【絶対俺だけ王様ゲーム】美少女幼馴染3人と男オレ1人で始まったゲームが何かおかしい。どんどんNGがなくなっていく彼女達に迫られてます

かくろう

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28回目 その2

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 豪華に並べられたテーブルの中央には「れー君専用席」と書かれた小さな札。
 六人分の料理が色鮮やかに並び、香りと湯気に包まれて部屋全体がレストランのような空気になっていた。

「じゃあ、王様命令いっちゃいます♡」
 杏奈がぱんっと手を叩く。
「れー君は、私達全員の料理を食べて、コメントすることっ!」

「えぇ……完全に審査員じゃん俺」
 ため息をつきつつも、三人娘が期待で目を輝かせてるから逃げられるはずもなく、俺はフォークを握った。 

 最初に差し出されたのは杏奈のプレート。
 小さな星型のにんじんがちょこんと乗ったハンバーグ、デザートにはうさぎ型のりんご。

「見た目が可愛い料理、ってやつ。どう?」
 どや顔で腕を組む杏奈。

 口に運ぶと、じゅわっと肉汁が広がる。
「……ああ、可愛いだけじゃないな。ちゃんとうまい」
「やった♡ ほら見てママ! れー君、めっちゃ褒めてくれた!」

「勢いあるわね、あんなちゃん」
 仙奈さんが微笑んで、娘と同じ調子でうんうんと頷いた。

 続いてはふわり。テーブルにどーんと置かれた大皿には、山盛りの唐揚げ、ポテト、鮮やかなサラダ。

「ふわりのはね~、インパクト勝負! 映え重視なの~♡」
 胸を張るふわり。

 唐揚げをひとつ齧ると、外はカリッと中はふわっとジューシー。
「これは……確かに映えるし、何より豪快でいい」
「えへへ~♡ やっぱりれーじくんには“どーん”っていきたいんだよねぇ」

「あまみちゃんはもう奥さんでもいいかもね~」
 あまみさんがわざと艶っぽく笑って、ふわりが「もぉママ~!」と真っ赤になった。

 鈴音のターン
 最後は鈴音。
 茶碗蒸しに野菜たっぷりの味噌汁、主菜は焼き魚。見た瞬間に分かる栄養バランス。

「レージ君……鈴音のは、健康志向。食べ続けても安心、です」
 緊張で小さな声になっている。

 一口すすると、じんわりと優しい味が広がった。
「……落ち着くな。これ、毎日でも食べたい」
「……! ありがとうございますっ!」
 鈴音が両手を胸に当てて深呼吸。耳まで真っ赤になっていた。

「りおんちゃんは家庭的で安心ね」
 紫音さんが娘の肩をぽんと叩いて、穏やかに微笑む。

 最後は鈴音。
 茶碗蒸しに野菜たっぷりの味噌汁、主菜は焼き魚。見た瞬間に分かる栄養バランス。

「レージ君……鈴音のは、健康志向。食べ続けても安心、です」
 緊張で小さな声になっている。

 一口すすると、じんわりと優しい味が広がった。
「……落ち着くな。これ、毎日でも食べたい」
「……! ありがとうございますっ!」
 鈴音が両手を胸に当てて深呼吸。耳まで真っ赤になっていた。

「りおんちゃんは家庭的で安心ね」
 紫音さんが娘の肩をぽんと叩いて、穏やかに微笑む。

 すると母親チームが妙に楽しげな顔で集まってきた。
 まるで昔からの品評会が始まったかのように、こちらをぐるりと囲んでくる。

「杏奈ちゃんは勢いがあるわね。れー君を振り回しながらも、ちゃんと楽しませてくれるタイプ」
 仙奈さんが頷きながら、わざとらしく目を細める。

「あらあら~。ふわりちゃんは奥さんにしたら絶対に楽しいわよぉ~。ご飯も出てくるし、包容力もあるしねぇ~」
 あまみさんは相変わらずふんわり声。けれど褒め言葉が的確だからこそ、余計に破壊力がある。

「りおんちゃんは……安心感が抜群です。家庭を静かに守れるのは、とても大事なことですから」
 紫音さんは落ち着いた声で告げ、最後に「……ね、レージ君」と俺にだけ意味深な笑みを寄越してきた。

 三方向から次々に飛んでくるコメント。
 娘三人は同時に「負けない!」と声を上げ、ぐいっと前のめりになる。

「れー君っ、私が一番でしょ!?」
 杏奈は胸を張り、半ば涙目。母親に負けじと必死に主張する。

「れーじくんは、ふわりのが一番好きだよねぇ~♡ だって、ふわりが一番安心するでしょ~?」
 ふわりは甘え声で詰め寄り、俺の腕にしっかりしがみついて離れない。

「レージ君……鈴音を選んでください。鈴音は絶対、裏切りません」
 鈴音は控えめに見えて、実は一番真剣な眼差しで俺を射抜いてくる。

 両手には箸、グラスまで持たされたまま。
 完全に「誰が一番か」を迫られている形で、俺は逃げ道を失っていた。

(おいおい……。なんで俺がこんな“公開審査”みたいな立場に……!?)

 母親チームは余裕の笑みで、娘たちの慌てぶりを面白がっている。
 娘チームは真っ赤になりながら「譲れない!」の一点張り。
 俺はただ板挟みのまま、両手と心臓をふるわせていた――。


 仙奈さんが「れー君、こっち向いて」と、さらりと俺の頬を指先でなぞってきた。
 その柔らかい感触に、思わず肩が跳ねる。

「ちょっ……仙奈さん!?」
「ふふ、やっぱり照れるところは昔のままね」
 にこにこと笑うその顔に、幼いころ憧れた記憶が強制的に呼び戻されて、心臓が跳ねまくる。

 横からはあまみさんが、俺の肩に自然に腕を回してくる。
「れーじくん、ほんと大きくなったねぇ~。もう、すっかり頼り甲斐があるわぁ♡」
 そのまま体を寄せてくるから、俺の二の腕が信じられないほど柔らかい感触に沈む。

「ちょ、ちょっと待ってくださいって!」
 俺が慌ててると、反対側では紫音さんが静かに一歩寄ってきて――
「レージ君。……近くで見ても、やっぱり立派になりましたね」
 そう言って、ほんの一瞬だけ頬に軽くキスを落としてきた。

「⁉」
 頭が真っ白になる。

 当然、娘三人が同時に爆発した。

「ママっ! ちょっと何してるの!?」

 杏奈が真っ赤になって詰め寄る。

「ふわりのお母さん、れーじくんにそんな近づいちゃダメぇ~!」

 ふわりは俺の腕を引っ張って必死に引き離そうとする。

「……紫音さん、やりすぎです! 鈴音が先に……!」

 鈴音は珍しく声を荒げて母親に抗議した。

 三方向から腕を引っ張られ、俺の体は揺さぶられるばかり。
 母親チームは余裕の笑顔で「何よ~」「可愛い反応ね~」「青春ね」と囃し立てる。
 娘チームは必死に「渡さない!」と叫んで、まるで引っ張り合いの三つ巴戦。

(やっぱり……こうなるよな……! なんで俺はいつもこんな“命がけの板挟み”をやってるんだ!?)

 でも、不思議と嫌じゃない。
 笑い声と怒声とからかい声が入り混じって、リビングが賑やかに満ちていく。
 その真ん中に俺が立ってるってだけで、胸の奥があったかくなった。


 だが恋人ママンズの猛攻はまだまだここからが本番だった。
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