を見渡した。

 ルミナスが拳を突き上げる。
「やった……! 今度こそ倒した!」
 セレスも祈りの手を解き、胸に安堵の息を吐いた。
「神よ……守りきることができました……」
 リンカが矢を握り締め、僕の隣に立つ。
「セージ君……本当に、勝てたの……?」

 その時だった。

 ――ズズ……ッ。

 真っ二つに裂かれたはずのヴァルナの残骸から、無数の眼が蠢き、呻くように開いた。
 老人の声が、かすれながらも確かに響く。

「……勘違いするな……お前たちが斬ったのは……ただの影……」

 無数の眼が弾け飛び、しかしひとつだけが空に浮かび残った。
 それは異様に輝きを増し、夜空の星々と溶け合うように広がっていく。

「……七魔将は……我だけではない……本体は……まだ……視ている……」

 残滓の声は森の木々を軋ませ、最後に不気味な囁きとなって消えた。
 光の粒子が完全に霧散し、深い静寂が訪れる。

 僕は剣を強く握り直し、仲間たちを見渡した。

(……まだ終わりじゃない。これは、始まりに過ぎない……)
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

社畜だった俺、最弱のダンジョンマスターに転生したので、冒険者を癒やす喫茶店ダンジョンを経営します

☆ほしい
ファンタジー
過労死した俺が目を覚ますと、そこは異世界のダンジョンコアの前だった。 どうやら俺は、ダンジョンマスターとして転生したらしい。 だが、与えられた俺のダンジョンは最低ランクのF級。魔力を生み出す力は弱く、生み出せる魔物もスライムやゴブリンといった最弱クラスばかり。これでは、冒険者を呼び込んで魔力を得るなんて夢のまた夢だ。 絶望する俺だったが、ダンジョンの創造機能を使えば、内装を自由にデザインできることに気づく。 「……そうだ、喫茶店を開こう」 前世で叶えられなかった夢。俺は戦闘を放棄し、ダンジョンの入り口に木造の喫茶店『やすらぎの隠れ家』を作り上げた。メニューは、前世の知識を活かしたコーヒーと手作りケーキだけ。 ところが、そのコーヒーには異常なまでの疲労回復効果が、ケーキには一時的な能力向上効果が付与されていることが判明。噂を聞きつけた訳ありの冒険者たちが、俺のダンジョンに癒やしを求めて集い始めるのだった。

科学×魔法で世界最強! 〜高校生科学者は異世界魔法を科学で進化させるようです〜

難波一
ファンタジー
「魔法ってのは……要はエネルギーの制御だろ?」 高校生にして超人的な科学知識を持つ天才・九条迅は、ある日、異世界アルセイア王国に「勇者」として召喚された。 だが、魔王軍との戦争に駆り出されると思いきや—— 「お前、本当に勇者か? 剣も魔法も、まともに使えないのか……?」 「科学的に考えれば、魔法ってのはもっと進化できるはずだ!」 剣も魔法も素人の迅だったが、「魔法を科学的に解析し、進化させる」という異端の方法で異世界の常識を根底から覆し始める! 魔法の密度を最適化した「魔力収束砲」 魔法と人体の関係を解明し、魔力を増大させる「魔力循環トレーニング」 神経伝達を強化し、攻撃を見切る「神経加速《ニューロ・ブースト》」 次々と編み出される新技術に、世界は驚愕! やがて、魔王軍の知将《黒の賢者》アーク・ゲオルグも迅の存在に興味を持ち始め—— 「科学 vs 魔法」「知能 vs 知能」 最強の頭脳戦が今、幕を開ける——! これは、「魔法を科学で進化させる勇者」が、異世界を変革していく物語! ※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

最弱弓術士、全距離支配で最強へ

Y.
ファンタジー
「弓術士? ああ、あの器用貧乏な最弱職のことか」 剣と魔法が全てを決める世界において、弓は「射程は魔法に及ばず、威力は剣に劣る」不遇の武器と蔑まれていた。 若き冒険者リアンは、亡き叔父から譲り受けた一振りの弓「ストーム・ウィスパー」を手に、冒険者の門を叩く。周囲の嘲笑を余所に、彼が秘めていたのは、世界をナノ単位で解析する「化け物じみた集中力」だった。 リアンの放つ一矢は、もはや単なる遠距離攻撃ではない。 風を読み、空間を計算し、敵の急所をミリ単位で射抜く精密射撃。 弓本体に仕込まれたブレードを操り、剣士を圧倒する近接弓術。 そして、魔力の波長を読み取り、呪文そのものを撃ち落とす対魔法技術。 「近距離、中距離、遠距離……俺の射程に逃げ場はない」 孤独な修行の末に辿り着いた「全距離対応型弓術」は、次第に王道パーティやエリート冒険者たちの常識を塗り替えていく。 しかし、その弓には叔父が命を懸けて守り抜いた**「世界の理(ことわり)」を揺るがす秘密**が隠されていた――。 最弱と笑われた少年が、一張の弓で最強へと駆け上がる、至高の異世界アクションファンタジー、開幕!

スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う

シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。 当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。 そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。 その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。

僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です1~またクビになったけど、親代わりのメイドが慰めてくれるので悲しくなんてない!!~

あきくん☆ひろくん
ファンタジー
仕事を失い、居場所をなくした青年。 彼に仕えるのは――世界を救った英雄たちだった。 剣も魔法も得意ではない主人公は、 最強のメイドたちに守られながら生きている。 だが彼自身は、 「守られるだけの存在」でいることを良しとしなかった。 自分にできることは何か。 この世界で、どう生きていくべきか。 最強の力を持つ者たちと、 何者でもない一人の青年。 その主従関係は、やがて世界の歪みと過去へと繋がっていく。 本作は、 圧倒的な安心感のある日常パートと、 必要なときには本格的に描かれる戦い、 そして「守られる側の成長」を軸にした 完結済み長編ファンタジーです。 シリーズ作品の一編ですが、本作単体でもお楽しみいただけます。 最後まで安心して、一気読みしていただければ幸いです。

異世界複利! 【単行本1巻発売中】 ~日利1%で始める追放生活~

蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。 中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。 役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

処理中です...