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第4部 クリスマスとお正月
第57話「千佳の笑顔の裏で」
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昼休みの教室。
机を寄せ合って弁当を広げるグループの中に、千佳の明るい声が響いていた。
「ねえ聞いてよ、この前バレエの先生に『やっと形になってきたわね』って褒められたの!」
「おー、すごいじゃん!」
「さすが千佳!」
友達の声に包まれ、彼女は笑顔を浮かべる。
いつものムードメーカーとしての千佳。周囲も、その明るさに安心して笑っている。
――けれど。
「でもさ、真白には全然かなわないんだよね」
「ほら、あの子ってなんでも完璧だし。私なんて比べ物にならない」
自嘲気味の声が一瞬混じった。
聞き逃すような小さな呟きだったけれど、俺の耳にははっきり届いた。
(……やっぱり、そう思ってるんだな)
心の奥がざわつく。
それでも彼女はすぐに「ま、だからこそ頑張らなきゃね!」と明るく取り繕った。
周りも「千佳らしい」と笑い返し、空気は元に戻る。
だが俺には、その無理した笑顔の裏に隠されたものが、どうしても気になった。
放課後。
廊下で鉢合わせた千佳は、いつものように笑顔で手を振った。
「蒼真君、真白、またね!」
その声は軽やかだったけれど――俺には、その背中がほんの少し小さく見えた。
(……千佳。俺たちの前では絶対に弱音を吐かないつもりなのか?)
(でも、あのまま放っておいたら……あいつは自分を追い詰めてしまうかもしれない)
心に沈む不安は、ますます重さを増していった。
その日の放課後。
バレエ教室に寄るために校門を出た俺と真白は、偶然千佳の姿を見かけた。
制服姿のまま、歩道橋の上で立ち止まっている。
「……千佳?」
声をかけようとした瞬間、真白が小さく首を振った。
千佳はまだこちらに気づいていない。
手すりに両手をかけ、遠くの街を見つめる彼女。
普段の明るい笑顔はそこになく、肩のラインが小さく見える。
「……私なんか」
かすれた声が、冷たい夕風に流れてきた。
「どうせ誰も、本当の私なんか見てない」
その言葉に、俺の胸が強く締め付けられた。
今まで気のせいじゃないかと思っていた不安が、現実のものとして形を持った瞬間だった。
真白も固く唇を結んでいる。
(……やっぱり、千佳は自分を追い込んでる)
その時だった。
歩道橋の下から男子生徒の笑い声が聞こえてきた。
「おーい、橘ー! また元気キャラやってんのかー?」
「どうせ真白の引き立て役だろ?」
軽口のようなその言葉に、千佳の肩がびくりと震えた。
次の瞬間、彼女は無理やり明るい声を張り上げる。
「ちょっとー! からかわないでよー!」
振り返った千佳の笑顔は、完璧な仮面だった。
けれど俺には、その笑顔が危ういほど薄氷の上に立っているように見えた。
(……兆しだ。これは、絶対に放っておいちゃいけない)
俺は真白と視線を交わし、強く頷いた。
千佳の心にできた小さな亀裂が、やがて大きな崩壊につながる――
そんな未来の影を、確かに感じてしまったから。
千佳のあの笑顔――。
あれが作り物だってことを、俺はもう見抜いてしまった。
放課後、真白と二人で並んで歩きながら、どうしても胸の奥のざらつきが拭えない。
「……蒼真君」
真白が口を開いた。
「さっきの千佳……見てたよね」
「ああ。あれは、ただの冗談じゃなかった」
俺は即答した。
「“真白の引き立て役”だなんて……冗談で笑い飛ばせる言葉じゃない。千佳は、あの一言に本気で傷ついてた」
真白は立ち止まり、制服の袖を胸元でぎゅっと握った。
「……私ね、すごく怖いの。千佳があんなふうに無理して笑ってるの、きっとずっと前から気づいてたのに……。私が“気づかないふり”してきたんだと思う」
その言葉に、俺は思わず息を呑んだ。
(真白も気づいてたのか……でも、彼女は彼女で千佳のことを大事に思ってるからこそ、踏み込めなかったんだろう)
俺は一歩近づき、真白の手をそっと取った。
「真白。お前が責任を感じる必要はない。だけど、俺たちなら支えられるはずだ」
「……蒼真君」
「千佳は無理して“明るい子”を演じてる。けど、本当は繊細で、自分に自信が持てない。だったら……俺たちが、“そのままの千佳でいい”ってことを、ちゃんと伝えてやらなきゃ」
真白の瞳が潤み、揺れる。
「……うん。私もそう思う。千佳は、私にとって大切な友達だから」
そう言って微笑んだ真白の横顔には、決意が宿っていた。
(……よし。真白も同じ気持ちだ。なら、必ず千佳を支えてやれる)
二人で歩き出す。冬の冷たい風が頬を刺すけれど、今は不思議と心が温かかった。
千佳を支える――それは俺たちの新しい約束になる。
◇◇◇
放課後の教室は、のんびりとした空気が漂っていた。
クラスの数人が机を寄せ合っておしゃべりをしている。その輪の中で、ひときわ明るい笑い声が響く。
「えー! それで千佳、また転んだの?」
「そうそう! 私ってほんとドジなんだよね~」
手を振って大げさに笑う千佳。
けれど、その横顔を見て、俺の胸はチクリと痛んだ。
(……まただ。あの笑顔、どこかぎこちない)
周囲は気づかない。みんなは「千佳って面白いな」と笑っている。
だが俺は知っている。あれは“仮面”だ。自分を下げて笑いを取ることで場を和ませているだけ。
本当の千佳は、あんなに自分を卑下する子じゃない。
俺が黙って見つめていると、真白が隣から小声で囁いた。
「……蒼真君も、気づいてるよね」
「ああ」
「千佳、無理してる。あんなふうに自分を下げてまで笑うなんて……」
真白の声には、強い悲しみがにじんでいた。
俺は拳を握りしめる。
(……どうすれば千佳を楽にできる? ただ「大丈夫だよ」って声をかけるだけじゃ、届かない気がする)
笑い声の中心にいる千佳は、相変わらず元気そうに見える。
けれど、俺には見えてしまう――その奥に隠された、小さな翳り。
「千佳……」
俺の口から、思わず名前が漏れた。
その瞬間、千佳と視線がぶつかる。
一瞬だけ、彼女の笑顔が揺らいだ。
でも次の瞬間には、またいつもの明るい笑みに戻っていた。
「どうしたの、蒼真君? もしかして私のドジっ子話、笑えなかった?」
「……いや、そんなことはない」
俺は苦笑で返した。
だが胸の中には、消えない違和感が広がっていた。
(千佳……。その仮面、いつまで被り続けるつもりなんだ)
◇◇◇
冬休みが明けてから一週間。
新しい年の空気にも慣れ始めたはずの教室は、まだ少し正月気分の名残が漂っていた。
黒板の端には「書き初め大会」の掲示があり、窓の外にはまだうっすらと雪が残っている。
そんな中で、俺の視線は自然と千佳を追っていた。
「ねえねえ、これ見て! 私、おみくじで“末吉”だったんだよ~」
「千佳っぽい~!」
「ほんと、運勢までオチ担当だね」
女子の輪の真ん中で、千佳はいつもの調子で笑いを取っていた。
けれど俺の目には、その笑顔の端がほんの少しだけ引きつっているのが見えた。
場を盛り上げようとして、無理に自分を茶化している――それは、あの日から変わらない。
(……気づいてるのは俺と真白くらいかもしれないな)
放課後。
教室を出た廊下で、俺は思わず深いため息をついた。
隣を歩く真白もまた、心配そうに千佳の背中を見つめていた。
「……千佳、また“自分なんか”って言ってた」
「ああ。冗談に聞こえるけど、あれは冗談じゃない」
「うん……」
真白は俯きながら、胸の前で手をぎゅっと握りしめる。
「私、ましろんって呼んでくれる千佳が大好きだから……あんなふうに自分を下げて笑ってるの、見てると胸が痛いよ」
俺は真白の肩に手を置いた。
「……じゃあ、踏み込もう。千佳が無理してるなら、俺たちが気づかないふりをする方が残酷だ」
口にした瞬間、自分でも驚くほど心臓が早鐘を打っていた。
他人の心の奥に踏み込むことは、怖い。
拒絶されるかもしれないし、「余計なお世話」だと突き放されるかもしれない。
それでも――千佳の笑顔の裏にある翳りを放ってはおけなかった。
「蒼真君……」
真白は不安そうに俺を見上げる。
けれど、次第にその瞳は決意を帯びていった。
「……うん、一緒に。千佳の仮面を外せるなら、私も力になりたい」
窓の外には、白い吐息が風に流れていく冬の夕暮れ。
冷たい空気の中で、俺は自分の胸の奥にある決意を確かめるように深呼吸をした。
(――千佳。お前の“本当の気持ち”を、俺は知りたい)
机を寄せ合って弁当を広げるグループの中に、千佳の明るい声が響いていた。
「ねえ聞いてよ、この前バレエの先生に『やっと形になってきたわね』って褒められたの!」
「おー、すごいじゃん!」
「さすが千佳!」
友達の声に包まれ、彼女は笑顔を浮かべる。
いつものムードメーカーとしての千佳。周囲も、その明るさに安心して笑っている。
――けれど。
「でもさ、真白には全然かなわないんだよね」
「ほら、あの子ってなんでも完璧だし。私なんて比べ物にならない」
自嘲気味の声が一瞬混じった。
聞き逃すような小さな呟きだったけれど、俺の耳にははっきり届いた。
(……やっぱり、そう思ってるんだな)
心の奥がざわつく。
それでも彼女はすぐに「ま、だからこそ頑張らなきゃね!」と明るく取り繕った。
周りも「千佳らしい」と笑い返し、空気は元に戻る。
だが俺には、その無理した笑顔の裏に隠されたものが、どうしても気になった。
放課後。
廊下で鉢合わせた千佳は、いつものように笑顔で手を振った。
「蒼真君、真白、またね!」
その声は軽やかだったけれど――俺には、その背中がほんの少し小さく見えた。
(……千佳。俺たちの前では絶対に弱音を吐かないつもりなのか?)
(でも、あのまま放っておいたら……あいつは自分を追い詰めてしまうかもしれない)
心に沈む不安は、ますます重さを増していった。
その日の放課後。
バレエ教室に寄るために校門を出た俺と真白は、偶然千佳の姿を見かけた。
制服姿のまま、歩道橋の上で立ち止まっている。
「……千佳?」
声をかけようとした瞬間、真白が小さく首を振った。
千佳はまだこちらに気づいていない。
手すりに両手をかけ、遠くの街を見つめる彼女。
普段の明るい笑顔はそこになく、肩のラインが小さく見える。
「……私なんか」
かすれた声が、冷たい夕風に流れてきた。
「どうせ誰も、本当の私なんか見てない」
その言葉に、俺の胸が強く締め付けられた。
今まで気のせいじゃないかと思っていた不安が、現実のものとして形を持った瞬間だった。
真白も固く唇を結んでいる。
(……やっぱり、千佳は自分を追い込んでる)
その時だった。
歩道橋の下から男子生徒の笑い声が聞こえてきた。
「おーい、橘ー! また元気キャラやってんのかー?」
「どうせ真白の引き立て役だろ?」
軽口のようなその言葉に、千佳の肩がびくりと震えた。
次の瞬間、彼女は無理やり明るい声を張り上げる。
「ちょっとー! からかわないでよー!」
振り返った千佳の笑顔は、完璧な仮面だった。
けれど俺には、その笑顔が危ういほど薄氷の上に立っているように見えた。
(……兆しだ。これは、絶対に放っておいちゃいけない)
俺は真白と視線を交わし、強く頷いた。
千佳の心にできた小さな亀裂が、やがて大きな崩壊につながる――
そんな未来の影を、確かに感じてしまったから。
千佳のあの笑顔――。
あれが作り物だってことを、俺はもう見抜いてしまった。
放課後、真白と二人で並んで歩きながら、どうしても胸の奥のざらつきが拭えない。
「……蒼真君」
真白が口を開いた。
「さっきの千佳……見てたよね」
「ああ。あれは、ただの冗談じゃなかった」
俺は即答した。
「“真白の引き立て役”だなんて……冗談で笑い飛ばせる言葉じゃない。千佳は、あの一言に本気で傷ついてた」
真白は立ち止まり、制服の袖を胸元でぎゅっと握った。
「……私ね、すごく怖いの。千佳があんなふうに無理して笑ってるの、きっとずっと前から気づいてたのに……。私が“気づかないふり”してきたんだと思う」
その言葉に、俺は思わず息を呑んだ。
(真白も気づいてたのか……でも、彼女は彼女で千佳のことを大事に思ってるからこそ、踏み込めなかったんだろう)
俺は一歩近づき、真白の手をそっと取った。
「真白。お前が責任を感じる必要はない。だけど、俺たちなら支えられるはずだ」
「……蒼真君」
「千佳は無理して“明るい子”を演じてる。けど、本当は繊細で、自分に自信が持てない。だったら……俺たちが、“そのままの千佳でいい”ってことを、ちゃんと伝えてやらなきゃ」
真白の瞳が潤み、揺れる。
「……うん。私もそう思う。千佳は、私にとって大切な友達だから」
そう言って微笑んだ真白の横顔には、決意が宿っていた。
(……よし。真白も同じ気持ちだ。なら、必ず千佳を支えてやれる)
二人で歩き出す。冬の冷たい風が頬を刺すけれど、今は不思議と心が温かかった。
千佳を支える――それは俺たちの新しい約束になる。
◇◇◇
放課後の教室は、のんびりとした空気が漂っていた。
クラスの数人が机を寄せ合っておしゃべりをしている。その輪の中で、ひときわ明るい笑い声が響く。
「えー! それで千佳、また転んだの?」
「そうそう! 私ってほんとドジなんだよね~」
手を振って大げさに笑う千佳。
けれど、その横顔を見て、俺の胸はチクリと痛んだ。
(……まただ。あの笑顔、どこかぎこちない)
周囲は気づかない。みんなは「千佳って面白いな」と笑っている。
だが俺は知っている。あれは“仮面”だ。自分を下げて笑いを取ることで場を和ませているだけ。
本当の千佳は、あんなに自分を卑下する子じゃない。
俺が黙って見つめていると、真白が隣から小声で囁いた。
「……蒼真君も、気づいてるよね」
「ああ」
「千佳、無理してる。あんなふうに自分を下げてまで笑うなんて……」
真白の声には、強い悲しみがにじんでいた。
俺は拳を握りしめる。
(……どうすれば千佳を楽にできる? ただ「大丈夫だよ」って声をかけるだけじゃ、届かない気がする)
笑い声の中心にいる千佳は、相変わらず元気そうに見える。
けれど、俺には見えてしまう――その奥に隠された、小さな翳り。
「千佳……」
俺の口から、思わず名前が漏れた。
その瞬間、千佳と視線がぶつかる。
一瞬だけ、彼女の笑顔が揺らいだ。
でも次の瞬間には、またいつもの明るい笑みに戻っていた。
「どうしたの、蒼真君? もしかして私のドジっ子話、笑えなかった?」
「……いや、そんなことはない」
俺は苦笑で返した。
だが胸の中には、消えない違和感が広がっていた。
(千佳……。その仮面、いつまで被り続けるつもりなんだ)
◇◇◇
冬休みが明けてから一週間。
新しい年の空気にも慣れ始めたはずの教室は、まだ少し正月気分の名残が漂っていた。
黒板の端には「書き初め大会」の掲示があり、窓の外にはまだうっすらと雪が残っている。
そんな中で、俺の視線は自然と千佳を追っていた。
「ねえねえ、これ見て! 私、おみくじで“末吉”だったんだよ~」
「千佳っぽい~!」
「ほんと、運勢までオチ担当だね」
女子の輪の真ん中で、千佳はいつもの調子で笑いを取っていた。
けれど俺の目には、その笑顔の端がほんの少しだけ引きつっているのが見えた。
場を盛り上げようとして、無理に自分を茶化している――それは、あの日から変わらない。
(……気づいてるのは俺と真白くらいかもしれないな)
放課後。
教室を出た廊下で、俺は思わず深いため息をついた。
隣を歩く真白もまた、心配そうに千佳の背中を見つめていた。
「……千佳、また“自分なんか”って言ってた」
「ああ。冗談に聞こえるけど、あれは冗談じゃない」
「うん……」
真白は俯きながら、胸の前で手をぎゅっと握りしめる。
「私、ましろんって呼んでくれる千佳が大好きだから……あんなふうに自分を下げて笑ってるの、見てると胸が痛いよ」
俺は真白の肩に手を置いた。
「……じゃあ、踏み込もう。千佳が無理してるなら、俺たちが気づかないふりをする方が残酷だ」
口にした瞬間、自分でも驚くほど心臓が早鐘を打っていた。
他人の心の奥に踏み込むことは、怖い。
拒絶されるかもしれないし、「余計なお世話」だと突き放されるかもしれない。
それでも――千佳の笑顔の裏にある翳りを放ってはおけなかった。
「蒼真君……」
真白は不安そうに俺を見上げる。
けれど、次第にその瞳は決意を帯びていった。
「……うん、一緒に。千佳の仮面を外せるなら、私も力になりたい」
窓の外には、白い吐息が風に流れていく冬の夕暮れ。
冷たい空気の中で、俺は自分の胸の奥にある決意を確かめるように深呼吸をした。
(――千佳。お前の“本当の気持ち”を、俺は知りたい)
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