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二章 六言目「出会いの行方は」
しおりを挟む『ーー緑の中で安らぎを 求め彷徨う幸の子を
出会いまねくは 厄の子よ
実の定めは 紅子に委ねんーー』
木々は小さな家を守るように生えており、木の隙間から覗く光はその家を象徴するかのように照らしている。それはまるで、ここはこの森の命だと主張するかのようでーー「コンコンッ」
そんな考えを遮るように男達は扉を叩いた。すると中からゴトッという何かが落ちるような音がした。
シーーーーン
誰も出て来ない。
「・・・誰も出ないね。おかしいな、此処に済んでると思うんだけど。」
そう言って父は家の周りを見渡した。
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