18 / 57
case2 ~白リボンちゃんの受難~ #4
しおりを挟む
ジュポッ―― ジュポッ――。
「うぅっ!もうっ…出るっ―――‼」
ビュッ、ビュッ―― ビュル―――。
・・・視界30cm程前を白濁した液体が横切る。
6人目・・・。これで予約客は半分終わり...うん、いいペースで捌けてる。
「ふぅ…今日もよかったよ"白"ちゃん。アリガトね。じゃあ!」
「うん、またお願いねー」
(あ、そうだ・・・)
そそくさと退出しようとする男を呼び止める。
「ねえ、入る前誰か並んでた?」
「…ああ、2人並んでたよ。手前は知らない人だったけど...注意してこようか?」
「ん?あー...だいじょーぶ。多分、DMで予約くれた新規の人だから。」
「そっか…。じゃ、残り頑張って!」
「んー」
パタン―――。
(8人目はもう来てるのか…。今日のペースだと8~9間が15分くらい空きそうだし...10分なら詰めても大丈夫そうかな。)
残りの予約客に10分づつ前にずらして来るようメッセージを送る。
特便内で行われるいかがわしい行為は、あくまで偶然を装ったものでなければならない。そのため、予約というシステムは公には存在出来ず、こういったタイムスケジュールの管理などは清掃員が各々手探りでやり繰りしている。
アタシの場合は、基本は予約客優先の先着順。予約客がいる間は電光掲示版に「~人待ち」と表示され、予約のない利用者は並ぶことが出来ない。
予約客が終わったら後は並んだ順。この時間は主に――通りすがりの人や、ついさっきSNSを見たって人、あとは滅多にないけど...溢れて予約が取れなかった人が来る時間だ。その間は、掲示板に実際の残り人数に関わらず「残り3人」と表示させておき、3人以上の列ができるのを防いでいる。あんまり長い行列ができると、近隣住民や隣で作業中の清掃員に迷惑だしね…。
こういう細かいルールはSNSのプロフィールに載せてあるけど、如何せん文字だけでは分かり辛い…。そのため、正しく伝わらなかったり、読んですら貰えなかったりする上、そもそもSNSを見ていない通りすがりの人には一切伝わらないから、利用者全員がこのルールを守る事はほぼ不可能だ。
そこで、何度か来ていてかつ危険の無さそうな"お得意様"たちには、ほんの少し...サービスしてあげる代わりにいろいろと協力して貰っている。"お得意様"とはグループチャットでやり取りをしていて、アタシが指定した時間に合わせて来てもらったり、さっきの人みたいに、マナーの悪い人やルールを知らない人に対して、進んで注意を促してくれる人もいる。
中には親衛隊(非公認)なる集団も存在していて、アタシの周りの治安維持に一役買ってくれている。…ちょっとノリがうっとうしい時もあるけど...基本無害だし、ありがたい存在であることには違いない。それに...そんな連中とはいえ、囲われてチヤホヤされるのはやっぱり悪い気はしない。
まあ...こんな感じで、今のトコは手探りながらも上手いことやれている。
次は新規の人か。緊急通報ボタンがないからって変な気を起こさないといいけど…
(ま...大丈夫っしょ。)
コンっ、コンっ―――。
「うぅっ!もうっ…出るっ―――‼」
ビュッ、ビュッ―― ビュル―――。
・・・視界30cm程前を白濁した液体が横切る。
6人目・・・。これで予約客は半分終わり...うん、いいペースで捌けてる。
「ふぅ…今日もよかったよ"白"ちゃん。アリガトね。じゃあ!」
「うん、またお願いねー」
(あ、そうだ・・・)
そそくさと退出しようとする男を呼び止める。
「ねえ、入る前誰か並んでた?」
「…ああ、2人並んでたよ。手前は知らない人だったけど...注意してこようか?」
「ん?あー...だいじょーぶ。多分、DMで予約くれた新規の人だから。」
「そっか…。じゃ、残り頑張って!」
「んー」
パタン―――。
(8人目はもう来てるのか…。今日のペースだと8~9間が15分くらい空きそうだし...10分なら詰めても大丈夫そうかな。)
残りの予約客に10分づつ前にずらして来るようメッセージを送る。
特便内で行われるいかがわしい行為は、あくまで偶然を装ったものでなければならない。そのため、予約というシステムは公には存在出来ず、こういったタイムスケジュールの管理などは清掃員が各々手探りでやり繰りしている。
アタシの場合は、基本は予約客優先の先着順。予約客がいる間は電光掲示版に「~人待ち」と表示され、予約のない利用者は並ぶことが出来ない。
予約客が終わったら後は並んだ順。この時間は主に――通りすがりの人や、ついさっきSNSを見たって人、あとは滅多にないけど...溢れて予約が取れなかった人が来る時間だ。その間は、掲示板に実際の残り人数に関わらず「残り3人」と表示させておき、3人以上の列ができるのを防いでいる。あんまり長い行列ができると、近隣住民や隣で作業中の清掃員に迷惑だしね…。
こういう細かいルールはSNSのプロフィールに載せてあるけど、如何せん文字だけでは分かり辛い…。そのため、正しく伝わらなかったり、読んですら貰えなかったりする上、そもそもSNSを見ていない通りすがりの人には一切伝わらないから、利用者全員がこのルールを守る事はほぼ不可能だ。
そこで、何度か来ていてかつ危険の無さそうな"お得意様"たちには、ほんの少し...サービスしてあげる代わりにいろいろと協力して貰っている。"お得意様"とはグループチャットでやり取りをしていて、アタシが指定した時間に合わせて来てもらったり、さっきの人みたいに、マナーの悪い人やルールを知らない人に対して、進んで注意を促してくれる人もいる。
中には親衛隊(非公認)なる集団も存在していて、アタシの周りの治安維持に一役買ってくれている。…ちょっとノリがうっとうしい時もあるけど...基本無害だし、ありがたい存在であることには違いない。それに...そんな連中とはいえ、囲われてチヤホヤされるのはやっぱり悪い気はしない。
まあ...こんな感じで、今のトコは手探りながらも上手いことやれている。
次は新規の人か。緊急通報ボタンがないからって変な気を起こさないといいけど…
(ま...大丈夫っしょ。)
コンっ、コンっ―――。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる