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7 イケメン勇者に住み込みで口説かれるだけのお仕事
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カリオスとの共同生活もそろそろ半月が過ぎた。大体こいつの生活パターンは把握したぞ俺は。
まず、朝起きたら自主鍛錬してる。雨の日でも室内で筋トレしてた。
俺はその間に前日の交換日記をチェックするのだが、大体毎日一緒にいるから知ってることばかりお互い書いてる気がする……まあいいか、こういうのは続けることが大事なんだって。
一度朝練についてきませんかと言われて乗ったら、手合わせを所望されたのでそれ以来は同行を拒否している。
だって手加減するの面倒だし、適当にしたらカリオスがすねそうだし、手心なしだと勝負にならなさそうだし。俺的には受けるメリットが一つもない。
俺は平和主義者だからね? たとえ手合わせとはいえ、怪我をする、させるかもしれない勝負はしたくはない。チェスみたいなゲームならともかく。
朝練の後シャワーを浴びたカリオスは俺と朝食を食べるんだが、カリオスは俺と顔をあわせるなりこっぱずかしいセリフを口にする。
「おはようございますツカサ。今日の貴方の美しさといったら、天から駆け下りる雷撃のように僕の心に衝撃を与えてきますね」
「毎回思うけどお前の言語センス一体どうなってんの」
毎朝やたらと歯の浮くような物言いで俺のことを綺麗だなんだと褒め称えるので、適当に流していたのだが。
ある日、今日の貴方はよく手入れされた馬の毛並みのように輝く髪をしてるとかなんとか褒めだして、ちょっと面白かったと告げたらなんかそっち路線で褒めそやしてくるようになった。
「どうですか、今日の挨拶は」
「んー、四十五点」
「手厳しいですね」
「あんまり笑えるポイントがなかった」
「笑顔を見せてほしいとも思いますが、それ以上にときめいてほしいのですが……」
「ときめきポイントで点数をつけるなら五点かな」
「採点が厳しすぎやしませんか? 貴方がときめく言葉とは、一体どのようなものなんでしょうか」
カリオスが額に手を当てながらそんなことをぼやきはじめたので、俺も口説き文句を考えてみた。
口説き文句、うーん……そんな大層な美辞麗句なしで、直球の方が好きかなあ?
「そうだなー……カリオス、今日もかっこいいね!」
「普通さが極まっていますね」
「普通でいいじゃん。なにがだめなの」
「ツカサ、今日も綺麗です」
「あーハイハイ、そろそろ朝食にしよーぜー」
「ほら、駄目じゃないですか」
なんてやりとりをしながら、一緒に朝食を食べる。食べ終えたらカリオスは狩に行ったり、薪を切ったりして食べる分だけいろいろ調達してる。
真面目なんだよなあ、別に全部俺が出してやってもいいのに。
最初の頃こそ俺を見張るためとか言って、側にピッタリ張りつきたがったカリオスだったが。
俺が一人になりたいタイミングで遠慮もなにもなく結界を張って過ごし、その後平然と部屋から出るのを繰り返していたら。
最近は俺が本気で自殺しようとしてないと思ったのか、ある程度ほおってくれている。
ま、ある意味当たりだわな。カリオスが生きてる間は死のうとは思わないから。
「おーい、昼飯食う?」
「もうそんな時間ですか。いただきましょう」
昼頃になると俺はカリオスの元に瞬間移動して、弁当を持っていってやる。適当に話をしたらまた帰る。
夕方までにはカリオスが帰ってきて、彼の手料理を俺がいただくって感じの毎日だ。大体その日採った鳥や小動物がご飯になる。
その後も夜狩をしたりすることもあるが、俺と一緒に図書室に行ったり映画を見て過ごしてみたり、話をしたりと適当に過ごす日が多い。
「ツカサとの生活は毎日が平穏で、とても満ち足りています」
今日はくつろぐ場所として、食堂の隣に新設したリビングを選んだカリオスが、ソファーに背中を預けて穏やかに笑う。
俺は向かいのソファーでお手製のトランプを切りながら生返事をする。
ちなみにこの世界ではトランプはとうの昔に俺が流行らせて、一般市民でも誰でも知っている遊びとなっている。
今日はどうするかな、イレブンジャックでもするか。
「そうかあ? んーそっか、お前かなり殺伐とした人生を送ってきたもんな。ゆっくり好きなだけ休んでいけよ」
「ここには休むためではなく、貴方のことを救いたくてきたはずなのですが」
「俺のことより自分の人生を大切にした方が有意義だと思うんだけどなあ。ほら、例えば勇者なら褒美に姫をもらって結婚した方が、俺に構ってるより幸せになれるんじゃね?」
「おや、嫉妬ですか?」
「ちげえわ、今の話のどの辺にそんな要素を感じたんじゃい」
俺がカリオスをジロリと睨めつけると、彼は肩をすくめた。
「真面目な話、美しくあることに心血を注ぐ気位の高い姫を妻にもらい受けても、その後の生活が楽しくなさそうだったのでお断りしました」
「えー、もったいな。一回くらい美人とヤりたいとか思わなかったん?」
「思いませんね。貴方の方がよほど魅力的だ」
「へえー……」
キラリと光るエメラルドの瞳から逃れるように顔を背け距離をとるためのけぞると、その分だけカリオスがソファーから身を乗りだしてくる。
「ちょっと、なぜ離れていくんですか」
「いやー、なんかさみぃなあって」
「でしたら腕の中に来てくださいどうぞ、温まりますよ」
「嫌じゃい余計冷えるわ」
「何故?」
だってさ、絵面を考えてくれよ勇者様。輝かしいイケメンにお膝抱っこされる貧相で顔の薄い男。絵にならねえことこの上ない、考えるだけで寒い光景じゃないか?
俺が想像に身震いして腕をさすっていると、本当に寒がっているとでも思ったのかカリオスがやや強引に俺の体を引き、自身の膝の上に乗せた。
後ろから腰に手を回されてギュッとされる。いやあ、落ち着かない……しかし毎回こんな様子で距離を詰めてくるカリオスによって、俺は彼との接触に慣らされてしまった。
今も落ち着かないながらも、大人しく膝抱っこの体勢でいる。人肌と触れあう感覚は慣れれば悪くない。
絵面はもう気にしないことにした。だってここには俺とカリオスしかいないわけだし。
「ツカサの体温はひんやりしていますね」
「あんま体動かさないしそのせいじゃね? 冷たいなら体温設定上げとく?」
やったことないけど、その気になれば体温くらい変えられると思うよ?
「いえ、このままで。貴方の体になにか不調が出ては大変ですから」
カリオスはゆったりとした口調で、ずいぶんリラックスしているようだ。こういう時は不埒な悪戯もしてこないってわかっているから、俺も安心してされるがまま体を預けた。
「カリオスはあったかいよ。筋肉いっぱいあるんだなー」
「鍛えてますから。どうです? 頼り甲斐があるでしょう? 惚れませんか?」
「惚れませんねえ」
「つれない人だ」
カリオスはよく口説いてくるものの、俺がイエスと明確に言わない限りこれ以上先に進む気もないらしい。
ちょっと触ってきたり急接近したりはしてくるものの、俺が本気で嫌がらないラインを見極めて接してくれてる感じがする。
カリオスと二人の生活はなかなか悪くない。ここ最近、俺は無表情ってわけじゃなくなってきた。
ここ百年ほどは表情筋を動かさない生活が続いたせいで顔の筋肉がお亡くなりになってたんだけど、怒ったり呆れたりしているうちに少しずつまた表情が出てくるようになった。
まだこいつの前で笑ったことはないけど……チラリとカリオスをうかがうと、彼は柔らかい笑みをたたえて静かに俺を見下ろした。
「どうしました?」
「別に? なんもない」
