多機能型特別公衆便所 ==特便==

辻 野乃子

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case2 ~白リボンちゃんの受難~ #9

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「あー...そうですよー。は男だよ・・・」
「・・・・・・。」
 言葉を失い、ただ呆然としている男の手を払い除ける。

「分かったらもうどっか行ってよ・・・。今なら警察にも言わないし、ポイントだって後で返すから―――って、え…⁉ 」

 男が無言のまま、アタシの体を裏返したかと思うと下着をずらされ、熱いモノがお尻に当たるのを感じる。


「へ…待って…?あんた一体何する気・・・」
ドチュッ―――。

「イっ―――!!」
 陰湿な熱気を纏った男の肉棒が勢いよく突き刺さり、アタシの中をミシミシと押し広げながら一気に奥まで到達する。

(はぁ⁉マジかよコイツ...何?ノンケじゃなかったの?)

「うぉ・・・っ」
「いっ、痛あっ!ちょっ・・・ふざけんなっ。早く抜いてよぉ…」

(あー...いや、絶っ対ノンケだわコイツ。どうせ後に引けなくて仕方なくって感じだろうな…。ホントにくだらない…。変な意地張って、相手に『初めて』を捨てちゃうなんてさ…。
 ・・・っていうか、アタシも『初めて』なんだけどな…。あーあ...こんなのがアタシの『初めて』だなんて、本んっ当…最悪―――。)

パンッ―― パンッ――。
「うぅっ・・・‼」
 前後運動による容赦ない摩擦が直腸を刺激し、強烈な痛みと異物感が背筋を伝い全身に広がる。

(はぁ…これでアタシも晴れて童貞処女から童貞非処女に格上げかぁ・・・。
 …イヤイヤ、こんなん「晴れて」でも「格上げ」でも何でもないわ...何なら格下げまであるでしょ・・・。)

パンッ―― パンッ――。
「痛いっ、この…馬鹿ぁ、止めてよ!」

(ほんっとにバカみたい…。最初っから【個室型】でやるなら、"こういう"危険があることなんて分かってた筈なのにさ...記録更新とか言って調子に乗った挙句、人数的にキリが良いからって時間ギリギリまで横着した結果、その最後の一人にレイプされるとか…マヌケにも程があるでしょ・・・。
 あー、ダッサ。穴があったら入りたい...てか普通に死にたい。)

パンッ―― パンッ――。
 男は聞く耳など一切持たず、ただひたすらに腰を打ちつける。

(あーあ...こんな事になるんならちゃんと開発しとくんだったなあ…。実はちょっと興味あったんだよね...ア○ロスとかエネマグラとか。…いや、そういう問題じゃないけど…)

パンッ―― パンッ――。
 気持ち良さなんて露ほどにも感じない。あるのは激痛と、お腹を壊した時みたいな不快な便意だけ――。

(最悪...下手したら出るかも…。イヤだよ、としての尊厳まで失うのは。
 …というか、今、現在進行形で失ってるのはとしての尊厳なんだろうね…?
 男が男に犯されてるって構図だけ見れば、"男"なんだろうけど...そこはこれまでの実績に基づいて、"女"だと信じたいなあ…。
 まあ...どうせもう失ってるんだから、どっちでも関係ないか・・・。)

「嫌ぁ!ホントに...やめてってば!」
 身を捩らせながら叩いたり蹴ったりするも、抵抗虚しく羽交い絞めにされ、伸し掛かられて全く身動きが取れない。

(あー...駄目だわ、こりゃあ。だってムリじゃん...こんなの。力じゃまず敵わないし、体も思うように動かないし、下手な事したら何されるか分かんないし…。
 女は男を本能レベルで恐れてるって聞いたことあるけど、今なら分かるわぁ。しかもはこれにプラスして、妊娠させられるリスクまであるなんて…考えたくもないなあ。
 はー...で良かった良かった。ホントに良かった・・・ハァ…。)


パンッ―― パンッ――。
 重力が上乗せされた分、さっきまでよりも強く深く、一層奥まで抉ってくる。抵抗しても無駄だと悟った今はただ、押し寄せる波にひたすら抗うことしか出来ない。

(はぁ...これ、いつまで続くんだろ。やっぱり出すまでだよねえ…。この分だと天井のシミを数え終わる頃にも、まだやってそうだなぁ...うつ伏せだから天井見えないけど・・・)

パンッ―― パンッ――。
「うぅ...やだ、苦しい...痛いよお・・・」

(てか、こんなにキツかったらコイツだって絶対痛いでしょ。しょうもない意地張ってないでローションくらい付けてくれば良いのに…。ついでにゴムも付けてきてくんないかなぁ。妊娠はないにせよ、性感染症の危険はある訳だしさ...いや、そんなの強姦魔に求めるだけ無駄だよね・・・。)

パンッ―― パンッ――。

(そもそも、何でこんな事になったんだっけ?あー、確か...何かよく分かんないけど地雷踏んだっぽいんだよね…。
 でも、だからって普通ここまでする?こんなんでいちいち感情的になってたら生きていけないよー。世の中無神経な奴も、悪意無く人を傷つける奴だって山ほどいるんだしさ...もうちょっと我慢することも覚えようよ...ホントに。)

「もうやめてよぉ・・・何か気に障ること言ったなら謝るからさぁ…。ねえ...何とか言ってよ・・・」
 男はこちらの呼びかけなど全くお構いなしに、機械的に腰を前後に振り続ける。何も言わず顔も見えないため、本当に機械だか理性を失った獣にでも犯されているような気分になってくる。

パンッ―― パンッ――。

(アレ…?やばっ、何か知らないけどちょっと興奮してきたかも…。気持ち良くなってきたとかでは全然ないけど、上から押さえ付けられてるこの圧迫感というか・・・屈服させられてる感じ...みたいな?
 いやいやいや…、ありえないでしょ。見ず知らずの男にレイプされて悦ぶとか、そんな変態女居る訳ないじゃん・・・。
 …あー、そっか。ボク、女じゃなかったわ。ま、男でもないけど…。)

「からかったりしてゴメンってば…。生意気言って…ごめんなさい・・・。
 だから…お願いだから、もう・・・」
 恥もプライドもかなぐり捨てた懇願は、男の耳に届くこともなく、無常にもピストン運動は速くなる。

パンッパンパンッパンッ―― パチンっ――。
 今までは規則的なリズムと大きさで鳴り響いていた、腰とお尻がぶつかり合う破裂音――それも秩序を失い乱れてゆく。
 心なしか男のモノも一回り大きくなったように感じ、不規則な破裂音と直に伝わるその脈動が、男が絶頂に近づいてることを知らせてくる。

「ねえ…嘘だよね・・・まだ引き返せるよ…?だから...ホントにもうやめよ・・・」

 ―――――!!
 注がれる生温かいドロッとした何か・・・
 括約筋に力を籠め、大事なものまで出ていかないよう一緒に呑み込む。

「はあっ、はあっ・・・ああああ!クソっ!!」
 男は自分の性器も洗わずに、着の身着のままで出ていった。

 アタシもすぐさま便座の蓋を開き、極限の緊張状態からようやく解放され、全てを解き放つ。

(あーあ...もう・・・・・・
 本んっっ当に―――最悪だ。)

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