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第2話
しおりを挟む時間がさっさと流れ、もう週末になった。
社長達の高級車で連れられ、六本木に着いた。
エレベーターでどんどん上がっていき、いかにも高級そうなお店に皆で入っていった。
「山川くん 何でも食べちゃいなよ。僕の奢りだからね」
と、恰幅のよい社長はにこにこ顔で言った。
「はぁ、ありがとうございます。」
私はメニューを見て、ため息しか出なかった。
値段がありえない。こんなもの奢ってもらってい
いのだろうかと冷や汗が出る。
とりあえず、サラダとお冷を頼んだ。
社長や上司はちびちびとお酒を飲み始めている。
私は、未成年なのでお茶を飲んだ。
すると、社長が「遅いな。もう来る予定なんだけどな。」
と松原に話しかけた。
「いや、社長。長引いているんでしょう。遅くな
るかもしれないと連絡来ていたじゃないです
か。」
「おお、おお、忘れていた。はは。」
誰か来るのだろうか?何も聞いていない。
私が不思議そうな顔をしていたのを気付いたのか
松原が、
「山川くん、大スターがくるよ。きっと喜ぶよ。」
「はぁ、そうなんですか。誰なんです?」
「そりゃあ 秘密だよ 山川くん。ドッキリは先に
言っちゃ面白くないだろう?」
ドッキリって...
私は、とくに期待もせず 後から頼んだ 白身魚の天ぷらを口に入れた。
美味しい。
すると、社長の携帯が鳴った。
「おー、着いたか?〇〇Fの〇〇屋にいるから、うん、そう、ははは、わかっているよ。待ってる子がいるんだよ。早く来てやってくれ」
電話を切ると社長が
「あいつ、社長の奢りでしょうね。だってよ ははは」
一同 大笑い。
私は、苦笑いだった。
誰なの?大スターって...
しばらく経つと店員が来て、
「こちらでございます。」
と、その大スターを連れてきた。
私は、目を見開いた。我が目を疑った。
私はこの瞬間を忘れることはないだろう。
人生のあらゆる衝撃を詰め込んだような激しい電が身体を走った。
その大スターはなんと、
私の大の憧れの、
『青川優』だったからだ。
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