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さようなら、また逢う日まで
第24話 それはずっとここに在る〈SIDE:水都〉
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〈SIDE:水都〉
どれだけ時間が過ぎても。
どれだけ距離が離れても。
君の声も、温もりも、なにもかもすべて。
それはずっとオレの中にある。
蒼夜がドイツに旅立って、季節が一巡して、オレは数えるのをやめた。
蒼夜のいない時間を数える虚しさが苦しくて。
そうして苦しい時は、蒼夜と過ごした時間を思い出す。
あんなに楽しくて、笑った日々はない。
それと同じくらい、悲しくて苦しいこともあったけれど。
最後に触れた温もりも、いまだに憶えてる。
あの温もりにもう一度触れられることを望んでる。
最後に聞いた声もいまだに耳に残ってる。
どんな顔してたんだろうって想像しては、いろんな表情を思い出して泣きそうになるけれど。
会いたい。
顔が見たい。
声が聞きたい。
そして、名前を呼んでほしい。
あの日、蒼夜が出発する時。
オレたちは約束をきめた。
・連絡は週末だけ
・電話はしない
このふたつ。
スマホで簡単に繋がれるのにね。
寂しいけど、離れてても頑張れるように。
あんまり連絡しすぎると依存しちゃうから。
それが最善だった。
蒼夜も、むこうで勉強してるらしい。
学校に通うんだっていって、英語とドイツ語を勉強してるとか。
ドイツ語の日常会話はまだ難しいってぼやいてたけど、英語でいろんな教科を学んでるって。
歴史がすごく興味深くて、ついのめり込んでるっていってた。
蒼夜らしいなって思った。
蒼夜は、治療の様子はほとんど教えてくれない。
順調なのか、そうじゃないのか、遠く離れたオレに知る術はない。
蒼夜のご両親もしらないらしい。
送られてくるLINEはいつも楽しそうな様子だけど、本当はどうなのか。
知りたいと思うし、知るのが怖いとも思う。
ただどうか、蒼夜が無事であるように。
『おかえり』って伝えられるように。
オレにできるのは、ただひたすら願うだけ。
どれだけ時間が過ぎても。
どれだけ距離が離れても。
君の声も、温もりも、なにもかもすべて。
それはずっとオレの中にある。
蒼夜がドイツに旅立って、季節が一巡して、オレは数えるのをやめた。
蒼夜のいない時間を数える虚しさが苦しくて。
そうして苦しい時は、蒼夜と過ごした時間を思い出す。
あんなに楽しくて、笑った日々はない。
それと同じくらい、悲しくて苦しいこともあったけれど。
最後に触れた温もりも、いまだに憶えてる。
あの温もりにもう一度触れられることを望んでる。
最後に聞いた声もいまだに耳に残ってる。
どんな顔してたんだろうって想像しては、いろんな表情を思い出して泣きそうになるけれど。
会いたい。
顔が見たい。
声が聞きたい。
そして、名前を呼んでほしい。
あの日、蒼夜が出発する時。
オレたちは約束をきめた。
・連絡は週末だけ
・電話はしない
このふたつ。
スマホで簡単に繋がれるのにね。
寂しいけど、離れてても頑張れるように。
あんまり連絡しすぎると依存しちゃうから。
それが最善だった。
蒼夜も、むこうで勉強してるらしい。
学校に通うんだっていって、英語とドイツ語を勉強してるとか。
ドイツ語の日常会話はまだ難しいってぼやいてたけど、英語でいろんな教科を学んでるって。
歴史がすごく興味深くて、ついのめり込んでるっていってた。
蒼夜らしいなって思った。
蒼夜は、治療の様子はほとんど教えてくれない。
順調なのか、そうじゃないのか、遠く離れたオレに知る術はない。
蒼夜のご両親もしらないらしい。
送られてくるLINEはいつも楽しそうな様子だけど、本当はどうなのか。
知りたいと思うし、知るのが怖いとも思う。
ただどうか、蒼夜が無事であるように。
『おかえり』って伝えられるように。
オレにできるのは、ただひたすら願うだけ。
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