「教えてくださいよ、貴方のことはなんだって知りたいんです」
「んー、じゃあそのうちな」
もしかしたら、俺が再び笑う日も近いかもしれない。
まず、朝起きたら自主鍛錬してる。雨の日でも室内で筋トレしてた。
俺はその間に前日の交換日記をチェックするのだが、大体毎日一緒にいるから知ってることばかりお互い書いてる気がする……まあいいか、こういうのは続けることが大事なんだって。
一度朝練についてきませんかと言われて乗ったら、手合わせを所望されたのでそれ以来は同行を拒否している。
だって手加減するの面倒だし、適当にしたらカリオスがすねそうだし、手心なしだと勝負にならなさそうだし。俺的には受けるメリットが一つもない。
俺は平和主義者だからね? たとえ手合わせとはいえ、怪我をする、させるかもしれない勝負はしたくはない。チェスみたいなゲームならともかく。
朝練の後シャワーを浴びたカリオスは俺と朝食を食べるんだが、カリオスは俺と顔をあわせるなりこっぱずかしいセリフを口にする。
「おはようございますツカサ。今日の貴方の美しさといったら、天から駆け下りる雷撃のように僕の心に衝撃を与えてきますね」
「毎回思うけどお前の言語センス一体どうなってんの」
毎朝やたらと歯の浮くような物言いで俺のことを綺麗だなんだと褒め称えるので、適当に流していたのだが。
ある日、今日の貴方はよく手入れされた馬の毛並みのように輝く髪をしてるとかなんとか褒めだして、ちょっと面白かったと告げたらなんかそっち路線で褒めそやしてくるようになった。
「どうですか、今日の挨拶は」
「んー、四十五点」
「手厳しいですね」
「あんまり笑えるポイントがなかった」
「笑顔を見せてほしいとも思いますが、それ以上にときめいてほしいのですが……」
「ときめきポイントで点数をつけるなら五点かな」
「採点が厳しすぎやしませんか? 貴方がときめく言葉とは、一体どのようなものなんでしょうか」
カリオスが額に手を当てながらそんなことをぼやきはじめたので、俺も口説き文句を考えてみた。
口説き文句、うーん……そんな大層な美辞麗句なしで、直球の方が好きかなあ?
「そうだなー……カリオス、今日もかっこいいね!」
「普通さが極まっていますね」
「普通でいいじゃん。なにがだめなの」
「ツカサ、今日も綺麗です」
「あーハイハイ、そろそろ朝食にしよーぜー」
「ほら、駄目じゃないですか」
なんてやりとりをしながら、一緒に朝食を食べる。食べ終えたらカリオスは狩に行ったり、薪を切ったりして食べる分だけいろいろ調達してる。
真面目なんだよなあ、別に全部俺が出してやってもいいのに。
最初の頃こそ俺を見張るためとか言って、側にピッタリ張りつきたがったカリオスだったが。
俺が一人になりたいタイミングで遠慮もなにもなく結界を張って過ごし、その後平然と部屋から出るのを繰り返していたら。
最近は俺が本気で自殺しようとしてないと思ったのか、ある程度ほおってくれている。
ま、ある意味当たりだわな。カリオスが生きてる間は死のうとは思わないから。
「おーい、昼飯食う?」
「もうそんな時間ですか。いただきましょう」
昼頃になると俺はカリオスの元に瞬間移動して、弁当を持っていってやる。適当に話をしたらまた帰る。
夕方までにはカリオスが帰ってきて、彼の手料理を俺がいただくって感じの毎日だ。大体その日採った鳥や小動物がご飯になる。
その後も夜狩をしたりすることもあるが、俺と一緒に図書室に行ったり映画を見て過ごしてみたり、話をしたりと適当に過ごす日が多い。
「ツカサとの生活は毎日が平穏で、とても満ち足りています」
今日はくつろぐ場所として、食堂の隣に新設したリビングを選んだカリオスが、ソファーに背中を預けて穏やかに笑う。
俺は向かいのソファーでお手製のトランプを切りながら生返事をする。
