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第1章 新しい世界と出会い
第41話 愉快な仲間たち
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アルさんが連絡をくれたときはすでに日が落ちて、作業場の窓から見える街は暗くなっていた。
どうも、門が閉まる直前まで外で魔物と戦ってたみたいだ。
そんなアルさんの話を要約すると、この後メンバーを紹介したいから雑貨屋に来る――ってことらしい。
◇
「――で、アルよー。お前はなんでこんな可愛い子と知り合いになってんだ?」
「それは気になるわね。ホントに可愛いし」
なんというか、想像していたよりも……。
作業場に入ってきた途端、騒ぎ始めた人達に、僕の想像していたアルさんのパーティー像が、音を立てて崩れていく。
「アキさん、すまない。もっとも、こうなる気はしていたが……」
「その、私たちの仲間がすみません……」
「だ、大丈夫ですよー。ぼ、じゃなくて私もちょっと驚いちゃいましたけど」
勢い変わらず騒ぐ2人と、静かに頭を下げる2人。
対照的ではあるけれど、ある意味バランスが取れてるって感じなのかも。
ちなみに男性2人と女性2人みたいで、そっちの意味でもバランスは取れてるらしい。
騒いでる側には、斧を背負った赤い髪の男性と、魔法使いみたいな黒いローブを着て、黒い髪をポニーテールみたいにまとめてる女性。
反対に騒いでない側は、さっきの女性と対照的に白い服を着て、肩までの茶色い髪をした女性……と、アルさんだ。
「おい、ジン。それにリア。そろそろ落ち着いてくれないと、話もできないんだが」
「お、そうだな。アルが怒るとめんどうだしなっ……と」
「はいはーい」
アルさんの声に反応して、騒いでいた2人が笑いながら近づいてくる。
こうやってアルさんと並んでみると、ジンって呼ばれた男性の方がアルさんより少し背が低めだ。
それに、斧を持って戦うからか、防具もアルさんより軽めに見える。
リアさんの方はと顔を動かせば、目に飛び込んでくるのはローブを押し上げる胸。
膝辺りまで覆うローブだから、ゆったりとはしてるんだけど……スタイルは良さそうにみえる。
あと見当たらないけど、杖って持ってないのかな?
「アキさん、改めて紹介する。こっちの男がジンだ」
「正確にはジンストン、だ。しっかし可愛いなぁ。なんでアルと知り合いに?」
「おいジン!」
「あ、あはは……。アルさんには初ログインの際、広場で声をかけていただいて」
「っはー、マジかよ。アル……手が速いな」
「……ジン」
ジンさんの言葉で、アルさんの眉間に皺が寄った。
なんだろう……ジンさんって結構軽いノリだけど、アルさんとこうやって軽口を叩くのが楽しいみたいにも見える。
アルさんも怒ってないってことは、ジンさんの性格がわかってるからなんだろうな。
「はぁ……イケメン同士の絡み。いいわぁ……」
「……え?」
耳に届いた声に顔を向ければ、さっきアルさんと一緒に僕へと頭を下げていた女性が、恍惚とした表情で彼らを見ていた。
うん、今近づくのは危ない気がする。
「あー、始まっちゃった。アキちゃん、あの状態のティキには近づいちゃダメよ?」
「は、はい」
「っと、紹介が遅れたね。私はリア。見て分かると思うけど、魔法を使って戦ってるよ」
「リアさん、ですね。ぼ……違う、私はアキです。普段はお薬を作ってたり、素材を採取してたりします。なので、あんまり戦闘には自信が……」
言いよどむ僕に「大丈夫、戦闘は私たちに任せて」と、リアさんはカッコ良くいって笑顔を見せてくれる。
その姿はすごく頼れるお姉さんって感じで、さっきまで騒いでた人とは別人みたいだ。
もしかして本来はこっちの状態なんじゃないだろうか?
「ほら、ティキ。そろそろ戻っておいで」
「うふふ、うふふふふ……はっ!」
「あ、戻ってきた? 大丈夫?」
「すみません……あの、その」
思考から帰ってきた女性――ティキさん? を、リアさんがなだめていく。
その対応がどうにも慣れてるように見えるのは……これが、よくあるからなんだろうか?
数分ほどで落ち着いたティキさん――正確には、ティリキディキさんというらしい――と自己紹介が終わったタイミングで、アルさん達が僕らの会話へと戻ってきた。
「さて、どうやら全員の自己紹介が終わったみたいだな。それじゃ、これからの話に移ろうか。全員知ってると思うが、再度の確認を兼ねて、今回の目的から説明するぞ」
アルさんはそう前置きをしてから、今回の目的を説明していく。
ボスが現れたこと、その情報を僕が集めること、そしてその見返りとして、ボス討伐に僕も連れて行ってもらうこと、だ。
事前に説明を受けてたからだろう……誰からも反対や意見もなく、アルさんの説明は終わった。
「ここからはアキさん、頼む」
「え?」
「アキちゃんは街で集めた情報を教えてくれない?」
「あ、なるほど。わかりました」
リアさんの問いで、僕が何を話せば良いのか理解した。
だから僕はトーマ君にも伝えたことを、同じようにみんなに説明していく。
出現条件は玉兎の肉を焼くこと、ボスはたぶん狼なこと、そしてそれが2匹になるかもしれないこと。
あ、あと咆吼が危険かもってことも合わせて。
そうして僕が説明を終えてみれば、みんなは少し難しい顔をして唸っていた。
「ど、どうかしました?」
「ああ、いや……その、」
「……アキちゃん。狼ってのはネトゲじゃ序盤に出てくる敵だ。それこそ基本的な敵っていっても良いくらいにな」
「ふむ」
言いづらそうにしていたアルさんの代わりにか、なぜか楽しそうな表情のジンさんが僕の疑問に答えてくれる。
基本的な敵、それは僕でもなんとなくわかる。
「だが――ボスとなると、途端に強さが跳ね上がるってのも、お決まりの展開だ」
「……ふむ」
「もしかするとかなり厳しい相手かもしれないってことなんだよなぁ」
言ってることは物騒なのに、ジンさんの表情は相も変わらず笑顔のまま。
「なんであんたはそんなに楽しそうなのよ」なんて、リアさんのツッコミに激しく同意せざるを得ないくらいだ。
「はぁ……ジンは放っておいて。そういうわけだから、アキちゃんがちょっと危険かなって」
「おいおい、リア。俺を放置するなよ。ま、でもそうだな。いざとなったらアルが守ってやればいいんじゃないか?」
「そうだな」
ジンさんの言葉に、少し考える素振りを見せてから、アルさんは頷いた。
しかし、そうか……つまり僕が完全に足手まといになる可能性があると……。
いやまぁ、分かってたことなんだけどね。
「それだったら、ぼ……たし、戦闘に参加しない方がいいですか?」
「いや、それはダメだ」
「え?」
「今回、アキさんは十分に依頼をこなしてくれた。だからこそ俺達は、その依頼の見返りをちゃんとした形で返さなければならない」
足手まといになるくらいなら――と、伝えた僕の案に、アルさんは強い口調で反対した。
そして続けるように放った言葉に、誰も意見を挟まない。
まるで、みんなアルさんの言葉に同意しているみたいに。
そんな、ある意味独壇場のような雰囲気の中、アルさんの目は僕の目を真っ直ぐに捉える。
なんだか妙な力で縛られてるみたいに、動けなくなった僕を前にして、彼は口を開いた。
「――だから俺が守るよ。アキさんに危険がいかないように」
どうも、門が閉まる直前まで外で魔物と戦ってたみたいだ。
そんなアルさんの話を要約すると、この後メンバーを紹介したいから雑貨屋に来る――ってことらしい。
◇
「――で、アルよー。お前はなんでこんな可愛い子と知り合いになってんだ?」
「それは気になるわね。ホントに可愛いし」
なんというか、想像していたよりも……。
作業場に入ってきた途端、騒ぎ始めた人達に、僕の想像していたアルさんのパーティー像が、音を立てて崩れていく。
「アキさん、すまない。もっとも、こうなる気はしていたが……」
「その、私たちの仲間がすみません……」
「だ、大丈夫ですよー。ぼ、じゃなくて私もちょっと驚いちゃいましたけど」
勢い変わらず騒ぐ2人と、静かに頭を下げる2人。
対照的ではあるけれど、ある意味バランスが取れてるって感じなのかも。
ちなみに男性2人と女性2人みたいで、そっちの意味でもバランスは取れてるらしい。
騒いでる側には、斧を背負った赤い髪の男性と、魔法使いみたいな黒いローブを着て、黒い髪をポニーテールみたいにまとめてる女性。
反対に騒いでない側は、さっきの女性と対照的に白い服を着て、肩までの茶色い髪をした女性……と、アルさんだ。
「おい、ジン。それにリア。そろそろ落ち着いてくれないと、話もできないんだが」
「お、そうだな。アルが怒るとめんどうだしなっ……と」
「はいはーい」
アルさんの声に反応して、騒いでいた2人が笑いながら近づいてくる。
こうやってアルさんと並んでみると、ジンって呼ばれた男性の方がアルさんより少し背が低めだ。
それに、斧を持って戦うからか、防具もアルさんより軽めに見える。
リアさんの方はと顔を動かせば、目に飛び込んでくるのはローブを押し上げる胸。
膝辺りまで覆うローブだから、ゆったりとはしてるんだけど……スタイルは良さそうにみえる。
あと見当たらないけど、杖って持ってないのかな?
「アキさん、改めて紹介する。こっちの男がジンだ」
「正確にはジンストン、だ。しっかし可愛いなぁ。なんでアルと知り合いに?」
「おいジン!」
「あ、あはは……。アルさんには初ログインの際、広場で声をかけていただいて」
「っはー、マジかよ。アル……手が速いな」
「……ジン」
ジンさんの言葉で、アルさんの眉間に皺が寄った。
なんだろう……ジンさんって結構軽いノリだけど、アルさんとこうやって軽口を叩くのが楽しいみたいにも見える。
アルさんも怒ってないってことは、ジンさんの性格がわかってるからなんだろうな。
「はぁ……イケメン同士の絡み。いいわぁ……」
「……え?」
耳に届いた声に顔を向ければ、さっきアルさんと一緒に僕へと頭を下げていた女性が、恍惚とした表情で彼らを見ていた。
うん、今近づくのは危ない気がする。
「あー、始まっちゃった。アキちゃん、あの状態のティキには近づいちゃダメよ?」
「は、はい」
「っと、紹介が遅れたね。私はリア。見て分かると思うけど、魔法を使って戦ってるよ」
「リアさん、ですね。ぼ……違う、私はアキです。普段はお薬を作ってたり、素材を採取してたりします。なので、あんまり戦闘には自信が……」
言いよどむ僕に「大丈夫、戦闘は私たちに任せて」と、リアさんはカッコ良くいって笑顔を見せてくれる。
その姿はすごく頼れるお姉さんって感じで、さっきまで騒いでた人とは別人みたいだ。
もしかして本来はこっちの状態なんじゃないだろうか?
「ほら、ティキ。そろそろ戻っておいで」
「うふふ、うふふふふ……はっ!」
「あ、戻ってきた? 大丈夫?」
「すみません……あの、その」
思考から帰ってきた女性――ティキさん? を、リアさんがなだめていく。
その対応がどうにも慣れてるように見えるのは……これが、よくあるからなんだろうか?
数分ほどで落ち着いたティキさん――正確には、ティリキディキさんというらしい――と自己紹介が終わったタイミングで、アルさん達が僕らの会話へと戻ってきた。
「さて、どうやら全員の自己紹介が終わったみたいだな。それじゃ、これからの話に移ろうか。全員知ってると思うが、再度の確認を兼ねて、今回の目的から説明するぞ」
アルさんはそう前置きをしてから、今回の目的を説明していく。
ボスが現れたこと、その情報を僕が集めること、そしてその見返りとして、ボス討伐に僕も連れて行ってもらうこと、だ。
事前に説明を受けてたからだろう……誰からも反対や意見もなく、アルさんの説明は終わった。
「ここからはアキさん、頼む」
「え?」
「アキちゃんは街で集めた情報を教えてくれない?」
「あ、なるほど。わかりました」
リアさんの問いで、僕が何を話せば良いのか理解した。
だから僕はトーマ君にも伝えたことを、同じようにみんなに説明していく。
出現条件は玉兎の肉を焼くこと、ボスはたぶん狼なこと、そしてそれが2匹になるかもしれないこと。
あ、あと咆吼が危険かもってことも合わせて。
そうして僕が説明を終えてみれば、みんなは少し難しい顔をして唸っていた。
「ど、どうかしました?」
「ああ、いや……その、」
「……アキちゃん。狼ってのはネトゲじゃ序盤に出てくる敵だ。それこそ基本的な敵っていっても良いくらいにな」
「ふむ」
言いづらそうにしていたアルさんの代わりにか、なぜか楽しそうな表情のジンさんが僕の疑問に答えてくれる。
基本的な敵、それは僕でもなんとなくわかる。
「だが――ボスとなると、途端に強さが跳ね上がるってのも、お決まりの展開だ」
「……ふむ」
「もしかするとかなり厳しい相手かもしれないってことなんだよなぁ」
言ってることは物騒なのに、ジンさんの表情は相も変わらず笑顔のまま。
「なんであんたはそんなに楽しそうなのよ」なんて、リアさんのツッコミに激しく同意せざるを得ないくらいだ。
「はぁ……ジンは放っておいて。そういうわけだから、アキちゃんがちょっと危険かなって」
「おいおい、リア。俺を放置するなよ。ま、でもそうだな。いざとなったらアルが守ってやればいいんじゃないか?」
「そうだな」
ジンさんの言葉に、少し考える素振りを見せてから、アルさんは頷いた。
しかし、そうか……つまり僕が完全に足手まといになる可能性があると……。
いやまぁ、分かってたことなんだけどね。
「それだったら、ぼ……たし、戦闘に参加しない方がいいですか?」
「いや、それはダメだ」
「え?」
「今回、アキさんは十分に依頼をこなしてくれた。だからこそ俺達は、その依頼の見返りをちゃんとした形で返さなければならない」
足手まといになるくらいなら――と、伝えた僕の案に、アルさんは強い口調で反対した。
そして続けるように放った言葉に、誰も意見を挟まない。
まるで、みんなアルさんの言葉に同意しているみたいに。
そんな、ある意味独壇場のような雰囲気の中、アルさんの目は僕の目を真っ直ぐに捉える。
なんだか妙な力で縛られてるみたいに、動けなくなった僕を前にして、彼は口を開いた。
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