3 / 18
3
しおりを挟む
冬休み明けの職員室。神崎はすれ違う教師たちと新年の挨拶を交わした。
自分のデスクにビジネスバッグを置くと、横から小野寺が顔をのぞかせた。
「神崎君。明けましておめでとう」
「おう、今年もよろしくなコウちゃん。カオちゃんはどうだ、調子は」
「安定期に入って家事を再開したところ。俺としてはじっとしててほしいんだけどね……」
心配そうな愛おしそうな瞳は、見てるこちらが恥ずかしくなる。神崎は笑いをかみ殺しながらキャスター付きの椅子を引いた。
「相変わらずだな、おたくらは」
「大事な奥さんだからね」
小野寺家に家族が増えるのは二度目だ。神崎は一度目の報告を受けた時のことを思い出す。あの頃はお互いにもう少し若かった。今ではどっしりと構えた様子が様になっている。
「上の子はどうだ、赤ちゃんがえりするとかよく言うだろ」
神崎は小野寺家に遊びに行くことがあるので一人目の娘のことをよく知っている。口達者な五歳児は最近、”おじちゃんはどうしていつも一人なの?”が口癖だ。
「びっくりするぐらい全然。お姉ちゃんになるんだ、ってすっごく張り切ってる。家事の手伝いをしてくれるんだよ。ご飯作りたいとか言い出して……」
「立派なもんだな……」
「蓮君にも食べてもらいたい、ってさ」
「ありがてぇ。独りもんには誰かの作った飯が一番のごちそうなんだよ」
神崎は血のつながらない姪っ子の成長に顔を綻ばせた。
生徒の前では決して見せない顔だ。神崎はニヒルな笑みを浮かべることが多い。
そんな彼だが、実は子どもの相手をするのが上手だ。
懇談会では小さな子どもを連れてくる保護者も多い。ぐずり出したら神崎が預かることもしばしば。
「君も結婚考えたら? 俺たち、結構いい歳になってきたよ」
小野寺は片目をとじ、お互いのことを指差した。
「まぁな……」
彼は大して気にしていない様子で後ろ手を組む。椅子が音を立てて背中を反らした。
「何がいい歳なんですか?」
「あ、翠河さん」
「おはようございますコウちゃん先生!」
神崎が担任をしているクラスの生徒だ。名前の通り、緑の要素が多い見た目は目に優しい。
小野寺は以前から二人は想い合っているのでは、と疑っていた。神崎の視線が優しくなり、やまめの声があからさまに高揚するからだ。しかも神崎は彼女のことを名前で呼んでいた時期がある。
去年の夏あたりは特に怪しかった。密会してるとか、校外でも会っているというわけではなさそうだが、明らかに二人の間に流れる雰囲気が違った。
「どうしたんだよ、こんな朝早くに」
神崎は大あくびをしながら目をとじた。目の端に涙がにじむ。
やまめは冬休み明け早々、だらしない担任の姿にジト目になった。
「冬休み前に出された特別課題……提出に来ました」
彼女は背中に持っていたプリントを勢いよく差し出す。顔に当たりそうになった神崎が椅子からずり落ちそうになった。
「っと……。ご苦労さん。これで学年末テストは大丈夫だな」
「んーたぶん!」
「たぶんってなんだよコノヤロー」
神崎は小さく吹き出しながらプリントを受け取り、デスクに置いた。その様子を見つめるやまめの頬がわずかに紅潮する。
小野寺は十年以上前、奥さんに同じ顔をされていたのを思い出していた。
「カオは古典も得意だったな……」
「へー! 文系なんですか?」
「根っからの。本を読むのも好きだしね。いつか翠河さんの小説を奥さんが読んでるところを見たいよ」
やまめは小説家志望で有名だ。国語系の授業中にこっそり執筆していることも。彼女曰く、”小説を書くことが国語の勉強になっている”、らしい。
「私もそんな日が早く来るといいなー」
「今年は我慢した方がいいぞ。大学受験だろ」
「そうなんですよねー……。推薦狙ってるんで校内での争奪戦に勝たなきゃだし……」
二年生である彼女はそろそろ真剣に進路について考えなければいけない。進路希望表を配布する時期でもある。
小野寺は進路のスペシャリストである”大先生”の方へ顔を向けた。朝早くから職員室にいる彼は紅茶をたしなんでいる。
やまめはため息をつき、ジャケットのポケットに手を入れた。
「そういえば! さっきまでなんの話をしていたんですか!?」
彼女はあからさまに話題を変えた。現実逃避をしたいらしい。
苦笑いを浮かべた小野寺は振り返り、神崎の肩を軽く小突いた。
「神崎君の結婚相手だよ」
「あ……」
やまめの目が見開かれる。口を開けた拍子に声がもれたが、本人は気づいていないだろう。
一方の神崎は黙り、足元のビジネスバッグのジッパーに手を伸ばす。瞳が前髪に隠れた。
「かっ彼女できたんですかー?」
からかい口調だが、目に浮かんだ動揺が隠しきれていない。瞳が揺れたのを小野寺は見逃さなかった。
「いーや全く。そろそろ紹介しようか、って話してたところ」
「へー!」
意地悪をするつもりはないが、彼女の反応がもっと見てみたい。気配を消した神崎の袖を引くと、彼は書類を引っ張り出す手を止めた。
「なんで俺の代わりに全部答えてんだよ」
「翠河さんは神崎君にはどんな人がいいと思う?」
「え……え? なんかだらしないし……。歳上のお姉さんとか?」
顔を上げた神崎の視線から逃げるよう、やまめはあらぬ方向に顔を向ける。
「失礼なヤツだな」
「じゃああえて歳下はどう?」
「さ、さぁ……。想像もつかないです」
彼女は後ろ手を組むと爪先を見つめた。また頬が染まり、年相応の少女らしい顔になる。
神崎はビジネスバッグを足元にしまうと、デスクに肘をついた。
「俺も歳下とは付き合ったことねえから知らん」
「じゃあ何歳差までならいい?」
「犯罪にならん歳なら……まぁ。地球がひっくり返るようなことがあれば話は別だがな」
最後のは随分小さな声で早口だった。そのかすれ具合が妙に切ない。
対するやまめは視線をめぐらせた。爪先から上げた顔は花が咲いたよう。
「そっそんなこと言ってたら私たち生徒に抜かされますよ!」
「それはねぇよ」
「先に私に彼氏ができちゃったりして~……」
「じゃじゃ馬をもらってくれる人がいるといいな」
「うるさい! いつかやーちゃんみたいに大人っぽいカレカノになるんだもん!」
やまめは神崎に人差し指を突き付け、走り去っていった。
百面相な彼女は短時間でいろんな表情を見せてくれた。まだまだあどけなさが残る笑みは可愛らしい。
「翠河さん、本当におもしろいコだね」
「ンだな」
神崎の目尻にシワが寄っている。優しいカーブは小野寺家に滞在している時と同じに見えた。
自分のデスクにビジネスバッグを置くと、横から小野寺が顔をのぞかせた。
「神崎君。明けましておめでとう」
「おう、今年もよろしくなコウちゃん。カオちゃんはどうだ、調子は」
「安定期に入って家事を再開したところ。俺としてはじっとしててほしいんだけどね……」
心配そうな愛おしそうな瞳は、見てるこちらが恥ずかしくなる。神崎は笑いをかみ殺しながらキャスター付きの椅子を引いた。
「相変わらずだな、おたくらは」
「大事な奥さんだからね」
小野寺家に家族が増えるのは二度目だ。神崎は一度目の報告を受けた時のことを思い出す。あの頃はお互いにもう少し若かった。今ではどっしりと構えた様子が様になっている。
「上の子はどうだ、赤ちゃんがえりするとかよく言うだろ」
神崎は小野寺家に遊びに行くことがあるので一人目の娘のことをよく知っている。口達者な五歳児は最近、”おじちゃんはどうしていつも一人なの?”が口癖だ。
「びっくりするぐらい全然。お姉ちゃんになるんだ、ってすっごく張り切ってる。家事の手伝いをしてくれるんだよ。ご飯作りたいとか言い出して……」
「立派なもんだな……」
「蓮君にも食べてもらいたい、ってさ」
「ありがてぇ。独りもんには誰かの作った飯が一番のごちそうなんだよ」
神崎は血のつながらない姪っ子の成長に顔を綻ばせた。
生徒の前では決して見せない顔だ。神崎はニヒルな笑みを浮かべることが多い。
そんな彼だが、実は子どもの相手をするのが上手だ。
懇談会では小さな子どもを連れてくる保護者も多い。ぐずり出したら神崎が預かることもしばしば。
「君も結婚考えたら? 俺たち、結構いい歳になってきたよ」
小野寺は片目をとじ、お互いのことを指差した。
「まぁな……」
彼は大して気にしていない様子で後ろ手を組む。椅子が音を立てて背中を反らした。
「何がいい歳なんですか?」
「あ、翠河さん」
「おはようございますコウちゃん先生!」
神崎が担任をしているクラスの生徒だ。名前の通り、緑の要素が多い見た目は目に優しい。
小野寺は以前から二人は想い合っているのでは、と疑っていた。神崎の視線が優しくなり、やまめの声があからさまに高揚するからだ。しかも神崎は彼女のことを名前で呼んでいた時期がある。
去年の夏あたりは特に怪しかった。密会してるとか、校外でも会っているというわけではなさそうだが、明らかに二人の間に流れる雰囲気が違った。
「どうしたんだよ、こんな朝早くに」
神崎は大あくびをしながら目をとじた。目の端に涙がにじむ。
やまめは冬休み明け早々、だらしない担任の姿にジト目になった。
「冬休み前に出された特別課題……提出に来ました」
彼女は背中に持っていたプリントを勢いよく差し出す。顔に当たりそうになった神崎が椅子からずり落ちそうになった。
「っと……。ご苦労さん。これで学年末テストは大丈夫だな」
「んーたぶん!」
「たぶんってなんだよコノヤロー」
神崎は小さく吹き出しながらプリントを受け取り、デスクに置いた。その様子を見つめるやまめの頬がわずかに紅潮する。
小野寺は十年以上前、奥さんに同じ顔をされていたのを思い出していた。
「カオは古典も得意だったな……」
「へー! 文系なんですか?」
「根っからの。本を読むのも好きだしね。いつか翠河さんの小説を奥さんが読んでるところを見たいよ」
やまめは小説家志望で有名だ。国語系の授業中にこっそり執筆していることも。彼女曰く、”小説を書くことが国語の勉強になっている”、らしい。
「私もそんな日が早く来るといいなー」
「今年は我慢した方がいいぞ。大学受験だろ」
「そうなんですよねー……。推薦狙ってるんで校内での争奪戦に勝たなきゃだし……」
二年生である彼女はそろそろ真剣に進路について考えなければいけない。進路希望表を配布する時期でもある。
小野寺は進路のスペシャリストである”大先生”の方へ顔を向けた。朝早くから職員室にいる彼は紅茶をたしなんでいる。
やまめはため息をつき、ジャケットのポケットに手を入れた。
「そういえば! さっきまでなんの話をしていたんですか!?」
彼女はあからさまに話題を変えた。現実逃避をしたいらしい。
苦笑いを浮かべた小野寺は振り返り、神崎の肩を軽く小突いた。
「神崎君の結婚相手だよ」
「あ……」
やまめの目が見開かれる。口を開けた拍子に声がもれたが、本人は気づいていないだろう。
一方の神崎は黙り、足元のビジネスバッグのジッパーに手を伸ばす。瞳が前髪に隠れた。
「かっ彼女できたんですかー?」
からかい口調だが、目に浮かんだ動揺が隠しきれていない。瞳が揺れたのを小野寺は見逃さなかった。
「いーや全く。そろそろ紹介しようか、って話してたところ」
「へー!」
意地悪をするつもりはないが、彼女の反応がもっと見てみたい。気配を消した神崎の袖を引くと、彼は書類を引っ張り出す手を止めた。
「なんで俺の代わりに全部答えてんだよ」
「翠河さんは神崎君にはどんな人がいいと思う?」
「え……え? なんかだらしないし……。歳上のお姉さんとか?」
顔を上げた神崎の視線から逃げるよう、やまめはあらぬ方向に顔を向ける。
「失礼なヤツだな」
「じゃああえて歳下はどう?」
「さ、さぁ……。想像もつかないです」
彼女は後ろ手を組むと爪先を見つめた。また頬が染まり、年相応の少女らしい顔になる。
神崎はビジネスバッグを足元にしまうと、デスクに肘をついた。
「俺も歳下とは付き合ったことねえから知らん」
「じゃあ何歳差までならいい?」
「犯罪にならん歳なら……まぁ。地球がひっくり返るようなことがあれば話は別だがな」
最後のは随分小さな声で早口だった。そのかすれ具合が妙に切ない。
対するやまめは視線をめぐらせた。爪先から上げた顔は花が咲いたよう。
「そっそんなこと言ってたら私たち生徒に抜かされますよ!」
「それはねぇよ」
「先に私に彼氏ができちゃったりして~……」
「じゃじゃ馬をもらってくれる人がいるといいな」
「うるさい! いつかやーちゃんみたいに大人っぽいカレカノになるんだもん!」
やまめは神崎に人差し指を突き付け、走り去っていった。
百面相な彼女は短時間でいろんな表情を見せてくれた。まだまだあどけなさが残る笑みは可愛らしい。
「翠河さん、本当におもしろいコだね」
「ンだな」
神崎の目尻にシワが寄っている。優しいカーブは小野寺家に滞在している時と同じに見えた。
0
あなたにおすすめの小説
私の作るおにぎりが、騎士団の士気を異常に上げています(犯人は副団長)
星乃和花
恋愛
おにぎりを配っただけで、騎士団の士気が異常値になりました。
団長は警戒、監察部は呪術検査、国まで動きかけるのに――副団長だけが平然と断言。
副団長「彼女のご飯は軍事物資です」
私「えっ重い」
胃袋で落ちた策略家副団長の“最適化溺愛”に巻き込まれ、気づけば専属補給係(=婚約)寸前!?
ほのぼの爆笑&甘々の騎士団ラブコメです。
(月水金21:00更新ー本編16話+後日談6話)
乙女ゲームのモブに転生していると断罪イベント当日に自覚した者ですが、ようやく再会できた初恋の男の子が悪役令嬢に攻略され済みなんてあんまりだ
弥生 真由
恋愛
『貴女との婚約は今夜を持って破棄させて貰おう!』
学園卒業祝いの夜会の場に、凛と響いた王太子殿下の一声。
その瞬間、私は全てを思い出した。
私が前世ではただの手芸とゲームが好きなインドア派女子大生だったこと。そして、ゲーム世界に転生して尚も趣味は変わらず、ライバルキャラですらないモブになってしまっていたことを。
幼い頃に一度出会ったきりの初恋の彼と学園で再会出来たらなぁ、なんて淡い期待を抱いて通っていたのに、道理で卒業式までなんにも起きなかったわけだ。
ーーなんて、ひとり納得していたら。
何故だが私が悪役令嬢の断罪イベントの目撃者として名指しされ、一気に渦中の人物に!?
更に、王太子以外の男性陣は皆様悪役令嬢に骨抜き。なので自然と私には、彼女の潔白に繋がる証言が求められる。
しかしながら、私は肝心の事件の日の記憶が訳あって曖昧だったので、致し方なく記憶を呼び覚ます治療を受けさせられる羽目に。
タイムリミットは1年間。
その1年間の私への護衛につけられたのは、悪役令嬢に心奪われた初恋の彼でした。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
愛しいあなたは竜の番
さくたろう
恋愛
前世で無惨に処刑された記憶を持つ少女フィオナは、今世では幼い頃から番である竜族の王に保護されて塔の中で大切に育てられていた。
16歳のある日、敵国の英雄ルイが塔を襲撃しにきたが、なんとフィオナは彼に一目惚れをしてしまう。フィオナを人質にするために外へと連れ出したルイも、次第に彼女に離れがたい想いを感じ始め徐々に惹かれていく。
竜人の番として育てられた少女が、竜を憎む青年と恋に落ちる物語。
※小説家になろう様に公開したものを一部省略して投稿する予定です。
※全58話、一気に更新します。ご了承ください。
異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる