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第四章 ダンジョン騒動編
16 はあ気持ちいい
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俺が服を着直すと、カイルも渋々それに続く。今度こそ鍵をきっちりかけると、やっと一息つけた。
「そのまま座っててくれ。膝借りるな」
俺はカイルの膝の上に頭を乗せた。モカブラウンの垂れ耳が視界の端を横切っていく。
カイルは俺の兎耳を目で追いかけながら、さらりと撫でた。宝物を扱うような優しい指先を感じて、自然と笑みが溢れ出る。
「さあ、ブラッシングしてくれ」
いつもは頼まなくても勝手にカイルがやってくれるから、自分から頼むのはなんか変な感じだ。
カイルは櫛をインベントリから取り出すと、無言で俺の耳に櫛を通しはじめた。
「はあー気持ちいい……そこそこ、つけ根の近く、そうそこ梳いてほしい」
カイルは俺の要望通り、つけ根の耳毛を重点的に梳いた。耳の表面から内側まで、カイルの施す優しい動きに包まれて、心が解きほぐされていく。
頭の中がぼんやりしてきて、多幸感に包まれる。俺が猫獣人だったらゴロゴロ言っててもおかしくねえくらいに、リラックスしきっていた。
「はあ、このまま寝ちまいてえよ……」
「いいぞ、寝てしまえ」
「駄目だ、さっき汚した部屋の掃除をしねえと」
いろいろと匂いやら痕跡やら、垂れた液やらが残っているからな。億劫だが早めに処理しておくかと体を起こそうとすると、カイルは俺の目の上に手のひらを乗せる。
「俺が片づけておくから、イツキは寝てもいい」
「ん、そうか……? 悪いな……」
視界が塞がれているので目を閉じていると、どんどん眠気が増してくる。
垂れ耳を撫でられ続け、極上のマッサージでも受けているかのような気分で、気がつくと俺の意識は夢の中に落ちていた。
*
次の日は晴天快晴、絶好の外出日和となった。体調もすこぶるいい。やっぱしっかり睡眠取ると頭も体もスッキリするよな。
作り置きした食事をインベントリから取り出して、カイルと二人で食べた。
「さて、温泉調査といきたいところだが」
昨日盗み聞きする形になった、陰謀とやらが気になる。俺たちを除け者にしようったってそうはいかねえ。
「カイル、リッド叔父さんのところへ行くぞ」
アーガイル柄の床の上を、カツカツと靴音を響かせながら魔王の執務室へと向かう。
ノックをすると、現れたのはリドアートではなくクレミアだった。彼女はぱちぱちと目をしばたいて、羊ツノが重そうな頭を傾げる。
「あら、昨日ぶりですね」
「おう。リッド叔父さんはいないのか?」
「リドアートなら、キエルと共に出かけました」
「どこに?」
「南部領地のほうに用事があるとのことで、しばらく留守にするそうです」
なんてこった、もう出かけた後なのか。南だなんて、温泉調査と正反対の方向じゃねえか。
どうすっかなと考えながら俺たちの部屋に戻る途中、カイルが耳打ちをしてくる。
「南地へ向かうのか? イツキが追いかけたいのなら協力するが」
「うーん……いや、先に依頼をこなそう」
いつでもいいとは言われているが、あまり長い間放置しておくのもよくないだろう。
帰ってきたら問い詰めてやると決めたところで、猛スピードでやってくる山羊角の魔族とすれ違った。
前だけをひたすら見つめていて、なにやら切羽詰まった表情をしている。
「あれ、あいつどこかで見たような」
「イツキ、調査に向かうのだろう」
「そうだな、部屋に戻って準備しよう」
カイルにグイッと肩を前に向けられて、気持ちも未来に引っ張られる。
向かう先が本当に温泉だったらいいな。そしたら調査ついでに入浴させてもらおう。
翼を持つ爬虫類ってのも気になるし、ドラゴンっぽい見た目だったらぜひ写真を撮っておきたい。
緋色コートの前ボタンをきっちりと閉め、チャコールグレーのマフラーをぎゅぎゅっとキツめに巻いてから、カイルに声をかけた。
「準備はできたか? カイル」
彼も紺色のコートに青のマフラーを巻いた姿で頷く。
「ああ」
「それじゃ行くか。結構遠いから、最初っから飛んでいくぞ」
長距離移動をする場合は、飛行するのが一番早い。俺は窓を開け放ち、窓枠に足をかけるとカイルの手を引いた。
しっかりと手を繋いでから宙に浮き上がる。外から窓を閉めて、さて速度を上げるかと思ったところで城の衛兵と目があった。目があうなりビシッと敬礼される。
「イツキ殿下、カイル殿下! 行ってらっしゃいませ!」
おいおい、王族であるカイルはともかく、俺相手にかしこまる必要はねえってば。
衛兵は敬礼したまま動かない。仕方なく手を振ってから背を向けた。
リドアートに王位を譲った後、魔王に戻れと言われるのが嫌すぎて、ブーイングを覚悟の上で兎耳姿を晒して城中を歩いたんだが。
「殿下、そのうさ耳はなんですか⁉︎ とても愛らしいですね!」
「お戻りいただけて嬉しいです。リドアート陛下もイツキ殿下やカイル殿下に会いたいと、待ちわびておりましたよ」
衛兵たちからは諸手を挙げて歓迎された。魔人ってのは全体的に、獣人を侮っていたはずだろうに。
「魔人的には、獣人が王だったってことは気にならねえのかな」
「魔人は能力のある者……とりわけ魔力の扱いに長けていて、魔力保有量が多い存在を崇める傾向にある。一般的な獣人を侮っている者は、魔力が少ないことを馬鹿にしているんだ」
ははーん、なるほどな。俺が『魔力の支配』持ちで、歴代魔王の中で一番魔力保有量が多いから、そこを買ってくれているわけだ。
「期待に応えるとするか。カイル、スピードを上げるぞ」
「ああ」
リドアートに示された北方の領土は、國の中でも最北に位置しているらしい。
なるべく日が暮れるまでに帰りたいので、結界を張って寒さと風を緩和しながら、猛スピードで飛び去った。
やがて険しい山が眼前に立ち塞がる。俺は借りてきた地図と周囲の地形を見比べた。
「うーん、今はこの辺か? カイル、どう思う?」
「一番標高の高い山が右手側に見えるから、この辺りじゃないか」
地図を見ながら相談して、温泉がありそうなほうを探して飛んでいく。
魔人の住む地域の近くには魔物がいないが、この山の付近には普通に生息しているようだ。姿は見えないが、地上でいくつかの魔力反応がある。
「おっと、魔物の鳥がお出ましだ」
カイルが無造作に魔氷を打ち出すと、カラスを二回りほど大きくした鳥は羽を負傷し、ギャアギャア騒ぎながら地面へと落ちていった。
「たわいもないな」
この程度の魔物、俺たちの前では敵じゃねえ。何度か妨害にあいながらも、確実に温泉へと近づいていく。
途中で昼休憩を挟み、さらに山奥へと飛んでいく。険しい斜面に針葉樹がこんもりと生えている地域にさしかかった。
ここにはまだ雪も残っているようで、息を吐くと白くなるほど気温も低い。
「あーさみい、もうそろそろ着きそうなんだけどな」
「方向としては、こちら側になるだろう」
カイルが指し示す木の方向を目指して、ふわふわと飛びながら辺りを散策していく。
ん? なんだか大きな魔力の反応があるな。魔力感知しながら木々の隙間に目を凝らす。カイルも気づいて、暗がりの奥を睨みつけた。
「……ダンジョン五十階層程度の強さの魔物がいるようだ」
「なかなか強そうだな」
「未知の魔物だ。警戒を怠るな」
わかってるって。しっかりと頷き、また木々の奥へと視線を向ける。予想したようなドラゴン姿なのだろうか。
なんの魔物か見極めようと『魔力の支配』能力で敵の全容を探ろうとする。
だが、俺が魔力の糸を伸ばした瞬間、向こうから反応があった。
「グルオオオォォォオ!」
地響きがしそうなほど大きな音が鼓膜を揺らす。
身構えながら音の方向を注視していると、ずんぐりむっくりとしたシルエットの生物が、木々の隙間から姿を見せた。
「そのまま座っててくれ。膝借りるな」
俺はカイルの膝の上に頭を乗せた。モカブラウンの垂れ耳が視界の端を横切っていく。
カイルは俺の兎耳を目で追いかけながら、さらりと撫でた。宝物を扱うような優しい指先を感じて、自然と笑みが溢れ出る。
「さあ、ブラッシングしてくれ」
いつもは頼まなくても勝手にカイルがやってくれるから、自分から頼むのはなんか変な感じだ。
カイルは櫛をインベントリから取り出すと、無言で俺の耳に櫛を通しはじめた。
「はあー気持ちいい……そこそこ、つけ根の近く、そうそこ梳いてほしい」
カイルは俺の要望通り、つけ根の耳毛を重点的に梳いた。耳の表面から内側まで、カイルの施す優しい動きに包まれて、心が解きほぐされていく。
頭の中がぼんやりしてきて、多幸感に包まれる。俺が猫獣人だったらゴロゴロ言っててもおかしくねえくらいに、リラックスしきっていた。
「はあ、このまま寝ちまいてえよ……」
「いいぞ、寝てしまえ」
「駄目だ、さっき汚した部屋の掃除をしねえと」
いろいろと匂いやら痕跡やら、垂れた液やらが残っているからな。億劫だが早めに処理しておくかと体を起こそうとすると、カイルは俺の目の上に手のひらを乗せる。
「俺が片づけておくから、イツキは寝てもいい」
「ん、そうか……? 悪いな……」
視界が塞がれているので目を閉じていると、どんどん眠気が増してくる。
垂れ耳を撫でられ続け、極上のマッサージでも受けているかのような気分で、気がつくと俺の意識は夢の中に落ちていた。
*
次の日は晴天快晴、絶好の外出日和となった。体調もすこぶるいい。やっぱしっかり睡眠取ると頭も体もスッキリするよな。
作り置きした食事をインベントリから取り出して、カイルと二人で食べた。
「さて、温泉調査といきたいところだが」
昨日盗み聞きする形になった、陰謀とやらが気になる。俺たちを除け者にしようったってそうはいかねえ。
「カイル、リッド叔父さんのところへ行くぞ」
アーガイル柄の床の上を、カツカツと靴音を響かせながら魔王の執務室へと向かう。
ノックをすると、現れたのはリドアートではなくクレミアだった。彼女はぱちぱちと目をしばたいて、羊ツノが重そうな頭を傾げる。
「あら、昨日ぶりですね」
「おう。リッド叔父さんはいないのか?」
「リドアートなら、キエルと共に出かけました」
「どこに?」
「南部領地のほうに用事があるとのことで、しばらく留守にするそうです」
なんてこった、もう出かけた後なのか。南だなんて、温泉調査と正反対の方向じゃねえか。
どうすっかなと考えながら俺たちの部屋に戻る途中、カイルが耳打ちをしてくる。
「南地へ向かうのか? イツキが追いかけたいのなら協力するが」
「うーん……いや、先に依頼をこなそう」
いつでもいいとは言われているが、あまり長い間放置しておくのもよくないだろう。
帰ってきたら問い詰めてやると決めたところで、猛スピードでやってくる山羊角の魔族とすれ違った。
前だけをひたすら見つめていて、なにやら切羽詰まった表情をしている。
「あれ、あいつどこかで見たような」
「イツキ、調査に向かうのだろう」
「そうだな、部屋に戻って準備しよう」
カイルにグイッと肩を前に向けられて、気持ちも未来に引っ張られる。
向かう先が本当に温泉だったらいいな。そしたら調査ついでに入浴させてもらおう。
翼を持つ爬虫類ってのも気になるし、ドラゴンっぽい見た目だったらぜひ写真を撮っておきたい。
緋色コートの前ボタンをきっちりと閉め、チャコールグレーのマフラーをぎゅぎゅっとキツめに巻いてから、カイルに声をかけた。
「準備はできたか? カイル」
彼も紺色のコートに青のマフラーを巻いた姿で頷く。
「ああ」
「それじゃ行くか。結構遠いから、最初っから飛んでいくぞ」
長距離移動をする場合は、飛行するのが一番早い。俺は窓を開け放ち、窓枠に足をかけるとカイルの手を引いた。
しっかりと手を繋いでから宙に浮き上がる。外から窓を閉めて、さて速度を上げるかと思ったところで城の衛兵と目があった。目があうなりビシッと敬礼される。
「イツキ殿下、カイル殿下! 行ってらっしゃいませ!」
おいおい、王族であるカイルはともかく、俺相手にかしこまる必要はねえってば。
衛兵は敬礼したまま動かない。仕方なく手を振ってから背を向けた。
リドアートに王位を譲った後、魔王に戻れと言われるのが嫌すぎて、ブーイングを覚悟の上で兎耳姿を晒して城中を歩いたんだが。
「殿下、そのうさ耳はなんですか⁉︎ とても愛らしいですね!」
「お戻りいただけて嬉しいです。リドアート陛下もイツキ殿下やカイル殿下に会いたいと、待ちわびておりましたよ」
衛兵たちからは諸手を挙げて歓迎された。魔人ってのは全体的に、獣人を侮っていたはずだろうに。
「魔人的には、獣人が王だったってことは気にならねえのかな」
「魔人は能力のある者……とりわけ魔力の扱いに長けていて、魔力保有量が多い存在を崇める傾向にある。一般的な獣人を侮っている者は、魔力が少ないことを馬鹿にしているんだ」
ははーん、なるほどな。俺が『魔力の支配』持ちで、歴代魔王の中で一番魔力保有量が多いから、そこを買ってくれているわけだ。
「期待に応えるとするか。カイル、スピードを上げるぞ」
「ああ」
リドアートに示された北方の領土は、國の中でも最北に位置しているらしい。
なるべく日が暮れるまでに帰りたいので、結界を張って寒さと風を緩和しながら、猛スピードで飛び去った。
やがて険しい山が眼前に立ち塞がる。俺は借りてきた地図と周囲の地形を見比べた。
「うーん、今はこの辺か? カイル、どう思う?」
「一番標高の高い山が右手側に見えるから、この辺りじゃないか」
地図を見ながら相談して、温泉がありそうなほうを探して飛んでいく。
魔人の住む地域の近くには魔物がいないが、この山の付近には普通に生息しているようだ。姿は見えないが、地上でいくつかの魔力反応がある。
「おっと、魔物の鳥がお出ましだ」
カイルが無造作に魔氷を打ち出すと、カラスを二回りほど大きくした鳥は羽を負傷し、ギャアギャア騒ぎながら地面へと落ちていった。
「たわいもないな」
この程度の魔物、俺たちの前では敵じゃねえ。何度か妨害にあいながらも、確実に温泉へと近づいていく。
途中で昼休憩を挟み、さらに山奥へと飛んでいく。険しい斜面に針葉樹がこんもりと生えている地域にさしかかった。
ここにはまだ雪も残っているようで、息を吐くと白くなるほど気温も低い。
「あーさみい、もうそろそろ着きそうなんだけどな」
「方向としては、こちら側になるだろう」
カイルが指し示す木の方向を目指して、ふわふわと飛びながら辺りを散策していく。
ん? なんだか大きな魔力の反応があるな。魔力感知しながら木々の隙間に目を凝らす。カイルも気づいて、暗がりの奥を睨みつけた。
「……ダンジョン五十階層程度の強さの魔物がいるようだ」
「なかなか強そうだな」
「未知の魔物だ。警戒を怠るな」
わかってるって。しっかりと頷き、また木々の奥へと視線を向ける。予想したようなドラゴン姿なのだろうか。
なんの魔物か見極めようと『魔力の支配』能力で敵の全容を探ろうとする。
だが、俺が魔力の糸を伸ばした瞬間、向こうから反応があった。
「グルオオオォォォオ!」
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