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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
いざ、王城攻略
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レクス達は現在、3階にいた。2階は比較的安易に突破することが出来た。
「『拳圧』!」
カレンがスキルを発動。すると、拳を振るった反動で空気が圧縮されて打ち出された。カレンは『銃士』と『拳闘士』の2つの職業を持っている。『銃士』の銃は、魔力を使う武器。一応使おうと試みたが、無理だった。
「グギャアアァァァ!?」
ホブゴブリンに『拳圧』が直撃し、一気に霧散した。血が出て死ぬわけではなく、光の粒子となって消えていった。
「グギョオオォォ………………!」
「あれは………………?」
レクスは奥の魔法陣から現れた、一際デカイゴブリンを見て、疑問の声をあげる。因みにこの3階は、ゴブリンしか出現しない。
「マスター、あれは『ゴブリンクイーン』です。恐らくあれを倒せば、次の階層へ進めると思われます。マスターのステータスにも到底及びませんので、楽に倒せるはずです」
「ありがとう、ネム」
レクスはそう言うと、剣でゴブリンを次々に討伐。あっという間にゴブリンクイーンのもとまで辿り着いた。
「はぁ!!」
レクスはぐるりと体を反転させて斬りこんだ。そして、ゴブリンクイーンの身体を切り裂き、一撃で葬った。すると、ゴブリンは一気に消え去った。どうやら先程のがネムの言っていた通りのようだ。
「ふぅ…………取り敢えず、上の階へ行こうか」
レクスは、額の汗を拭いながらそう言った。そんなレクス達を見て、目を見開いて驚くユキメウラ。レクス達の動きが、思った以上に速かったので驚いてしまったのだ。
「…………レクス………ごめん………今回は、役に立てそうにない………」
今まで戦いの一部始終を見ていたエレナは、レクスのもとに駆け寄ってそう言った。
「大丈夫だよ。魔力が使えないんじゃ、魔法も使えないだろうからね」
レクスは何でもないという風にそう口にした。何はともあれ、3階をクリアした。残り、26階。
◇◆◇◆◇
「グガアアァァァァァ!!」
15階まで到達した。どれもこれも、レクス達にとっては取るに足らない敵ばっかりだったので、直ぐに突破できた。
そして、今目の前にいるのがガーゴイルウルフ。小さい翼に鋭い牙をもつ魔物。二足で立っており、その眼光は鋭い。
「マスター、油断は禁物ですよ! マスターなら大丈夫でしょうが、この魔物、毒を持っています! 安易に触れないで下さい!」
「分かった!」
レクスはそう言うと、ガーゴイルウルフに向かって突っ込む。その速さは相変わらずだ。しかし──────。
「グガアアァァァァァァ!!」
ガキイイイィィィィィィ───────ン!!
「うおっ!?」
レクスは弾かれたことに驚いた。そのせいで、体勢を大きく崩す。
「…………マスター、言い忘れてましたが、あの魔物は『見切り』を所持しているようです…………」
てへっと頭をこてんと傾けながらそう言うネム。
「そういうことは早く言ってもらえないかな!?」
今更言われてももう遅い。ガーゴイルウルフの鉤爪が、襲いかかる──────。
「ドカアァ───────ン! なのだ!」
ティーナが力ずくでガーゴイルウルフの腹を殴る。いつの間にあんなところに…………。
「グガアアァァァ!?」
呻き声をあげるガーゴイルウルフ。自分の腹を抑え、痛みに堪えながらも後退する。
「何をやってるのだ!」
「ご、ごめん…………」
ティーナに諭されるレクス。むむむ……………なんんか納得いかない。だけど、今は戦いに集中だ。レクスは立ち上がり、再び武器を構える。
「………………あの魔物は、『見切り』ってスキルを持ってる。みんな、慎重にいこう」
レクスの言葉に、みんなは一斉に頷くと、ガーゴイルウルフへの攻撃を開始するのだった。
「『拳圧』!」
カレンがスキルを発動。すると、拳を振るった反動で空気が圧縮されて打ち出された。カレンは『銃士』と『拳闘士』の2つの職業を持っている。『銃士』の銃は、魔力を使う武器。一応使おうと試みたが、無理だった。
「グギャアアァァァ!?」
ホブゴブリンに『拳圧』が直撃し、一気に霧散した。血が出て死ぬわけではなく、光の粒子となって消えていった。
「グギョオオォォ………………!」
「あれは………………?」
レクスは奥の魔法陣から現れた、一際デカイゴブリンを見て、疑問の声をあげる。因みにこの3階は、ゴブリンしか出現しない。
「マスター、あれは『ゴブリンクイーン』です。恐らくあれを倒せば、次の階層へ進めると思われます。マスターのステータスにも到底及びませんので、楽に倒せるはずです」
「ありがとう、ネム」
レクスはそう言うと、剣でゴブリンを次々に討伐。あっという間にゴブリンクイーンのもとまで辿り着いた。
「はぁ!!」
レクスはぐるりと体を反転させて斬りこんだ。そして、ゴブリンクイーンの身体を切り裂き、一撃で葬った。すると、ゴブリンは一気に消え去った。どうやら先程のがネムの言っていた通りのようだ。
「ふぅ…………取り敢えず、上の階へ行こうか」
レクスは、額の汗を拭いながらそう言った。そんなレクス達を見て、目を見開いて驚くユキメウラ。レクス達の動きが、思った以上に速かったので驚いてしまったのだ。
「…………レクス………ごめん………今回は、役に立てそうにない………」
今まで戦いの一部始終を見ていたエレナは、レクスのもとに駆け寄ってそう言った。
「大丈夫だよ。魔力が使えないんじゃ、魔法も使えないだろうからね」
レクスは何でもないという風にそう口にした。何はともあれ、3階をクリアした。残り、26階。
◇◆◇◆◇
「グガアアァァァァァ!!」
15階まで到達した。どれもこれも、レクス達にとっては取るに足らない敵ばっかりだったので、直ぐに突破できた。
そして、今目の前にいるのがガーゴイルウルフ。小さい翼に鋭い牙をもつ魔物。二足で立っており、その眼光は鋭い。
「マスター、油断は禁物ですよ! マスターなら大丈夫でしょうが、この魔物、毒を持っています! 安易に触れないで下さい!」
「分かった!」
レクスはそう言うと、ガーゴイルウルフに向かって突っ込む。その速さは相変わらずだ。しかし──────。
「グガアアァァァァァァ!!」
ガキイイイィィィィィィ───────ン!!
「うおっ!?」
レクスは弾かれたことに驚いた。そのせいで、体勢を大きく崩す。
「…………マスター、言い忘れてましたが、あの魔物は『見切り』を所持しているようです…………」
てへっと頭をこてんと傾けながらそう言うネム。
「そういうことは早く言ってもらえないかな!?」
今更言われてももう遅い。ガーゴイルウルフの鉤爪が、襲いかかる──────。
「ドカアァ───────ン! なのだ!」
ティーナが力ずくでガーゴイルウルフの腹を殴る。いつの間にあんなところに…………。
「グガアアァァァ!?」
呻き声をあげるガーゴイルウルフ。自分の腹を抑え、痛みに堪えながらも後退する。
「何をやってるのだ!」
「ご、ごめん…………」
ティーナに諭されるレクス。むむむ……………なんんか納得いかない。だけど、今は戦いに集中だ。レクスは立ち上がり、再び武器を構える。
「………………あの魔物は、『見切り』ってスキルを持ってる。みんな、慎重にいこう」
レクスの言葉に、みんなは一斉に頷くと、ガーゴイルウルフへの攻撃を開始するのだった。
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