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アリスに憧れて
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テーマ:アリス
『不思議の国のアリス』が大好きだった。
青を基調にしたエプロンドレス。
金髪のウィッグに、赤いリボン。
それら全てをお母さんが用意してくれて、学校の無い日は私はアリスになって過ごしていた。
コスプレと言う奴らしい。
私はそれにハマってしまい、好きなキャラクターも増えていった。
高校生になる頃には自分で衣装を作るようになっていた。
専用のクローゼットにはたくさんの衣装。
小物も全部手作りで、何ヶ月もかかってそれらを作り上げては、日常のように自作の服を着て過ごしていた。
ある日、ネットで推しのイラストを漁っている時。
私の住んでいる家の近所で小さなコスプレイベントが開催される事を知った。
悩んだけれど、結局私はそのイベントに参加する事にした。
既に社会人として働いているけど、都合の良い事にイベント当日は休みだ。
これ幸いと、空いた時間をフルに使い、衣装作りに取り掛かった。
いろいろと悩んだけれど、今回は一番好きなアリスのコスプレを選んだ。
一から型紙を起こして生地を選び、古いミシンをカタカタ言わせて丁寧に作っていく時間は、いつも通りワクワクした。
上等なウィッグを作り、小物を塗って、靴を買い、そしてリボンを縫い合わせた。
カラーコンタクトを買って、完成。
実際に試してみると、鏡の中には『不思議の国のアリス』がいた。
大満足で迎えたイベント当日。
荷物をカバンに詰めて、会場に向かった。
専用の更衣室に入り、バッチリメイクして衣装に着替える。
置いてあった鏡を見て、準備完了。
荷物を簡易ロッカーに詰め込み、開始時間より少し早めに更衣室のドアを開けた。
ドアの向こう側には、森が広がっていた。
「……は? え、森?」
後ろから、とん、と背を押されて。
思わず一歩、前に踏み出してしまった。
慌てて振り返ると、ドアがない。
森の木々が立ち並ぶだけだった。
「ようこそ、アリス」
背後から声を掛けられ、振り返る。
そこには、昔絵本で見たままのチェシャ猫が笑っていた。
『不思議の国のアリス』が大好きだった。
青を基調にしたエプロンドレス。
金髪のウィッグに、赤いリボン。
それら全てをお母さんが用意してくれて、学校の無い日は私はアリスになって過ごしていた。
コスプレと言う奴らしい。
私はそれにハマってしまい、好きなキャラクターも増えていった。
高校生になる頃には自分で衣装を作るようになっていた。
専用のクローゼットにはたくさんの衣装。
小物も全部手作りで、何ヶ月もかかってそれらを作り上げては、日常のように自作の服を着て過ごしていた。
ある日、ネットで推しのイラストを漁っている時。
私の住んでいる家の近所で小さなコスプレイベントが開催される事を知った。
悩んだけれど、結局私はそのイベントに参加する事にした。
既に社会人として働いているけど、都合の良い事にイベント当日は休みだ。
これ幸いと、空いた時間をフルに使い、衣装作りに取り掛かった。
いろいろと悩んだけれど、今回は一番好きなアリスのコスプレを選んだ。
一から型紙を起こして生地を選び、古いミシンをカタカタ言わせて丁寧に作っていく時間は、いつも通りワクワクした。
上等なウィッグを作り、小物を塗って、靴を買い、そしてリボンを縫い合わせた。
カラーコンタクトを買って、完成。
実際に試してみると、鏡の中には『不思議の国のアリス』がいた。
大満足で迎えたイベント当日。
荷物をカバンに詰めて、会場に向かった。
専用の更衣室に入り、バッチリメイクして衣装に着替える。
置いてあった鏡を見て、準備完了。
荷物を簡易ロッカーに詰め込み、開始時間より少し早めに更衣室のドアを開けた。
ドアの向こう側には、森が広がっていた。
「……は? え、森?」
後ろから、とん、と背を押されて。
思わず一歩、前に踏み出してしまった。
慌てて振り返ると、ドアがない。
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「ようこそ、アリス」
背後から声を掛けられ、振り返る。
そこには、昔絵本で見たままのチェシャ猫が笑っていた。
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