超好みな奴隷を買ったがこんな過保護とは聞いてない

兎騎かなで

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第四章 ダンジョン騒動編

★15終わった……

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 もう駄目だ、終わった……顔と腕だけしかシーツから出てねえけど、ナニをしているのか一目瞭然だろう。

 真顔で見つめあうこと三秒、クレミアはにっこりと笑って小さく手を振ると、パタリと扉を閉めた。

「行きましょう、リドアート」
「誰かいたのかね?」
「誰もいませんでしたよ。さあ、キエルもそろそろお帰りなさいな」
「クレミア様がそうおっしゃるのであれば、従いましょう」

 三人分の足音が遠ざかっていく。ホッとして全身の力を抜いたのも束の間、メリッとカリが入っちゃいけないところまで侵入してきた。

「ぐ、あっ……ぁあ!」
「イツキ、俺を見てくれ。俺のことだけを考えてほしい」
「んぐっ、わかった、わかったからそれやめっ」
「やめたくない、どれだけ抱いてもほしくなるのに」

 ぐっ、ぐっと腰を押しつけられて、下生えが結合部にくっつく。

 目眩がするような衝撃と、腰が抜けそうなほどの快感が同時に襲ってきて、俺の喉から嬌声がほとばしる。

「ひぁああ……っ!」

 ぱたぱたと前から白濁とした液が溢れて、俺の腹を濡らした。

 カイルは手加減する余裕もないようで、ぬくぬくと鬼頭を奥に潜りこませたまま、俺の腰を揺する。

「イツキ、受けとれ……!」
「ふ、ああっ!」

 一番奥に温かな飛沫が叩きつけられる。震えながら感じ入っていると、ようやくカイルは硬いモノを孔から引き抜いた。

「あ、ぅう……」

 カイルが俺の腕を押さえつける力も緩んでいる。いったん仕切り直そうと、子鹿のように頼りなくもがいて、ベッドの上でうつぶせの姿勢になる。

 膝をついた俺はカイルから距離をとるため、尻を向けて這いずろうとする。だがカイルは俺の腰をガッチリと両手でとらえた。

「あ、カイル待て、俺たちの部屋に行こ……くぁあっ!」

 ぬちゅりと濡れたモノが尻に擦りつけられ、再び中へと熱杭が納められてしまう。

「逃がさない」

 だから逃げるんじゃなくて、アンタに集中したいんだって! 

 俺だってカイルのことだけを考えたいのに、鍵がかかってない部屋だと、それができねえんだよ……!

 しかし酔いが回りきって、頭が欲望に支配されているカイルは、俺の話を聞く余裕すらなくガツガツと俺の中を穿つ。

 それでも離れようとすると、両腕を後ろからグイッと引かれて、腹と胸をガッチリ抱えられてしまった。

 上半身をぐいっと持ち上げられ、膝立ちになりながら後ろから突かれる。バランスが崩れそうになると、再びカイルの腕に引き戻された。

 いつもより不安定な姿勢なせいで、思いがけないタイミングでイイところを擦り上げられて、悲鳴をあげそうになる。

「あ、あ、あっ、それやだ……っ!」
「なにが嫌なんだイツキ。ああ、ここも愛でてほしいのか?」

 乳首を指先で押されて、うっと息を詰める。性懲りもなく勃ち上がりはじめた陰茎まで握られてしまい、もう喘ぐことしかできない。

「ふぁ、ああ! いっぺんにされると……っ!」

 胸からも前からもナカからも気持ちいい波が押し寄せてきて、あっという間に俺を高みへと連れていく。

「ひ、ああぁあぁっ!」

 前を擦られ、奥のしこりをカリで押し潰された瞬間に、許容量を超えた快楽が全身を駆け巡り、ぱたたと精液を吐き出していた。

「あ、もうイッ、たっ、からぁ!」
「イツキ、ずっと一緒だ……っ」
「ん、んーっ!」

 カイルは再び俺の腰を掴み、抽送の速度を上げる。くたっとシーツの上に上半身が倒れて、腰だけを高く上げた状態で何度も奥まで突き入れられた。

 もう限界だっ、これ以上されたらおかしくなっちまう。そう訴えたいのに、カイルの剛直はまったく止まる気配を見せない。

「あ、ぁっ!」

 ナカがきゅんきゅん疼いてたまらない。軽く中でイキ続けていて、下りてこられないまま内壁を貪られる。

「イツキ、出る……!」
「ん、ぅ、あ、あっ!」

 ぱちゅんと一際奥に差し込まれて、中に温かな感覚が広がる。立て続けに二回も出されたから、ナカはぐちゅぐちゅだ。

「はあ、はぁ、あ……」

 カイルの動きが止まっている今なら、なんとか集中できそうだ。俺は渾身の気力を振り絞り、カイルと繋がったまま転移陣へと飛んだ。

「あいてっ!」

 床に膝を打ちつけられ、思わず声が出た。魔王城内の転移室に移動したと気づいたカイルは、やっと俺の中から逸物を引き抜く。

「イツキ、大丈夫か? ベッドに行こう」
「え? いやあ、俺は休みたい気分なんだが」
「だったらなおさら、ベッドに向かうべきだろう」

 カイルは俺のどろどろの体を構うことなく、ひょいと横抱きにすると隣室へと移動する。

 歩いている間も額に口づけられたりして、余韻の残る体がぴくりと反応しちまう。

「すまない、無理をさせた」
「カイル、正気に戻ったのか?」
「俺はずっと正気だが」

 んん、どういうことだ? 普段のカイルならあんな無茶をする前に止めるだろうから、まだ酔っ払ってるんだろうけど。

 顔に出ないからわかりにくいな。大丈夫だろうかと目の前で手を振ると、パシリと掴まれた。

「前が見えないと危ない、イツキを落としたくない」
「あ、ごめん」

 そりゃそうだと納得して、大人しく抱かれてベッドの上に運ばれる。カイルは俺の至る所がベタベタしていることに気づき、清潔魔法をかけてくれた。

「う……イツキ、これは」
「あ、今度こそ正気に戻ったな?」

 カイルは下半身丸出しで、汗と精液で汚れた俺の体を見下ろし、しばし固まる。頭を左右に振って、眉間を指先で押さえた。

「俺は……すまない、とんでもないことをした」
「いや、元はと言えば俺が悪かったんだよ。アンタが限界なのを知ってて連れ回したんだから」

 だからそう、今回の件は俺の自業自得だ。ベッドの縁に俺を下ろして、立ったまま項垂れるカイルの腰に抱きつく。

「気にすんなって。俺はその……まあ、ちょっと激しかったし、猛烈に恥ずかしかったけど、痛いところとかねえし」
「やり直させてくれ」
「へ?」
「乱暴にした分、うんと優しくする」
「いやあ、もう十分なんだけど」

 むしろここでやめてもらった方が、俺の身のためだ。カイルは俺の肩に両手をかけると、気合いのこもった声で宣言した。

「次はゆっくりと時間をかけて、丁寧にイツキを愛したい」
「その心遣いはとっても嬉しいんだが、腰が死ぬからやめてくれ。そうだ、なんかしてくれるって言うなら、ブラッシングしてくれよ」

 ポンポンとベッドを叩くと、カイルはためらいながらもベッドの縁に座った。
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