82 / 101
第6章 春休みと、新しい季節
第82話「図書館デート」
しおりを挟む
ゴールデンウィーク四日目。
駅前の噴水広場で待ち合わせをしているのに、俺の足取りは妙に落ち着かない。
(……昨日のあれ、思い出すと今でも心臓が跳ね上がる)
あの素晴らしきクソガキ様の悪戯で、真白の大事なものを目にしてしまった。
怒られ、胸をぽかぽか叩かれ……それでも心のどこかで“幸せ”を感じてしまった自分を、どうしても思い返してしまう。
そんな記憶を必死に振り払おうとしていると、聞き慣れた声が響いた。
「蒼真君、お待たせ」
振り向けば、真白が小走りでやってきた。
昨日よりも落ち着いた雰囲気で、今日は白いブラウスに淡いグレーのスカート。髪は耳の後ろで軽くまとめられていて、どこか知的な印象が強い。
「……おはよう」
「おはよう。今日はね、昨日みたいな人混みはちょっと……だから、静かなところに行きたいなって思って」
「だよな。俺もちょうどそう考えてた。図書館なら、ゆっくりできる」
「ふふっ、以心伝心だね」
真白はそう言って、柔らかく笑った。
その笑顔を見た瞬間、胸の奥で熱がふわりと広がる。
(……やっぱり、昨日のことなんて引きずってる場合じゃない。俺は彼女を笑顔にしたいんだ)
市立図書館は駅から歩いて十五分ほど。
二人並んで歩く道は、昨日の賑やかな公園とは打って変わって落ち着いていた。
途中、真白が小声でぽつりと呟く。
「……図書館って、なんだかドキドキする」
「勉強する場所なのに?」
「うん。でも、静かだからこそ隣の蒼真君が近くに感じちゃうの」
その言葉に、思わず足が止まりそうになる。
けれど、必死に平静を装って答えた。
「……じゃあ、集中力を邪魔しないようにしないとな」
「もう、そういう意味じゃないのに」
真白は小さく笑って、俺の袖をそっとつまんだ。
春の風がふたりの間を吹き抜け、図書館の大きな建物が視界に入ってくる。
図書館の自動ドアをくぐると、ひんやりとした空気と紙の匂いが漂ってきた。
高い天井、静まり返ったフロア。並ぶ本棚と、木目の机が規則正しく並んでいる。
人はそれなりにいるが、皆小声で話すか本に没頭していて、外の喧騒とは別世界だった。
空いていた窓際の机に並んで座ると、真白がノートと筆箱を取り出した。
「勉強もしないとね。連休だからって遊んでばかりじゃいけないし」
「……そうだな」
俺も同じようにノートを開き、ペンを走らせる。
静けさの中で紙をめくる音や鉛筆の筆音だけが響く。
――はずなのに、隣にいる真白の存在感が強すぎて、全然集中できない。
「ねえ、蒼真君……ここ、どう解くのかな」
小声で呼ばれ、顔を近づける。
真白の指先が指しているのは数学の問題。
けれど、俺の目はつい彼女の横顔に吸い寄せられてしまう。
柔らかい髪が頬にかかり、真剣な眼差しでノートを見つめる姿が愛おしい。
「……蒼真君?」
「あ、えっと、これは……」
慌てて説明を始めると、真白はじっと俺を見つめ、にこっと小さく笑った。
「……ちゃんと先生みたい」
「バカにしてるだろ」
「してないよ。頼りになるなって思っただけ」
耳元で囁かれたその声がくすぐったくて、心臓がまた跳ねる。
しばらく問題を解き進めるが、集中は長く続かない。
ふと手を動かす拍子に、俺のノートと真白のノートが重なり、指先同士が触れてしまった。
ほんの一瞬――けれど電流が走ったみたいに、互いに息を呑む。
目が合い、すぐに逸らす。
静かな館内なのに、鼓動の音だけが大きく響いている気がした。
「……っ」
「……」
言葉にできない沈黙の中、二人だけの温度が高まっていく。
しばらく勉強を続けたあと、真白がペンを置いて小さく伸びをした。
「ふぅ……少し本を見てこようかな」
「俺も一緒に――」
「大丈夫。すぐそこだし。……蒼真君は、ちょっとだけここで待ってて?」
微笑みながら立ち上がる真白の姿を目で追う。
スカートの裾がふわりと揺れ、図書館の静けさの中でその動きだけが鮮明に映る。
数分後。
本棚の角で立ち止まった真白が、背伸びするようにして高い位置の本を取ろうとしていた。
その瞬間、ふとバランスを崩し――
「きゃっ」
小さな声が漏れる。
慌てて駆け寄った俺は、とっさに彼女の体を抱きとめた。
気づけば、距離はゼロに近い。
腕の中で支えた真白の体温が直に伝わり、彼女の瞳が至近距離で揺れている。
長い睫毛、赤く染まった頬。
吐息がかすかに触れるほどの距離。
(やばい……近すぎる……!)
心臓が暴れ、頭が真っ白になる。
図書館の静寂が逆に二人の鼓動を際立たせていた。
「……蒼真君」
震えるような声で呼ばれ、俺の喉がかすかに鳴る。
「だ、大丈夫か?」
「うん……でも……近い、ね」
真白の声は掠れていて、それだけで心臓が限界を迎えそうだった。
視線が合って離せない。
このまま吸い寄せられるように唇が触れてしまいそうで――
「……っ!」
真白が慌てて顔を逸らす。
俺も慌てて彼女から少し距離を取った。
二人して顔を真っ赤にしながら、本を胸に抱えた真白が小さく笑う。
「……ごめんね。ドジしちゃった」
「い、いや……怪我がなくてよかった」
言葉とは裏腹に、まだ胸の鼓動は収まらない。
今の一瞬は、たしかに“青春そのもの”だった。
忘れたくても忘れられない、焼き付くような瞬間だ。
◇◇◇
夕暮れが図書館の窓をオレンジ色に染め始めたころ、俺たちは荷物をまとめて席を立った。
館内を出ると、昼間の喧騒はすっかり落ち着き、街には柔らかな影が伸びている。
並んで歩く帰り道。
肩と肩がほんの少し触れ合うだけで、図書館での出来事が鮮やかに蘇る。
心臓の鼓動はようやく落ち着いてきたけれど、胸の奥の熱は消えなかった。
「……ねえ、蒼真君」
「ん?」
「静かなデートも、いいね」
真白が少し照れたように笑いながら言った。
その笑顔は、図書館での緊張とは打って変わって、安心に包まれている。
「ああ。俺も思った。こういう日常を、一緒に積み重ねたい」
「……積み重ね、か」
真白はその言葉を噛みしめるように繰り返し、繋いでいた手に力を込めてくる。
街灯が灯り始める夕暮れの道。
会話は少なくても、繋がれた手の温もりだけで十分だった。
言葉にならない想いが確かに伝わっていて、俺たちの影は歩道に寄り添うように長く伸びていた。
「……次の連休も図書館に来る?」
「勉強じゃなくて、真白観察に集中しそうだからな」
思わず笑い合って、静かな夜道を歩いた。
駅前の噴水広場で待ち合わせをしているのに、俺の足取りは妙に落ち着かない。
(……昨日のあれ、思い出すと今でも心臓が跳ね上がる)
あの素晴らしきクソガキ様の悪戯で、真白の大事なものを目にしてしまった。
怒られ、胸をぽかぽか叩かれ……それでも心のどこかで“幸せ”を感じてしまった自分を、どうしても思い返してしまう。
そんな記憶を必死に振り払おうとしていると、聞き慣れた声が響いた。
「蒼真君、お待たせ」
振り向けば、真白が小走りでやってきた。
昨日よりも落ち着いた雰囲気で、今日は白いブラウスに淡いグレーのスカート。髪は耳の後ろで軽くまとめられていて、どこか知的な印象が強い。
「……おはよう」
「おはよう。今日はね、昨日みたいな人混みはちょっと……だから、静かなところに行きたいなって思って」
「だよな。俺もちょうどそう考えてた。図書館なら、ゆっくりできる」
「ふふっ、以心伝心だね」
真白はそう言って、柔らかく笑った。
その笑顔を見た瞬間、胸の奥で熱がふわりと広がる。
(……やっぱり、昨日のことなんて引きずってる場合じゃない。俺は彼女を笑顔にしたいんだ)
市立図書館は駅から歩いて十五分ほど。
二人並んで歩く道は、昨日の賑やかな公園とは打って変わって落ち着いていた。
途中、真白が小声でぽつりと呟く。
「……図書館って、なんだかドキドキする」
「勉強する場所なのに?」
「うん。でも、静かだからこそ隣の蒼真君が近くに感じちゃうの」
その言葉に、思わず足が止まりそうになる。
けれど、必死に平静を装って答えた。
「……じゃあ、集中力を邪魔しないようにしないとな」
「もう、そういう意味じゃないのに」
真白は小さく笑って、俺の袖をそっとつまんだ。
春の風がふたりの間を吹き抜け、図書館の大きな建物が視界に入ってくる。
図書館の自動ドアをくぐると、ひんやりとした空気と紙の匂いが漂ってきた。
高い天井、静まり返ったフロア。並ぶ本棚と、木目の机が規則正しく並んでいる。
人はそれなりにいるが、皆小声で話すか本に没頭していて、外の喧騒とは別世界だった。
空いていた窓際の机に並んで座ると、真白がノートと筆箱を取り出した。
「勉強もしないとね。連休だからって遊んでばかりじゃいけないし」
「……そうだな」
俺も同じようにノートを開き、ペンを走らせる。
静けさの中で紙をめくる音や鉛筆の筆音だけが響く。
――はずなのに、隣にいる真白の存在感が強すぎて、全然集中できない。
「ねえ、蒼真君……ここ、どう解くのかな」
小声で呼ばれ、顔を近づける。
真白の指先が指しているのは数学の問題。
けれど、俺の目はつい彼女の横顔に吸い寄せられてしまう。
柔らかい髪が頬にかかり、真剣な眼差しでノートを見つめる姿が愛おしい。
「……蒼真君?」
「あ、えっと、これは……」
慌てて説明を始めると、真白はじっと俺を見つめ、にこっと小さく笑った。
「……ちゃんと先生みたい」
「バカにしてるだろ」
「してないよ。頼りになるなって思っただけ」
耳元で囁かれたその声がくすぐったくて、心臓がまた跳ねる。
しばらく問題を解き進めるが、集中は長く続かない。
ふと手を動かす拍子に、俺のノートと真白のノートが重なり、指先同士が触れてしまった。
ほんの一瞬――けれど電流が走ったみたいに、互いに息を呑む。
目が合い、すぐに逸らす。
静かな館内なのに、鼓動の音だけが大きく響いている気がした。
「……っ」
「……」
言葉にできない沈黙の中、二人だけの温度が高まっていく。
しばらく勉強を続けたあと、真白がペンを置いて小さく伸びをした。
「ふぅ……少し本を見てこようかな」
「俺も一緒に――」
「大丈夫。すぐそこだし。……蒼真君は、ちょっとだけここで待ってて?」
微笑みながら立ち上がる真白の姿を目で追う。
スカートの裾がふわりと揺れ、図書館の静けさの中でその動きだけが鮮明に映る。
数分後。
本棚の角で立ち止まった真白が、背伸びするようにして高い位置の本を取ろうとしていた。
その瞬間、ふとバランスを崩し――
「きゃっ」
小さな声が漏れる。
慌てて駆け寄った俺は、とっさに彼女の体を抱きとめた。
気づけば、距離はゼロに近い。
腕の中で支えた真白の体温が直に伝わり、彼女の瞳が至近距離で揺れている。
長い睫毛、赤く染まった頬。
吐息がかすかに触れるほどの距離。
(やばい……近すぎる……!)
心臓が暴れ、頭が真っ白になる。
図書館の静寂が逆に二人の鼓動を際立たせていた。
「……蒼真君」
震えるような声で呼ばれ、俺の喉がかすかに鳴る。
「だ、大丈夫か?」
「うん……でも……近い、ね」
真白の声は掠れていて、それだけで心臓が限界を迎えそうだった。
視線が合って離せない。
このまま吸い寄せられるように唇が触れてしまいそうで――
「……っ!」
真白が慌てて顔を逸らす。
俺も慌てて彼女から少し距離を取った。
二人して顔を真っ赤にしながら、本を胸に抱えた真白が小さく笑う。
「……ごめんね。ドジしちゃった」
「い、いや……怪我がなくてよかった」
言葉とは裏腹に、まだ胸の鼓動は収まらない。
今の一瞬は、たしかに“青春そのもの”だった。
忘れたくても忘れられない、焼き付くような瞬間だ。
◇◇◇
夕暮れが図書館の窓をオレンジ色に染め始めたころ、俺たちは荷物をまとめて席を立った。
館内を出ると、昼間の喧騒はすっかり落ち着き、街には柔らかな影が伸びている。
並んで歩く帰り道。
肩と肩がほんの少し触れ合うだけで、図書館での出来事が鮮やかに蘇る。
心臓の鼓動はようやく落ち着いてきたけれど、胸の奥の熱は消えなかった。
「……ねえ、蒼真君」
「ん?」
「静かなデートも、いいね」
真白が少し照れたように笑いながら言った。
その笑顔は、図書館での緊張とは打って変わって、安心に包まれている。
「ああ。俺も思った。こういう日常を、一緒に積み重ねたい」
「……積み重ね、か」
真白はその言葉を噛みしめるように繰り返し、繋いでいた手に力を込めてくる。
街灯が灯り始める夕暮れの道。
会話は少なくても、繋がれた手の温もりだけで十分だった。
言葉にならない想いが確かに伝わっていて、俺たちの影は歩道に寄り添うように長く伸びていた。
「……次の連休も図書館に来る?」
「勉強じゃなくて、真白観察に集中しそうだからな」
思わず笑い合って、静かな夜道を歩いた。
1
あなたにおすすめの小説
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
家から出ない女優の幼馴染を連れ出したら、いつの間にか伝説になっていた件。
Memu(メム)
恋愛
学校に行かない引きこもりの国民的女優――水宮小鞠。
女の子に間違われる地味男子――白雲凪。
俺に与えられた役目はひとつ。
彼女を、学校へ連れて行くこと。
騒動になれば退学。
体育祭までに通わせられなくても退学。
成功率ほぼゼロの無理ゲーだ。
距離は近い。
でも、心は遠い。
甘えてくるくせに、本音は隠す幼馴染。
それでも――
俺は彼女の手を引く。
退学リミット付き登校ミッションから始まる、
国民的スター幼馴染とのドタバタ青春ラブコメ、ここに開幕。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる