悪役令嬢になんてなりたくない!

桜夢 柚枝*さくらむ ゆえ

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何が何だかわかりません!?!

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「なわけないだろう、シオン。
 レティは私の大切な婚約者であり、
私の唯一の愛している者だ。
お前のような汚い奴に譲るわけなかろう!!!!!」


大困惑の中、現れたのは王太子様。
今までいなかったということでしょうか??

王太子様は私に気づくと私の近くに寄り、
私の腰を抱くように手を回してきた。
えっとどういうことでしょうか????
リリルさんといるのではないの???

という顔で王太子様を見ているのがバレたのか、
王太子様は私の耳元で
迎えに行ったのに先に出たのは君だよ、
僕の可愛いレティ。

なんて言ってくる。
もしかして私の耳がおかしい???
私は大困惑だ。
そんな私を見て見ぬふりするかのように
王太子様は目の前のシオン様に向かって言葉を続ける。


「私や私の両親が目を離した隙に何かすると思い、
わざと隙を作ってみたが、簡単に引っかかってくれたな。
しかも、婚約破棄して我が婚約者と婚約するだと?
寝言は寝て言え!」

声がいつもより低く、本当に怒っているのが
誰が見ても聞いても一目瞭然で、
正直、私は震え上がっております。
そんな私を撫でながら、こんな声を出すなんて
王太子様、むしろ怖いです。

「お前だってどこの骨かわからない男爵令嬢にうつつを抜かしておっただろ!レオノール!!
それなら王妃修行しているこいつを貰って俺が王になったって変わらないはずだ!!!!」

そうです!シオン様が言ってたのはたしかに気になるところ!!!
説明を…って思っていたら、
唐突に王太子様がお笑いになられました。

「リリルのことも知らぬなど、
お前は本当に叔父上に見捨てられているのだな、
仕方がない、ここで言わないとレティにすらいらぬ不安を与えてしまいそうだからな、
よーくきけ!シオン。
リリルは我が双子の妹だ、様々なことを調査するために男爵家で預かってもらっていた正真正銘、今の王の子だ。
なあ、リリル????」


「そうですわ、レオお兄様。
レティお姉様、正体も言わずに申し訳ございませんでした。
そこにいる男を捕まえるためにとはいえ、
血の繋がった兄とはいえ、レオお兄様を独り占めしてしまい、レティお姉様を不安にさせてしまったこと、本当に申し訳ございません!
お兄様が嫉妬しているお姉様が可愛いからって秘密にしていたのです」



となんとなんと、
私の知っている髪色ではなく、王太子様と同じ髪色で現れたのはたしかに私が知っているリリルさんで、
わけが分かりませんが、なんという理由かでリリルさんの本当の理由は私にも隠されていた????


というか、王太子様は何を思ってそんなことを言っているのでしょうか???
私は目の前の出来事を処理できなくなったのか、
ふと意識を飛ばしてしまったのでした……
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