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「夜叉の体調が悪うござんすか……」
「えぇ……。急に吐き気に襲われたようで、食事を召し上がることもままなりません」
夜叉が早退した日のこと。阿修羅は戯人族の間を訪れた。生みの親である舞花に直接、娘のことを伝えたかった。
彼女は自室であり、夫の部屋だった和室に通してくれた。
緋色の着物に濃紺の帯。炎のように情熱的な色をした髪色によく似合っている。
彼女は娘の不調に顔をくもらせ、着物の袖を持ち上げた。
「昨日は影内朝来と共に遅くに帰宅したそうです。普段と随分様子が違ったようで」
「風邪を引いても食欲だけは落ちないあのコが……」
食べることが楽しみらしい夜叉の姿が思い浮かぶ。ここへ来る度、食事やおやつを出されると誰よりも喜んでいた。
和馬が作る食事も好きで、学校で晩御飯のリクエストをしているのをよく見かける。
「……影内朝来と何かあったとしか思えません。奴から連絡は来ていませんか」
「カルラさんという方に会った、と」
「カルラさん……!?」
カルラとは戯人族の一人。夜叉や阿修羅と同じ髪色を持ち、スパイ活動をすることが多い。
「天魔波旬に潜入しているはずですが……」
「えぇ、カルラさんから接触してきたのだと。詳しいことは……」
「久しぶりやんね、阿修羅。相変わらず女装似合ってるやん」
遠慮なく襖が開き、阿修羅は目を見開いた。
長い髪を後ろでまとめ、ワイシャツとジーンズというラフな出で立ち。カルラは暑がりで、冬でも上着を必要としない。彼女は小さく笑うと、阿修羅の隣で正座をした。
「お久しぶりです……。と、言うべきなのはあなたもですよね。鬼子母神さん」
阿修羅は襖の外に目を向けたまま瞳を和らげた。
「えぇ、心配かけたわね」
呼ばれた彼女は短い金髪を払い、腰に手を当てる。地味な色のスーツにネックレス。彼女の仕事着だ。
彼女は影内朝来が敵でないと発覚した時から姿を消していた。もう、戻ってこないかもしれないと彼女の恋人と話したこともある。
「キシさんはウチを連れ戻しに来てくれたんよ。ウチは随分長いこと組織にいたから……。ちょっとやそっとでは抜けなくなってしもたから」
「奴らの懐に飛び込んで情報を盗んで……。なんとか抜け出してきたわ。しばらくは人間界には行けないけどね……」
「そうですか。じゃあ毘沙門天さんをこちらに連れてこないとですね。あなたのことを口にしない日はありませんでしたから」
阿修羅はワンピースのポケットからスマホを取り出す。が、鬼子母神に後ろから抱きしめられ、スマホが畳に滑り落ちた。
「……なんですか」
「あんた……そんなこと言うコだったっけ!? 前はバカップル乙ー、みたいな顔して澄ましてたじゃない!」
「阿修羅さんは美百合さんと修行し、随分丸くなられんした」
「え、よりによって美百合と!?」
鬼子母神は顔いっぱいに”嘘!?”という文字を張り付けている。阿修羅は彼女の腕から逃れると咳払いをした。
「あなたに散々パワハラを受けましたから……。朱雀様の娘になんてことを、と」
阿修羅は自分のせいで夜叉にケガを負わせてしまった日のことを思い出す。後に鬼子母神に胸倉を掴まれ、頬を殴られたことも。
「あ、あれはさすがにやり過ぎたわよね……。ごめんなさい」
「モラハラでもありますよね。たくさんなじられましたから」
「ごめんって! あの時は役に入り込むのに必死で……! なんせ潜入捜査なんて何十年ぶりだったから……」
彼女は何度も”ごめん”と繰り返し、阿修羅の肩を揉んだ。対する彼はわざとらしく頬を膨らませている。
「ところで……カルラさんは影内朝来とやー様に接触したと伺いました。その時に何か変わったことはありませんでしたか」
開いた襖に着物姿の少女が現れ、一礼した。その手には人数分の湯呑がのったお盆。カルラがお盆ごと受け取ると、彼女は静かに廊下の先へ消えた。
「……二人はカップルなんやね。随分イチャついてたで。それはもう、こっちが恥ずかしくなるくらい」
「……そうですか」
「ちょっとカルラ、阿修羅は夜叉ちゃんに片想いしてんのよ……! オブラートに包みなさい……!」
「キシさんかて誰も付け入る隙がない、って断言してたやん」
潜入捜査コンビはコソコソと耳打ちし合った。しかし、全て筒抜けだ。阿修羅が大きな咳払いをすると、そろって背筋を伸ばした。
「ん~ごっほん。そろそろ真面目に話すとするかしら……」
鬼子母神はお茶を配ろうとしたカルラを横目に口を開いた。
青龍の部屋に白虎、玄武といった頭領が集められた。阿修羅と舞花は長椅子を勧められ、湯呑を片手に腰かける。
彼らの前にはカルラと鬼子母神。彼女たちは潜入捜査で得た情報を全て話した。
全員が黙って聞いていたが、不意に白虎が帽子を脱いだ。
頭領の中で唯一の女性だが、軍服で身を包む男装の麗人だ。小柄で毛先が黒い白髪。瞳は果実のように丸くて黄色い。
「夜叉が……朱里だってことか」
「以前ハルモニアに聞いた時は、朱里の魂は戻ってきてないと言っていたよ」
長い青髪の毛先を束ね、漢服に身を包んだ青龍。彼はあごに指を添えた。
「麒麟様は巫女で神里候補だったんですよね? それならば我々の目を欺くこともたやすいのでは、と思ったのですが」
「なくはないかのう……。晩年は天真爛漫さが見る影もなかった。我らとは関わりたくなくて全てを隠した可能性はある……。兄の娘として生まれ変わったのは皮肉だが」
「そんなことがありえるか? サボリ魔だったコだ……。ボクの弟によく怒られていたしな」
阿修羅たちが知らない、頭領たちの前世の記憶。少し懐かしそうで寂しそうな彼らは、ほんの少しだけ威厳が削がれていた。
「朱里様については以上ですが……。ここからが重要かもしれません」
カルラと鬼子母神は顔を見合わせた。うつむいたカルラとは対照的に鬼子母神は頭領たちのことを見回した。
「地球の……いえ、人類滅亡の危機がまもなくやってきます」
「えぇ……。急に吐き気に襲われたようで、食事を召し上がることもままなりません」
夜叉が早退した日のこと。阿修羅は戯人族の間を訪れた。生みの親である舞花に直接、娘のことを伝えたかった。
彼女は自室であり、夫の部屋だった和室に通してくれた。
緋色の着物に濃紺の帯。炎のように情熱的な色をした髪色によく似合っている。
彼女は娘の不調に顔をくもらせ、着物の袖を持ち上げた。
「昨日は影内朝来と共に遅くに帰宅したそうです。普段と随分様子が違ったようで」
「風邪を引いても食欲だけは落ちないあのコが……」
食べることが楽しみらしい夜叉の姿が思い浮かぶ。ここへ来る度、食事やおやつを出されると誰よりも喜んでいた。
和馬が作る食事も好きで、学校で晩御飯のリクエストをしているのをよく見かける。
「……影内朝来と何かあったとしか思えません。奴から連絡は来ていませんか」
「カルラさんという方に会った、と」
「カルラさん……!?」
カルラとは戯人族の一人。夜叉や阿修羅と同じ髪色を持ち、スパイ活動をすることが多い。
「天魔波旬に潜入しているはずですが……」
「えぇ、カルラさんから接触してきたのだと。詳しいことは……」
「久しぶりやんね、阿修羅。相変わらず女装似合ってるやん」
遠慮なく襖が開き、阿修羅は目を見開いた。
長い髪を後ろでまとめ、ワイシャツとジーンズというラフな出で立ち。カルラは暑がりで、冬でも上着を必要としない。彼女は小さく笑うと、阿修羅の隣で正座をした。
「お久しぶりです……。と、言うべきなのはあなたもですよね。鬼子母神さん」
阿修羅は襖の外に目を向けたまま瞳を和らげた。
「えぇ、心配かけたわね」
呼ばれた彼女は短い金髪を払い、腰に手を当てる。地味な色のスーツにネックレス。彼女の仕事着だ。
彼女は影内朝来が敵でないと発覚した時から姿を消していた。もう、戻ってこないかもしれないと彼女の恋人と話したこともある。
「キシさんはウチを連れ戻しに来てくれたんよ。ウチは随分長いこと組織にいたから……。ちょっとやそっとでは抜けなくなってしもたから」
「奴らの懐に飛び込んで情報を盗んで……。なんとか抜け出してきたわ。しばらくは人間界には行けないけどね……」
「そうですか。じゃあ毘沙門天さんをこちらに連れてこないとですね。あなたのことを口にしない日はありませんでしたから」
阿修羅はワンピースのポケットからスマホを取り出す。が、鬼子母神に後ろから抱きしめられ、スマホが畳に滑り落ちた。
「……なんですか」
「あんた……そんなこと言うコだったっけ!? 前はバカップル乙ー、みたいな顔して澄ましてたじゃない!」
「阿修羅さんは美百合さんと修行し、随分丸くなられんした」
「え、よりによって美百合と!?」
鬼子母神は顔いっぱいに”嘘!?”という文字を張り付けている。阿修羅は彼女の腕から逃れると咳払いをした。
「あなたに散々パワハラを受けましたから……。朱雀様の娘になんてことを、と」
阿修羅は自分のせいで夜叉にケガを負わせてしまった日のことを思い出す。後に鬼子母神に胸倉を掴まれ、頬を殴られたことも。
「あ、あれはさすがにやり過ぎたわよね……。ごめんなさい」
「モラハラでもありますよね。たくさんなじられましたから」
「ごめんって! あの時は役に入り込むのに必死で……! なんせ潜入捜査なんて何十年ぶりだったから……」
彼女は何度も”ごめん”と繰り返し、阿修羅の肩を揉んだ。対する彼はわざとらしく頬を膨らませている。
「ところで……カルラさんは影内朝来とやー様に接触したと伺いました。その時に何か変わったことはありませんでしたか」
開いた襖に着物姿の少女が現れ、一礼した。その手には人数分の湯呑がのったお盆。カルラがお盆ごと受け取ると、彼女は静かに廊下の先へ消えた。
「……二人はカップルなんやね。随分イチャついてたで。それはもう、こっちが恥ずかしくなるくらい」
「……そうですか」
「ちょっとカルラ、阿修羅は夜叉ちゃんに片想いしてんのよ……! オブラートに包みなさい……!」
「キシさんかて誰も付け入る隙がない、って断言してたやん」
潜入捜査コンビはコソコソと耳打ちし合った。しかし、全て筒抜けだ。阿修羅が大きな咳払いをすると、そろって背筋を伸ばした。
「ん~ごっほん。そろそろ真面目に話すとするかしら……」
鬼子母神はお茶を配ろうとしたカルラを横目に口を開いた。
青龍の部屋に白虎、玄武といった頭領が集められた。阿修羅と舞花は長椅子を勧められ、湯呑を片手に腰かける。
彼らの前にはカルラと鬼子母神。彼女たちは潜入捜査で得た情報を全て話した。
全員が黙って聞いていたが、不意に白虎が帽子を脱いだ。
頭領の中で唯一の女性だが、軍服で身を包む男装の麗人だ。小柄で毛先が黒い白髪。瞳は果実のように丸くて黄色い。
「夜叉が……朱里だってことか」
「以前ハルモニアに聞いた時は、朱里の魂は戻ってきてないと言っていたよ」
長い青髪の毛先を束ね、漢服に身を包んだ青龍。彼はあごに指を添えた。
「麒麟様は巫女で神里候補だったんですよね? それならば我々の目を欺くこともたやすいのでは、と思ったのですが」
「なくはないかのう……。晩年は天真爛漫さが見る影もなかった。我らとは関わりたくなくて全てを隠した可能性はある……。兄の娘として生まれ変わったのは皮肉だが」
「そんなことがありえるか? サボリ魔だったコだ……。ボクの弟によく怒られていたしな」
阿修羅たちが知らない、頭領たちの前世の記憶。少し懐かしそうで寂しそうな彼らは、ほんの少しだけ威厳が削がれていた。
「朱里様については以上ですが……。ここからが重要かもしれません」
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