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下界での暮らし
一人で依頼へ行ってみよう!
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ソルフィーは悩んでいた。ものすごく悩んでいた。なぜなら、元の姿に戻って飛びたいから。
そこで……
ソルフィー「フィルさん!一人で依頼へ行きたいです!」
フィル「………(絶対言うと思った……従魔もいるし、数人護衛を付けたらいいかな……)分かった。いいぞ」
へ?
ソ「え?えっ?いいんですか⁉︎」
あっさり了承もらったけど…
フ「…どうせ、ダメだと言っても行くんだろ?」
ソ「ウッ!…」
フ「はぁ…無事に帰ってくるんだぞ」
やった!
ソ「はい!行ってきまーす」
*
ギルドに行って低ランクの薬草集めの、依頼をしに東の森に来た、ソルフィー。
ふんふふん♪ふふん♪♪
ソ「薬草集めるぞー」
──って、いるな…
ソ《レイ、後ろに人間がいるよね?》
レイ《はい。おそらく、騎士団長のフィル殿が何人か主人様に護衛を付けているみたいです。》
ソ《…そう。………撒くか…》
レイ《御意》
この木に隠れて…。よし…転移!
フッ
騎士「──お、おい!フィーちゃんどこ行った⁉︎」
騎士「は?おいおいやばいぞ、まずい‼︎探せ‼︎」
騎士「……俺ら、後で団長に殺されるかも…」
*転移したソルフィー
ソ「撒けた?…うん。誰もいない」
レイ《姫様。念のため、隠蔽の魔法を御自分におかけになられては?》
なるほど!その手があった!よし。
隠蔽!
……うん。これで誰も見えない。元の姿に戻ろう。竜の姿でいいかも。
ザワッ‼︎
ソルフィーは、元の姿──白銀の美しい竜になった。そして、近くにあった綺麗な湖のそばで休み始めた。
ふぅ~やっぱこれが落ち着く…。
日向ぼっこ…気持ちいな~
しばらく経った後、ソルフィーは起き上がった。
…よし。少し飛ぼう!もう、薬草とったもんね!
バサバサッ!バサバサッ‼︎
ふふ。風が気持ちいいな~♪
しばらく、ソルフィーは空を飛んでいた。隠蔽の魔法を使っていたので、街中を飛んでも誰も気づかなかった。
しかし──
?……何だろう?ギルドの前に沢山の人が集まってる。行ってみようかな?
人間の姿になろ、あの路地でいいや。
トッ…
トテトテトテテ…
ソ「ギルさーん!どうしたんですか?」
ギル「!フィー!帰ってきたか。よかった」
へ?
セイン「ふぅ…。無事で良かったです」
ん?
ソ「何かあったんですか?」
ギル「ああ。魔の森にしか居ないはずの高ランクの魔物が東の森や、西の森に出たらしい。討伐に行こうかと思ってな」
討伐‼︎
ソ「行きたい!行きたいです‼︎」
セイン「え?「いいぞ」…へ?ちょっ⁉︎ギルマス⁉︎」
ソ「やった~」
ギル「ただし!セインと一緒に行動しろよ」
セイン「え、ええ…(大丈夫でしょうか?)」
ソ「はい!」
*と言うことで…東の森に再び来たソルフィーだが…
何これ…何これ何これ⁉︎ この黒いモヤ‼︎精霊達に付いていたやつ‼︎なんで⁉︎
ソ「私がいた時はこんなんじゃなかったのに…」
セイン「!そうなんですか?では、こんな短時間に…?」
ソ《ヒスイ、奥の方を、見てきてくれ》
ヒスイ《御意》
ギル「おかしいな…精霊様の気配がない…」
セイン「そうですね…いつもは精霊様がいたのですが…」
ふーむ……本人に聞くか。
ソ《サラマンダー?》
サラマンダー《‼︎いかがなさいましたか?(主上が我に念話で話しかけてくださるとは‼︎ 我、感、激‼︎)》
ソ《東の森の様子がおかしい。何故だか分かるか?》
サラマンダー《!ああ…それはですね、その黒いモヤのせいです》
やはり…しかもこれは、誰がが意図的に流している…?
ソ《分かった。ありがとう》
サラマンダー《はっ!また、何かありましたらお声かけください!》
ソ《ああ》
さて…
ソ「セインさん。この黒いモヤって見えますか?」
セイン「?モヤ、ですか?……何も見えませんが?」
やはり、人間には見えないのか…もう少しこのモヤが濃くなったら見えるのかな?
どっちにしても面倒だ…んー…
ヒスイ《主上》
ソ《ヒスイ。どうだった?》
ヒスイ《はっ。この森の奥深く、意図的にこの黒いモヤを流している者がおりました》
意図的に…
ソ《誰だ?》
ヒスイ《申し訳ありません。そこまでは分かりかねます》
ソ《分かった。ありがとう》
ヒスイ《恐れ入ります》
誰かな?森を汚す者は? しかし…今、は行けないな…
レイ《姫様。姫様の周りにいる人間の時を止まらせ、この森に近づかないようご命令なされては?》
…!確かに…それは、いい!
パチンッ!
ピタ………シーン……
これでいい。
スゥ…
ソ「妖精霊神王、ソルフィーの名においてこの森にいる、全ての生命に命ずる!今、この森は安全ではない!直ちに安全な森に避難せよ!」
風が──風の精霊達が、ソルフィーの言葉を風にのせて、森全体に広める。
木々がざわめき、強風が吹き、動物達は逃げる。精霊は精霊界に帰り、魔物は魔の森へと逃げていく。
うん。きっとこれで、大丈夫。
パチンッ!
時がまた、動き出した。
そこで……
ソルフィー「フィルさん!一人で依頼へ行きたいです!」
フィル「………(絶対言うと思った……従魔もいるし、数人護衛を付けたらいいかな……)分かった。いいぞ」
へ?
ソ「え?えっ?いいんですか⁉︎」
あっさり了承もらったけど…
フ「…どうせ、ダメだと言っても行くんだろ?」
ソ「ウッ!…」
フ「はぁ…無事に帰ってくるんだぞ」
やった!
ソ「はい!行ってきまーす」
*
ギルドに行って低ランクの薬草集めの、依頼をしに東の森に来た、ソルフィー。
ふんふふん♪ふふん♪♪
ソ「薬草集めるぞー」
──って、いるな…
ソ《レイ、後ろに人間がいるよね?》
レイ《はい。おそらく、騎士団長のフィル殿が何人か主人様に護衛を付けているみたいです。》
ソ《…そう。………撒くか…》
レイ《御意》
この木に隠れて…。よし…転移!
フッ
騎士「──お、おい!フィーちゃんどこ行った⁉︎」
騎士「は?おいおいやばいぞ、まずい‼︎探せ‼︎」
騎士「……俺ら、後で団長に殺されるかも…」
*転移したソルフィー
ソ「撒けた?…うん。誰もいない」
レイ《姫様。念のため、隠蔽の魔法を御自分におかけになられては?》
なるほど!その手があった!よし。
隠蔽!
……うん。これで誰も見えない。元の姿に戻ろう。竜の姿でいいかも。
ザワッ‼︎
ソルフィーは、元の姿──白銀の美しい竜になった。そして、近くにあった綺麗な湖のそばで休み始めた。
ふぅ~やっぱこれが落ち着く…。
日向ぼっこ…気持ちいな~
しばらく経った後、ソルフィーは起き上がった。
…よし。少し飛ぼう!もう、薬草とったもんね!
バサバサッ!バサバサッ‼︎
ふふ。風が気持ちいいな~♪
しばらく、ソルフィーは空を飛んでいた。隠蔽の魔法を使っていたので、街中を飛んでも誰も気づかなかった。
しかし──
?……何だろう?ギルドの前に沢山の人が集まってる。行ってみようかな?
人間の姿になろ、あの路地でいいや。
トッ…
トテトテトテテ…
ソ「ギルさーん!どうしたんですか?」
ギル「!フィー!帰ってきたか。よかった」
へ?
セイン「ふぅ…。無事で良かったです」
ん?
ソ「何かあったんですか?」
ギル「ああ。魔の森にしか居ないはずの高ランクの魔物が東の森や、西の森に出たらしい。討伐に行こうかと思ってな」
討伐‼︎
ソ「行きたい!行きたいです‼︎」
セイン「え?「いいぞ」…へ?ちょっ⁉︎ギルマス⁉︎」
ソ「やった~」
ギル「ただし!セインと一緒に行動しろよ」
セイン「え、ええ…(大丈夫でしょうか?)」
ソ「はい!」
*と言うことで…東の森に再び来たソルフィーだが…
何これ…何これ何これ⁉︎ この黒いモヤ‼︎精霊達に付いていたやつ‼︎なんで⁉︎
ソ「私がいた時はこんなんじゃなかったのに…」
セイン「!そうなんですか?では、こんな短時間に…?」
ソ《ヒスイ、奥の方を、見てきてくれ》
ヒスイ《御意》
ギル「おかしいな…精霊様の気配がない…」
セイン「そうですね…いつもは精霊様がいたのですが…」
ふーむ……本人に聞くか。
ソ《サラマンダー?》
サラマンダー《‼︎いかがなさいましたか?(主上が我に念話で話しかけてくださるとは‼︎ 我、感、激‼︎)》
ソ《東の森の様子がおかしい。何故だか分かるか?》
サラマンダー《!ああ…それはですね、その黒いモヤのせいです》
やはり…しかもこれは、誰がが意図的に流している…?
ソ《分かった。ありがとう》
サラマンダー《はっ!また、何かありましたらお声かけください!》
ソ《ああ》
さて…
ソ「セインさん。この黒いモヤって見えますか?」
セイン「?モヤ、ですか?……何も見えませんが?」
やはり、人間には見えないのか…もう少しこのモヤが濃くなったら見えるのかな?
どっちにしても面倒だ…んー…
ヒスイ《主上》
ソ《ヒスイ。どうだった?》
ヒスイ《はっ。この森の奥深く、意図的にこの黒いモヤを流している者がおりました》
意図的に…
ソ《誰だ?》
ヒスイ《申し訳ありません。そこまでは分かりかねます》
ソ《分かった。ありがとう》
ヒスイ《恐れ入ります》
誰かな?森を汚す者は? しかし…今、は行けないな…
レイ《姫様。姫様の周りにいる人間の時を止まらせ、この森に近づかないようご命令なされては?》
…!確かに…それは、いい!
パチンッ!
ピタ………シーン……
これでいい。
スゥ…
ソ「妖精霊神王、ソルフィーの名においてこの森にいる、全ての生命に命ずる!今、この森は安全ではない!直ちに安全な森に避難せよ!」
風が──風の精霊達が、ソルフィーの言葉を風にのせて、森全体に広める。
木々がざわめき、強風が吹き、動物達は逃げる。精霊は精霊界に帰り、魔物は魔の森へと逃げていく。
うん。きっとこれで、大丈夫。
パチンッ!
時がまた、動き出した。
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