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第1章 新しい世界と出会い
第42話 パーティー
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「――だから俺が守るよ。アキさんに危険がいかないように」
アルさんの真剣な目が、僕の目を真っ直ぐに貫く。
本当に、アルさんの目には不思議な力でもあるんだろうか?
動けないだけじゃない……なんだか周りから音も消えたみたいに感じた。
「あ……アル、さん?」
「心配しなくてもいい。俺だけじゃない、ジンやリア、ティキだっているんだからな」
なんて、彼は目を閉じて、小さく息を吐く。
その表情は少し笑ってるようで、どこか誇らしげにも見えた。
「おう、任せとけ! っても、守るのはアルに任せるけどな!」
「私もできる限りサポートします……!」
アルさんの言葉を引き継ぐように、ジンさんは自分の胸を叩いてニッと口を歪める。
そんな彼に続いたティキさんも、両手を前で握りしめ、強く頷いた。
そして――
「アキちゃんは心配しなくても大丈夫だからね!」
「ちょ、ちょっとリアさん!? 急に抱きつかないでください!」
「敵の攻撃はアルに任せれば良いし、倒すのは私がやるから。あと、ジンも」
「俺おまけかよ!?」
ジンさんのツッコミも無視して、リアさんは僕をより強く抱きしめる。
魔法使いのはずなのに、全然振りほどけない!?
それに、なんだかシルフの時とは違う柔らかさが……ってそうじゃない!
「り、リアさん!」
「んー、仕方ないなぁ」
僕の抗議に、リアさんはしぶしぶといった動きで体を離す。
それにホッと胸をなで下ろしつつ……僕は同時に、リアさんの身体の柔らかさも思い出さないことにした。
「その、皆さん……ありがとうございます」
気を取り直しての一言、同時に頭を下げる。
せめて僕は……僕に出来る事をやろう。
顔を上げて見えたみんなの笑顔に、僕は強くそう思った。
◇
「しっかしアル、さすがにイケメン様は言うことも格好いいな」
「……なんの話だ?」
ボスに挑む日時やそれまでにしておくこと、準備物などの話がまとまった後、ジンさんが唐突にそんなことを言い出した。
落ち着いた後だったからか、みんなの視線がジンさんに集まる。
そんな中、彼はいきなり立ち上がり――
「だから俺が守るよ。アキさんに危険がいかないように」
なんて、少し顔をキリッとして、アルさんの真似をした。
うん、なんだろう……大変申し訳ないんだけど、ジンさんだと似合わないなぁ。
「ジンじゃダメね」
「なんでだよ!?」
「あんたは見た目から口調まで全体的にチャラいイメージじゃない」
「ひっでぇ!」
ティキさんも半笑いで頷いてる辺り、同じ事を思ったんだろうなぁ……。
でも誰も止めないあたり、きっとこんな会話がこのパーティーでのおなじみの光景なんだろう。
そんなことを思っていれば、ふとアルさんと目が合った……ような気がした。
「ほほぅ……」
「あ? リア、どうした?」
「あー、ちょっと私用事があるんだったー。ジン、ティキ、一緒に来てくれないかなー?」
「お、おお、わかったぜー!」
そういって急にリアさんが立ち上がり、2人を連れて部屋を出て行く。
ものすごく棒読みだった気がするんだけど……まさか、変な勘違いとかじゃないよね?
そう聞こうと思ったが……時、すでに遅し。
すでに逃げるように3人は作業場からいなくなっていた。
「あいつら……っ!」
「あ、あはは……」
微妙に顔を赤らめつつも、強く手を握るアルさん。
やっぱり露骨すぎだよね。
愛想笑いを浮かべる僕の前で、彼は数瞬だけ百面相を晒しつつ、最終的に眉間に皺を寄せ、深く溜息を吐いた。
「すまない。うちのメンバーが……」
「いえいえ、優しい人ばかりで安心しました」
「……そう言ってもらえると、俺も助かる」
言いながら眉間の皺を指でほぐし、柔らかくなった表情で少し笑みを見せる。
そんなアルさんに、僕はちょっとだけ悪戯したくなった。
きっと、さっきまでの賑やかさに……少し当てられたんだろう。
そう、そういうことにしておこう。
「あの、アルさん」
「なんだ」
「本当に、私を守ってくれるんですよね?」
「あ、ああ……勿論だ」
僕の言葉に、さっきの宣言を思い出したのか、アルさんは少し照れたみたいに目を逸らし、頬を掻く。
そんな彼の反応がちょっと面白くなって――
「その、よろしくお願い、します……」
追撃しようとした。
したはずの僕自身も、なぜか恥ずかしくなってきてしまって、自然と視線が落ちていく。
不思議と声のボリュームも比例して。
「……あ、ああ。任せろ」
声と共に、ポスっと手が頭に置かれた。
この人は頭を撫でるのが好きなんだろうか?
そう思って少し顔を上げれば、相変わらずアルさんの顔は僕からは逸らされたまま。
でも、不思議と……距離は近くに感じられた。
アルさんの真剣な目が、僕の目を真っ直ぐに貫く。
本当に、アルさんの目には不思議な力でもあるんだろうか?
動けないだけじゃない……なんだか周りから音も消えたみたいに感じた。
「あ……アル、さん?」
「心配しなくてもいい。俺だけじゃない、ジンやリア、ティキだっているんだからな」
なんて、彼は目を閉じて、小さく息を吐く。
その表情は少し笑ってるようで、どこか誇らしげにも見えた。
「おう、任せとけ! っても、守るのはアルに任せるけどな!」
「私もできる限りサポートします……!」
アルさんの言葉を引き継ぐように、ジンさんは自分の胸を叩いてニッと口を歪める。
そんな彼に続いたティキさんも、両手を前で握りしめ、強く頷いた。
そして――
「アキちゃんは心配しなくても大丈夫だからね!」
「ちょ、ちょっとリアさん!? 急に抱きつかないでください!」
「敵の攻撃はアルに任せれば良いし、倒すのは私がやるから。あと、ジンも」
「俺おまけかよ!?」
ジンさんのツッコミも無視して、リアさんは僕をより強く抱きしめる。
魔法使いのはずなのに、全然振りほどけない!?
それに、なんだかシルフの時とは違う柔らかさが……ってそうじゃない!
「り、リアさん!」
「んー、仕方ないなぁ」
僕の抗議に、リアさんはしぶしぶといった動きで体を離す。
それにホッと胸をなで下ろしつつ……僕は同時に、リアさんの身体の柔らかさも思い出さないことにした。
「その、皆さん……ありがとうございます」
気を取り直しての一言、同時に頭を下げる。
せめて僕は……僕に出来る事をやろう。
顔を上げて見えたみんなの笑顔に、僕は強くそう思った。
◇
「しっかしアル、さすがにイケメン様は言うことも格好いいな」
「……なんの話だ?」
ボスに挑む日時やそれまでにしておくこと、準備物などの話がまとまった後、ジンさんが唐突にそんなことを言い出した。
落ち着いた後だったからか、みんなの視線がジンさんに集まる。
そんな中、彼はいきなり立ち上がり――
「だから俺が守るよ。アキさんに危険がいかないように」
なんて、少し顔をキリッとして、アルさんの真似をした。
うん、なんだろう……大変申し訳ないんだけど、ジンさんだと似合わないなぁ。
「ジンじゃダメね」
「なんでだよ!?」
「あんたは見た目から口調まで全体的にチャラいイメージじゃない」
「ひっでぇ!」
ティキさんも半笑いで頷いてる辺り、同じ事を思ったんだろうなぁ……。
でも誰も止めないあたり、きっとこんな会話がこのパーティーでのおなじみの光景なんだろう。
そんなことを思っていれば、ふとアルさんと目が合った……ような気がした。
「ほほぅ……」
「あ? リア、どうした?」
「あー、ちょっと私用事があるんだったー。ジン、ティキ、一緒に来てくれないかなー?」
「お、おお、わかったぜー!」
そういって急にリアさんが立ち上がり、2人を連れて部屋を出て行く。
ものすごく棒読みだった気がするんだけど……まさか、変な勘違いとかじゃないよね?
そう聞こうと思ったが……時、すでに遅し。
すでに逃げるように3人は作業場からいなくなっていた。
「あいつら……っ!」
「あ、あはは……」
微妙に顔を赤らめつつも、強く手を握るアルさん。
やっぱり露骨すぎだよね。
愛想笑いを浮かべる僕の前で、彼は数瞬だけ百面相を晒しつつ、最終的に眉間に皺を寄せ、深く溜息を吐いた。
「すまない。うちのメンバーが……」
「いえいえ、優しい人ばかりで安心しました」
「……そう言ってもらえると、俺も助かる」
言いながら眉間の皺を指でほぐし、柔らかくなった表情で少し笑みを見せる。
そんなアルさんに、僕はちょっとだけ悪戯したくなった。
きっと、さっきまでの賑やかさに……少し当てられたんだろう。
そう、そういうことにしておこう。
「あの、アルさん」
「なんだ」
「本当に、私を守ってくれるんですよね?」
「あ、ああ……勿論だ」
僕の言葉に、さっきの宣言を思い出したのか、アルさんは少し照れたみたいに目を逸らし、頬を掻く。
そんな彼の反応がちょっと面白くなって――
「その、よろしくお願い、します……」
追撃しようとした。
したはずの僕自身も、なぜか恥ずかしくなってきてしまって、自然と視線が落ちていく。
不思議と声のボリュームも比例して。
「……あ、ああ。任せろ」
声と共に、ポスっと手が頭に置かれた。
この人は頭を撫でるのが好きなんだろうか?
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でも、不思議と……距離は近くに感じられた。
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