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「ルイ。ただいま。」
「ラン…。」
「3年ぶりに帰ってきたのにお帰りも言ってくれないのか?」
「あ、あぁごめん。お帰り。」
「うんただいま。」
ランはただいまとその言葉を噛み締めるように笑った。
久しぶりの2人のぎこちない会話に短い沈黙が流れる。
「ルィっ「勇者様~!ちょっと勝手に走ってかないでくださいよ!」」
ランが何かを言いかけた時後ろから騎士の格好をした人が走ってきた。
「はぁ。アイク俺その呼び方やめろってずっと言ってるよな?」
「すみませんつい…。てかそんなことより勝手に居なくならないでくださいよ!皆さんが不機嫌になるんですから!」
「俺がどこに行こうが俺の勝手だろ?」
「そうかもしれませんが…。そういえば後ろにいる方は?」
「俺の幼馴染だよ。」
「あ~そうでしたか。ご挨拶遅れて申し訳ございません。私勇者様たちの護衛としてやって参りました。アイク・フューズと申します。」
「あ、えっとルイです。」
「…あ、あの僕ちょっとやらなきゃ行けないことがあるのでここで失礼します!」
人見知り&何故だか気まずい雰囲気に耐えられなくなった僕はそういうといつもの休憩小屋に小走りで向かう。
「じゃあまたな!ルイ!」
「…。」
「ではラン様戻りますよ!」
「はいはい。もうほんと騒がしいな。」
僕は背中の方で遠くなる2人の声を聞きながら心を落ち着かせるように深く呼吸をした。
休憩小屋に入ってドアを閉める。
いつも座っている椅子まで歩くと僕はドカッと音を立てて座った。
横にある机に突っ伏しながら深くため息を着いた。
(ランこの村に帰ってきたんだ。いや帰ってきたというか寄っただけの可能性もあるよな。てかなんであんな落ち着かないんだよ~…。)
(あ~もうほんとなんか疲れた。)
しばらくそのまま目をつぶる。
「っよし!精霊に挨拶に行くか!」
僕は無理やり気分を切り替え、いつものように精霊セットを組むといつも挨拶している場所まで歩いた。
いつもの場所に着くと精霊達がお花で遊んでいるところだった。
「おはようみんな。」
〈おはようルイ~!〉
〈今日も来てくれたんだね~。〉
「うん毎日来るよみんなに会いに!」
〈やった~!今日のお菓子何~!〉
〈今日はチョコのカップケーキだよ!上手くできたから沢山食べてね。〉
〈ルイのお菓子はいつも上手いからな!ありがとう!〉
〈いただきまーす。〉
「ふふっ。はいどうぞ。」
(さて僕はお水をあげにいきますか。)
いつもどうりに可愛い精霊達にさっきまでのモヤモヤを癒してもらった僕はいつものように精霊の木の前まで来た。
「おはよう!今日もよろしくな!」
そう声をかけながら水をかける。
不意に周りの音が一切聞こえなくなった。
「…あれ?なんか変。」
思わず周りを見渡してもこれといった異変はなくただただ音が聞こえないだけだ。
(さっきも色々あったし疲れてんのかな。早めに帰って午後の仕事まで寝るか。)
「それじゃあまた来るね!」
そう僕が来た道を戻ろうとした時。
「ルイ。」
ふと精霊の木の方から声がした。
「え?…いや僕疲れすぎじゃないか?精霊の木に呼ばれた気が…。」
「疲れなどではない。私はたしかにお前を呼んだ。」
「えっと…。え?」
「なんだいつもの馬鹿みたいにアホそうな顔はどうした。」
「いや馬鹿みたいにアホって悪口でしかないんですか!?」
「ホントのことだろう?」
(何だこの失礼なやつは!はじめましてだろう!)