ちなみにこの世界ではトランプはとうの昔に俺が流行らせて、一般市民でも誰でも知っている遊びとなっている。
今日はどうするかな、イレブンジャックでもするか。
「そうかあ? んーそっか、お前かなり殺伐とした人生を送ってきたもんな。ゆっくり好きなだけ休んでいけよ」
「ここには休むためではなく、貴方のことを救いたくてきたはずなのですが」
「俺のことより自分の人生を大切にした方が有意義だと思うんだけどなあ。ほら、例えば勇者なら褒美に姫をもらって結婚した方が、俺に構ってるより幸せになれるんじゃね?」
「おや、嫉妬ですか?」
「ちげえわ、今の話のどの辺にそんな要素を感じたんじゃい」
俺がカリオスをジロリと睨めつけると、彼は肩をすくめた。
「真面目な話、美しくあることに心血を注ぐ気位の高い姫を妻にもらい受けても、その後の生活が楽しくなさそうだったのでお断りしました」
「えー、もったいな。一回くらい美人とヤりたいとか思わなかったん?」
「思いませんね。貴方の方がよほど魅力的だ」
「へえー……」
キラリと光るエメラルドの瞳から逃れるように顔を背け距離をとるためのけぞると、その分だけカリオスがソファーから身を乗りだしてくる。
「ちょっと、なぜ離れていくんですか」
「いやー、なんかさみぃなあって」
「でしたら腕の中に来てくださいどうぞ、温まりますよ」
「嫌じゃい余計冷えるわ」
「何故?」
だってさ、絵面を考えてくれよ勇者様。輝かしいイケメンにお膝抱っこされる貧相で顔の薄い男。絵にならねえことこの上ない、考えるだけで寒い光景じゃないか?
俺が想像に身震いして腕をさすっていると、本当に寒がっているとでも思ったのかカリオスがやや強引に俺の体を引き、自身の膝の上に乗せた。
後ろから腰に手を回されてギュッとされる。いやあ、落ち着かない……しかし毎回こんな様子で距離を詰めてくるカリオスによって、俺は彼との接触に慣らされてしまった。
今も落ち着かないながらも、大人しく膝抱っこの体勢でいる。人肌と触れあう感覚は慣れれば悪くない。
絵面はもう気にしないことにした。だってここには俺とカリオスしかいないわけだし。
「ツカサの体温はひんやりしていますね」
「あんま体動かさないしそのせいじゃね? 冷たいなら体温設定上げとく?」
やったことないけど、その気になれば体温くらい変えられると思うよ?
「いえ、このままで。貴方の体になにか不調が出ては大変ですから」
カリオスはゆったりとした口調で、ずいぶんリラックスしているようだ。こういう時は不埒な悪戯もしてこないってわかっているから、俺も安心してされるがまま体を預けた。
「カリオスはあったかいよ。筋肉いっぱいあるんだなー」
「鍛えてますから。どうです? 頼り甲斐があるでしょう? 惚れませんか?」
「惚れませんねえ」
「つれない人だ」
カリオスはよく口説いてくるものの、俺がイエスと明確に言わない限りこれ以上先に進む気もないらしい。
ちょっと触ってきたり急接近したりはしてくるものの、俺が本気で嫌がらないラインを見極めて接してくれてる感じがする。
カリオスと二人の生活はなかなか悪くない。ここ最近、俺は無表情ってわけじゃなくなってきた。
ここ百年ほどは表情筋を動かさない生活が続いたせいで顔の筋肉がお亡くなりになってたんだけど、怒ったり呆れたりしているうちに少しずつまた表情が出てくるようになった。
まだこいつの前で笑ったことはないけど……チラリとカリオスをうかがうと、彼は柔らかい笑みをたたえて静かに俺を見下ろした。
「どうしました?」
「別に? なんもない」
「教えてくださいよ、貴方のことはなんだって知りたいんです」
「んー、じゃあそのうちな」
もしかしたら、俺が再び笑う日も近いかもしれない。
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