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case4 ~漁師町の雪女~ ーother sideー #8
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「…とまあ、話が長くなってきたんで纏めるとだ――姉ちゃんは国から何かしらの金銭的援助を受けていた。そこに付け込むような形で、特便の管理人の仕事を斡旋され、姉ちゃんは渋々ながらも承諾。しかしいざ蓋を開けてみりゃあ、不特定多数の男への性的サービスを一日4時間…それも毎日と来たもんだ・・・。その割に給料はしょっぱいから完済の目処も立たず、タチの悪い借金なのか脅されてるのかやらで、逃げようにも逃げられない。そんな八方塞がりな状況――てのが、俺っちの仮説だが…どうよ?」
「どうよも何も…説得力はあるし、穴らしい穴もねえし・・・完璧な推理だと俺は思うぞ!
流石は俺たち『悪ガキ三人衆の頭脳担当』と呼ばれてただけの事はあるぜ!!」
「・・・オラも同感だ・・・。」
「ふふん、まあそうでしょうね――。」
(ま・・・ネットの掲示板で拾った"特便管理人についての考察記事"の内容を、姉ちゃんに当てはめて話しただけなんだがな…。)
「そんで…だとしたら、俺達はこれからどうすりゃいいんだ?」
「あー...まあ、それは考えてあるにはあるんですが・・・割と……いや、マジで真面目な話になって来るんで…仮説の段階ではちょっと……。せめてもうちょい、確証……?ツーか、裏付け…みたいのがとれてからだな・・・」
(いや…こんな話切り出しといて後から...「借金なんてありませんでした。じゃあこの話は無かったことで。」・・・なんて、さすがにカッコつかねえって……。)
「……そうか。そんなら次の活動方針は、今の仮説を立証するための更なる情報集めって感じだな。」
「そ…そうっスね。ひとまずはそんな感じで…。とはいえ、立証...ツっても何を聞き出せばいいんスかね?いくらなんでも直接――「アンタ、借金があんのか…?」...なんて、そんなデリケートな話聞くワケにもいかねえしな…。」
「・・・そういうことなら、次はオラに任せてくんねえだか・・・?」
「それは構わねえが…何か考えがあるのか?」
「・・・まあな・・・。」
(…クロは口数こそ少ないが、決してコミュニケーション能力が低いわけじゃない。発言が少ない分――誰よりもよく話を聞き、考えることに集中しているのだろう。そうして時たま発される短い言葉は、より正確に…効率的に核心を突いてくる。それがクロのスタイルだ。)
「…なら異論はねえ。ゲンさんもそれでいいっスね?」
「おう。確かクロはこの後予約入ってた筈だし、タイミング的にも丁度いい。それに…こういう時のクロは頼りになるしな!」
「・・・はい。二人で麻雀でも打ちながら待っててください・・・。一時間後に報告にあがります・・・。」
(そう・・・クロは頼りになる。そのデカい図体の通り…『悪ガキ三人衆の力担当』と呼ばれ、周囲からは恐れられていた。クロが強ええのは勿論だが…コイツはそれだけじゃねえ。
ガキの頃から一緒に居るんだ――そいつは俺が一番よく分かってる…。
力もある。スポーツのセンスもある。胆力も人望もあったし、顔もそこまで悪くはねえから、密かにモテてもいた。唯一、学校の成績では勝ってはいたが…そんなもん頭の良さでもなんでもねえ。第一...『頭脳担当』なんていうなら、俺なんかよりよっぽど・・・。)
「って…ホントだな、もうこんな時間か…。
よし――、行ってこいクロっ!いい報告期待してんぞ!!」
「―――!!ああ、行ってくるだ・・・。」
「どうよも何も…説得力はあるし、穴らしい穴もねえし・・・完璧な推理だと俺は思うぞ!
流石は俺たち『悪ガキ三人衆の頭脳担当』と呼ばれてただけの事はあるぜ!!」
「・・・オラも同感だ・・・。」
「ふふん、まあそうでしょうね――。」
(ま・・・ネットの掲示板で拾った"特便管理人についての考察記事"の内容を、姉ちゃんに当てはめて話しただけなんだがな…。)
「そんで…だとしたら、俺達はこれからどうすりゃいいんだ?」
「あー...まあ、それは考えてあるにはあるんですが・・・割と……いや、マジで真面目な話になって来るんで…仮説の段階ではちょっと……。せめてもうちょい、確証……?ツーか、裏付け…みたいのがとれてからだな・・・」
(いや…こんな話切り出しといて後から...「借金なんてありませんでした。じゃあこの話は無かったことで。」・・・なんて、さすがにカッコつかねえって……。)
「……そうか。そんなら次の活動方針は、今の仮説を立証するための更なる情報集めって感じだな。」
「そ…そうっスね。ひとまずはそんな感じで…。とはいえ、立証...ツっても何を聞き出せばいいんスかね?いくらなんでも直接――「アンタ、借金があんのか…?」...なんて、そんなデリケートな話聞くワケにもいかねえしな…。」
「・・・そういうことなら、次はオラに任せてくんねえだか・・・?」
「それは構わねえが…何か考えがあるのか?」
「・・・まあな・・・。」
(…クロは口数こそ少ないが、決してコミュニケーション能力が低いわけじゃない。発言が少ない分――誰よりもよく話を聞き、考えることに集中しているのだろう。そうして時たま発される短い言葉は、より正確に…効率的に核心を突いてくる。それがクロのスタイルだ。)
「…なら異論はねえ。ゲンさんもそれでいいっスね?」
「おう。確かクロはこの後予約入ってた筈だし、タイミング的にも丁度いい。それに…こういう時のクロは頼りになるしな!」
「・・・はい。二人で麻雀でも打ちながら待っててください・・・。一時間後に報告にあがります・・・。」
(そう・・・クロは頼りになる。そのデカい図体の通り…『悪ガキ三人衆の力担当』と呼ばれ、周囲からは恐れられていた。クロが強ええのは勿論だが…コイツはそれだけじゃねえ。
ガキの頃から一緒に居るんだ――そいつは俺が一番よく分かってる…。
力もある。スポーツのセンスもある。胆力も人望もあったし、顔もそこまで悪くはねえから、密かにモテてもいた。唯一、学校の成績では勝ってはいたが…そんなもん頭の良さでもなんでもねえ。第一...『頭脳担当』なんていうなら、俺なんかよりよっぽど・・・。)
「って…ホントだな、もうこんな時間か…。
よし――、行ってこいクロっ!いい報告期待してんぞ!!」
「―――!!ああ、行ってくるだ・・・。」
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