「初めて話すのに失礼な人だな。いや木だから人ではないか。いやてかなんで話せるんだよ。」
「お前が毎日魔力入りの水をくれただろう。そのおかげだな。」
「…なる…ほど?」
「なんだ意味がわからんみたいな顔だな?」
「いや意味は分からないよずっと。」
話せる理由は僕だという意味わからない理由を教えられた僕こアホのようにぽかんとした顔を見た精霊の木は仕方がないと言った声色で詳しく説明をし始める。
「私は元々精霊の木ではあったが自由に話せるし自由にどこにでも行ける力があったんだ。でもなぜだかその力が上手く出なくなってしまってこの木からも出られないし声も出せなくなったところにルイがその水をもって来てくれたんだよ。」
「今では少しだが話せるようにまでなった。」
「なるほど。じゃあこの水はほんとにあなたにとって役に立ってたってことだ!」
「そういうことだ。」
「じゃあずっと上げ続けてればいつかまた外にも出られるようになるのか?」
「多分なると思うが。」
「ルイがいてさえくれば。」
「僕がいれば…。」
「そっか。僕でも役に立ててたんだ!」
「あぁルイがいなかったら今頃私は枯れ果てていた。」
(両親から役たたずだと言われていた僕でも誰かの役に立てていたんだ。嬉しい。)
「そっか。良かった…。」
僕が少し昔のことを思い出し苦しくなった息を整えるよう溜息をつきそうこぼすとまたふわっと暖かい風が吹く。
(あの日の風と同じだ。やっぱりあの日も…。)
「いつか絶対あなたのホントの姿で会いたいな。」
「きっとすぐ会えるさ。ルイが協力してくれたら。それまでよろしくはお願いするよ。」
「任せて!この前僕もあなたに元気付けて貰ったし!」
「この前…?」
「あぁあのなぜだか雰囲気が暗かった時か。」
「そう。さっきもだけどあの時の風きっとあなたでしょ?」
「そうだな。ここで辛気臭い顔をされても困るからな。」
「うん。あの時はありがとう。」
「大したことは無い。」
「あははっ!」
「あ、じゃあ僕そろそろいかなきゃ。また後で来るね!」
「あぁまだ完全に力が戻った訳では無いからその時話せるかは分からないが待っている。」
「そっか。わかった!じゃあまたね!」
「あぁまた。無理はするなよ。」
そう最初よりも優しい声で精霊の木はいう。
僕はいつか絶対この木に自由をあげようと強く思った。
(その時は目を見てお礼を言えたらいいな。)
「よし!残りの仕事をやりきるか~!」
そして僕は精霊の木の衝撃にランのことをすっかり忘れながら仕事に戻った。
「ラン…。」
「3年ぶりに帰ってきたのにお帰りも言ってくれないのか?」
「あ、あぁごめん。お帰り。」
「うんただいま。」
ランはただいまとその言葉を噛み締めるように笑った。
久しぶりの2人のぎこちない会話に短い沈黙が流れる。
「ルィっ「勇者様~!ちょっと勝手に走ってかないでくださいよ!」」
ランが何かを言いかけた時後ろから騎士の格好をした人が走ってきた。
「はぁ。アイク俺その呼び方やめろってずっと言ってるよな?」
「すみませんつい…。てかそんなことより勝手に居なくならないでくださいよ!皆さんが不機嫌になるんですから!」
「俺がどこに行こうが俺の勝手だろ?」
「そうかもしれませんが…。そういえば後ろにいる方は?」
「俺の幼馴染だよ。」
「あ~そうでしたか。ご挨拶遅れて申し訳ございません。私勇者様たちの護衛としてやって参りました。アイク・フューズと申します。」
「あ、えっとルイです。」
「…あ、あの僕ちょっとやらなきゃ行けないことがあるのでここで失礼します!」
人見知り&何故だか気まずい雰囲気に耐えられなくなった僕はそういうといつもの休憩小屋に小走りで向かう。
「じゃあまたな!ルイ!」
「…。」
「ではラン様戻りますよ!」
「はいはい。もうほんと騒がしいな。」
僕は背中の方で遠くなる2人の声を聞きながら心を落ち着かせるように深く呼吸をした。
休憩小屋に入ってドアを閉める。
いつも座っている椅子まで歩くと僕はドカッと音を立てて座った。
横にある机に突っ伏しながら深くため息を着いた。
(ランこの村に帰ってきたんだ。いや帰ってきたというか寄っただけの可能性もあるよな。てかなんであんな落ち着かないんだよ~…。)
(あ~もうほんとなんか疲れた。)
しばらくそのまま目をつぶる。
「っよし!精霊に挨拶に行くか!」
僕は無理やり気分を切り替え、いつものように精霊セットを組むといつも挨拶している場所まで歩いた。
いつもの場所に着くと精霊達がお花で遊んでいるところだった。
「おはようみんな。」
〈おはようルイ~!〉
〈今日も来てくれたんだね~。〉
「うん毎日来るよみんなに会いに!」
〈やった~!今日のお菓子何~!〉
〈今日はチョコのカップケーキだよ!上手くできたから沢山食べてね。〉
〈ルイのお菓子はいつも上手いからな!ありがとう!〉
〈いただきまーす。〉
「ふふっ。はいどうぞ。」
(さて僕はお水をあげにいきますか。)
いつもどうりに可愛い精霊達にさっきまでのモヤモヤを癒してもらった僕はいつものように精霊の木の前まで来た。
「おはよう!今日もよろしくな!」
そう声をかけながら水をかける。
不意に周りの音が一切聞こえなくなった。
「…あれ?なんか変。」
思わず周りを見渡してもこれといった異変はなくただただ音が聞こえないだけだ。
(さっきも色々あったし疲れてんのかな。早めに帰って午後の仕事まで寝るか。)
「それじゃあまた来るね!」
そう僕が来た道を戻ろうとした時。
「ルイ。」
ふと精霊の木の方から声がした。
「え?…いや僕疲れすぎじゃないか?精霊の木に呼ばれた気が…。」
「疲れなどではない。私はたしかにお前を呼んだ。」
「えっと…。え?」
「なんだいつもの馬鹿みたいにアホそうな顔はどうした。」
「いや馬鹿みたいにアホって悪口でしかないんですか!?」
「ホントのことだろう?」
(何だこの失礼なやつは!はじめましてだろう!)
「初めて話すのに失礼な人だな。いや木だから人ではないか。いやてかなんで話せるんだよ。」
「お前が毎日魔力入りの水をくれただろう。そのおかげだな。」
「…なる…ほど?」
「なんだ意味がわからんみたいな顔だな?」
「いや意味は分からないよずっと。」
話せる理由は僕だという意味わからない理由を教えられた僕こアホのようにぽかんとした顔を見た精霊の木は仕方がないと言った声色で詳しく説明をし始める。
「私は元々精霊の木ではあったが自由に話せるし自由にどこにでも行ける力があったんだ。でもなぜだかその力が上手く出なくなってしまってこの木からも出られないし声も出せなくなったところにルイがその水をもって来てくれたんだよ。」
「今では少しだが話せるようにまでなった。」
「なるほど。じゃあこの水はほんとにあなたにとって役に立ってたってことだ!」
「そういうことだ。」
「じゃあずっと上げ続けてればいつかまた外にも出られるようになるのか?」
「多分なると思うが。」
「ルイがいてさえくれば。」
「僕がいれば…。」
「そっか。僕でも役に立ててたんだ!」
「あぁルイがいなかったら今頃私は枯れ果てていた。」
(両親から役たたずだと言われていた僕でも誰かの役に立てていたんだ。嬉しい。)
「そっか。良かった…。」
僕が少し昔のことを思い出し苦しくなった息を整えるよう溜息をつきそうこぼすとまたふわっと暖かい風が吹く。
(あの日の風と同じだ。やっぱりあの日も…。)
「いつか絶対あなたのホントの姿で会いたいな。」
「きっとすぐ会えるさ。ルイが協力してくれたら。それまでよろしくはお願いするよ。」
「任せて!この前僕もあなたに元気付けて貰ったし!」
「この前…?」
「あぁあのなぜだか雰囲気が暗かった時か。」
「そう。さっきもだけどあの時の風きっとあなたでしょ?」
「そうだな。ここで辛気臭い顔をされても困るからな。」
「うん。あの時はありがとう。」
「大したことは無い。」
「あははっ!」
「あ、じゃあ僕そろそろいかなきゃ。また後で来るね!」
「あぁまだ完全に力が戻った訳では無いからその時話せるかは分からないが待っている。」
「そっか。わかった!じゃあまたね!」
「あぁまた。無理はするなよ。」
そう最初よりも優しい声で精霊の木はいう。
僕はいつか絶対この木に自由をあげようと強く思った。
(その時は目を見てお礼を言えたらいいな。)
「よし!残りの仕事をやりきるか~!」
そして僕は精霊の木の衝撃にランのことをすっかり忘れながら仕事に戻った。
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