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【都市伝説】怨嗟のラブドール
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概要:××地区特便内女子大生集団強姦事件(以下、特便集団強姦事件と略)の被害者女性(以下、Yさん)の霊が性玩人形に憑依して誕生したとされる怪異。主に特便内に現れ、かつて自分をレイプした男たちのように、性犯罪に走る可能性のある者を呪い殺すと言われている。出現する場所や時間帯については特定されていない。特便の利用者に対して、男の劣情を誘うような言動で加虐心を煽り、強引な行為に及ぼうとした男を未知の方法で死に至らしめるとされるが、真偽は定かではない。実際に遭遇したと語る人物の書き込みによると、推定年齢は12~15歳位で、童話の登場人物のようなどこか世間離れしたメルヘンチックな風貌らしい。約半年前(現在20xx年○月△日)から噂が拡まり始めたが、噂の出自・名付け親等は不明。
考察:ここでは、実際にYさんの霊が人形に宿ったと言う線と、より現実的な解釈での二つの方向で考察を行うものとする。
考察1:『怨嗟のラブドール』が実在するという説。その正体は特便集団強姦事件の被害者Yさんであるとされているが、これは特便絡みで発生した性犯罪の内、当件が唯一死人を出したからだと考えられる。目撃者による怨嗟のラブドールの推定年齢が12~15歳であるのに対し、事件当時のYさんの年齢が20歳と一致しない点については、憑依したラブドールに合わせた外見になっているからということで説明がつく。この依り代となっているラブドールについては、世界のラブドール市場シェア3割を誇る大手メーカー"O社"より販売されている、faily land girls(おとぎの国の少女たち)シリーズの第2弾、"アリス"が最有力候補として挙げられる。"アリス"は、公式設定による年齢は14歳であり、外見的特徴も目撃者の証言とかなり一致するため、彼女が依り代となっている可能性は非常に高い。(20xx年○月△日)現在、怨嗟のラブドールによる死者の報告は無いが、それと思しき掃女と性交に及んだ数名の男性による、謎の体調不良や倦怠感を訴える声が数件確認されている。このことから、仮に怨嗟のラブドールに対して強姦まがいの行為をはたらいたとしても、その場で殺されることはないと考えられるが、遅効性の呪いのようなものによって、じわじわと生命力を削られていくものと推察できる。いずれにせよ、相手が誰であっても掃女の同意無しに強引なプレイに走るのは控えた方が賢明である。
考察2:事件の再発防止のために拡まったとする説。実際、噂が拡まり始めた半年前から特便での性犯罪の発生件数は大幅に減っているものの、これは特便内のセキュリティー面が強化されたことが大きな要因であるため、噂との関連性があるかどうかは疑わしい。ただ、『怨嗟のラブドール』が複合的な目的があって誕生した都市伝説だとすれば、再発防止が目的の一つである可能性も否定は出来ない。
考察3:特便の設置に反対する者、もしくは団体が作り出して拡めた噂であるという説。特便集団強姦事件を風化させず、特便そのものに対しての批判的な意見を集めることが目的と推察される。
考察4:考察3とは逆に、特便の設置に賛成する者、もしくは団体が炎上商法的な目的で生み出したという説。また、Yさんや『怨嗟のラブドール』とされる掃女が美しい容姿の持ち主であったことから、この噂が拡まったことによって、掃女は性風俗業界からの需要がない不細工な女性というイメージが払拭された側面もある。特便集団強姦事件発生当初は、事件を受けて尚、特便の設置を推進する動きに対して相当数の非難の声が挙がっていたにも関わらず、現在は全国的に設置されて受け入れられている現状を鑑みると、考察3よりこちらの説の方が有力である。
最後に
ここまで怨嗟のラブドールについて見てきたがいかがだっただろうか。個人的には考察4を推しており、特便の設置や開発等に携わる政府の機関の人間が拡めたものと考えている。同時に考察2のような目的もあるのかもしれないし、我々には想像も及ばない他の狙いも隠されているのかもしれない。・・・あるいは本当に実在するのかもしれない…。
この都市伝説は比較的新しい、誕生して間もない話なので、これからどのように発展していくのか非常に楽しみである。今後も新しい情報が入り次第更新していく予定なので、怨嗟のラブドールについて何か情報をお持ちの方は是非とも、
XXX-XXX@xxx.comまでお寄せいただきたい。
匿名のオカルト研究家 七七四
考察:ここでは、実際にYさんの霊が人形に宿ったと言う線と、より現実的な解釈での二つの方向で考察を行うものとする。
考察1:『怨嗟のラブドール』が実在するという説。その正体は特便集団強姦事件の被害者Yさんであるとされているが、これは特便絡みで発生した性犯罪の内、当件が唯一死人を出したからだと考えられる。目撃者による怨嗟のラブドールの推定年齢が12~15歳であるのに対し、事件当時のYさんの年齢が20歳と一致しない点については、憑依したラブドールに合わせた外見になっているからということで説明がつく。この依り代となっているラブドールについては、世界のラブドール市場シェア3割を誇る大手メーカー"O社"より販売されている、faily land girls(おとぎの国の少女たち)シリーズの第2弾、"アリス"が最有力候補として挙げられる。"アリス"は、公式設定による年齢は14歳であり、外見的特徴も目撃者の証言とかなり一致するため、彼女が依り代となっている可能性は非常に高い。(20xx年○月△日)現在、怨嗟のラブドールによる死者の報告は無いが、それと思しき掃女と性交に及んだ数名の男性による、謎の体調不良や倦怠感を訴える声が数件確認されている。このことから、仮に怨嗟のラブドールに対して強姦まがいの行為をはたらいたとしても、その場で殺されることはないと考えられるが、遅効性の呪いのようなものによって、じわじわと生命力を削られていくものと推察できる。いずれにせよ、相手が誰であっても掃女の同意無しに強引なプレイに走るのは控えた方が賢明である。
考察2:事件の再発防止のために拡まったとする説。実際、噂が拡まり始めた半年前から特便での性犯罪の発生件数は大幅に減っているものの、これは特便内のセキュリティー面が強化されたことが大きな要因であるため、噂との関連性があるかどうかは疑わしい。ただ、『怨嗟のラブドール』が複合的な目的があって誕生した都市伝説だとすれば、再発防止が目的の一つである可能性も否定は出来ない。
考察3:特便の設置に反対する者、もしくは団体が作り出して拡めた噂であるという説。特便集団強姦事件を風化させず、特便そのものに対しての批判的な意見を集めることが目的と推察される。
考察4:考察3とは逆に、特便の設置に賛成する者、もしくは団体が炎上商法的な目的で生み出したという説。また、Yさんや『怨嗟のラブドール』とされる掃女が美しい容姿の持ち主であったことから、この噂が拡まったことによって、掃女は性風俗業界からの需要がない不細工な女性というイメージが払拭された側面もある。特便集団強姦事件発生当初は、事件を受けて尚、特便の設置を推進する動きに対して相当数の非難の声が挙がっていたにも関わらず、現在は全国的に設置されて受け入れられている現状を鑑みると、考察3よりこちらの説の方が有力である。
最後に
ここまで怨嗟のラブドールについて見てきたがいかがだっただろうか。個人的には考察4を推しており、特便の設置や開発等に携わる政府の機関の人間が拡めたものと考えている。同時に考察2のような目的もあるのかもしれないし、我々には想像も及ばない他の狙いも隠されているのかもしれない。・・・あるいは本当に実在するのかもしれない…。
この都市伝説は比較的新しい、誕生して間もない話なので、これからどのように発展していくのか非常に楽しみである。今後も新しい情報が入り次第更新していく予定なので、怨嗟のラブドールについて何か情報をお持ちの方は是非とも、
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匿名のオカルト研究家 七七四
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