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5章
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夢原のビジネスバッグが足元で落ちたのが聴こえた。
翼はほんの少し背伸びをし、彼の首に腕を回していた。
「ふっ、ふふふふたむらさん!?」
挙動不審に声を震わせた彼は、空中で腕が不自然な形で固まっている。
なぜ突然こんなことができたのか、自分でも分からない。
翼は赤くなった頬で目を伏せ、小さくつぶやいた。
「────先生。好きです」
とうとう言ってしまった。
もうこれ以上は言葉を紡げない。”好き”に想いの丈をこめた。九年分の想いを。
『君は……心を開けなかったんだな』
『ごめんなさい……』
『なんで君が謝るんだ。君を振り向かす……君の本当に好きな人になれなかった俺が悪い』
どんな人が現れても、夢原以上に好きになれる人はいなかった。
夢原は困惑して”はわわ……”と目を回していた。抱きしめた時にぶつかったのか、メガネがズレている。
「……ごめんなさい。急に変なことを言って……」
大胆なことを言ってしまったと自覚した翼は恥ずかしくなって腕を下ろし、うつむいた。
「待って、二村さん……」
視線だけ上げると、夢原が自分の両頬をピシャリと叩いた。いい音を響かせると、メガネの奥の瞳が気持ちキリッとした。
「それは……本当なの?」
「はい……」
彼と目を合わせられずに猫背になると、頬に手を添えられた。かがんだ彼は首をかしげた。
「そんな顔しないで」
震える口を引き結び、こぼれそうな涙をこらえると彼はほほえんだ。
「……嬉しい。好きって言ってもらえて嬉しいよ。ありがとう、二村さん」
お礼を言う彼の手も声も優しくて。翼の全てを包みこむ。この瞬間を永久に保存して何度も何度も繰り返し、幸せを味わえたらいいのにと思った。
夢原は目を細めたまま翼の頭をなでる。彼女の耳に唇を寄せると、甘く優しいミルクのような表情でささやいた。
アヤトがこの家を旅立つ日が来た。夢原がこの家に来てから二週間経つ。
高校生の相談にのり、高校に潜入したのが昨日。
『翼ちゃん、相談にのるのはこれで最後にしよう』
『どうして?』
三日前。相談に来た高校生を見送り、片づけをしていた時のことだった。
『俺の転生のためのポイントは十分稼げた。今まで協力してくれてありがとう』
『そんなこともあったっけ……。正直忘れていたわ』
そういえばそうだった。はじめは休暇中に何をしているのだろう……と思ったこともある。
だが、やりがいがあったしお礼を言われるのが嬉しくて張り切る自分がいた。
大好きな祖母と同じようなことができたのも楽しかった。
『それならそれでいいんだよ。俺もそれそっちのけで君といることが楽しかったしさ』
「あーもう、泣かないで。俺も後ろ髪引かれちまう」
門の前に立つアヤトは、困ったように後頭部をかいている。
翼は自分でも驚くほど名残惜しくて涙をこらえられなかった。
夢原の前で泣いて以来、涙もろくなってしまった。今ではテレビでドキュメンタリーを見てると感情移入し、すぐに涙ぐんでしまう。
アヤトは翼のことを抱き寄せた。今日が最後だからと割り切っているのか、珍しく翼はためらいなく顔をうずめた。
「だって、こんな突然出ていくなんて……」
「ははーん。翼ちゃん、さては俺にホレてたな~?」
「それはない」
アヤトの自意識過剰発言に、胸板に弱々しく拳を叩きつけた。
「ま、君にはいるもんね。守ってくれる彼氏が」
翼が顔を上げると、アヤトは得意げに鼻を鳴らした。
天然パーマと丸メガネの、ちょっと抜けている夢原。彼がこの家に訪れた日、二人は連絡先を交換した。
今は海辺を散歩したり、街へ出たりとデートを重ねている。
彼氏という単語に頭から湯気を吹き出した翼は、首を全力で振った。
「まっまだ決まったわけじゃないし!」
「"まだ"ねー。付き合う予定はちゃっかりあるんだ~?」
「~っ!」
アヤトの意地悪そうな笑みに最近、夢原と出かけた日のことがよみがえる。
近頃は隣に並んで歩く時の距離が近くなった。お互いに手を動かせばふれあいそうなほど。
その日もあっという間に夕方を迎え、彼は意味深なことを言い残した。
『今は友人でいよう。でもいずれは……そうだなぁ……』
『いずれ……?』
その言葉の真意が分からないほど子どもではない。続きを聞かせてもらおうと首を傾げると、夢原は慌てた様子でメガネを押し上げた。
『ううん! 独り言!』
『そうですか……』
『でもいつか僕から言わせてね。君にばかり言わせてちゃ不公平だ』
そんなことを言ったら答えを教えられたようなものなのに。二人はまるで真っ赤な茹でタコになり、それぞれ別の方を向いててごまかした。
「豊橋に行ってどうするの?」
彼は悪魔。これからも気まぐれに生きていくのだろう。あえて質問したら彼は口の端を上げた。
「焚きつけてやりたい相手に会いにいくのさ」
「はぁ……?」
「君は自分の幸せだけを考えてくれ。君が結婚する頃にでも会いに行くよ」
「その時は招待状を出すよ! これからも連絡していいでしょう?」
アヤトはそれには答えず、腰をかがめて翼の額に唇を押し当てた。
まだ夢原にもされてないスキンシップだが、後ろめたい気持ちにはならない。いつの間にか彼とはいい友人として、パートナーとしての関係を築けていたからだろうか。
「アヤト……?」
「……悪魔からの最後の贈り物。魔除けだ。きっと一生、君のことを守るよ」
熱を持った唇の感触が残っている。額を押さえると、アヤトは片目を閉じて翼に背を向けた。
「あ……ありがとう! あの時話しかけてくれて、一緒にいてくれて! 人間力を鍛えるためにもっと料理がんばるよ! アヤトも……離れても元気でね!!」
ためらいなく歩を進める背中に大きく手を振り、精一杯の感謝を叫んだ。
思えば彼にはお世話になってばかりだった。
風子の孫だからというのもあるのだろうが、彼は長いことそばにいて様々なサポートをしてくれた。
悪魔の羽と変わった瞳がなければただの人間だ。女性相手なら誰にでも甘く、男にはちょっと厳しい人間の男。
アヤトと過ごした長期休暇は楽しかったし、学べたことも多かった。誰かのために働くってこういうことなのかもしれない。
今までの仕事にこだわるのはやめようか……と、最近は考えていた。
(ばっちゃ……不思議な縁をありがとう。アヤトはおぞましい悪魔じゃなかった。世話焼きで女の子が好きなホスト。社会人になってから一番楽しかったひと時かもしんない)
アヤトの背中が見えなくなった頃、翼のポケットから軽快な音楽が鳴り響いた。スマホを取り出して画面を見ると、海外旅行中の母親からの電話だった。
「……あ、お母さん? 久しぶり。家なら大丈夫だよ。え、オーストラリアのお土産? 何がいいかなぁ……」
電話をしながら庭を抜け、家の中へ入った。
もうすぐ両親が帰国するらしい。翼の長期休暇が終わる前に顔を合わせることができそうだ。
まだ関係は進んでいないが夢原のことも紹介したい。
翼はほんの少し背伸びをし、彼の首に腕を回していた。
「ふっ、ふふふふたむらさん!?」
挙動不審に声を震わせた彼は、空中で腕が不自然な形で固まっている。
なぜ突然こんなことができたのか、自分でも分からない。
翼は赤くなった頬で目を伏せ、小さくつぶやいた。
「────先生。好きです」
とうとう言ってしまった。
もうこれ以上は言葉を紡げない。”好き”に想いの丈をこめた。九年分の想いを。
『君は……心を開けなかったんだな』
『ごめんなさい……』
『なんで君が謝るんだ。君を振り向かす……君の本当に好きな人になれなかった俺が悪い』
どんな人が現れても、夢原以上に好きになれる人はいなかった。
夢原は困惑して”はわわ……”と目を回していた。抱きしめた時にぶつかったのか、メガネがズレている。
「……ごめんなさい。急に変なことを言って……」
大胆なことを言ってしまったと自覚した翼は恥ずかしくなって腕を下ろし、うつむいた。
「待って、二村さん……」
視線だけ上げると、夢原が自分の両頬をピシャリと叩いた。いい音を響かせると、メガネの奥の瞳が気持ちキリッとした。
「それは……本当なの?」
「はい……」
彼と目を合わせられずに猫背になると、頬に手を添えられた。かがんだ彼は首をかしげた。
「そんな顔しないで」
震える口を引き結び、こぼれそうな涙をこらえると彼はほほえんだ。
「……嬉しい。好きって言ってもらえて嬉しいよ。ありがとう、二村さん」
お礼を言う彼の手も声も優しくて。翼の全てを包みこむ。この瞬間を永久に保存して何度も何度も繰り返し、幸せを味わえたらいいのにと思った。
夢原は目を細めたまま翼の頭をなでる。彼女の耳に唇を寄せると、甘く優しいミルクのような表情でささやいた。
アヤトがこの家を旅立つ日が来た。夢原がこの家に来てから二週間経つ。
高校生の相談にのり、高校に潜入したのが昨日。
『翼ちゃん、相談にのるのはこれで最後にしよう』
『どうして?』
三日前。相談に来た高校生を見送り、片づけをしていた時のことだった。
『俺の転生のためのポイントは十分稼げた。今まで協力してくれてありがとう』
『そんなこともあったっけ……。正直忘れていたわ』
そういえばそうだった。はじめは休暇中に何をしているのだろう……と思ったこともある。
だが、やりがいがあったしお礼を言われるのが嬉しくて張り切る自分がいた。
大好きな祖母と同じようなことができたのも楽しかった。
『それならそれでいいんだよ。俺もそれそっちのけで君といることが楽しかったしさ』
「あーもう、泣かないで。俺も後ろ髪引かれちまう」
門の前に立つアヤトは、困ったように後頭部をかいている。
翼は自分でも驚くほど名残惜しくて涙をこらえられなかった。
夢原の前で泣いて以来、涙もろくなってしまった。今ではテレビでドキュメンタリーを見てると感情移入し、すぐに涙ぐんでしまう。
アヤトは翼のことを抱き寄せた。今日が最後だからと割り切っているのか、珍しく翼はためらいなく顔をうずめた。
「だって、こんな突然出ていくなんて……」
「ははーん。翼ちゃん、さては俺にホレてたな~?」
「それはない」
アヤトの自意識過剰発言に、胸板に弱々しく拳を叩きつけた。
「ま、君にはいるもんね。守ってくれる彼氏が」
翼が顔を上げると、アヤトは得意げに鼻を鳴らした。
天然パーマと丸メガネの、ちょっと抜けている夢原。彼がこの家に訪れた日、二人は連絡先を交換した。
今は海辺を散歩したり、街へ出たりとデートを重ねている。
彼氏という単語に頭から湯気を吹き出した翼は、首を全力で振った。
「まっまだ決まったわけじゃないし!」
「"まだ"ねー。付き合う予定はちゃっかりあるんだ~?」
「~っ!」
アヤトの意地悪そうな笑みに最近、夢原と出かけた日のことがよみがえる。
近頃は隣に並んで歩く時の距離が近くなった。お互いに手を動かせばふれあいそうなほど。
その日もあっという間に夕方を迎え、彼は意味深なことを言い残した。
『今は友人でいよう。でもいずれは……そうだなぁ……』
『いずれ……?』
その言葉の真意が分からないほど子どもではない。続きを聞かせてもらおうと首を傾げると、夢原は慌てた様子でメガネを押し上げた。
『ううん! 独り言!』
『そうですか……』
『でもいつか僕から言わせてね。君にばかり言わせてちゃ不公平だ』
そんなことを言ったら答えを教えられたようなものなのに。二人はまるで真っ赤な茹でタコになり、それぞれ別の方を向いててごまかした。
「豊橋に行ってどうするの?」
彼は悪魔。これからも気まぐれに生きていくのだろう。あえて質問したら彼は口の端を上げた。
「焚きつけてやりたい相手に会いにいくのさ」
「はぁ……?」
「君は自分の幸せだけを考えてくれ。君が結婚する頃にでも会いに行くよ」
「その時は招待状を出すよ! これからも連絡していいでしょう?」
アヤトはそれには答えず、腰をかがめて翼の額に唇を押し当てた。
まだ夢原にもされてないスキンシップだが、後ろめたい気持ちにはならない。いつの間にか彼とはいい友人として、パートナーとしての関係を築けていたからだろうか。
「アヤト……?」
「……悪魔からの最後の贈り物。魔除けだ。きっと一生、君のことを守るよ」
熱を持った唇の感触が残っている。額を押さえると、アヤトは片目を閉じて翼に背を向けた。
「あ……ありがとう! あの時話しかけてくれて、一緒にいてくれて! 人間力を鍛えるためにもっと料理がんばるよ! アヤトも……離れても元気でね!!」
ためらいなく歩を進める背中に大きく手を振り、精一杯の感謝を叫んだ。
思えば彼にはお世話になってばかりだった。
風子の孫だからというのもあるのだろうが、彼は長いことそばにいて様々なサポートをしてくれた。
悪魔の羽と変わった瞳がなければただの人間だ。女性相手なら誰にでも甘く、男にはちょっと厳しい人間の男。
アヤトと過ごした長期休暇は楽しかったし、学べたことも多かった。誰かのために働くってこういうことなのかもしれない。
今までの仕事にこだわるのはやめようか……と、最近は考えていた。
(ばっちゃ……不思議な縁をありがとう。アヤトはおぞましい悪魔じゃなかった。世話焼きで女の子が好きなホスト。社会人になってから一番楽しかったひと時かもしんない)
アヤトの背中が見えなくなった頃、翼のポケットから軽快な音楽が鳴り響いた。スマホを取り出して画面を見ると、海外旅行中の母親からの電話だった。
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