超好みな奴隷を買ったがこんな過保護とは聞いてない

兎騎かなで

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第四章 ダンジョン騒動編

★47 俺にだってできるはず

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 大きく勃ち上がったそれを手のひらで包み、上下させながら、もう片方の手で穴をほぐそうと腰を浮かせる。

「ん……っ」

 穴の中はすでにカイルが弄ったから柔らかくなっていて、指二本をなんなく飲み込んだ。念の為に、魔法で粘液を奥に注ぎ込んでおく。

 カイルはそんな俺を、穴が開きそうなくらいの熱視線で凝視してくる。濡れた布越しに、俺の手の動きが見えているんだろうか……

 想像するとシーツの中に逃げ帰りたくなるので、無心で解すことに集中した。

「イツキ、触りたい」
「まだダメだ、俺が動けなくなっちまう」
「だったら、見るだけならいいか?」
「あ、それは……っ!」

 煽られたカイルは俺に触る代わりに、エプロンの裾をまくった。濡れそぼったまま震える屹立、奥の蕾に咥えられた指まで、丸見えになってしまう。

「う、やめ……」
「とてもそそられる……続けてくれ」

 ああもう、そんな期待に満ちた顔でお願いされたら、なんの文句も言えないじゃねえか。

「……っうぅ」

 くちゅくちゅと水音を立てながら、早く終わらせようとヤケになりながら中を引っ掻き回す。

「乱暴にしてはいけない」
「あ、カイル!」

 カイルは骨ばった手を俺の手に重ねた。中に触れるつもりはないようで、そのまま俺の手を誘導するように動かす。

「イツキ、わかるだろう? この辺りを内側から押すんだ」

 肘をついて半身を起こしたカイルが、布の下から直に俺の下腹を押してくる。想像しただけで下腹が疼いた。

「だって、そんなとこ押したら……」

 きっと乱れまくって、わけわかんなくなっちまう。首を横に振るが、カイルは毒のように甘い声でそそのかしてくる。

「乱れればいい。俺が助けてやる」
「……っ!」

 ひえ……なんて声を出しやがるんだカイルよ。心臓がきゅうんと痛むのは速すぎる鼓動のせいなのか、それとも強すぎるときめきのせいなのか。息が詰まって、ろくに返事もできやしねえ。

 沈黙を肯定ととったのか、カイルの手が俺の手を使って肉壁を弄りはじめた。

「ん、あ……っ」

 俺の意思とは違う動きに翻弄されて、下腹にますます熱がこもっていく。俺はカイルの視線に灼かれながら、ついに指先で前立腺を押した。

「んっ! あ、ぁ!」

 気持ちいい感覚がじゅわっとバターのように溶けて、腰全体へと痺れるように伝播する。

 俺は馬鹿になったみたいに、何度も繰り返し腹側のしこりを押した。震える雄から先走りが滴り落ちて、カイルの腹を濡らす。

「う、うーっ」
「気持ちいいな、イツキ」
「ん……っ!」

 こくこくと頷きながら、カイルの手の動きにあわせて奥を擦り続けた。

 ああ、揺れる垂れ耳が汗が滲む頬に当たって、いつも以上にうっとおしい。それに自分の指だからか、どうしても最後まで上り詰めることができない。

「あ、ぁっ、カイル、助けて……っ」
「どうしてほしいんだ」
「これ、これが……ほしいっ」

 指を抜いて、カイルの剛直を掴んだ。一瞬息を詰めたカイルは、うっとりと笑う。

「ああ、俺もイツキの中に入りたい……」

 起き上がって体勢を変えようとするカイルを再び押して、胸の上に手をついた。

「待てって、今日は俺が、するんだから……っん」

 カイルの先端に狙いを定めて、後孔の位置を調整した。孔の縁に亀頭を当てると、ぬるぬるになった場所からくちりと水音が立つ。

 俺は顔を真っ赤にして、震えながらもやりきった。先端を含んだ後も、腰を少しづつ落としていく。抵抗はほとんどなかった。

「あ、はい……った」
「はあ……イツキ」

 感じいって吐息を漏らすカイルの表情を、じっと見つめる。情欲と愛しさが入り混じる瞳は、今すぐにでも俺を無茶苦茶に突き上げたいと願う、雄の顔をしていた。

 ぶるりと背を震わせ、潤んだ目で見返しながら律動を開始する。

「あ、は、あっ」

 反り返った亀頭と盛り上がったカリが俺のいいところを押して、どうにもたまらない。やばい、これじゃカイルをイかせるまで、もたないかもしれない……っ!

「ん、あん……っ」
「イツキ、なんて可愛らしいんだ」

 カイルも感じているようで、目尻を赤く染めて色っぽく微笑む。下からも突き上げられて、甲高い声を上げた。

「ひぁっ! だっ、だめだって」
「まだ動いてはいけないのか」
「だめだ……っ!」

 いつも気持ちよくしてもらってる分、今日は俺がカイルにしてやるって決めてるんだよ。

 後孔を締めつけながら腰を上下させると、カイルがクッと喉の奥で吐息を噛み殺す。

 すごくよさそうだ、でも俺の方が気持ちよすぎて、もう保たない……っ! なんでこんなに敏感なんだよ、俺の体は!

「ん、んっ、まだ……っ」

 イきたくないのに、マグマのように膨れ上がった熱が今にも爆発しそうだ。それでもカイルが悩ましげに眉をひそめるのを見ていると、もっとやってやりたくなる。

 剛直が行き来するたびに肉壁がきゅうきゅうと勝手にうごめき、快感が腰どころが全身へと広がっていく。

「は、あ、ぁっ、あ……っ!」

 もうだめ、もう無理だ、ダメだイッちまう……!

「んんー……っ!」

 カイルの上に跨ったまま、震えながら吐精した。エプロンの下半分がびちょびちょになってしまう。

「あ、はぁ……」
「イツキ、達したのか」
「こんな、つもりじゃ……」

 敏感すぎる身体が恨めしい。これじゃ、俺がカイルを使ってオナニーしただけじゃねえか。

 いや、カイルのアレが良すぎるのが悪いと、八つ当たりするみたいにちゅっとキスをする。

 拗ねた目つきで睨み上げると、カイルはグッと唇を引き結ぶ。入ったままの屹立が、またグンっと大きくなった気がする。

「あぁ……アンタのこと、気持ちよくしてやりたかった、のに」
「とてもよかったが。つまり、まだつきあってくれるということか?」
「え? あっ!」

 ぐるんと身体をひっくり返されて、シーツの上に縫い留められる。すぐさまトロトロになった内壁へと熱杭が突き入れられた。

「ひあっ! あ、ぁっ、あ、あ!」

 息もつかせぬほどの勢いで腰を差し入れられる。ぱちゅぱちゅと恥ずかしい音が響くのに、大きく足を開いたまま身体を捩らせることしかできない。

「お前の気持ち、受け取ったぞ。今日は俺が満足するまで、つきあってくれるということだな?」
「へ、えっ? あっんぁ!」

 そんなことは言ってねえけど……っ!?

 ああでも、今日は記念すべき日なんだしと考えている間にも、容赦なく奥を穿たれて、思考は散り散りに霧散していく。

「ひ、あ、そんなとこまで……っ!」
「いいだろう? イツキ。俺は十分我慢した」
「ん、待っ……っ」
「もう待てない、お前を思う存分愛したい……っ!」

 入っちゃいけないところをトントンと突かれて、息を吐いた瞬間にぐぽっと最奥へと侵入された。あまりの快感に見舞われて、前で出さずに上り詰める。
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