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3章
Part 151『餓狼衆』
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「ハチはここで何をしているの? ハチも従業員って言ってたけど願いを叶えることができるの?」
俺がそういうとハチは首を振って否定した。
「私は魔女じゃないでございます。特別なことはできないでございますよ。ただ、居るところがないのでございますよ。」
ハチは「因果応報でございます」と自虐的な笑みを浮かべた。
「私も店主の仕事を手伝っていたので、街の人達からは敬遠されているのでございます。」
殺された店主は、かなりアコギな商売をしていたようで、周囲の妖怪達からも嫌われていたらしい。その仕事の内容というのは、聞いてみれば虫酸の走るような話ばかりで、敵対する種族に武器を流して激化させ治癒の薬をお互いに売り付ける。などや一時的に病を治癒させる薬を作り、完治させることも可能であるはずの病を放置し、治療費を盗んだりと自己の利益のためにしか活動していなかったらしい。
そんな存在であれば恨まれるのも当然で店主の命を狙うために何人かが攻めてきたこともあったが、いくつもの罠によって無力化され、命を助ける代わりに自身の富を差し出すように強要したり、意に沿わないものは殺したりとするうちに誰も歯向かわなくなっていたらしい。
聞けば聞くほどという感じだ。確かにそんな奴と一緒に働いている妖怪にいい顔は出来ないだろう。
「幸いな事に地下に隠していた財産がいくつかあるので、違う村へ行こうかと思っているのでございます。」
「それなら、私達と一緒に来ますか? 宿はご用意出来ないですけど、村までなら連れて行ってあげられますよ?」
見かねた真冬さんがそんなお誘いをする。確かに俺たちが乗ってきた乗り物は詰めれば5人乗れるので特に問題はないはずである。
「よろしいのでございますか? 是非ともお願いしたいのでございます。」
家を出る準備をするというので、その間に俺達は、この辺りを担当している鬼島に話を聞くことにした。
結局、担当していた鬼島の話は、先ほど聞いた話との違いはなかった。とはいえ、細かな情報はいくつかあった。
数日前にハチが鬼島の家に駆け込んで店主である魔女が殺されているという事を伝えられており、向かってみると魔女は、獣のような鋭い爪によって喉元を抉られた状態で死亡していた。
部屋は荒らされいくつかの魔道具は盗まれた形跡があり、壁に餓狼衆が残すとされている印の描かれた紙が貼ってありおそらくは、餓狼衆の犯行であるということは確定だろうという結論になった。
それから、死体を調べたが結局、喉を抉られ死亡した以外の情報は得られなかった。
犯人を瞬時に特定するような魔法具はないのかと問うと「そんな国宝があれば、誰も悪さなんてしない。」と一刀両断された。つまりは、俺の持っている魔法具などに関してはやはりかなり強力なものの部類らしい。
結果、捜査は手詰まりで全く成果は得られていないらしい。
一つ気がかりな点があるとするなら、殺された店主というのが、力のある魔女であった事で、店に関しての警戒もしていなかったはずはないのにも関わらず、殺されたという事である。
つまりは、そういう警備をかいくぐる力を持った存在が餓狼衆に存在しているという事だ。
餓狼衆については、話を聞けば、俗に言う義賊というものらしく。悪は同じく悪によって食われる定めであり、強者は弱者に富を分け与える事を指針としている。
実際、彼らは、悪人を殺し、貯めた富を奪い、その一部を貧しいものに分け与えると言う事をしている。
しかし、それは本当に一部の話だけであり、大半は、自分達の懐にしまって利益を得ている独善家の集まりである。
そして、彼らの活動した場所には必ず月に向かって吠える四足獣のシルエットの描かれた紙が置かれているらしい。
その構成員は色々なものがおり種族的な統一感はないため、一見して餓狼衆のメンバーであることはわからないのである。となりにいる存在が餓狼衆のメンバーの一人であるかもしれないという状況である。
更には餓狼衆のメンバーには階級が存在し、末端はトップがどこにいるのかもどんな相貌をしているのかも知り得ないのだそうだ。
