攻略対象たちが悪役令嬢の私を熱く見つめてきます!

夜明けのワルツ

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王宮舞踏会 ~入園セレモニー・夜の部~

メアリローズの評判

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王宮の侍女による噂話? なにそれ聞きたいっ。

「いったいどんな話なの?」

ずいっと身を乗り出すと、ミリーが後ろにのけぞった。

「…エディとメアリお姉さまは婚約してるけど愛し合ってるわけじゃないって」

ふむふむ正解。

「それから?」

「…お姉さまはお綺麗だけどちょっと冷たいって」

「ふふ」

お綺麗だって。

いやでもこの世界、見た目が良いのは標準仕様よね。
ミリーだってすんごい美少女だし。

それに、メアリローズが冷たいのはなんとなくわかっている。
ヒロインの障壁となる悪役令嬢なのだから、イイコちゃんなわけがない。

「エドアルドのほうはどんな感じ?」

「エディは人気あるわ。だって格好いいし紳士だし」

「…紳士?」

首をひねる理紗にミリーが力強く頷いた。

「すっごく優しいのよ!」

へえ。

「でもちょっと偉そうじゃない?」

たまに高圧的になることを思い出しながら口にすると、ミリーが目を見開いた。

「そんなことない!」

「しーっ」

「あ、ご、ごめんなさい」

口を押さえて上目遣いにこちらを見てくる。

「でもエディは女性にとっても優しいわ。侍女たちにも礼儀正しいし…メアリお姉さまは誤解してると思う」

必死に弁護する様子に理紗は微笑んだ。
エディ叔父さんはとても姪に好かれている。

「わかったわ、これからはよく見てみることにする」

理紗がミリーの頭をポンポンとしていたときだった。

「そこいるのは誰だ」

厳しい誰何すいかの声がドア越しに響いてきた。



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