87 / 101
第7章 夏の思い出作り
第87話「休み時間の小事件」
しおりを挟む
ゴールデンウィーク明けの一週目。
まだ午前中だというのに、教室はすっかり気怠い空気に包まれていた。
「ねむ……」
「休みが一週間くらい欲しい……」
「先生、授業はDVDで流してくれないかな……」
誰かの冗談に、クラス全体がぐだぐだと笑う。
机に突っ伏しているやつ、スマホをこっそり覗いているやつ、弁当の早弁を始めようとするやつ。
新しい学期が始まってひと月、ようやく慣れてきたと思ったら、連休でリズムが崩れ――そして今、全員が完全に「五月病」だった。
そんな中、俺は隣の真白と小声で話していた。
「……休み明けって、どうしてこんなに眠いんだろうな」
「ふふ、ほんとだね。でも、蒼真君が隣にいるから、頑張れるよ」
微笑む彼女の声が、気怠さを吹き飛ばすように柔らかい。
その瞬間、後ろからひょいっと机に肘を乗せてきたのは千佳だった。
「おやおや~? ましろん、また蒼真君に依存度上げちゃってるんじゃない?」
「えっ!? ち、ちが……!」
真白が慌てて否定しようとするけど、声が裏返ってしまって余計に怪しい。
「ほらほら、その反応がもう怪しいって」
千佳が意地悪くニヤニヤし、周囲の何人かもくすくす笑う。
そこへ紗和が、静かに声を差し込んできた。
「……でも、仲がいいのは悪いことじゃないと思う。二人とも、楽しそうだし」
それは控えめだけど、確かに届く一言だった。
真白は少し驚いたように紗和を見つめ、やがて小さく「ありがとう」と微笑んだ。
その光景を見て、千佳は「ん~、まあいいや」と肩をすくめて席に戻る。
「でもさ、見てるこっちが照れるくらいには甘いんだから、覚悟しときなよ? ましろん」
「うぅ……もう……」
教室は相変わらずざわついている。
黒板の上では時計の針がゆっくり進み、窓の外では初夏の陽射しが白く輝いていた。
ざわめきや笑い声の中で、俺と真白の間だけは、妙に温かい静けさに包まれているようだった。
「……休み明けでも、なんだか楽しいね」
真白がそっと呟く。
「そうだな」
俺は短く返し、その言葉を噛みしめた。
どんなにだるい空気の中でも――隣に彼女がいるだけで、日常は少し特別になる。
放課後のチャイムが鳴ると、気怠さで沈んでいた教室が一気にざわめきに包まれた。
椅子を引く音、カバンを閉じる音、友達同士で声を掛け合う声――休み明けでも結局、放課後の時間は誰にとっても楽しみらしい。
「おーい、カラオケ行こうぜ!」
「ゲーセンも行きたいな!」
「じゃあ流れで晩飯まで行っちゃう?」
数人の男子が声を張り上げ、あっという間に人だかりができる。
その勢いに千佳もすかさず混ざり、ひょいっと机に腰を掛けた。
「ねえねえ! 真白、蒼真君も来なよ。たまにはみんなでワイワイしよ?」
「えっ……」
真白は目を瞬かせて、ちらりと俺に視線を送ってきた。
楽しそうな誘いに心は揺れる。だけど、彼女の仕草は「本当は二人きりで帰りたい」と言っているようにも見えた。
俺は立ち上がりながら答える。
「悪い、今日は寄り道なしで帰るわ」
「えーっ、真白も?」
千佳が身を乗り出すと、真白は慌てて首を振る。
「ご、ごめんね。今日は……その……」
最後まで言葉にできない真白の頬はほんのり赤い。
「なーんだ、ラブラブ帰宅コースかぁ」
「まあ、予想通りだな」
男子たちが茶化して笑い、千佳も肩をすくめた。
「はいはい、了解~。でも次はちゃんと来てもらうからね?」
教室を出ると、廊下にはすでに部活へ向かう生徒や寄り道の相談をするグループがひしめいていた。
そんな喧噪の中を二人並んで歩いていると、真白が少し申し訳なさそうに口を開く。
「……せっかく誘ってもらったのに、断っちゃって良かったのかな」
「いいんだよ。俺は真白と帰りたかったから」
「っ……」
彼女は一瞬で赤面し、カバンの紐をぎゅっと握りしめる。
窓の外に沈みかけの夕陽が差し込み、横顔を橙に染めていた。
昇降口を抜け、校門を出ると、通学路には部活の掛け声や部員の笑い声が遠くに響いている。
二人の歩調は自然に揃っていて、沈黙も心地よかった。
しばらくして真白がぽつりと呟く。
「……みんなと遊ぶのも楽しいけど、やっぱり蒼真君と一緒にいるのが一番、安心できる」
その言葉は、夕焼けよりも温かく胸に響いた。
「俺も同じだ」
返すと、真白ははにかんだ笑みを浮かべ、少しだけ俺の袖をつまんだ。
連休が終わり、日常が戻ってきた。
でも、この帰り道は何よりも特別で――俺たちの物語が、また一歩進んでいることを確かに感じていた。
ゴールデンウィークが終わって数日。
いつも通りの授業が流れていく。けれど教室の空気はまだどこか弛緩していて、ノートに落書きをしているやつもいれば、半分夢の世界に片足を突っ込んでいるやつもいた。
俺も正直、完全に頭が切り替わっているとは言えない。
黒板にびっしりと書かれていく英文を眺めているうちに、気づけば思考が逸れていく。
(……真白の「おやすみチュー」……いやいや! 授業中に思い出すな俺!)
必死に意識を戻そうとするけれど、脳裏に浮かぶ笑顔が邪魔をして、集中できない。
「――新堂。ここ、訳してみろ」
先生の声に、心臓が跳ね上がる。
「えっ……えっと……」
視線が一斉に集まり、喉が渇く。英文は黒板にくっきり書かれているはずなのに、なぜか一文字も頭に入ってこなかった。
その瞬間、前の席から小さな声が聞こえた。
「……“私は昨日、本を読みました”」
真白の声だ。振り返らずとも、俺の耳にだけ届くように落とした囁き。
必死にそれをなぞり、俺は答えを口にした。
「I read a book yesterday……です」
「……そうだな」
先生が軽く頷くと、教室から笑い声が漏れる。
「結城に助けてもらったな~」
「さすが結城さん!」
席に戻ると同時に、真白が振り向き、ほんの少し得意げに微笑んだ。
「ふふっ、役に立てて嬉しい」
「……助かった。ありがとな」
囁き返すと、真白の顔はふわっと赤くなり、でも嬉しそうに目を細めていた。
先生の声が続く教室の中、俺の鼓動だけが妙に大きく響いていた。
日常の一コマ。
けれどこういう何気ない瞬間ですら、俺にとっては特別な思い出になっていく。
まだ午前中だというのに、教室はすっかり気怠い空気に包まれていた。
「ねむ……」
「休みが一週間くらい欲しい……」
「先生、授業はDVDで流してくれないかな……」
誰かの冗談に、クラス全体がぐだぐだと笑う。
机に突っ伏しているやつ、スマホをこっそり覗いているやつ、弁当の早弁を始めようとするやつ。
新しい学期が始まってひと月、ようやく慣れてきたと思ったら、連休でリズムが崩れ――そして今、全員が完全に「五月病」だった。
そんな中、俺は隣の真白と小声で話していた。
「……休み明けって、どうしてこんなに眠いんだろうな」
「ふふ、ほんとだね。でも、蒼真君が隣にいるから、頑張れるよ」
微笑む彼女の声が、気怠さを吹き飛ばすように柔らかい。
その瞬間、後ろからひょいっと机に肘を乗せてきたのは千佳だった。
「おやおや~? ましろん、また蒼真君に依存度上げちゃってるんじゃない?」
「えっ!? ち、ちが……!」
真白が慌てて否定しようとするけど、声が裏返ってしまって余計に怪しい。
「ほらほら、その反応がもう怪しいって」
千佳が意地悪くニヤニヤし、周囲の何人かもくすくす笑う。
そこへ紗和が、静かに声を差し込んできた。
「……でも、仲がいいのは悪いことじゃないと思う。二人とも、楽しそうだし」
それは控えめだけど、確かに届く一言だった。
真白は少し驚いたように紗和を見つめ、やがて小さく「ありがとう」と微笑んだ。
その光景を見て、千佳は「ん~、まあいいや」と肩をすくめて席に戻る。
「でもさ、見てるこっちが照れるくらいには甘いんだから、覚悟しときなよ? ましろん」
「うぅ……もう……」
教室は相変わらずざわついている。
黒板の上では時計の針がゆっくり進み、窓の外では初夏の陽射しが白く輝いていた。
ざわめきや笑い声の中で、俺と真白の間だけは、妙に温かい静けさに包まれているようだった。
「……休み明けでも、なんだか楽しいね」
真白がそっと呟く。
「そうだな」
俺は短く返し、その言葉を噛みしめた。
どんなにだるい空気の中でも――隣に彼女がいるだけで、日常は少し特別になる。
放課後のチャイムが鳴ると、気怠さで沈んでいた教室が一気にざわめきに包まれた。
椅子を引く音、カバンを閉じる音、友達同士で声を掛け合う声――休み明けでも結局、放課後の時間は誰にとっても楽しみらしい。
「おーい、カラオケ行こうぜ!」
「ゲーセンも行きたいな!」
「じゃあ流れで晩飯まで行っちゃう?」
数人の男子が声を張り上げ、あっという間に人だかりができる。
その勢いに千佳もすかさず混ざり、ひょいっと机に腰を掛けた。
「ねえねえ! 真白、蒼真君も来なよ。たまにはみんなでワイワイしよ?」
「えっ……」
真白は目を瞬かせて、ちらりと俺に視線を送ってきた。
楽しそうな誘いに心は揺れる。だけど、彼女の仕草は「本当は二人きりで帰りたい」と言っているようにも見えた。
俺は立ち上がりながら答える。
「悪い、今日は寄り道なしで帰るわ」
「えーっ、真白も?」
千佳が身を乗り出すと、真白は慌てて首を振る。
「ご、ごめんね。今日は……その……」
最後まで言葉にできない真白の頬はほんのり赤い。
「なーんだ、ラブラブ帰宅コースかぁ」
「まあ、予想通りだな」
男子たちが茶化して笑い、千佳も肩をすくめた。
「はいはい、了解~。でも次はちゃんと来てもらうからね?」
教室を出ると、廊下にはすでに部活へ向かう生徒や寄り道の相談をするグループがひしめいていた。
そんな喧噪の中を二人並んで歩いていると、真白が少し申し訳なさそうに口を開く。
「……せっかく誘ってもらったのに、断っちゃって良かったのかな」
「いいんだよ。俺は真白と帰りたかったから」
「っ……」
彼女は一瞬で赤面し、カバンの紐をぎゅっと握りしめる。
窓の外に沈みかけの夕陽が差し込み、横顔を橙に染めていた。
昇降口を抜け、校門を出ると、通学路には部活の掛け声や部員の笑い声が遠くに響いている。
二人の歩調は自然に揃っていて、沈黙も心地よかった。
しばらくして真白がぽつりと呟く。
「……みんなと遊ぶのも楽しいけど、やっぱり蒼真君と一緒にいるのが一番、安心できる」
その言葉は、夕焼けよりも温かく胸に響いた。
「俺も同じだ」
返すと、真白ははにかんだ笑みを浮かべ、少しだけ俺の袖をつまんだ。
連休が終わり、日常が戻ってきた。
でも、この帰り道は何よりも特別で――俺たちの物語が、また一歩進んでいることを確かに感じていた。
ゴールデンウィークが終わって数日。
いつも通りの授業が流れていく。けれど教室の空気はまだどこか弛緩していて、ノートに落書きをしているやつもいれば、半分夢の世界に片足を突っ込んでいるやつもいた。
俺も正直、完全に頭が切り替わっているとは言えない。
黒板にびっしりと書かれていく英文を眺めているうちに、気づけば思考が逸れていく。
(……真白の「おやすみチュー」……いやいや! 授業中に思い出すな俺!)
必死に意識を戻そうとするけれど、脳裏に浮かぶ笑顔が邪魔をして、集中できない。
「――新堂。ここ、訳してみろ」
先生の声に、心臓が跳ね上がる。
「えっ……えっと……」
視線が一斉に集まり、喉が渇く。英文は黒板にくっきり書かれているはずなのに、なぜか一文字も頭に入ってこなかった。
その瞬間、前の席から小さな声が聞こえた。
「……“私は昨日、本を読みました”」
真白の声だ。振り返らずとも、俺の耳にだけ届くように落とした囁き。
必死にそれをなぞり、俺は答えを口にした。
「I read a book yesterday……です」
「……そうだな」
先生が軽く頷くと、教室から笑い声が漏れる。
「結城に助けてもらったな~」
「さすが結城さん!」
席に戻ると同時に、真白が振り向き、ほんの少し得意げに微笑んだ。
「ふふっ、役に立てて嬉しい」
「……助かった。ありがとな」
囁き返すと、真白の顔はふわっと赤くなり、でも嬉しそうに目を細めていた。
先生の声が続く教室の中、俺の鼓動だけが妙に大きく響いていた。
日常の一コマ。
けれどこういう何気ない瞬間ですら、俺にとっては特別な思い出になっていく。
1
あなたにおすすめの小説
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
家から出ない女優の幼馴染を連れ出したら、いつの間にか伝説になっていた件。
Memu(メム)
恋愛
学校に行かない引きこもりの国民的女優――水宮小鞠。
女の子に間違われる地味男子――白雲凪。
俺に与えられた役目はひとつ。
彼女を、学校へ連れて行くこと。
騒動になれば退学。
体育祭までに通わせられなくても退学。
成功率ほぼゼロの無理ゲーだ。
距離は近い。
でも、心は遠い。
甘えてくるくせに、本音は隠す幼馴染。
それでも――
俺は彼女の手を引く。
退学リミット付き登校ミッションから始まる、
国民的スター幼馴染とのドタバタ青春ラブコメ、ここに開幕。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる