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2章
Part 76 『親友のハグ』
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「魔女、あんたの仕事はもうないで・・・」
クロが魔女に向かってそう声をかける。先程まで空中で魔女に固定されていたクロは消えていなくなっていた。
魔女は小さく溜息を吐いて「そうみたいだね。まあ、別に本人がもういいって言うなら私も無理矢理消す気なんか最初からないけど・・・」と答える。
「今回は、お姉さんは、特別だっただけだよ・・・。どうしようもないほど悲しいだけの記憶だってある。消した方が幸せになれる記憶だってあるんだよ。だから、邪魔しないでほしいかな・・・。ま、今日は、あの子を助けてもらったから引いて上げるけど、次、邪魔するなら容赦しないからね?」
「じゃあね」と魔女は、陽炎のようにゆらゆらと揺れて姿を消した。
「クロ・・・追えるか?」
「いや、うちらの情報網でもすぐには無理やなぁ、あんなに連続で躊躇いなく魔法使われたら流石に追いきれへんわ。ていうか、お二人さん、いつまで抱き合ってるんですかい?」
柏木さんに抱きしめられたままの俺を少し呆れたような表情でクロは見ているのが分かる。
「あの・・・柏木さん・・・そろそろ離してくれません?」
「友情のハグ・・・」
「友達でもハグそんなにしないです。」
「じゃあ、親友のハグ」
「親友って・・・」
「・・・・・・違う?」
柏木さんの腕で内臓が急に締め付けられてミシミシと潰されそうになる。
「これハグじゃなくて鯖折りって技じゃ・・・痛い痛い、親友です!親友以外の何者でもない! だから離して!」
「ん、分かった。日向」
柏木さんは、俺から腕をほどいた。クスクスと柏木さんは笑っているが、普通に痛かったし、ちょっとマジだったんじゃ・・・
だけど、それ以外にも日向と呼ばれた事に少し面をくらってしまった。
「あ、ダメだった? それなら峰って呼ぶけど・・・」
「いや、ちょっと驚いただけで・・・全然大丈夫ですよ。」
名前を女の子から呼び捨てにされるのはとても久しぶりな気がする。いや、記憶の中にないから初めてかもしれない。
「私の事も凛で良いから」
柏木さんの名前は、柏木 凛というのはゼミで聞いたので知ってはいるのだが、名前で呼びあうというのもとても照れ臭いものがある。
しかし、柏木さんが明らかに期待のこもった表情でいるので名前で呼ばないと話が進まない気がする。
「凛・・・・・・これでいい?」
「うん。これからもよろしく日向」
そう言って俺達は握手をする。なんというか、明らかに順番がおかしい。なんでハグからの握手なんだろうとか思わなくもない。
しかし、今は細かい事は気にしない方がいいんだろうと思って俺はとりあえず考えるのをやめた。
クロが魔女に向かってそう声をかける。先程まで空中で魔女に固定されていたクロは消えていなくなっていた。
魔女は小さく溜息を吐いて「そうみたいだね。まあ、別に本人がもういいって言うなら私も無理矢理消す気なんか最初からないけど・・・」と答える。
「今回は、お姉さんは、特別だっただけだよ・・・。どうしようもないほど悲しいだけの記憶だってある。消した方が幸せになれる記憶だってあるんだよ。だから、邪魔しないでほしいかな・・・。ま、今日は、あの子を助けてもらったから引いて上げるけど、次、邪魔するなら容赦しないからね?」
「じゃあね」と魔女は、陽炎のようにゆらゆらと揺れて姿を消した。
「クロ・・・追えるか?」
「いや、うちらの情報網でもすぐには無理やなぁ、あんなに連続で躊躇いなく魔法使われたら流石に追いきれへんわ。ていうか、お二人さん、いつまで抱き合ってるんですかい?」
柏木さんに抱きしめられたままの俺を少し呆れたような表情でクロは見ているのが分かる。
「あの・・・柏木さん・・・そろそろ離してくれません?」
「友情のハグ・・・」
「友達でもハグそんなにしないです。」
「じゃあ、親友のハグ」
「親友って・・・」
「・・・・・・違う?」
柏木さんの腕で内臓が急に締め付けられてミシミシと潰されそうになる。
「これハグじゃなくて鯖折りって技じゃ・・・痛い痛い、親友です!親友以外の何者でもない! だから離して!」
「ん、分かった。日向」
柏木さんは、俺から腕をほどいた。クスクスと柏木さんは笑っているが、普通に痛かったし、ちょっとマジだったんじゃ・・・
だけど、それ以外にも日向と呼ばれた事に少し面をくらってしまった。
「あ、ダメだった? それなら峰って呼ぶけど・・・」
「いや、ちょっと驚いただけで・・・全然大丈夫ですよ。」
名前を女の子から呼び捨てにされるのはとても久しぶりな気がする。いや、記憶の中にないから初めてかもしれない。
「私の事も凛で良いから」
柏木さんの名前は、柏木 凛というのはゼミで聞いたので知ってはいるのだが、名前で呼びあうというのもとても照れ臭いものがある。
しかし、柏木さんが明らかに期待のこもった表情でいるので名前で呼ばないと話が進まない気がする。
「凛・・・・・・これでいい?」
「うん。これからもよろしく日向」
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しかし、今は細かい事は気にしない方がいいんだろうと思って俺はとりあえず考えるのをやめた。
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