多機能型特別公衆便所 ==特便==

辻 野乃子

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case1 ~人形少女と虚空リーマン~ #3

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「それじゃあ、その...手でシてもらえるかな?・・・」
 がっついてはいけない――と僅かに残った理性が警鐘を鳴らし、可能な限り控えめな注文から始める。

「分かりました・・・。それじゃあ…失礼しますね。」
 そう言うと、小さな手が俺のズボンのチャックに手を掛け、ゆっくりと下ろしていく――。ああ・・・確定してしまった。

 この無垢な少女は何か重大な勘違いをしてこんな所に迷い込んでしまった―――そんな最後のは脆くも崩れ去る…。何かの間違いではなく...正式に、俺はこの幼気な少女と淫行に及ぶ権利を手に入れてしまったのだ―――。

 もはや理性などでは到底抑えきれない、欲望の権化が少女の前に勢いよく姿を現す。彼女は一瞬驚いた様子を見せたが、その後は興味深そうに、まじまじと俺のモノを見つめている。

 ソコには普段ひた隠しにしている俺の『情』が集中しており、今にもはち切れそうな程にパンパンに膨らんでいる。少女の小さな顔が徐々に近づいてきて、微かに甘い息がかかる。

(うう…こんなことになるなら、ちゃんと洗ってくればよかった・・・。いや、待てよ―――!)唐突に視界の隅に映る"洗い場"の存在を思い出す。

「ご・・・ごめんね!おじさんの臭いよね!すぐに洗ってくるから・・・」
 慌てて後ずさり、急ぎ洗い場へ向かおうとする――がその瞬間、彼女が俺のシャツの袖を掴んで制止する。

「えっ・・・?」
「ううん…大丈夫ですよ、そのままで…。その...嫌な匂いじゃないので・・・。一日中お仕事頑張った男の人の匂い...臭くなんかないですよ。」

 ・・・・・・・・はぁ??
 もうワケがわからない。。。なんなんだこの娘は。
 こんな娘が存在する筈がない――。

 今更ながらようやく――これはすべて夢であり、目の前の少女も俺の歪んだ妄想が作り出した幻想だと確信する。それならば何を遠慮する必要があるのだろう?夢でなら少しくらい...イイ思いをしたっていいじゃないか――。

「ハハッ!そうかそうか…それじゃあ改めてお願いするよ。」
「はい!...では、触りますね・・・」
 彼女は恐る恐る俺の竿に手を掛ける。すべすべで冷んやりした手が、ゆっくり上下へと動き始める。

 ――そういえば、もう秋なんだな…。特便内には暖房は設置されておらず、室内とはいえ、この時期の夜は上着なしでは少々肌寒い。
(この娘は、俺のような仕事で疲れ果てた大人を癒すためだけに、この狭くて寒い部屋の中でずっと待ってくれていたんだろうな・・・)
 そう思うといたたまれない気持ちになり、全力で抱きしめて、身も心も温めてあげたくなる衝動に駆られる。

「おじさん・・・。その…お加減どうですか?」
 お加減・・・。竿をなぞる"その手つき"は見た目相応にぎごちなく・・・と言うより弱々しく...正直なところ全然気持ち良くない…。

「ああ…大丈夫だよ。すごく気持ちいいよ...。」
 嘘をついた――。慣れないながらも一生懸命なその様があまりにいじらしく、愛おしさでいっぱいになり、つい本音を隠してしまう…。
 上手になんてならなくていい...もういっそ、君はずっとそのままでいてくれ――。

「それならよかったです...このまま続けますね。」
 そんな俺の心の内を知る由もなく、彼女は健気にご奉仕を続ける。

 しかし・・・少しこそばゆい位でしかない…そんな拙い動きでも、体は正直・・・とでもいうのだろうか――次第に気持ち良さを覚え始める。

 血行が良くなったからか、血流に乗って酸素が全身に行き渡り、意識や感覚がより鮮明になっていく――。それにつれて、今までは半ば夢のように捉えていた――この一連の出来事も、全て現実だったと認めざるを得なくなる。

 血圧が上がり、のぼせた時のように全身が熱を帯びる。その体熱を逃がすように呼吸が荒くなり、興奮しているのを全く隠し切れない。もう...こうなってしまっては、より強い刺激を求めずには居られない――。

 この娘の優しさが直に伝わってくるような、繊細過ぎる"その愛おしい手つき"も、今は只々物足りなく感じる・・・。
 ああ...もどかしい・・・。もっと好きにしたい――。
 "ラブドール"みたいに...この少女のカラダを使って...もっとキモチよく―――!!

「お嬢ちゃん・・・今度は口でしてもらえるかな?」

 ・・・・・・ん?俺は今何て言った・・・・・?
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