つまるところ、俺達が盗みに行かないといけない存在は間違いなく一筋縄ではいかない存在であるという事である。
俺がそういうとハチは首を振って否定した。
「私は魔女じゃないでございます。特別なことはできないでございますよ。ただ、居るところがないのでございますよ。」
ハチは「因果応報でございます」と自虐的な笑みを浮かべた。
「私も店主の仕事を手伝っていたので、街の人達からは敬遠されているのでございます。」
殺された店主は、かなりアコギな商売をしていたようで、周囲の妖怪達からも嫌われていたらしい。その仕事の内容というのは、聞いてみれば虫酸の走るような話ばかりで、敵対する種族に武器を流して激化させ治癒の薬をお互いに売り付ける。などや一時的に病を治癒させる薬を作り、完治させることも可能であるはずの病を放置し、治療費を盗んだりと自己の利益のためにしか活動していなかったらしい。
そんな存在であれば恨まれるのも当然で店主の命を狙うために何人かが攻めてきたこともあったが、いくつもの罠によって無力化され、命を助ける代わりに自身の富を差し出すように強要したり、意に沿わないものは殺したりとするうちに誰も歯向かわなくなっていたらしい。
聞けば聞くほどという感じだ。確かにそんな奴と一緒に働いている妖怪にいい顔は出来ないだろう。
「幸いな事に地下に隠していた財産がいくつかあるので、違う村へ行こうかと思っているのでございます。」
「それなら、私達と一緒に来ますか? 宿はご用意出来ないですけど、村までなら連れて行ってあげられますよ?」
見かねた真冬さんがそんなお誘いをする。確かに俺たちが乗ってきた乗り物は詰めれば5人乗れるので特に問題はないはずである。
「よろしいのでございますか? 是非ともお願いしたいのでございます。」
家を出る準備をするというので、その間に俺達は、この辺りを担当している鬼島に話を聞くことにした。
結局、担当していた鬼島の話は、先ほど聞いた話との違いはなかった。とはいえ、細かな情報はいくつかあった。
数日前にハチが鬼島の家に駆け込んで店主である魔女が殺されているという事を伝えられており、向かってみると魔女は、獣のような鋭い爪によって喉元を抉られた状態で死亡していた。
部屋は荒らされいくつかの魔道具は盗まれた形跡があり、壁に餓狼衆が残すとされている印の描かれた紙が貼ってありおそらくは、餓狼衆の犯行であるということは確定だろうという結論になった。
それから、死体を調べたが結局、喉を抉られ死亡した以外の情報は得られなかった。
犯人を瞬時に特定するような魔法具はないのかと問うと「そんな国宝があれば、誰も悪さなんてしない。」と一刀両断された。つまりは、俺の持っている魔法具などに関してはやはりかなり強力なものの部類らしい。
結果、捜査は手詰まりで全く成果は得られていないらしい。
一つ気がかりな点があるとするなら、殺された店主というのが、力のある魔女であった事で、店に関しての警戒もしていなかったはずはないのにも関わらず、殺されたという事である。
つまりは、そういう警備をかいくぐる力を持った存在が餓狼衆に存在しているという事だ。
餓狼衆については、話を聞けば、俗に言う義賊というものらしく。悪は同じく悪によって食われる定めであり、強者は弱者に富を分け与える事を指針としている。
実際、彼らは、悪人を殺し、貯めた富を奪い、その一部を貧しいものに分け与えると言う事をしている。
しかし、それは本当に一部の話だけであり、大半は、自分達の懐にしまって利益を得ている独善家の集まりである。
そして、彼らの活動した場所には必ず月に向かって吠える四足獣のシルエットの描かれた紙が置かれているらしい。
その構成員は色々なものがおり種族的な統一感はないため、一見して餓狼衆のメンバーであることはわからないのである。となりにいる存在が餓狼衆のメンバーの一人であるかもしれないという状況である。
更には餓狼衆のメンバーには階級が存在し、末端はトップがどこにいるのかもどんな相貌をしているのかも知り得ないのだそうだ。
つまるところ、俺達が盗みに行かないといけない存在は間違いなく一筋縄ではいかない存在であるという事である。
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